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2006年9月の31件の記事

2006年9月30日 (土)

秋の夜長に藤沢周平

本読みたい。読んでないのは手元に山程。さてどれから読もう…と、思案に耽る秋の夜です(思いつくまま買い漁るからこんな事に)。
 
そいで悩んだ末読むのは、結構前に買った藤沢周平の「檻」シリーズ第1巻『春秋の檻』に決めました〜。
 
 
や、ばい…
どっぷりはまりました。
 
 
…そうでした、藤沢作品は一度読み出すととことんやみつきになっちゃう魔力があるんでしたよ!!今迄何度時間を忘れさせて貰った事か…。
興味あるくせになかなか手を出さなかった、のはきっと、開いたら止まらなくなるのを何処かで悟り畏れていたんじゃないでしょうか自分(笑)。
 
 
まぁそんなで見事、何度目かの藤沢周平ブーム到来です…。
読了翌日には早くも次が読みたくなって、本屋で延々探したのですが!!
 
 
……ないんですよ……(滅)。
 
 
悪いのはタイミングなのか運なのか。ないものはしょうがない、と思いつつも襲いくる虚脱感…はぁ。
ともかく暫くこの熱治まりそうにないので、気の済む迄本屋梯子が続きそうですよ…。
 
何かついこの前も同じ事あった気が…あ、帚木蓬生の『国銅』下巻を探してる件だ(進行形)。あれも何処行っても見あたらないのですよ…一寸前迄どっかり平積されてたから油断してたなぁ(笑)。
私、変にしわい所があって、シリーズものの小説は読み終えてから次買う傾向にあるんですね。読み切れないかも分からん思って(爆)。この時ばかりはちと後悔…です。
 
 
その反省を生かして!!今度行った先で「檻」シリーズ見つけた暁には、絶対ありったけ買い占めてやるんだから!!
 
 
 
ありったけ買い占めてやるんだから!!(振り向き様にもう1度)

2006年9月29日 (金)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第4回

今宵は人情裏長屋Remixでお送り致します(深夜ラジオ風に)。
 
 
っとー、いう訳で。今週の話の筋は、同じ山本周五郎の短編作「人情裏長屋」をいくらかアレンジきかせた作りになってました〜。
ざっと話すと、妻に先立たれ幼い子を抱えて貧窮する浪人が、仕官の為意を決して情の厚い他人に子を「預け」る形で「捨て」ていく。やがて身を立て子を引き取りにきた実の親と、裕福でなくても愛情をたっぷり注いでくれた育ての親の間に子供は立たされてしまうのですが…最後は元の父の所へ戻る、という流れです。
 
 
これ、多分人によっても受け取り方は大分違うと思いますね。特に現代の価値観に当てはめると、実社会でも実の親が我が子に非道な仕打ちをする事件が後を絶たないのもあり…身分とか血筋なんてどーでも良いんじゃない、と。心から安らげる環境にいられるなら、それが一番なんじゃない、とも思ってしまいます。
それでも、鶴之助が選んだ場所は、1度は置き去りにされた「父」の元。毎夜その事を思い出しては泣き、盗み聞きとはいえ父の口から「この子さえいなければと思いもした」という言葉を耳にし、それでも尚──茂次さんとおりつさん、慣れ親しんだ「おっ父」「おっ母」の元を離れて、彼は「父上」の元に戻ったんですね。
 
彼をそう突き動かしたのは、愛着とか未練とかぽんと一言で表せるものではなくて…もっと根底にある、「親」と「子」だけが持っている深い繋がりがさせた様に感じます。何故なのかは分からない、けれど互いに離れてはいけない気がする…それこそが「絆」。
茂次さんやおりつさん、それに他の子供達と築いた「絆」も、勿論かけがえのないものではあるのですけど。親子の間にあるそれは…更に奥深い、引力にも似た強さがある様に思えます。
正に「切っても切れない」とは良く言ったもので。何だかんだで近くにいると落ち着くのが、血の縁というものみたいです。
 
 
そうして「つる」は今一度「鶴之助」となり、大留の皆に別れを告げて去っていきました。晴れ晴れした面持ちで、しかし彼らとの思い出をしっかり胸に刻み乍ら…。
殆どの子供達にとってはもう果たせぬ親との再出発、なだけに皆の祝福する様が本当に嬉しそうで!!幸せに暮らして欲しいという思いが、ひしひし伝わってきましたね〜!!
不器用な茂次さんは、何とも不自然に遅れて後ろ姿だけのお見送り…。誰とも目を合わせず「泣く訳ねぇだろ」と台詞は威勢良かったですが、その声は確かに震えていましたよ。
 
 
そう言えば。最年少3ちゃいのゆきちゃんがえらく鶴之助に懐いていました。別れ際菊二達にも冷やかされてましたが…もし本当に、大人になってから「おゆきさんをお嫁に下さい」なぁんて言いに戻ってきたら面白いだろうなぁ。そしたらきっと又茂次さんは泣きますよ(笑)。
 
 
後今回密かな名台詞。は、飲み屋外のシーンでの女将のひと言です!!
置き去り同然にした鶴之助に許して貰えないのでは、ならば詫びるつもりで自ら腹を…と思い詰める沖石に対し、「そんな事したら、つるちゃん一生自分を責めて生きる事になるよ」ときっちり。全くそうだ!!と頷いてました〜。
今作の演出は随所に現代的雰囲気が抜け切らない感を受けるのですが、この女将からは江戸女の気っぷが滲み出ていて非常に好きです。流石だ。
 
 
さてさておゆうさんはと言いますと。大留の看板かたに資金調達に来た茂次さんに対し、福田屋主人が「利息がつくよ」と言っておゆうさんに意味深な目配せ…。むむ。
かと思ったら、次週予告でおゆうさん身を引く宣言か!?果たしてドラマ版の顛末や如何に…!!
 
 
他にも、どうなる大留!?どうなる伯父達との仲!?そしておりつさんとの仲??
あっという間の全5回、次回でフィナーレです!!

2006年9月28日 (木)

月9で「のだめ」

CM初めて見ました。
相当お寒くなる事請け合いの予感ですよ(凹)。
 
 
CMで本当、短い間見ただけですけどね。のだめちゃんがなぁんか只のブリ鰤っ子ちゃんになっちゃってる気がする…。
や、それつまりのだめというキャラが如何にやっかいな奥深さを秘めているか…って事でしょうね、きっと。
多分単に仕草や台詞を引き継いで、それっぽく見せるだけじゃ厳しいと思う。かわいく見せようとすればする程、人工天然キャラっぽくなって鼻につくんじゃないかなぁ〜。
のだめのかわいさは、只のかわいらしさから生まれるものでなくてですね。もっとこう、女としてギリギリアウトローな崩れキャラの中で時折見せる奇跡の様な愛らしさ、いうーのが基本なんです(爆)。だから難しいんだってば。
 
 
千秋役の玉木宏もね〜滑舌悪…(沈)。ツッコミがハンパ過ぎてうすら寒いよ!!
彼も一寸綺麗にまとまり過ぎてる印象です。駄目だよもっと露骨に嫌悪感出さなきゃ(笑)。
千秋とのだめの関係って、ひたすらに千秋の妥協の成れの果てだと思ってますんで(笑)。そういう気だるさは…月9では望めないのかなぁ…。
 
 
映像見る迄は、かつてのGTOみたく「独立したドラマ作品として見れば良い出来」系に化けてくれんかと一縷の望みをかけていたのですが…。見た限りではどうも 、「中途半端に原作踏襲しようとしてコケる」タイプに転びそうで不安ですね(震)。
初回位はものの試しに見てみようかと思ってましたが…どうしよう。こんな寒々しさに堪えきれるかな(汗)。
 
 
フジにはもぉぉーし訳ないのですけど、多分今なら…韓国ドラマの方が、同じネタもっと上手に料理しそうな気がしますよ!!
が、まず間違いなくコッテコテのラブコメ模様に変換させられるでしょうけどネ!!まず絶対まんま猟奇的なんたらじゃねーか!!なシュガー&スパイス&キムチ色溢れるぶっとびLOVEになる事疑いナシでしょーけどネ!!
そいでも、下手に偉大な原作の影を追い求めるより…ドラマとしての質は上がる気がしますよ。実写で映える展開、ってのがある訳だし。
まぁしかしそこ迄するなら何ものだめでなくても…(滅)。昨今の漫画→実写ブームは何なんでしょーね。向き不向き位見極めてくれよぅ…。

「僕の初恋をキミに捧ぐ」

シェアブログ1189に投稿
何故か突然、この「僕の初恋をキミに捧ぐ」(通称「僕キミ」)に興味が湧きましてー。何故か突然最新刊迄揃えちゃいました。
同作者の前作にして話題作、「僕は妹に恋をする」(通称「僕妹」)にて登場したサブキャラ2人が主人公。と言ってもサイドストーリーという程の前作とのリンクは今の所なくて、独立した悲恋話って感じですね。
 
 
ぶっちゃけこっちの方が面白い(断言)。
 
 
何より先ず、きちんと筋が追えるストーリーなのが良いです。重要ですよねーこれ、当たり前ですけど。
僕妹の時は、「どんな話?」って聞かれても「どうもこうも何を置いてもHからだよ」としか答え様がなかったんですが(スミマセンスミマセン)。今作は大事な導入部で筋道がちゃんと出来てます。その時の切ない純粋さが、多分最後迄軸になっていく感じで…。
まぁ子供時代からじっくりやってくので進みは(僕妹と比べると)のんびり…ですけど。最初に引いた線から話がブレる事はないんで、今の所気が散る事なく読めてます。
 
 
それからね。主人公の気持ちに沿う事が出来る設定もかなり有効。これは前作の頼よりしっくり受け取れますね。
 
今回の主人公・逞は、不治の心臓病で「20歳迄生きられない」身体。成長の過程で知った残酷な現実に彼は愕然とし、互いに想い合っている幼馴染・繭の事を思うのです…。
彼女の事は好きだけど、大好きだけど、20歳迄生きられない自分が彼女を愛する事は…大好きな人を、泣かせてしまう。悲しませてしまう。だから彼女から離れようと突き放した態度を取るのですけど…気持ち迄振り払う事は、なかなか出来ないんですよねぇ。その葛藤が切ない、もどかしい。
繭も逞の事が大好きなので、突然硬化した彼の態度に傷ついても…やっぱり好き、忘れられない。冷たくされ続けても、一途に彼を想い続けるいじらしさに又胸詰まります〜。
 
僕妹・頼の時はね…正直、行動と心情のギャップが理解出来なくて、「ヤりたいだけヤって悲劇のヒーローぶってんじゃねーよ」と思ってしまいもしたのですが(スミマセンスミマセン)。逞の場合は設定の悲劇性も絡んで、悶々としたおう悩も素直に響いてきますね。
 
 
只、気がかりなのは。
 
 
…この話、いつ迄続ける気なの……?(爆)
 
 
設定上、「20歳」がひとつの指標にはなる筈なので、そこら辺迄はいくのでしょうが。現在4巻迄出てまだ中1…。
キャラ数もわっと増えてますし、まだ暫くはこの時代が続くのかもしれません。
 
しかし僕妹しか読んでない人間の感想なのですけど、青木先生の描く男の子って悩みを誰にも打ち明けず自分の中だけで消化しようとする…タイプが多い気がするんですよね。少なくとも頼も逞もそのタイプ。
何であんまり話自体が長引いてしまうと…真意を打ち明けて貰えないヒロインがかわいそうになってくるのですよ(汗)。
まだ僕妹の郁は、これ又輪をかけて見てる世界が狭かったので放っておけたのですが…繭はひたむきだからねぇ。その姿が健気な分、やるせないですよ…。
 
と、勝手乍ら思ってたり。でも多分このまま高3迄いきますね(笑)。
 
 
もう少し追っかけてみたくなった漫画でした。久し振りの少女漫画買いだー。

2006年9月27日 (水)

CLセルティック-コペンハーゲン戦〜。

…今季のフジはもう可能な限りセルティック(もとい俊輔)追っかけ路線でいくみたいですね。いーんじゃないでしょうかこの位分かり易いのも(笑)。こうなったらとことん一本貫き通してしまえよ!!
 
