2016年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

生存確認兼本・音楽置場


  • Instagram
  • 音楽
フォト

_

  • ブログランキング・にほんブログ村へ

感想一覧(随時更新)

現在挑戦中

リスペクト

  • 川の果ての更に果てに
    北欧サッカーを中核に、幅広くスポーツ話や時事問題について語ってらっしゃるブログ様。親しみ易くて思慮深さも感じる語り口が気に入っています♪
  • 千之道(未舗装)
    歴史系の本やゲーム、時代劇等について書いてらっしゃるブログ様。取り上げる作品達が揃ってセンス抜群で、毎回ツボ突かれてますよ~。

最近のトラックバック

通算カウンタ

無料ブログはココログ

« 田中啓文著『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2』 | トップページ | 大河「功名が辻」第41回 »

2006年10月16日 (月)

恩田陸著『ドミノ』

シェアブログ1152に投稿
最近マイブームなのが、読書ブログ様巡り。
あちこちのブログ様の感想を渡り歩いて、おぉこの本面白そう~!!と感じた1冊を見つけるのが楽しかったりします☆
で、この間「ぱんどら日記」様の所で拝見したこの本のレビューにとても興味をそそられたので、早速購入してみました。
 
 
え…と、スミマセ…大層有名なこの作家さんですが、何を隠そう私にとってはこの本が初恩田陸です(爆)。
『六番目の小夜子』の人、と言われればピンとくるんですけどね。只それも名前を知ってるだけで読んだ訳ではない…(汗)。
なもんで、作家語りの様な深い話迄は到底及べないと思います…。普通に作品語りをさせて頂きまする。
 
 
ある蒸し暑い7月末の昼下がり。ある生命保険会社の一室では、締日のタイムリミット迫る中、何とか今月分として計上したい大口の契約が社に届くのをじりじりと待っていました。一方その頃、あるオーディション会場ではミュージカル出演の座を射止めんと、子役候補達の親も交えた静かなバトルが始まろうとしていました。一方その頃、東京駅の一角にあるカウンター席では何やら思い詰めた風の女性がひとり、息を潜める様にして腰掛けていました。一方その頃…。
 
 
この「一方その頃」な描写を幾枚も噛み合わせて、話は展開していきます。まるでドミノ倒しの駒並べの様に…。
細かい間隔で視点が入れ替わっていく為、1回の描写に費やされる分量はほんの少し。それぞれの話は細切れに展開していくのですが…不思議な事に、そんなスクランブル構成でも人物や状況の把握が難なく出来るんですよ。
最初の方こそ、前頁に戻ってキャラの確認、なんて事もありましたけど。それぞれの展開にエンジンがかかってきて、又それぞれの世界がこつんこつんと徐々に重なり始めるにつれて…いつの間にか、それら全てを同時に見ている様な、俯瞰的視点でキャラ達を追う事が出来るのです。
正に、ドミノ並べを上から見ている感じですかね。舞台は東京駅、あの場所には彼女がいてあっちでは彼らが出会っていて…と、目の前の事象を追い乍ら余所で起こっている事件も一緒に見つめる様な流れで進んでいきます。
 
 
そうして連なっていった「ドミノ」が、あるきっかけで一箇所が倒れる時。事態はある急展開を迎え、そこから全ての出来事へ連鎖的に影響を及ぼしていくのです。
 
 
「ドミノ倒し」を連想させる中盤以降の畳かけ方、見事ですね~。どう関わるのか注目していた個々の出来事が、綺麗にばたばたと繋がって展開していく様にはわくわくさせられました!!
しかもその頃には、それぞれの登場人物達はすっかり把握出来ているので。どの場面にも臨場感が感じられて、全ての場に付加されているコミカルな要素に心おきなく笑う事が出来るんですね。
目的も立場も違う人々が、何の因果か同じ場所で違う思惑の下入り乱れている滑稽さ。それぞれが必死に動けば動く程、そのちぐはぐ感がますます誇張されてきてその様が面白くてたまらなかったです。
 
 
何が起こるか予測のつかないこの世界。
こんな風に「出来過ぎた偶然」も、何処かで起こりうるかもしれない。
 
 
や、ここ迄大がかりでなくても、小さな物事の連鎖はきっと普段の生活の中でも起こっているのかもしれませんね。
そんな事を一寸妄想してみたくなる。頭を空にして楽しめた痛快小説でした。
 
 
終わり方は…どうなのかな。私には少しもどかしいラストでしたけど、好きな人は好きな展開だと思いますね。
或いはこういう味が作者の特徴なのでしょうか。そこら辺は勉強不足で申し訳ないですが…。
 
 
とにかく素直に楽しめて、アイディアや構成力にも唸らせられる良作だと思います!!
秋の夜長に堪能させて貰いました~。
 
 
同じ本の感想記事を書いてらっしゃるブログ様:
「ぱんどら日記」/ぱんどら様
 
 
恩田陸著『ドミノ』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

« 田中啓文著『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2』 | トップページ | 大河「功名が辻」第41回 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

当ブログ記事へのリンクありがとうございます。

冗長な記事で、書いた本人はいささか反省ぎみなのですが(汗)。「この本を読んでみよう」と思ってくださったかたがお一人でもいらして嬉しいです。

今後ともよろしくどうぞ。

ぱんどら様

こんにちは。
コメント有難うございます。

ぱんどら様の記事からはどたばたと楽しそうな作品世界が伝わってきて、とっても興味深く拝見しておりました~。
本当、読んでみて良かったです。今度は別の作品にもチャレンジしたいと思ってますー。

それでは、これからも宜しくお願い致します。

こんにちは。
恩田陸さんはまだ読んだことないです。
映画夜のピクニックがありますが
この本から入りたい。
いまはバーティミアス3読んでます。

kahiro様

初めまして。
ご来訪&コメント有難うございます。

恩田陸さん、私もこれを読む迄は読んだ事なかったんです(^^;)
作品構成の妙なんかが結構面白かったんで、又何か読んでみたいと思いましたね。

バーティミアス、kahiro様のブログで概要拝見致しました~。
ファンタジーも気になるジャンルなので興味あります☆面白そう!!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/15527/3820735

この記事へのトラックバック一覧です: 恩田陸著『ドミノ』:

» 恩田陸【ドミノ】 [ぱんどら日記]
恩田さんは作家になる前、たしか保険会社に勤めておられたのではなかったかな? エッセイ【小説以外】に書いてあったような気がするけど。私の記憶が間違っていたらごめんなさいね。 なぜそんな話をするかというと、この... [続きを読む]

» 恩田陸を読む [恩田陸を読む]
"恩田陸を読む"は恩田陸氏の小説,エッセイなどの作品をより多くの人に読んでもらいたいと思い、立ち上げたサイトです。レビューや作品紹介など、恩田陸氏の作品に興味を持った方の参考になるようなサイト作りを目指していきます。 [続きを読む]

« 田中啓文著『ハナシにならん!笑酔亭梅寿謎解噺