 
…しかしガラタサライは…!!(涙)
 
 
んな訳で、CL地上波放送第2戦はセルティック-FCコペンハーゲンでした。日本人が出なかった昨季ならまずスルーされていたであろうカードをで持ってくる…って、なんて素直なんでしょねー。
 
 
…だからガラタサライは……ッ!?(血涙)
 
 
さてさてと。前回アウェーでマンU相手に何とか食らいつく…も、奮闘叶わず黒星スタートとなってしまったセルティック。今度はホームであるのも考えると、まず落とせない試合であります。
その大事な一戦、前回も華麗な同点FKを決めてくれた中村俊輔が、又も得点に絡むプレーをしてくれましたー。PK奪取。PA内での突破を試みる俊輔に思わずDFの足が出てしまい、ぺしゃっ…と倒れて主審の笛。…この時ばかりは日頃の行い(?)が、功を奏したという事でしょうか…(ねぇよ)。
これをコース読まれつつもミラーがねじ込んで先制!!そのままこれが決勝点となったのでした〜。
 
 
んーホームで1-0の勝利、それもPK弾…って、端から見てると少し寂しい気もしますけどね。実際何度も大きなチャンスはありましたしー。
只ね、ボール支配率や攻撃時間は確かにセルティック優勢でしたけど、同じボール持った時ならコペンハーゲンのが捌き方巧みだった様な気がしてます。攻守のパターンも、臨機応変な創造性があったんじゃないかと。
ベンフィカと引き分けたという試合は見られなかったのですが、これ見てると頷ける感じを受けましたねー。試合運びが上手そうなチームです。
 
 
まぁそれでも、所々の小粒なピンチを互いに凌ぎつつ試合終了…な展開でした。もう残り5分切ったらセルサポ総立ちでね、試合放送も突然ストラカンハイライトなんて流し始める余裕ぶりですよ(笑)。どういう演出だったのか…。
にしても何てせかせか動く監督なんだろう。ドイツのクリンスマンを思い出す…。
あれは4年に1度の大会でしたけど、クラブ監督としてあのテンションでいくのは凄いよなぁ(笑)。
 
 
選手の方では、やはりグラヴェセン…存在感あります。たまに思いもよらぬぶっとびミスでピンチになる…事もある風ですけど、差し引いても貢献度はかなりのものですよねー。
そしてあの風貌。つるんつるんのスキン頭がいると引き締まるのがセルティックなんでしょうか(何その偏見)。
 
 
それからやっぱりボルツに目がいっちゃうGKスキーの私です(爆)。
こないだより攻め込まれるシーンが少なかった分、肝を冷やす場面はなかったですが…一寸だけスーパーセーブも見たかったなぁ(殴)。そりゃまぁつまりセルティックのピンチな訳ですけど。
先日J観戦して以来、ゴール裏からのGK観戦の味が忘れられない私。TVのハイライト等でもときめいちゃいますね。良いなぁ守る男の背中って(何言ってんだか)。
 
 
俊輔は。アシストやゲームメイクの才は、やはり端々で見せてくれたのですけど…ここなら打っても良いんじゃない?てな所で決めきれない部分もあった気しましたね。俊輔が、言うより何か日本サッカーが持つ一面をここでも突きつけられた感じです。
舞台が欧州なだけに余計、こういう課題としての「日本」を見せつけられるのは堪える…誰か打開してくれる選手現れんかな。
 
 
んーとこれで、1勝1敗得失点差0のセルティック。次のベンフィカ戦がひとつの山場になりそうです。こんな盛り上がる試合なら又生やってくれちゃいますかね!?
それにしてもガラタサライ…(引っ張るねお前も)。こういう放送って、やっぱ組分けまもなく決まっちゃうものなのかなぁー。そうなると土壇場移籍の稲本迄手が回らない…ものなのか。
せめて残りの内対リヴァ戦位はやってくれんかな…トニーさん呼んで(笑)。

2006年9月26日 (火)

丹波哲郎さんが…

…朝から持ち切りのこのニュースに、只呆然としてました…。
 

世代的に、この方の活躍する様を見られたのは僅かであったと思いますが。
物心ついた時には、悠然とした態度で皆を見守る大御所役を演じてらした気がします。
 

その底知れぬ様でいてとても深みあるキャラクター作りも。
普段見せるのーんとした独特の雰囲気も。
一寸興味がないと反応しづらいオカルト路線の熱弁すらついコミカルに見えてしまう不思議な愛嬌も。
 

全部、好きだったんだよなぁ。
 

もう見られなくなるなんて…今でも信じられないですよ。
何でかなぁ…何でかまだ、いつかひょっこり顔出してくれる様な気、しちゃいます。それ位実感がない。
 

昔はこういう著名人の訃報、割と遠い気持ちで耳にしていたのですけど。馴染ある方々がその域に近づくにつれ、こういう胸が詰まるような寂しさも増えてきちゃうんですねぇ…。
 

御冥福を心からお祈り致します。

2006年9月25日 (月)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第3回

風邪っぽくなったり私生活立て込んだり出掛けてたりで、一寸又書きたい事をため込んでしまいました。

まぁ順繰りに。

とりあえずは木曜時代劇の話からー。この週は3連休だったんでねー、曜日の感覚が1日ズレちゃってて…危うく見逃す所でした。危なかった。

さ、本編。子供らの方はどうにか角も取れ始め、まぁ何とかやっていける目処がついてきました。しかしいまだに芳しくないのが、茂次さんと親戚弟子達との関係でして…尚もしつこく陰湿な妨害を受け続けています。
今回も、横槍入れられた大口の普請を取り返さんと単身叔父貴達の下へ乗り込んだ茂次さんでしたが…彼ら年の功が成せる巧妙な誘導尋問にぱくりと引っかかり、為す術なく追い返されてしまいました。
入ってくる仕事は相変わらず実入りの少ない一般庶民関係ばかり、勿論多くの人々の生活拠点である長屋の復興作業には「意義」があるのですが…店の「蓄え」は、日に日に心細くなっていくのです…。

それでも9人の子供達と生活をしていく事は、茂次さんの心の中に今迄と違った感情を芽生えさせているみたいですね。独り者なのもあってかそれ迄さして関心を示さなかった、「子供」に対する思いやりの気持ちがどうも生まれつつあるみたいです。
ある夜行きつけの飲み屋で呑んでいた時も、自分の脇で料理をじっと見つめるひもじそうな子供に自然と目が止まって…ついついおかずや飯への気を回してしまったり。
んが、それが又予想外の展開を生み出す事になろうとは。子供の父親が飲んだくれのうらぶれた浪人だったからさぁ大変、「人に施しを受ける程堕ちてはいない」「そいつぁ子供があんまりだ」…共に譲る事を知らない両者はあわや一触即発の状態に…。
店の女将の取りなしでその夜は事なきを得ますが、何処をどう見込まれたものか翌朝その子供が父からの手紙を持って茂次さん宅を訪れまして。その内容は…「果たし状」ならぬ、「預け状」。いずれ身を立てて戻ってくるので、それ迄息子を預かって貰いたい…という内容でした。

幼子を抱える故仕官がままならぬと言う気位の高い浪人が、縁は浅いが情の深い独身男に我が子を託す…という構図は、確か同作者の別作品でも題材になってた気がしましたね(「人情裏長屋」…だったかな?)。果たして今回ドラマで挿入された話はどう転んでいくのか。
一先ずはやると決めたら徹底して筋を通す茂次さん、わあわあいう周りに「おれが預けられたんだから、おれが育てる」とズバッと一言…。世話係のおりつさんが「9人も10人も同じ事」とこれ又言い切ったのも相俟って、10人のちびっ子ズとの同居生活決定です。SHIGEJI+10です(何処のメーカーの回し者ですか)。

今迄のケースと大きな違いは、今回預けられた息子・鶴之助に親がいる事(母は死別した様ですが)、それから浪人とは言え武家の出である事…でしょうね。おりつさん達はそんな事にさ程構わず、他の子達と変わらぬ気持ちで接しますが…同世代の子達と触れ合う機会も少なかったのか、子供達の前で自己紹介をする鶴之助には少なからぬ緊張と戸惑いが感じられた様に思えます。
それでも、同じく硬さを見せつつも彼を受けいれ様と言葉を紡ぐ子供達…随分優しくなれたなぁ~と、ほっこりあたたまる思いで見る事が出来ましたね。
下手するとかつての菊二辺りなら、他の子らと徒党を組んでひと悶着起こしたかも分からないのでは。相手が抱いている「不安」を感じ取り、それを自分達から「安心」に変えてあげる事で自らの中にもあった「不安」も拭い去る事が出来る…正に「優しさ」が成せる業だと思います。おりつさんや茂次さん達の想いは、ちゃんと実を結び始めてますよ。

少しずつ豊かな心を育んでいる子供達。日々与えられる人々の愛情に包まれて、心にあった「棘」はなくなってゆくのですが…でも、だけど、それだけでは決してなくならない…心の「傷」を、それぞれに抱えています。
今回預けられた鶴之助には、実の父が自分を他人に預けて去っていった事による「傷」。仕官の為であると分かってはいても、何処かで「自分は父に捨てられた」と考えてしまう深い哀しみ…。
そして年長格の菊二には、火事の中結果的に父を見捨てて逃げてしまった事による「傷」。寝ている父を起こそうとしたのに、起きてくれなくて、その内迫りくる炎の中にいるのが恐ろしくなって…自分だけがその場から離れてしまった事に対し、今も残る負い目…。

そんなやり場のない想いに、答えのでない問いに、茂次さんはいつも真っ正面からぶつかってくれます。

口下手な茂次さんの、子供達への接し方でとても良いと思う所。それは、「分からない事を分かった風に言わない」所だと思いますね。
鶴之助の父に対する言葉にならない激情も、菊二の中に巣くっている抱えるには大き過ぎる程の罪の意識も。とてもじゃないですが言葉ひとつでどうにか出来る「傷」ではないのです。
いや、言葉ひとつで胸に押し込めてしまう方が寧ろ簡単かもしれない。けれどそれは、彼らの「心」ごと潰してしまいかねない…。その位に危うい、深く大きな「傷」なんです。
茂次さんの紡ぐ言葉は、けして器用で綺麗なものではありません。彼らの悩みを解決出来る明確な答えも出てはきません。
その代わり、彼らの気持ちから決して逃げようとはしません。目を逸らさず、全身で、苦しみ叫ぶ子供達に彼が抱くそのままの想いを言葉で伝えているのです。

だから、その言葉はとても重い。

自分に「本気」でぶつかってくれるのを厭わない「誰か」。そういう「誰か」に一生一度でも出会るのは、本当幸せな事だと思いますねぇ。

あー所で、今は子供達の読み書き師匠として通っているおゆうさん…許嫁としての悶々とした思いは、募る一方の様です…。
だってさー、茂次さんとおりつさんあんなナチュラルにいちゃついちゃってんですよ!?(爆)や、勿論本人達にそんな気毛頭ない訳ですが、端から見てれば息ぴったり…じゃないでしょかね…。
「大体お前は昔から~」なんて、茂次さんがこうも言いたい事言える数少ない相手…ってやっぱ、おりつさんな気がしますよね。同じ昔馴染でも、おゆうさんの場合は比べると何処か一歩距離を置いた接し方をしてる風に見えます。
果たしてそれは、大留再建を誰にも頼らず成し遂げたい為の「今だけ」の気持ちなのか…何なのか…。ま、正直見てる感じだと、大留と子供らの事以外に今はなぁんも考えてない様に見えますけどね(笑)。

んで。来週は…妙にこざっぱりした鶴之助の父、登場です!!って事は仕官が叶ったのか…!?
色々な意味で、そこら辺の顛末が気になる所です~。

2006年9月20日 (水)

あ、ナビスコカップ…

……川崎、駄目でしたか……(沈)。
 
や、千葉の連覇挑戦ってのも、それはそれで臨む所な訳なのですが。
でもしかしそれ以上に川崎が去年の千葉みたくなってくれたら面白いんじゃねって気が勝手にしてた訳で(涙)。
結果を今ニュースで見ただけなのですが、延長迄もつれ込んだとか。スコアも互いに強気な感じだったみたいで、結構熱い勝負だったのかなー。
まぁ川崎にはこの雪辱をリーグで果たして貰いたく!!思ってます!!もう1度返り咲いてくれー。
 
所でもう1戦の方、アナさんの「柳沢、"元"日本代表の意地を見せました〜」との言葉に…えも言われぬ切なさを感じましたよ…。
あ、の…正直彼に特別肩入れする気はない、のですけど…一応まだ、「アピール」って言ってあげても良いんじゃないの?(爆)マスコミってこの辺シビアですよね…こないだ迄日本を任せた!!位の事連呼してたのにー。まぁ今の代表FW勢に入り込む余地があるかってっと…もにょもにょ、ですけど。
オシムは若返りを図ってますからねー。ついでに所謂"内弁慶"タイプもあまり興味がないらしい。だってホラあの子もあの子も呼ばれなくなって…(滅)。
 
そういう訳で週末はJ観戦しまっす〜(どういう訳なのか)。

2006年9月18日 (月)

永井路子著『一豊の妻』

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初めて永井路子作品に触れました。戦国女性を題材にした短編集です。

いやぁ、これを読んでる限りだと、随分独特の人物描写をする方ですね~実在人物に対して。
反骨精神…と迄言って良いのか分かりませんが。春日局やお江、秀忠や一豊辺りの描き方を見ていると、何がしかの「意図」を感じさせるものも含め定説にはすっぱり背を向けている印象を受けます。まぁ淀殿なんかは割とまんまでしたけど。
ですんで、「歴史人物」として真っ正面から捉えるのはやや危険かなぁ。基本的には逞しく(女性も)、骨太で(寧ろ女性が)、意外な程情の薄い戦国人達、という描写に徹していますね。
只、この人格設定が各話の中で瑞々しく生きているのは事実です。どんな時でも挑戦的でめげない女性達が、短い話にメリハリと躍動感を与えてくれてました。「短編作品」として見ればかなり面白味ある作品揃いではないでしょうかー。

んでは。ここからは作品一つひとつについて、私なりの感想をちょろっと。

「御秘蔵さま物語」
徳川家康の側室・お勝の方の話。のっけから所謂「女」になる為の行為…から始まっててどっきどきでした(笑)。トップバッターのしかも出だしからこれって…!!
七転び八起きな人生を文字通り「勝気」に渡り歩いていく様が、何ともエネルギッシュでしたよー。やがて「お勝」という名に辿り着く過程も、とにかく体当たりな感じで。
そして全編通して貫かれる、「何処迄もドライな現実主義者」としての戦国人描写…。この話で真っ先に提起され、恐らく次の「お江さま屏風」と並んで随一に顕著である様にも思えます。松平正綱の室であった時に、家康から側室の申し出を受けた時の夫婦の反応といったら…!!
強いんだなー戦国の人って、と半ば呆気に取られて見ておりました…。そしてその様子はこの先各所で見られます…。

「お江さま屏風」
続いて秀忠正室・お江の話。こう迄も薄情で淡泊なお江というのも、思い切ったモンですよねー(笑)。
いつだってのったり構えているのに、気付けば姉妹で一番の勝ち組に…。才があるのに坂を転げる様な人生を送った、お茶々との対比が印象的でした。
両者の最後の対面シーンで、お江が見せた素振りは…ひやりとした「女の怖さ」を感じた気がしましたね。薄ら寒い程の無機質さがありましたよ。
周囲の喧噪と対照的に、波風ひとつ立たない彼女の心情。妙な余韻が残りましたねぇ…。

「お菊さま」
数奇で謎めいた「お菊さま」の生涯について、姪にあたる秋姫の視点から始まる話。私この辺詳しくなくて申し訳ないのですが…有馬直純が家康の曾孫・国姫を娶るに辺り離縁した女性の事である様ですね。
作品は2部構成的な作りになっていて。漠然とした伝え聞きから見る菊姫像と、ほんの少しだけ真相に接した側からの目線がそれぞれ興味深い味の違いを生み出してくれてます。
全ての真実は只「お菊さま」の胸の中。それでも違った立場から彼女を慕う女性2人の想いがほろ苦いですね。

「あたしとむじなたち」
これは全体の中で、一寸毛色が違うかな。背景にあるのは本多家の宇都宮でのあの事件…なのですが、田畑の道はずれに住む百姓娘の目線で話が展開していくので。歴史ものより女流時代短編としての色合いが強いです。
ここで中心人物となる百姓娘、やっぱり気が据わってて逞しいのですけど、他の女性達よりも感情の動きが細やかに描かれてるのが興味深いですねー。なので他の作品に比べて、人物の気持ちに沿って話を追う事が出来たかなと。
「むじな」というのは人に化けると言われている動物ですが、狸よりもその出来は詰めが甘いそう。この表現がいやに象徴的な部分で使われているのが、後々胸にぐっと響いてきます。

「熊御前さまの嫁」
家康嫡男・信康の娘…つまりは家康の孫娘、熊御前。まぁ全体通して力強い女性達が揃ってる今短編集ですが、この方は又群を抜いて肝がふっといですよー(笑)。
ふてぶてしい迄に乱世を闊歩する女性の姿を、何処かシュールさすら感じられるタッチで描いています。只無邪気に、悪意なく、周りを掻き回してゆく様には…笑いも凍りつく感じですね。
何の因果か彼女に歯車を狂わされる形となった、坂崎出羽の悲劇も印象に残る話です。黒い運命に翻弄されるのが真っ直ぐな心根なんて…やるせない…。

「一豊の妻」
この一豊は、何とも食わせ者ですよー。まぁ今の大河で原作の司馬先生版の彼は、これ又あんまりだって位のへなちょこ様ですけど(笑)。
世に広く浸透している「賢妻・千代、凡才・一豊」の構図は、実は一豊自身による周囲の妬みを避ける為の隠れ蓑だった…というパターンの山内夫婦話でした。「女は化ける」との一豊の言葉は、言い得て妙!!(笑)
夫婦仲としては両者、決して円満ではありません。互いに腹に一物抱えた静かなるバトルを繰り広げるのですが、千代さんが乙女ちっくにかわいらしいんですよねー。何で今作品中一番、微笑ましく見られる話でした~。
現実の「結婚生活」で感じた、理想とのギャップによる幻滅…も、妙にリアリティある心情描写で笑えてしまったです(笑)。お互い似たり寄ったりなレベルでぐちぐち言ってるのが楽しい(笑)。

っとー。全体として、何処か斜に構えた雰囲気漂う作品群でしたねぇ。好き嫌いは分かれるかもしれません。
その内に、同著者の『北条政子』(だよね?)も読んでみたいな~とは、思うのですが…長編は流石に、もう少しストレートな描写があって欲しいかも(笑)。興味深くはありますけどね。


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大河「功名が辻」第37回

前回の終了直前に齢60を過ぎた秀吉の嫡子誕生が伝えられ、天下は上を下への大騒ぎになりました。当然国内留守居組の一豊達も、その煽りをくらう事になるのですが…。
…何よりも、誰よりもとばっちりを食らったのは、直前に豊臣家の将来を託されていた「関白」秀次。徐々に露骨に、「太閤」秀吉との間に溝が出来ていきます…。

詰まる所、秀吉の心は嫡男・拾が生まれた直後から、この子を世継ぎとした豊臣家の永続的繁栄…この一点のみに砕かれる様になるんですね。
とにかく唯一の実子はまだ生まれたばかりの乳飲み子。そして自分は最早老境の域。段々と自分に残された時間が失われていくのを噛みしめるにつれ、彼の焦燥感は異常な迄に募っていきます。
そんな秀吉にとって一番有難いのは、秀次自らが「関白」の位を返上してくれる事。有力な後継者と目されている秀次自身からの辞退があれば、世の諸侯は何にも気兼ねせず拾只ひとりを盛り立ててくれる…そういう考えに走っていくのですね。何せ自らが秀次にこの座を譲渡した手前、秀吉自身の口から直に命じる訳にはいきません。
ところが秀次は、只真っ直ぐに豊家の事を思う余り、自分が「関白として」どうあるべきか…そちらの方向にだけ、心が走ってしまうのです。そしてそれが純粋である程、誠実なものであればある程…秀吉との温度差が広がり、やる事全てが空回りしてしまいます…。

秀次の抱く考えというのは、実はかなり筋の通ったものなんですよ。一豊も触れてましたが、歩けもしない幼年の拾が「関白」であった所でどうにもならない訳で。少なくとも元服の暁迄は、誰かがその大任をこなさなければならない…その役目を負うべきは、秀吉直々に「関白」の位を譲り受けた自分を置いて他にはいない…。
それが自分に与えられた責務であり。豊臣という「天下人」の家を任された者の義務でもある。
純粋な責任感から、秀次はこの信念を頑なに抱き続けて「関白」であり続けます。
しかし秀吉には、この他意なき想いを受け止める為に致命的である障害がつきまとっていました。否が応でも日々実感させられている、彼に残された「寿命」だったんです。

自分が生きている内に、拾が継ぐべき豊家の地盤を盤石なものとしておきたい秀吉…彼なりに先を見据えて、天下の為に今自分が成すべき事を貫こうとする秀次…。
両者の間にはどんどん縮まらぬ距離が生まれてしまって。秀次が苦しみ、自棄になり、又苦しむ…という様は、どうにもならない痛みを抱える辛さがこちら迄伝わってきましたね。
何をやっても裏目に出る現実に辟易し、目を背けたくて酒に浸り女に溺れてみても…募るのは、途方もない虚しさだけの「現実」。それが又どうにもやるせなくて…。
彼を訪ねた一豊が言った、「人はどんな立場にあっても、己らしく生きていける」。最早四面楚歌となっている秀次は、この言葉を…虚ろな瞳で、しかし心底羨ましそうに聞いていました。

日々険悪になる情勢は、やがて秀次の命すら危ぶまれる方向へ…。秀次に同情的である筈の北政所ですら、彼の身を案じる千代に「もう下手に関わらない方が良い」と警告する迄に事態は切迫していきます。
いつもなら、こういう危機的状況を機転の利く頭で乗り切ってきた千代さん。しかし今回ばかりは…六平太にも指摘された心根の真っ直ぐさ、周りへの「情」の深さが、決断を下そうとする心に大きな重しを乗せる形になってしまいます。
一豊も又、思いは只秀次に「無事で」あって欲しい…。若き前野や木村の様に「秀次天下」を押し立てる気は毛頭なく、只命あって、豊臣のこれからに力を尽くして貰いたいと…願いはそれだけなのですけどね。

そうだ、そうそう六平太ですよ、ろくへいたー!!(急にテンションup)前回でもう暫くお別れかなーと勝手に思ってたので、又の登場に小躍りしたですよ☆しかも久っ々に、天井裏からこんばんは♪
まだ何だか身体辛そうでしたけど、怪我は大丈夫だったのかな…?
彼の助言はいつもと変わらずシビアでしたね。その中でも「仕方ない」という台詞に独特の哀愁が感じられた気も…します。いかにも戦国の忍びらしい。

後秀吉、もう大分心身共に耄碌している様に見えて…不気味な迄の老獪さは、まだ残っていましたよ。
城内ですれ違い様、よろける素振りで一豊に近寄り「儂か秀次か、どちらか選べ」との最後通牒…。久々にぞっとする秀吉を見た気がします。
ラストでは遂に、「秀次を伏見に連れてこられなければ、山内も謀反荷担と見なす」と非情なる宣告!!一豊様、絶体絶命ですよ!?

今回はとにかく、久々息を呑むばかりの緊迫感漂っててばーっと展開に引き込まれてました。ひたすら無言で見ていた気がする…。
来週は…いよいよ秀次が、なのですね。……福島正則、出ますかね…(ぼそっと)。

2006年9月17日 (日)

6~8月に読んだ本・買った本…(括り過ぎ)

めんどくさくなった訳ではないのですよー(笑)。この時期は本当、全然本読んでなくて…。生活がW杯中心でしたし、その後も暫く脳内サッカー漬けだったので。
ついでに言うと暑い時分って集中が必要な物事をこなすのが非常に苦手です(暑さに弱い)。
まぁお陰…で?やっと8月迄追いつきました。んでは参りますー。

先ずは読み終えた本から。一段下がった段落(引用形段落使用)が、個人的ひとこと感想です。

●山本一力著『深川駕籠』 祥伝社文庫 書籍情報:アマゾン bk1

イキの良い江戸っ子駕籠かきコンビ・新太郎と尚平の、スカッとさっぱり友情人情劇です!!
ガタイが良くてすばしこい新太郎と、ガタイが良くてのっそりしている尚平の真反対名コンビの友情がとても爽やか。
ガラの悪い同業者との駕籠かき対決や、友情に後押しされた町内早駆けレースや…江戸っ子の意地や見栄がぶつかり合って、そこにあったか人情が加わった胸あたたまる短編集ですね。
山本さんらしく人の描き方は、とっても優しい。あんまり皆が善人過ぎてメリハリない時もありますが、こういう爽快感漂う明るい物語には良い効果をもたらしてる気がしますね。人情に次ぐ人情な展開でも、主役2人に若々しい青臭さがあるので温もりがうるさくならない感じ。
終わり方には最初んんん…??でしたが。続編があると知って納得です。早く読みたいなー。

●松岡圭祐著『催眠』 集英社文庫 書籍情報:アマゾン bk1

『千里眼』に続いての松岡ワールド(初出は逆なんですがね)。『催眠』の方が個性や勢いは控えめですが…こっちの方が好みかも(爆)。
突如自分を「宇宙人」だと名乗り、その他にも様々な人格に入れ替わる謎の女…。彼女にまつわる数々の不可解な謎を、催眠療法を生業とする臨床心理士・嵯峨敏也が「カウンセラー」として解き明かしていくという…最初は一寸ミステリアスな展開。しかし後半からは、人間が人間を「救う」姿に心洗われる気分でしたよー!!
入りの感じだと少し怖い話かな、と思いましたがね。しかし物騒な展開では全然なくて、本当人と人の「対話」に重きを置いた物語でした。不必要に派手な演出が少なかったのも、かなり良い効果だったかと。
サイドストーリーとして描かれた一輪車の話も良かったです。あくまで脇道だったので、目立たなかったのが勿体ない位だなー。

●Luca Caioli著/堤康徳監訳『ロナウジーニョ The Smiling Champion』 ゴマブックス 書籍情報:アマゾン bk1

普段このテのスター伝記物はあんま読まないです。特に真っ最中で活躍してる人のは。でもこれは面白かったですねー。
世紀のフットボールスター・ロナウジーニョが、何でいつもああ屈託なく笑っているのか。その理由が、少しだけ垣間見えた気がします。
陽気そうに見えるけど結構真面目だな、と常々感じていましたが。彼の内には神への深い信仰と、フットボールへの真摯な愛情がしっかり存在していたんですね。
今W杯では本領発揮し切れずの敗退でしたけど、彼の伝説はまだまだこれから。そう思うとわくわくしてきますね。

●Patrick Burclay著/中島英述訳『ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学』 宝島社 書籍情報:アマゾン bk1

↑に味を占めて、脳内大フィーバー中(今もか)のモウリーニョ監督本にも挑戦しました…読むの疲れたー(苦)。あっちゃこっちゃ飛びまくる話運びに、脳みそメモリ不足状態…。
翻訳ももしかしたらぎこちないのかも…しれないですけど。でも多分コレは、原文の構成に依る所が大きい気がする…。話題転換や参照話の挿入があんまり唐突過ぎて、一寸頭が追いつかなかったですね。自分がフットボールに精通していないのも大いにあるのでしょうが…。もうモウリーニョ愛だけでどうにか読み切った感じでした(本音)。
多分同じ人物伝なら、本人も噛んでるLourenco著の方がきっと読み易くて面白いです。只バルサ時代の話からなんだよなー。

●木村元彦著『オシムの言葉-フィールドの向こうに人生が見える』 集英社インターナショナル 書籍情報:アマゾン bk1

…あんま読まない、とか言っといてもう3冊目ですネ!!(自分ツッコミ)いやはやこれも興味深い話でした…。やっぱこの方位の人生歩んできてると、その深みたるや段違いですね。
所謂「語録」の類より更に突っ込んで触れている、オシムの人生録です。勿論この中にあるのが彼の歩んだ道全てではないのでしょうけど、それでもその壮絶さには圧倒されました。サラエボの悲劇の行には息が詰まる思いですね。
こんな偉大な人物に、代表メンバーを率いて貰える幸運…。胸にしっかり刻みたいと思います。

他、買った本達のあれこれ。

◆三浦綾子著『塩狩峠』 新潮文庫
◆新田次郎著『八甲田山死の彷徨』 新潮文庫
◆大崎梢著『配達あかずきん-成風堂書店事件メモ-』 東京創元社
◆山本一力著『お神酒徳利 深川駕籠』 祥伝社 …『深川駕籠』の続編!!
◆永井路子著『一豊の妻』 文春文庫 …読了。人物観が独特だー。
◆山本周五郎著『ちいさこべ』 新潮文庫 …表題作は読み終えました。

あら、読んでる量は少ない割に、結構買ってはいたんですねー(汗)。
これから涼しくなるので…順番に読んでいきたいです…。

藤沢周平著『本所しぐれ町物語』

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読み終えたのは大分前なんですけどね…。個人的にも思い入れの深い藤沢作品のひとつです。

作品の舞台は、江戸本所の「しぐれ町」。実際には存在しない架空の町です。
そこには様々な人々が住み、日々を過ごしていて。そんなそれぞれの様を町内ぐるりと巡る様な流れある筆致で描いている、連作短編集です。

この短編集、個々を取り出してみれば、主役は「人」。どこから読んでもそれぞれ話としては完結します。毎回コンスタントに顔を見せるのは大家の清兵衛さんと書き役の万平さん位で、後はどの話でも中心人物は様々。
しかしその中で、少しだけ後を引っ張る事柄があって。些細な噂話やご近所との会話といった、個々の作品内では直接関わらない「彩り」な部分である事柄が、次やその次の作品では主軸として扱われていたりします。それらが積み重なって繋がっていく内…目の前に、町としての「風景」が広がっていくんですね。

道行く町内の人々は皆顔見知り、けれどそう深く立ち入る間柄という訳ではない…。「ご近所さん」としての挨拶を交わし、そのまますれ違う人々。
互いの胸にはそれぞれ抱える事情があり、悩みがあり、想いがあります。しかし互いにその事に触れたり関わったりはしないまま、季節は流れ…人々の「営み」は続いていきます。
大抵の場面で顔を出す清兵衛さんも、あくまで「大家」として人々から助力を求められての接触であって。彼の目線による描写が中心ではあるものの、彼が「全体」の中心である訳ではないんですね。中心は何気ないご近所同士の会話の「連鎖」、そしてそこから紡ぎ出される町の「風景」。
…そう、それぞれの話の主役は「人」、でも全体通して読み終えた後…独立した「人」の物語が織りなす、「町」が主役になるのです。

この人と人が行き交う瞬間に描写の中心が入れ替わる…という展開の仕方が、非常に巧みだと感じますね。繋がっていない様で何処かで関わっている、「風景」の中の「人々」の描き方に自然な立体感があります。
中には連載作品の様に少しずつ状況が展開していく事柄もあって。読んでいる側としても動向が気になりますし、又その進展に伴い作中の「ご近所さん」達の視線が変化していくのも、「生きている」町の雰囲気が感じ取れて印象深いですね。
俯瞰的に眺めても、場面をひとつ切り取っても、そこには常に「物語」が存在する作品でした。

作品のテイストとしては、藤沢作品らしく全体にじわっと湿り気漂う雰囲気が表れています。けれどその合間に感じられる穏やかな温もりが…醸し出すギャップとも相俟って、非常に味わい深いものになってますね。
暮らしの何処かに潜んでいる暗い世界。その影が時折人々の生活にちらついたりしつつも…尚一筋の光を感じさせる、あたたかな余韻。このほんのりした情景に出会えると、ああこの瞬間が人生でいう「幸福」なのかな…と、じんわり染み入るものを感じます。
生きていく事って凄く辛いのですけど。ですけど、もしかしたら、そこに暖かさがあるからそれでも生きていけるのかもしれません。
移ろいゆく季節を感じ乍ら最後に清兵衛さんが胸に抱いた想いが、そんな暖かな部分をとても的確に表現してくれていて。いつまでも心に残る言葉でした。

藤沢周平は侍ものもとても好きなのですけど、こういう市井小説が非常に好みですねー。さりげない言い回しにはっとさせられ、魅せられますよ。
特に後期になるにつれ、じっとりした中にもいくらかの救いが見出せる作風が増えてくるので。その静かな人情描写がたまらないです。
 
 
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CL中村俊輔仕様。

遂にCLグループリーグも始動致しました。地上波ではマンU-セルティック戦を放送してくれましたよ。

しっかし凄いですね、日本人が出場するかもしれないってだけで、ここ迄TV局の気の入れ様が変わってくるものなんですね…!!(しみじみ)
まーずのっけから、中村俊輔アップで登場!!「UEFAチャンピオンズリーグ(一寸棒読み)」と言わせる手の込んだOPですよ!!昨季はこんなんなかったぞう…今回がセルティック戦の放送だったからなのか。
そしておなじみのOP画面。大抵は昨季CLの名シーンを繋ぎ合わせて構成されるこの映像ですが、そこにどうにか俊輔の絵をねじ込んでいる執念…!!(爆)
そしてそして何より革命的なのが、何と言っても生放送ですよ!!海外サッカーの試合がLIVE放送されるなんて、地上波じゃW杯クラスの大会でないとあんまり…ないですよねぇ。録画放送をより楽しむ為に情報収集面でどれだけ苦慮してきたか…!!(そっと涙)
日本人効果、ってのがはっきりと伝わる番組構成でしたね。もう出来る事なら、セルティック云々に拘わらず今季はこの路線で押し通して貰いたいですよ。
あ、因みに稲本については、滑り込み移籍の為かまだ運営には反映されてない様でした(笑)。

んで、試合の方。私…ごめんなさい、3-1位でマンUだろうと勝手に思ってました(平謝り)。あんなに健闘するとは思わなかったです…。プレミア絶好調のマンU相手だしね。
前半2-1になった時点でこのままずるずるマンUかなぁと思ってましたが。俊ちゃんがFKで魅せてくれました…!!起きてて良かった!!(心からの叫び)
ミーハーファンとしては、FKで見せ場をモノにしてくれただけでも結構な満足でしたよ…。全体のプレーそのものは実況さんが盛り上げてる程かな?と感じもしましたが、それでも時折目を奪われるパス出してくれたりもしてたんで。睡眠時間削っただけの価値はあったかな~って。
後半開始早々逆転弾奪われちゃいましたけどね…スールシャールですからね…仕方ないですよね…(何がさ)。

んで私、やっぱGKのスーパープレー大っ好きだと再認識しました(何)。や…ボルツが!!幾度かファインセーブ見てる内に、何だかカッコ良く見えてきちゃって…☆(よっ!!このミーハー!!)
一寸いかつい凛々しい短髪のGK、好きです(告白)。

マンUでは、サハが際だって元気でしたね~。調子良いんだこの人…プレミアの試合通しで見てないのでここで知りましたよ。
ホーム初戦であわやドローか、っと割かし苦しめられてはいたようですが。ルーニー不発だったり色々不運なミスがあったり、クリロナ(こう略すの?)やパクやスミシー(贔屓目)も使えなかった、とあってはまぁ…悲観する程の事もないのでしょうか。
ベンフィカ相手にも良い勝負が出来れば、大分展望は明るくなる感じですかね。因縁の相手でも…ありますし。

対してセルティックは、アウェー試合で善戦しつつも、2点もぎ取ろうとも、現実は黒星スタート…。どうにか次戦辺りで白星を挙げたい所ですね。
ベンフィカもコペンハーゲンも侮れない相手ですからね~。多分3者とも「マンU以外では落としたくねぇ」との思いで挑むでしょうし、気迫負けはしたくない感じであるかも。

さ、次回は何処との試合を流してくれるのかな~。網張っとこう。
そして他の個人的注目試合は、…これから順次録画済のを見ます(爆)。1週間情報シャットアウトなんて…いつ迄続けられるだろうなぁ。

2006年9月16日 (土)

新庄の政界進出!?

今季限りの引退を表明している日ハムの新庄。引退後の進路について、ななななんと参院選出馬のオファーが届いているそうですねー。
しっかしそれを出しているのが自民党と民主党、という反目し合う2大政党って…そこら辺ポリシーとかどうなってんのさ、と毒突いてましたら父の一言。

「あー良いんだよアイツは、アレだから。スポーツ枠だから」

聞いた事ねぇですよ政界のスポーツ枠なんて。入学制度ですかい…。
しっかし確かに、知名度ってだけでもう通常の立候補者よりいくらかのリードが約束されている訳ですから…枠っちゃ枠、なのかな。ある意味。

んーそれでも、新庄と国会…イメージ結びつかないですね…。
や、寧ろ、選挙カーから生き生きと手を振るサービスマン新庄の姿はまだ鮮明に思い浮かぶのですが(笑)。その先は弁舌や討論の世界ですからね。如何ともし難く。
どっちか言うと、根っからのイベント野郎なウデを生かして選挙戦全般の企画担当☆とかの方が…断然面白く盛り上がりそうな気も。でもだったらそのネタプロ野球に回してくれー(笑)。

とかって先走ってますが。実はあっさり辞退しそうな気もしてます。

ブログランキングなるものに…

より多くの方に見て貰えるきっかけになればなぁ、と思い、ブログコミュニティ系に参加登録をしてみました…。
でまぁ、その際悩んだのが、

ブログのジャンル指定して下さい(3つ以内)

…という項目なのです…。

今迄何もかにもお構いなしに書きまくってきたツケが回ってきた訳ですね(笑)。とてもじゃないですが3つに絞り切れんごった煮ブログ…。
ま、この混沌の中で唯一と言って良い程コンスタントな更新がされてるのは、多分大河関連ですよねぇ。ってな訳でテレビ、後は好みで本(書評)と音楽…にしてみました、です…。
はて…果たしてコレで来訪者様の期待に添えるかどうか…。
客観的に判別してくれるブログ診断士さんとかいたら良いなぁ(他力本願)。

あれこれ増やすのも苦手なので(きっと手が回らなくなる…)。登録は「にほんブログ村」様でいく事にしました。後はブログルポ様も検討中…仕組みが面白そう。
サイドバーに貼ってありますバナー(リンク先がジャンル別になってるだけで役割は同じです)をクリックして頂けると、ランキングに反映される形になっております。
相変わらずごったごたなジャンルをたらたら長々語るブログだとは…思いますが…。「記事読んだぞ」ってなコメント代わりにでも、ポチリとやって頂ければ励みになります~。

2006年9月14日 (木)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第2回

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原作は読み終わりました。とっても私好みの設定と展開で、ドラマでも先が楽しみです。うっふふ〜。

さ、第2回。前回の終わりに子供達全員の面倒を見ると、お役人の面前で啖呵を切った若棟梁の茂次さん。その熱い信念をお役人も受け入れ、今後の助力についても一考してくれるとの話で…やれやれ一安心、であったのです。
…です、がー。子供の元に戻った住み込み娘・おりつさんの表情が一変、「子供が逃げた!!」…役人と棟梁達の押し問答を早合点した年長格の3人が、元の町に連れ戻されるのを恐れて逃げ出した、との事。…こうしてのっけから大捜索をやる羽目になった茂次さん、早くも前途多難の兆しです…。

今回は、茂次さんやおりつさんたちから繋がる「やさしさの連鎖」が、とてもあたたかい空気感を生み出してくれた話でしたね。
ほうぼうで大人達に冷たくされ、心に傷を追った子供達。やがてその心は荒み、鈍くなり、盗みを働いたりしてもちっとも痛まぬ様になってしまいます。
その尻拭いをさせられる事となった茂次さん…彼は先ず、子供の見ている前で彼らの為した「罪」を詫びます。そしてその後尚もいきり立つ大人達に、子供の時分は誰しも悪戯と迷惑の区別がつき難い頃がある事、彼らは親がいないばかりに、迷惑を被った人々の怒りを常に全身で浴び続けてきた事…を、静かに語るんですね。親を亡くした現実を子供達に思い出させぬ様、彼らを奥へと下げた後で…。
子供がしでかしてしまった「悪事」についての非難には、言い訳ひとつせず頭を下げる。しかし「盗っ人」とか「たちの悪い」だとか、彼らの「人格」に関わる暴言に対しては、真っ向から立ち向かって子供達をかばうのです。
今迄盗みを働いては大人達に冷たい目で見られ、追い出されてきた子供達は。棟梁が無骨に見せた「見捨てない大人」の姿に触れ…初めて「悪事」の重さを噛みしめて、ぽろぽろ涙をこぼすのでした。
そんな彼らを、やっと覚え始めたそれぞれの名でぎこちなく呼ぶ棟梁。カッコ良く決まりはしないけれど、飾り気のない思いやりが伝わる場面に、目の奥が熱くなりましたね。
 
そんな棟梁の熱弁は、周囲の大人達の抱く感情にも変化をもたらして。子供達を見つめる視線は、少しずつ穏やかなものになっていきます。
やさしさを生み出すのはやさしさでしかなくて…それが人から人へ伝わって、子供達の中にも「優しさ」が育まれていくんだなぁ、と感じる良い場面でした。
 
しっかしやっぱり根っこは頑固な棟梁茂次さん。絶対に自分達の身ひとつで店を立て直すと言い張り、亡き先代の兄弟弟子からの援助すらつっぱねてきたのですが…早くもそれが、逆恨みの格好でじわりと降りかかってきた様です。
大口の普請をやろうにも、「身内が認めてもいないのに、『大留』の跡継ぎ然していられてもなぁ」…と、硬化する周囲の態度…。どの筋から手が回っているのかは明白な訳ですが、それでも茂次さん、「人助けが大工の本業、実入りの大小拘らずに、困った人の力になるのが先ず先決だ」と、損得抜きで仕事を請ける決意を示します!!
が、ここで弟子の一言「それで9人の子らをどう食わせていくんですかい」「……そうだったなぁ……」…茂次さん、本当まだまだ問題山積です…。
 
ところで前回危惧していた若棟梁を巡る三角関係については、どうやら付加的な演出の枠に収まってくれそうな雰囲気ですね。やー良かった良かった。
今の所は両女性陣、色恋を巡って反目したりする気配は見受けられませんが。只許嫁のおゆうさんの方は若干、おりつさんの人としての奥行きの深さに気後れするものを感じてる様にも。
おりつさんも、おゆうさんの躾の良さ、学の高さに一目置いている訳ですが。こちらは何の含みもなく、只純粋に感じ入ってる様子です。
これから子供達も交えた関係が作られていく内、どんな風になっていくか楽しみですねー。
 
そして茂次さんと住み込みのおりつさん、この幼馴染な2人のコンビがいい!!イイ!!(悶)
何気ない会話の端々に、お互いを分かり合ってる感じが滲み出ていて…良いですね〜、無意識に頼り合える関係って。
しかしおりつさんは、棟梁に許嫁がいるのを百も承知なので。いつかは家を追い出される身と知りつつ…も、子供達の事が気になる彼女はどうか彼らが一人前になる迄一緒に置いて欲しい…と、彼に懇願します…。
それに棟梁、「…ん、ずっといていいぞ」と、答えちゃったりなんかして!!後でその言葉の深過ぎる意味に気付いてかどうか、居心地悪そうに話題を逸らす棟梁、とってもかわいかったでーす☆当のおりつさんの方は全く勘付かずに大喜び、ってのがこれ又ツボ(笑)。
小沢さん自身が醸し出す味に拠る所も多分にありそうですね!!やっぱこの方の、ぶきっちょで木訥で口下手な男の演じ方って好みです(スミマセン褒めてます…)。
 
来週もやっぱり波乱、棟梁男の優しさ炸裂です!?
…全5回という限られた中、子供達はめいっぱい暴れ回る気の様ですよ。

2006年9月13日 (水)

古今亭志ん朝の「井戸の茶碗」を聞く

こないだ読み終えた本、『ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺』(田中啓文著)が、とっても古典落語の楽しさ生き生きと伝わる作りになってまして。ひとしきり楽しんだ後、むずむずと落語が聞きたい衝動に駆られたのです〜。

んで、家捜ししてましたら古今亭志ん朝さんの落語CDが出て参りましたので。収録されていた「井戸の茶碗」を暫し堪能。

むっちゃくちゃ面白かったのですよ…!!

噺の起点となる人物は、「正直清兵衛」と皆から呼ばれる屑屋さん。そのあだ名に違わずこのお人、曲がった事が大嫌いで余計な欲もない。ですんで商売で扱うのはいつも正真正銘の「屑」ばかり、尤もらしい古物や骨董品を安く手に入れ高く売る…なんていうあこぎな手口は、潔しとしない方なのであります。

そんな彼が何の因果か、ある日相手にした浪人から200文で仏像の買い取りを頼まれます。前述した信念を持つ彼は始め「目が利かないので」と言って断りますが…聞くとその浪人、ようよう暮らしに困っている様子。
年頃の娘もいるのに帯ひとつ買ってやれない様…を目にしては無下に断る事も出来ず、では200文+儲かった分の半分をお渡しするのでどうでしょう、との話で、その煤けた仏像を買い取る事にしたのでした。

担いで歩いた帰り道、仏像は細川屋敷表長屋の若きお武家の目に留まり、300文にてすんなり交渉成立します。
買取額より100文の儲け、では半分の50文をあの浪人さんに…と、ひと安心の清兵衛さん。
一方買い上げた若侍の方も、なかなか年季ものらしい仏像に満足のご様子。仏壇に置く前に大分溜まっている汚れを落とそうと、丁寧に洗っておりましたら…台座の中から50両もの小判が!!…ここからが、何とも滑稽で清々しい大騒動の始まりなのです…。

もうとにかくね、頑固な正直者が3人揃うとこうも話がこじれるか、って様が面白い!!買主の若侍は、「仏像は買ったが中の小判は買っていない」と押し返そうとする。屑屋に預けた浪人は、「一旦手放したものなのだから、中に何があろうとこちらが受け取る資格はない」とつっぱねる。
そして間に立たされオロオロする清兵衛さん…。しかし彼も、じゃあこっちで良い様にしちゃおうか、なんて事は微塵も考えず、ひたすら打開策を求め両者の間を奔走するのです。
お陰でお得意様の所へ顔出す暇はなく、商売はあがったり…だからとにかくお2人折れて下さいよ!!と、逆風すらもモチベーションに(笑)。
この爽やかな真っ直ぐさが良い。依怙地な迄の潔癖さも、そのお陰でどんどん事態が面白おかしい方へややこしくなってしまうので、聞いていて少しも鼻につかないんですよ。
落語には欠かせない、「愛すべきバカ」な人物設定が良く話に映えていると思いますね〜☆3人共正直過ぎて、皆大真面目なのに何処か笑えてしまう。愛すべき3バカ正直トリオです(笑)。

中でも浪人さんの一直線にズレた語り口が、非常にコミカルな演出を担ってくれてると思いますね〜。勿体つけた物言いで、期待通りに空気が読めない様を見せてくれるのがたまりません(笑)。
「これは我が家に古くから伝わる〜」のくだりは、それだけで吹き出し笑いを誘う絶妙な空気感がありますよ。

最後はあっと驚く大円団!!そしてその流れに乗せて持ってくる「サゲ」に、ニヤリとさせられます〜。

こんな感じで、軽く聞くつもりが思わぬ笑いのツボ刺激になった高座でありました〜。ネタもオチも分かってるけど、又聞きたい!!と思わせる噺ですね。

同CDにはこれと併せ、「今戸の狐」という噺も収録されてました。
こちらにもかなりすっぱり笑わされましたんで、いずれ改めて語りたいと。

2006年9月10日 (日)

大河「功名が辻」第36回

最初の15分程は見逃しました。六平太迄見逃したらどうしようかと思いましたがどうにかそのシーンには間に合った様で一安心です(正直過ぎますよ)。相変わらず想いを堪える様な千代への優しさが切ない…!!
そんな彼もふらっと行ってみた、ふらっと行ける類の場所ではない朝鮮攻略に秀吉は現在躍起となっております。自らの老いを痛感するにつれ、その幻想への依存はますます強くなる事となり…。

と、朝鮮出兵だったらやっぱりドン小西やカトキヨ(適当に呼ぶな)の出番だよネ☆とか夢見てましたら。主人公の一豊達が留守居役である事情もあり、描写は国内残留組が中心ですね。
いかな一豊メインの話でも、もう少し渡朝組の歴史的展開も交えてくれたら…とは思ってしまいますが…。仕方ないですね何せ北条攻めで北条出さなかった今回の大河ですから。女の出番がない場面にはとことん冷たい今大河です(何か違う)。
しかしお陰でか、普段この出来事の頃は描かれる事の少ない?石田三成の登場シーンは安定してありますね。淀殿との関わりも又控えているのでしょうかー。

掛川五万石を賜り、戦は遥か海の先…と言う事で、些かうらぶれ気味の最近の一豊様。
そんな彼に、千代さんは「殿はこんな所で"打ち止め"となる御方ではない」と活を入れますが…。だからそんなにダイレクトなはっぱ掛けは千代さんしないんだってば!!(涙)少なくとも本人の目の前で、石高がああの、出世がこうのと講釈たれる事は、千代さんしないと思うのですよ…。理想の賢女像として描く上でも、ね。
先週のはまだかわいらしさがあったので良かったんですがね~。今回のは余りに直球ストレート過ぎる…。
もっと一豊自身に答えを考えさせる様な、それとない気を回せるのが千代さんの「知恵」だと思います。その柔軟さを描く為には、相応の「想像力」が大切なんだなとしみじみ感じる…。もっと多角的な聡明さが見たいよ~。

まぁ千代さんがやや気を急くのも無理はありません。何せ天下は豊臣家の下統一を果たし、今はその跡目相続が密かに注目されているのですから…。
今や天下人として君臨する豊臣家ですが、その栄華は秀吉一代のものである感は否めず…成人した実子もおらず、生まれればそれはそれで現有力後継者候補・秀次との軋轢が懸念される現状であるだけに、これからはより周囲の、時代の流れを「読み取る」力が、諸侯の命運を左右する事になるのですね。
その渦中にいる秀次、歴史的経緯から良く傲慢な阿呆として描かれがちですが、この作品ではひたすらその無邪気が目立つ演出になってますね。只純真で無邪気、しかし、無知でもある。この無垢な凡庸さが乱世の歪んだ歯車に組み込まれた時、彼の身に悲劇的な結末が降りかかる事になってしまうとは…。
彼が「治兵衛」であった頃からの知己である山内夫妻は、彼への情と世の情勢の間で揺れ動く事に…。「生き延びる為には、情を捨てろ」と呟いて去った六平太の言葉が、暗示的に空に響きました。

そんな軋み始めた豊家を憂う人物が又ひとり、この世を去りました。秀吉の実母、大政所です。
菅井きんさんの存在感…全体で見れば決して長くはないシーンの中で、あれ程迄に「空間」を作り出せる演技には、只々魅入るばかりでした。「良い風じゃぁ……」と呟く姿には、ごく自然に涙腺が緩んでいる自分に…。
大がかりな演出もなかったシーンでしたが、彼女の姿と穏やかな日差しの下実るなすびが…目に焼き付く場面でしたね。
あまりにこの部分が良かっただけに、秀吉の号泣シーンは少しだけくすんでしまったかなぁ。でもたったひとりの母親だったのだし、仕方ないのかな。

来週は…遂に秀次、運命に翻弄される事となります…。彼付の宿老となった一豊の運命は、如何に。

5月に読んだ本・買った本

ふと気付きましたが、どうも私は月に4~5冊程度のペースで本を読んでいる様です。…どうりで買った分読み切れない訳だ(笑)。
この月も、読了本と購入本の数がほぼ同数。これじゃあいつ迄経っても追いつかんよ…と自覚しつつ、今日も本屋で衝動買いの日々…。

さて、5月期の読み終えた本の話から。一段下がった段落(引用形段落使用)が、個人的ひとこと感想です。

●松岡圭祐著『千里眼』 小学館文庫 書籍情報:アマゾン bk1

元陸自パイロットの臨床心理士・岬美由紀が、担当する少女のカウンセリングを進めていく内、強大なカルト教団の陰謀に直面する事になる…というサイコミステリ。些細な仕草から思考を読み解こうとする心理戦にわくわくしたり、新米心理士の美由紀さんが抱く悩みや葛藤にじんときたり、終始話の中に引き込まれっ放しでした~!!…ラスト数十頁迄は、ね(苦)。
主人公の過去設定を生かす展開だとは言え…あのハリウッド的な大味クライマックスは如何なものか。せっかく脱出劇の部分迄は世界に浸ってはらはら出来たのに、あの後の無茶な盛り上げ方に一転、気持ちが萎えてしまいました…惜しいな~。娯楽小説と割り切るにしても、最後迄それなりに筋の通った大円団にして欲しかった。
人物の設定や描き方には結構惹かれてるので、その内続編にも手出したいとは思ってます…。がさつで不器用な中年刑事って良いですね(唐突)。

●山本一力著『背負い富士』 文藝春秋 書籍情報:アマゾン bk1

ドラマ化ってんで、山本版次郎長ってどんなだろ!?と興味津々に購入した一冊。任侠に生きた大親分の一代記と言うよりは、彼ら一家にまつわるいくつかの人情エピソードを描いたオムニバス形式の作品でしたね。
お馴染みの黒駒一家との熾烈な抗争なんかはあんまり描かれませんでしたが、清水港のあたたかな人々との交流には結構胸熱くなりました。
だもんで、「侠客・清水次郎長」としてより「みんなの次郎長親分」なイメージで見ると良いと思います~。

●諸田玲子著『お鳥見女房』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

将軍家の鷹狩儀式全般を執り行う「お鳥見」役一家が舞台の、どたばたあったか家族劇。お鳥見役に隠された「裏」の役務とか、突如一家に押し寄せる事となった子だくさんの男やもめ+仇討ち女剣士とか…続々やってくる問題に対処する一家の妻・珠世さんの姿が、とにかく明るくてすきっとしてるのです!!
「母」であり、「妻」であり、「娘」である珠世さんの描き方がさっぱりしていて、賢女特有のねちこさが感じられないのがとても良い。素直に親しめる女性像です。
続編も早く文庫化してくれないかなぁ~。

更にあれこれ語った長文感想はこちら

●内田康夫著『後鳥羽伝説殺人事件』 角川文庫 書籍情報:アマゾン bk1

浅見光彦シリーズの第1作。これは面白かったです!!
自身の妹と関連する事件だったのもあって、光彦さんの人物像が良く伝わってくる話でしたね。爽やかな青年風の内には、熱い正義感と深い思いやりが内在しているという…。
話の方も非常に読み易いタッチで描かれていて、一気に読めちゃいます!!光彦さんと野上刑事の熱意に後押しされて、気付けばぐぐぐいっと。
それと「幸福の手紙」でも感じたのですが、全体に何処かもの悲しい雰囲気が漂うのがこのシリーズの特徴なのでしょうかね。その都度光彦さんが見せる愁いを帯びた姿が、叙情的で何だか胸に残ります。

●藤沢周平著『橋ものがたり』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

巷で評判の良いこの短編集。本当、看板に偽りなしの…心に染み渡る「橋」が舞台の哀楽短編集でした。
町中の川に架かる様々な橋は、ある人にとっては「別れ」の橋であり、又ある人には「出会い」の橋であり、「訣別」の橋であり…岸と岸を結ぶ役割としての「橋」を、人と人との繋がりに絡ませた味わい深いテーマ作品集です。
この方の特長であるきめ細かな描写が、情緒ある「橋」の風景と良く合わさっているんですね~。そしてそこに描かれる人物達それぞれの心情が…どれも良く情景に映えています。
本当どの話も甲乙つけ難い逸品なんですけど、個人的に好きだったのは「殺すな」「赤い夕日」ですね。

他、買った本を箇条書きにて。

◆山本一力著『深川駕籠』 祥伝社文庫 …読了。凸凹コンビの友情が良イ!!
◆藤原正彦著『国家の品格』 新潮新書 …まだ読めてないや…。
◆宇江佐真理著『無事、これ名馬』 新潮社
◆佐藤雅美著『物書き同心居眠り紋蔵』 講談社文庫 …古本にて。

次月以降は、かなり読書量ペースダウンしてます。…W杯ですね(しみじみ)。

2006年9月 9日 (土)

川崎の星☆我那覇代表初得点!!

オシムジャパンの初アウェー2連戦が終わりました。結果は1勝1敗1得点1失点…。

正直結果・内容共、物足りない感を感じてしまいましたがね。しかし同じ位の明るい可能性がそこかしこで見られもしたので、もう本当発展途上、って感じなんでしょうなー。やり方や方向性云々と言うよりは、まだ色々なものが出来上がっていない感じ。
多分互いの間でのイメージ共有等が、回を重ねる毎に構築されていく…その途中にあるんでしょうね。なので今はスペース取りに人数被ってしまったりもしてますが…メンバーの中に同じビジョンが描ける様になると、この走り回る姿勢も生きてくる気がします。
今回多く見られたもう一息、なゴール前でのプレー…。ぶっちゃけ入れて欲しかった様なのも含め(爆)、随分単発的でない組織的なスタイルが増えてる印象も受けるんで、もっと練り上げていったら面白そうに思いますー。

そんな数多くのチャンスの中、イエメン戦終了間際に値千金勝ち越しゴールを上げたのは…川崎フロンターレのきら星、我那覇です!!(勝手に命名)川崎と沖縄で絶大な人気を誇る(らしい)、我那覇がやってくれました!!
どうにかこうにか押し込んだ1点、欲しくて遠い得点であっただけに、只もう嬉しくて興奮しまくりでしたね~!!初アウェー2連戦がノーゴールで終わらなくて良かった…!!
先月のスパサカ登場時には、緊張の為かずーっと目線が泳ぎっ放しだった我那覇…(笑・過去記事はこちら)。終始右斜め上方でおよおよしていた視線にお前は何が見えているんだと心の中でツッコミ続けてましたが(笑)、この試合後インタヴューではちゃんと記者の目見て話せてましたよ!!(笑)わー頑張った☆
ゴール後前線の選手みんなが彼の頭をわしわし撫でてたのも、とっても微笑ましかったですね。闘莉王のそれが非常にサマになっていた…(笑)。

前線と言えば。最早終盤の点取りに行く場面で最終兵器闘莉王の前線投入は、オシムジャパンの常套手段に…なるのでしょうか(爆)。特に今回の様に高さが武器に出来る相手の時は、前にそびえ立つ事で既に何がしかの効果が与えられるんでしょうかねぇ。そんなパワープレーを某O久保氏(伏せてない)はコキ下ろしてましたけど…。
…ま、あーんまり前の仕事に精出されると…相方のツボさんが結構もたないんで(汗)。頃合いの見計らいは良く考えて頂きたい…頼むよ攻撃的CB(苦)。

しかしオシムジャパンになってからは、心なしか守備がとても組織的になってくれてる気がしてます。
何か今迄は、ボール持たれたらとにかく一緒に下がって下がってゴール間際で何とか凌ぐ…な印象だったんですけど。最近は中盤からも寄せて奪いに行ってるし、最終ラインも危なっかしさが結構減ってきている様に思えます。
シュートコースが絞られる事でこんなに安心して見ていられる様になるなんて…!!(人知れず涙)
これでGK、川口の仕事も随分楽になる…のは良いんですけどね。度重なるピンチを驚異的トランス状態で耐え凌げるのが川口ですが、たまに訪れるピンチで信じられない凡ミスをしでかすのも川口なんで(爆)。集中…集中を切らさぬ様…。

それにしても鈴木啓太はやっぱいーなぁ。いずれ替えのきかない存在感を代表でも示してくれそうで楽しみ。これからもっと磨かれて輝いて欲しいですよ。
どうでも良いんですが、髪型の所為でかピッチを走り回る彼の姿が時折フリンクスっぽく見えてしまいました。いや寧ろなってしまえ(勝手な事言うな)。

この4試合で、走る走るいう事が如何に骨折る事なのかを見せつけてくれたオシム体制…。遠藤が洩らした「一生分走った気がする」という言葉からも、その過酷さが窺い知れる気がします(汗)。
「考えてる暇があったら、走りながら考えろ」とすら言えそうな、オシムのサッカー。体も頭もフル回転させる労苦を厭わず出来ないと、これからはどんどん淘汰されていく事になるんでしょうね。
代表復帰を目指すあの子やあの子も、先ずは口より先に足を動かさないと…(苦)。

来年のテレ東新春時代劇…。

テレビ東京の新春大型時代劇って、何だかんだで毎年チャンネル合わせては最後迄楽しませて貰ってました。
んが、来年のやつは正直複雑かも…

<参考>Yahoo!ニュース:稲森いずみが新春時代劇主演(日刊スポーツ)

瑤泉院様を稲森いずみさんが演じる事自体は、実はとても楽しみです。前にも時代劇演じられてますし、静かな芯の強さが滲み出て絵になりそうー。
ですが主役、しかも討ち入りの影の首謀者だったなんて話で見たいかと言われると…。

どうやら最近良く見られる、「真説/異説・忠臣蔵」の類な物語の様ですね。
この頃は、吉良を必ずしも絶対的悪役に仕立てない型の「忠臣蔵」も増えてます。昨今の歴史考察の変化を受けての新路線なのでしょうけど。
しかし思うのは。元々今お馴染みの「忠臣蔵」とは、事実をベースにして作られた「仮名手本忠臣蔵」から引っ張られたイメージに依る所も大きい…んですよね。江戸庶民の赤穂浪士達に対する大きな賞賛と同情を背に、悪徳老人吉良と主君の仇討ちを一心に貫かんとする浪士達の対決…を思わせる作りで描かれた今作。コレが巷で大人気を博し…その内に「忠臣蔵=赤穂浪士」という構図が世に広く浸透していったのです。
つまり厳密に言うなれば、「赤穂浪士討入」は史実の話ですけど「忠臣蔵」はそれに色を加えた劇作品なんですよね。

な訳なので、所謂真説型の話が「赤穂浪士」等のタイトルで描かれるのならば、まぁそれも又ひとつの形かなとは思います。あくまで史実を追求した物語…として。
ですがそのリアリティを「忠臣蔵」に持ち込まれてしまうのは…少しもの寂しい気も。
勝手な話なのですが私としては、せめて「忠臣蔵」だけは純粋な「劇作品」として生き続けていて欲しいなぁ…と思ってしまうのです。昔乍らの善悪メリハリはっきりした展開で、老獪な古狸を忠義の想いで討ち取る美談…。演出であるのは百も承知で、彼らの真っ直ぐな姿に浸れる「物語」を残しておいて欲しいなぁと。そこに少なからぬ誇張や創作があっても、ね。悪役とされた人物達や縁の方々にとっては至極迷惑な話ですけど…。
やっぱ吉良には永遠の名悪役でいて欲しい。不敵に笑う意地悪じーさんであって欲しい。そういう御方に演じて頂きたい…吉良ファンの方々スミマセン(汗)。

もしかして後100年後位には、吉良と大石の好感度は今と逆転してしまったりするんでしょうかー。江戸の頃から現在迄根付いてきた感覚が、そんな完全に覆る事はないかもですけど…先の事はどうなるか。
それでもせめて、あの頃の「忠臣蔵」が生まれた背景や価値観なんかは、どうにか語り継がれて貰いたいですね。

おおっと。話が逸れてしまいました…。この新春時代劇もタイトルは「忠臣蔵 瑤成院の陰謀」、ですが恐らくスタンスとしては「異説」にあたるのでしょうね。
ぶっっっちゃけた話をすると、話の概要見てる限りでは作品への興味はゼロに近いです(斬)。ですけどね…稲森いずみさんの他に、内蔵助を北大路欣也さん☆が演じてくれるそうなのですよ…!!うーそれは一寸見たい。
柳沢吉保は高橋英樹さんですか?もう少しじめっとしたイメージがあるなぁー(又も固定観念)。

「真説」ものは少し拒絶反応示しちゃう私ですが、「異説」として割り切れるのなら…或いはそれなりに見られるかもしれません。
稲森さんの仰る「アクティブ」さに若干の不安を感じつつ(…)、どうするかは来年決めます…。

2006年9月 7日 (木)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」

いまだに木曜時代劇を「金曜」時代劇とうっかり言ってしまいます…。語呂が良いもんで、つい。

さ、そのNHK時代劇、本日より秋の新シリーズ「ちいさこべ」が始まりました。久方振りに放送前から期待膨らむ時代劇だったですよ!!
山本周五郎の原作も初回前に読み終えたかったのですが…帚木蓬生と笑酔亭梅寿シリーズに手出しちゃったんで、ドラマと同時進行の方向で(笑)。

市井もの人情劇の風味漂うこのストーリー。
江戸の大火で一面焼け野原になった町の大工棟梁が、自分の家や町の復興に力を注ぐ様を、みなし子となった9人の子供達との交流を通して描く…という流れの様です。

初回の今夜は、江戸が火の海に包まれて…命からがら生き延びた人達が、まだ落ち着きを取り戻す事に必死な状態。困った時はお互い様とは言い乍らも、やはり自分の近辺が一段落着く迄は自分の事が手一杯な訳で…。そういう時一番苦境に立たされるのは、自立の困難な「弱者」の人々なんですね。特に年端もゆかぬ子供達は、頼るべき親や親類を喪ってしまうと…見ず知らずの大人達の中で、冷遇される憂き目にあってしまうのです。

そんな境遇に見舞われた9人の孤児達を、大工の棟梁の店に下働きとして住まっている娘が何かと面倒を見ています。食事の世話や、寝る所…。若い棟梁は自分達の事でかつかつである現状を思い、彼らを養う事に良い顔をしていないのですが…それでもだからといって、他に行く当てもない子供達。
その不安そうな深い瞳を見ていると、邪険にするのも忍びなくて。何よりもこの子達を救うのは、大人が与える「優しさ」であるのだと…彼自身火事でふた親を亡くしている事とも重ね、こみ上げてくるものを感じるのです。
生きる為乱暴狼藉も働いてしまう子供達に頭を抱えつつも、何とかどうにか心身共に助けになってやろうじゃないか、と若棟梁は腹を決めるのでした。

元気負けん気溢れる子供達の中でも、とりわけ頑固そうなやんちゃ坊主がどうも2,3人はいる模様。ほうぼうで冷たくあしらわれたその心は非常に傷ついていて…攻撃的にもなっています。
子供特有の周囲への過敏さを、すぐ手足で表現してしまう荒みきった心に、果たして「優しさ」は芽生えるのか…。今作の大きな軸となりそうな部分です。

そして頑固というのは、若棟梁も負けず劣らずでして。自分達の力だけで店の復興を誓う彼は、周囲のあたたかな援助の申し出さえ頑とつっぱねてしまうのです。
そのストイックさが彼の大きな持ち味である様ですが、意固地な姿勢は周りと角を立ててしまう事にも…。
子供達とふれあう中で、棟梁の中にももっと人を頼りにする様な心の豊かさが生まれてこないかなぁ…と。そちらの方にも変化が生まれてくれるのを密かに願っています。

まぁ細かい所をつつくと火事場後の仮設小屋なんてもっと煤けてるんじゃないの?とか、そこかしこの言葉遣いや演出が現代調過ぎるぞーとか、まさか若棟梁を巡る住み込み娘vs.許嫁な構図がメインになったりしないよね!?とか。…色々気になる要素もありますけどね。でもま、毎回クオリティ高いNHK時代劇…に、今回も期待をかける事にしてます。
全5回と短くもあるんで一寸秋の夜長、付き合ってみたいと思いますねー。

携帯投稿テスト

モブログの改行が改善されたって!?
どれどれ実験〜♪
どうだろ??

すっごいちゃんと反映されてる…!!(感涙)
良かったこれでだいぶ投稿が楽になるよ…!!(そっと涙を拭いつつ)

足を向けて寝られない新●堂のお兄ちゃん

今日CD買いに行った店での出来事、ふと思い出しちゃいました…。
7月頃の話なんですけど。

確かその時もシングル(「有心論」だった気がする…)買いに行ったんだと。んで、レジにて商品や代金と一緒に店のスタンプカードも提出ー。

対応してくれたお兄ちゃんの返事。

「えー、スタンプは1,000円以上のお買い上げからなんですよねー。この商品は9XX円でそれ未満なんで…」

あ。

「…ですけど、まぁ後何十円かだけなんでね!!良いですサービスしますよ」
「あ、はぁ、そんな良いんですか…スミマセン」

いかん…ろくに確認もせず出しちゃったよー。
いやはや有難い計らい乍ら、申し訳ないなぁ〜…。

と、そこでスタンプ押そうとしてたお兄ちゃんの手が止まる。

「…あ、これ、5月で有効期限切れてますね〜」

う。

「…ますけど、4月に最後お買い上げ頂いてますから…(カードに日付が書いてあった)この時に我々から、ひと言お知らせするべきだったでしょうね。良いです、スタンプ引継で新しいの出しますね〜」
「ええぇっ!?いやいや良いですよ!!こちらがうっかり見落としてただけなので…新規発行で」
「や、これは私共の方で気付かなくちゃいけなかった事ですから!!大丈夫です!!」

…言って、お兄ちゃんは新しいカードにぺたぺたぺた…と今迄のスタンプ分全部押して下さり、笑顔で見送ってくれました…。
金額の事も有効期限の事も、確実に私のうっかり間違いなのに…。

人情的な気遣いも勿論嬉しかったのですけど、これ全部一瞬の淀みもなく、即断ではきはき対応してくれてたんですよね〜。その懐の深さに脱帽。

何だかこちらが恐縮してしまう位有難かった、店員さんの心配りでした…。

あれから季節も変わりました。お兄ちゃん元気にしてるかなぁ。

2006年9月 6日 (水)

「スロウレイン」の詞の世界

夕方いそいそとCD店向かいましたー☆目的は勿論、本日発売のACIDMAN「スロウレイン」!!

もう店内入るなりBGMがスロウレインでしてね、

買うモノ決まってるのにフルコーラス終わる迄店内うろついちゃいましたよ(キモイから)。

さーそのスロウレイン。曲自体は運良くPV付♪で既に聴けたんで、感想はその過去記事へ譲ります。これからもっともっと聴き込みますぞ!!

今回はもうひとつの魅力、「詞」の部分について少し語ってみたいと思います。

初めて聴いた時から気になっていたのが、今回出てくる「祈り」の表現。今在るものが失われない様…という心理の描写は、今迄のACIDMANの詞の中にはあまり出てこなかった気がするんですよね。

初期作の頃は、何事にも屈せず凛と立ち続ける「意志」への渇望。
それからやがて、それら唯一無二の意識がいがみ合う事なく混じり合い、世界の「調和」が生まれる様にという「願い」。

そして今回の「スロウレイン」では、何かを失った時静かに湧き出る虚無、その事へ対する「憂い」が、少しだけ垣間見える気がします。

調和への「願い」と喪失への「憂い」が絡み合って、生まれるのが「祈り」。

それは、とても優しい。

世界に存在する数多の「意味」を欲して。生きとし生けるものがそれぞれ持つ「意味」を尊んで。

その存在を、永久を、「祈る」。

…世界を中和する様な大木さんの声に乗せて紡がれるこの詞は、今迄とは又違った奥行きを持つ雄大さがありますね。切なくて、でも穏やかな、世界と生命を尊重する澄んだ「祈り」が身体の内奥迄染み渡る感じがします。暫く浸っていたくなる心地良さですねー。

うーん…何だか抽象的な言い回しばかりで申し訳ない;言葉の良さを表現するのって難しいですねー。気持ちが半分も伝わらなくて…。
うんちくばっかり語っちゃいましたが「スロウレイン」、綺麗な旋律の良い曲なんで、歌詞共々是非触れてみて下さい☆


「スロウレイン」/ACIDMAN 詳細情報はこちら↓
 


ACIDMAN, 大木伸夫 / 東芝EMI(2006/09/06)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:

歌バトン。

又ネット徘徊で拾ってきました。何だか久し振りな気がするバトン回答です。

今回は「音楽」バトンー。

1. とりあえず無条件で好きな3曲は?
むじょーけん。3つに絞るのは難しいですが…挙げるなら

・K/BUMP OF CHICKEN
・やさしい激動/19
・ドライドアウト/ACIDMAN

BUMPは「ロストマン」「バトルクライ」も捨て難いですね…。
基本的に、「詞」が胸に響いてくる様な楽曲が好みです。

2. 元気になりたいときに聞く曲は?
オンリーロンリーグローリー
バトルクライ
ラフ・メイカー
ノーヒットノーラン

とか。全部BUMPです。

後RADWIMPSの「トレモロ」辺りも良いネ!!

これで少し元気出た後、アジカンのアルバム等をリピートしてひたすらハイになります。

3. 失恋したときに聞きたい曲は?
つばきの「サヨナラ」は痛い位感情移入出来る歌詞で、かなり胸打たれました。

4. 眠るときに聞きたい曲は?
寝る時はあんま音楽聴かないなぁ…。
THE BACK HORNはあまり夜遅くに聴くと結構怖くて寝付けない事を実感しました(小心者のくせに無謀な試み)。聴くのは昼に限る…。

5. 一人でドライブ中に聞きたい曲は?
スピッツって結構ドライブに映えますねー。再発見。

6. 恋人とドライブ中に聞きたい曲は?
ケツメとか風味堂とか、ライトにのれるリズムの曲が良いかな。会話もし易いしね。互いの好みにもよりますが。

7. 明日から遠恋になるとき、恋人に送りたい曲は?
以心伝心/19
STORY/AI

ですね!!

どっちもかなりまんま曲ですな。良ーよベタで!!

8. 卒業式に聞きたい曲は?
寧ろ歌いたい、ですが

卒業の歌、僕らの歌。/19(定番!!)
前進/僕/戦場へ/LUNKHEAD
くだらない唄/BUMP OF CHICKEN

あたりの青春ソング乱れ打ちで!!
男性アーティストでさっぱりいきたい。

9. 結婚式で使いたい、使った曲は?
あの人の結婚式で氣志團のマブダチ歌ってきたよ!!(内輪電波)

10. 自分の子供に聞かせたい曲は?
「ふるさと」等の、日本の情景を思わせる楽曲は後生にも残していきたいですね。

11. カラオケで盛り上がりたいときに歌う曲は?
特に入りでは、その時出たてのアップテンポな新譜で攻めてきます。
特にポルノとか倖田來未とかの新曲は、結構毎回効果てきめんで重宝☆

12. 落ち込んでいる友達を励ますときに贈りたい曲は?
心情的にはLUNKHEADの「ひとりごと」「体温」あたりがしっくりきます。
気持ちを込めて捧げたい曲。

13. 「青春」と聞いて思い出す曲は?
19の曲!!と言うかもう19の存在自体が青春でした。

14. ストリートミュージシャンが演っていたら足を止めてしまう曲は?
曲目そのものよりも、気持ちの入り様に依る所が大きいですねー。
ジョージアのCMでの渡さんのお言葉は深いですよ。

以上でーす。なんか聴きと言うよりは歌いのイメージで答えていた気もしてたり…カラオケ行きたいよー(だからか)。

音楽好きな方、興味持たれた方、ご自由にどうぞ〜♪

2006年9月 3日 (日)

大河「功名が辻」第35回

少しずつ、すこーしずつ、家康の狸面が厚くなり始めてる大河「功名が辻」です…。正に「鳴くまで待とう 時鳥」…あな恐ろしや。

今回のサブタイトル「北条攻め」を目にした時…どういう訳か、真っ先に伊達政宗!?との期待を膨らませてしまった私ですが(爆)。全然そちらはノータッチでした…ってそれもそうか。思えば関東より北ってあんまり一豊に縁ないかも…?
それにしても、随分あっさりした北条攻めでしたよー。合戦シーンはともかくも、肝心の北条サイドとの対比描写等はかなりさらっと…その分個々の登場人物の動向が事細かに描かれてたのですが。
一豊の見せ場に直接絡まないからと言えばそうなのですが、この間の旭の話の描き込み具合とか…遡れば序盤には何の脈絡もなく松永弾正が登場して驚いた事もあったんで(爆)、ここであれこれ流されたのが純粋に意外でした。弾正出したんならも少し出たっておかしくないと思ったんですけど、北条…。
ま、別に良いのですけど…北条…(未練たらたらじゃん)。

北条攻めには三成ら近江勢の活躍も目覚ましく…同郷の淀殿は鼻高々、といった感じですね。この辺りから近江×尾張の対立構図が表にと…。
遂に「お茶々」から「淀殿」になった訳ですが…永作博美さんの雰囲気、小悪魔的なお茶々の感じに良く合うな~と思ってましたら、その小可愛さが残ったままで結構愛嬌ある淀殿になってますね。こう言っちゃあ何ですが、親しみ易そう…?
反対にねね様の方がこあーいです(汗)。嫉妬心むき出し。やはり浅野さんを抜擢したのは、こういうねね様にしたかったからなのでしょうか…。
この先斜陽の豊臣、興盛の徳川…となるにつれ、同じ想いで真反対の道を選ぶ両者をこれからどう描いていくのかは分かりませんけどね。気性の緩急は逆になって…くるのだろうか…。

対して、「牢番」の例えで一豊を優しく諭した千代さんはかわーいかった、ですね!!
この間ココで大河の千代さん描写について苦言を呈したばかりでしたが…(過去記事はこちら)。この千代さんのさっぱりさは良かったですよ!!そうそうこういう朗らかな聡さがもっと見たいんですよね~☆
関東へ移封となった家康、そこから大坂への通り道となる東海道諸国に領を賜った事の意義…千代さんにすっと指摘されて、改めて身の引き締まる思いとなった一豊でした。心意気も新たに頑張って欲しいですね。
しかし家康云々の前に、「殺生関白」と「太閤」の間でその良心が激痛を伴う事になりそうですが…。

さてその千代さんが実はさらっと言った、「次の天下様になる御人かもしれませんよ」というその男、家康…。
かつて盟を結んだ信雄がいまだ「織田の隆盛」に囚われているのに対し、家康は不気味な程冷静に、慎重に世の情勢を見極め…現時点では「貝」であり続ける事を選びます。
ぼそりと呟いた、「"情"の部分で秀吉には敵わん…悔しいのぅ」という台詞…。白旗宣言とも取れるこの言葉の裏に、実は「豊臣は秀吉の"情"が成す「一代隆盛」だ」という冷徹な読みも見え隠れして…結構底が知れない感じです。
この方が、「葵 徳川三代」で底抜けに凡庸な秀忠を演じた方と同一人物だなんて…!!(震)今大河の三大英傑中、一番に「化けた」のはこの西田版家康だと思っちょります。

えぇと来週の見所は六平太です(真顔で一息に)。真っ先に千代さんの元へ駆けつけたら良いと思います(儚い願望)。

4月(…)に読んだ本・買った本

鬼も呆れて笑う気失せる半年前の話ですよ。思えば月単位で無節操読書録をまとめてみようかな、と思い立ち…すっかり3月で止まってました(汗)。たまったもんだー。
今更月毎にまとめてもなぁ、どうしよう…とは思いましたが。一括するとなると一寸ガサはるハンパな量たまっちゃったんで、遅れながらも順繰りに…やっていこうと思います。
お暇で気が向いた時にでもお付き合い頂ければ、と…。相変わらず閲覧者様に優しくない長文ブログでスミマセン(汗)。

んでは、まず4月期の読み終えた本から。一段下がった段落(引用形段落使用)が、個人的ひとこと感想です。

●藤沢周平著『消えた女 彫師伊之助捕物覚え』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

実は藤沢周平のシリーズものではダントツで好きだったりしてます!!全3作…もっと見てみたかったな…。こちらはその1作目。
元岡っ引きの伊之助が、かつて世話になった老人に行方知れずの娘の捜索を頼まれ手がかりを追う…という、中編位の?ミステリ話です。
大江戸ハードボイルド…と銘打たれてはいますが、さして気負う事なく、通常の捕物ミステリとして楽しめる作りだと思いますね。主人公伊之助は確かに独りの孤独な捜査を続けていくのですが、彼を突き動かしている「情」が…要所要所で薄暗い作品展開に「色」を添えていて、最後迄引き込まれる流れになっています。個人的には全3作品中、この効果は今作が一番上手いと思う。
ミステリ要素も結構びっくり…ですよ!!掴めそうで遠のいていく、じりじりもどかしげな展開が飽きさせないです。その表現方法が又、何度読み返しても溜息が出る秀逸さ…。
いずれ長文で感想書きたいです…(私的メモ)。つか、金曜時代劇あたりでやってくれないかしら。

●坂東眞砂子著『善魂宿』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

…この方が猟奇と官能の世界を生業にしている、と知ったのはこれを読んだ後でした…(汗)。あたたかそうなタイトルとは裏腹に、中身はおどろおどろしい迄の人間の「生」と「性」に満ち溢れていましたよ…。
あまりに本能的で、ぞっとする描写なのですけど…同時に目が逸らせないなにがしかの迫力めいたものが伝わってもきます。
人間の生暖かい息遣いが伝わってくる様な、そういう生々しさのある作品。

更に詳しく語った長文感想はこちら

●司馬遼太郎著『功名が辻(三)』 文春文庫 書籍情報:アマゾン bk1

朝鮮出兵、秀次の失墜、秀吉の死と家康の台頭…。目まぐるしく起こる情勢とその中での山内夫妻の立ち回りが、とにかくばばばばーっと勢いに乗せて描かれています。
年月が経った分、夫婦共々落ち着きが増してきた為か…際だった夫婦クローズアップの場面は少なく、より歴史サイドに重きを置いた展開になってますかね。
その中でちょちょっと両者、見せ場も作ってます。関ヶ原前の一豊は名演説だったんじゃないかな~。大河での演出が楽しみだ!!
因みに六平太も漸く再登場ー。色々魔が差しちゃってます(意味深)。

●内田康夫著『幸福の手紙』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

浅見光彦シリーズのひとつ。名前だけは聞いた事あるシリーズで興味持ってたので、本屋でふと思い立ち購入&読了致しました。どれが第1作か分からなかったので、適当にフィーリングで1冊選んでみました(又か)。
中身はまぁ、こういう作風のシリーズなんだ~…と感じ取れたって位の印象でしたかね。主人公・浅見光彦の人となりを知っていると更に楽しめるであろう、割かし読み易い普通のいちミステリの様でした。
しかしタイトルの意味が分かる作中のシーンは良かったです。哀しい結果でしたけど、この気持ちは綺麗でしたね。
この後見つけたシリーズ第1作『後鳥羽伝説殺人事件』は良かったです!!光彦さんの人物像もかなり良く伝わりますし!! 

 
…他、買った本。こちらは羅列のみでー。

◆佐々木譲著『天下城(上・下)』 新潮社
     …黒頭巾でハマった佐々木譲ー。
『時代小説 読切御免 第一巻』 新潮文庫
     …購入後意外と手が伸びない…。
◆諸田玲子著『お鳥見女房』 新潮文庫
     …読了!!オススメッス☆長文感想はココ
◆藤沢周平著『橋ものがたり』 新潮文庫
     …読了。珠玉の連作集でした…。
◆宇江佐真理著『あやめ横町の人々』 講談社文庫
◆遠藤周作著『日本紀行 「埋もれた古城」と「切支丹の里」』 知恵の森文庫
◆東ゆみこ監修/造事務所著『「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス、アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで』 PHP文庫
     …簡潔な紹介文と美麗イラストで取っつき易いです♪

さ、4月がようやっと終了です。後は5、6、7…(指折り数えつつ)。
感想書くのにえっらく時間かかってしまうからいかんのでしょうね…。や~好きな作品程表現するのが難しいッス。

坂東眞砂子著『善魂宿』

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坂東眞砂子と言えば、一寸前に子猫のコラム?で物議を醸しましたよね。かなり強烈な話で…うぅん出来るだけ刺激の少ない人生を送りたいと望んでいる甘チャンな私には、些か心情を量りかねる内容でありました;
その流れに乗っかる…訳でもなかったのですが只単に放ったらかしにしていた記事ネタをコレで思い出したもので(笑)。前に読んだ彼女の著作『善魂宿』について、少し語ってみたいと思います。…多分4月頃読んだ本だ(汗)。

主人公は山奥にひっそり暮らす母子。ここには時折、山道で道を間違えた人々が案内を求めてふらりとやってきます。そこで心ばかりのもてなしをした際、旅人が語るそれぞれの人生、思い出…悲喜こもごものそれら様々な物語を描き乍ら、母子の心情の機微に触れる連作短編集です。

…っと銘打たれましたら、そりゃあ母子と旅人の一期一会なあったか交流話を思い浮かべやしませんかね!?(迫)…知らなかったんです、私、坂東眞砂子というホラー作家の事を……(沈)。

旅人が語る思い出話というのは、なかなか結構強烈です。目の前で遭遇した生と死の現場や、甘美で官能的な倒錯の性の世界…まぁ大体がこっちの路線なんですが(笑)、どれも凄くのっしりした、ウェットな重みが伝わるんですね…。
どの話に出てくる人々も、自らの「生」を鬼気迫る勢いで貪っている感じ。だから目を逸らせぬ奇妙な引力があって、それが時に恐ろしく、重い。
こうも本能的な人間の描写をされると、その迫力たるや凄まじいものがありますね…。寒気がする位人が壮絶に「生きる」様を見せつけられます。
死の瞬間ですら、その人が「死ぬ迄生きていた」事を遺す様な筆致に只、息を呑むばかりでした。

はじめは単発的だった個々の物語、終盤それは母子に関わる過去話へ向かう様相を呈していきます。そしてそれは母の物語へと…。
まだ母が幼かった頃、今の場所は一族達が群を成して共に暮らす大きな「家」であって。長きに渡り集団の中での「和」の生活を疑いもしなかった人々が一人、またひとりと「個」に目覚め、群れを捨てて山を下りる様…。各話の中で断片的に語られていたこの「家」の過去を、母が静かに紡ぐ様子が何とも物悲しかったです…。
あんなに絶えて止まなかった笑い声も、もうない。多くの人に囲まれ日々を営む事は、もうない。
自分の名を呼ぶ人々も、もういない…。母の傍にいるのは彼女を「母」と呼ぶ子供だけになり、彼女の「名」がこの空気中に吐き出される事がなくなったのだと感じた瞬間…心の空洞を感じる様な、しんとした哀愁が伝わってきましたねぇ。
子供の「名」に隠された意図に、彼女がここ迄「家」に居続けた事への多くの想いが込められている気がしました。最後の母子の会話は切ない…な。

冒頭に記された、「餅のなる樹」伝説の断片…改めて読み返すと、非常に深い言葉ですね。人間の欲望が、進化だけでなく大きな破壊も招く暗示が…ぐっさり刺さります。
この作品、作中にはっきりした時代設定は表れないのですが、維新志士の話を生き証人として語る老爺が登場する所を見るとまだ明治かそこらか…の頃だと思うのです。その頃既に山奥で「過疎化現象」が起こっていた事への描写…うっすらモデルがあるという話しか知らないのですが、深刻な悲劇は随分早くから密かに生まれていたんですね…。
正に「餅のなる樹」の逸話が物語る展開。人の欲望が「不自由のない」から「自由な」だけの物を得る事を欲した時、その世界に変化と歪みが生じるんでしょうね…。
西欧にも古くから戒めとして伝わる「アダムとイヴ」の話がありますが。限りなくも抗い難い欲望に対する恐れというのは、いつの世も変わらないのでしょうか。
現在では更に拍車のかかっている過疎という社会問題、残った人側の視点で見た事で改めて憂いがこみ上げてきました。
 
……只ねぇ、母と兄の話は…いくら何でも、とノーマリーな私は悪寒が走りましたが(汗)。しかし昨今巻き起こった著者絡み騒動の顛末を見ていますと、嗚呼…妙な得心が(笑)。ま…こういう人生観の人だったん、だな…。
 
恐がりな私には少々刺激の強い作品でしたが。奥行きは大分深いので、生臭い人間描写が平気でしたら一読の価値はあると思いますよ。
因みに私、コレ読んで同作者の『山姥』に興味持ち始めてたりしてます(懲りてねぇ)
 
 
 
板東眞砂子著『善魂宿』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

カウンタ設置

してみました。
ココログ(フリー)についてる機能だと、完全に「クリックされた数」でのカウント数である為、イコール訪問者様数ではないのですよね~。そこら辺を区別して見られればなと思い。
サポートや情報ブログ様なんかをあちこち梯子し…忍さんトコのレンタルにてめでたく設置。おかげで「案ずるより産むが易し」でありました!!

とはいっても、日々の総クリック数が既に30いくかどうか程度の弱小ブログなんで正直何処迄有意義に使いこなせるか自信ないですが(泣笑)。自分自身の重複アクセスが無視される為、更にリアルな数字が出そうで暫く凹みそうな予感です(汗)。
…あ、そっかつまりもっと良質な記事を書け、っていう自分への煽りだと思えば良いんですネ☆(自虐…)ん…頑張る。

そしてこの機会を利用して、同所のアクセス解析システムもつけてみる事にしました。こちらは只訪問者様の「検索ワード」が気になって。ココログ(フリー)のデフォルト解析では、3件以上同リンク元からのアクセスでないと反映されないのですよ…結構大ざっぱ。
ワードやフレーズの傾向から、何となくの流れ等が掴めたらなぁ…と思っております。でも多分好き勝手無節操に書き散らかすのは変わらないです(滅)。

もしご来訪の際何処となく語呂の良いカウンタの数字をご覧になりましたら、そっとほくそ笑んでみて下さい(どういう状況なんだ)。

 
参考:お世話になったココログ活用ブログ様
「初めてのココログ・カスタマイズ」 tako様
http://tea-for-me.cocolog-nifty.com/blog/
とっても丁寧で、分かり易いのです…!!
この方のブログに出会えなけれは、きっと設置出来ませんでした私。

2006年9月 2日 (土)

難易度の高い曲:「You're Beautiful」/James Blunt

ふっ…と、思い立ったネタです。カラオケ等で意気揚々と歌うぞ!!と意気込んでは見たものの、予想以上に表現が難しくてあららら?と首を傾げた曲達を勝手に選考していこうというこの企画。
とか言っておいて、別にこの後のネタストックがある訳ではないですけどネ(沈…)。気まぐれっす、ハイ。

んで、一応第1回…のお題は。確か春先…辺りに大ブレイク起こったjames bluntの代表作、「You're Beautiful」で。むっずかしかったのです…惨敗。

耳に切なく残る旋律。情景が目に浮かぶ叙情的歌詞。
聴いていくらもしない内に、他の名曲達と同様「絶対今度歌おう!!」との気持ち高まる素敵バラードでありましたー。
結構流れもスムースだし、忙しくないしで、一寸歌詞さえ乗せられれば直に歌える様になる、と高を括ってたんですね。

しかーし、です。なかなか自分の思う様に表現出来ない…。
確かに歌詞を音楽に乗せるのはそう難解でないのです。だけど何度合わせても、あの情感が表せなくて…。声がぺたーんとなってしまい、導入部からの奥行きある心理表現には程遠い出来…にしかならないのでした…。哀。

何気なく淡々と歌っている様に思ってたのですけど、実はその中で静かな感情の機微を紡いでいたのですよね…。視点を変えて再聴してみると、声質も含め思いもよらなかった彼の味の複雑さが感じられて、いやはや奥深いです。
聴いた時の心理状況とか、後年月の流れによっても、受け止め方が変わってくる味かもしれませんね。そういう意味では聴き込み甲斐ありそうな…少し間を置いて、又聴いてみたくなりました。

後ね、やっぱこの感情↓

『I will never be with you』

コレ、多分実感した事ないと綺麗に表現出来ないんだろうなぁ~(泣笑)。

全体の中で、非常に胸に響くフレーズです。ラスト2行の詞は絶品ですよ…。

因みにこの部分、購入したCDについてた邦訳『君と付き合うことができないなんて』(木村麗子訳)という表現とは、私の感じたイメージは少し違ったのですがね…。もっとwillには自己の「意志」としての部分が表れている様に感じたのですが。
かつて心通わせた相手の姿を雑踏の中で見つけ、変わらぬ輝きに一瞬目を奪われ…でもどうして良いかは分からなくて。何故なら『I will never be with you』。ここがwillであった所に諦めとは又違う、何処か自らに言い聞かせ気味でもある彼なりの「決意」を感じられる気もするのですけど。どうなんでしょ。

んなワケで初回にふさわしく(?)、見事に手の届かぬハイレヴェルな楽曲へ捧ぐ「負け犬の遠吠え」でありました…。えぇもう歌い込みの段階で打ちひしがれたのでカラオケデヴューの夢は泡と消え去りましたよ!!(涙々)
オトナの音楽って、易くはないんだなぁ…。玉砕。 
 
 
 
※文中『』内はJames Blunt「You're Beautiful」、並びに木村麗子氏の対訳より抜粋しました。

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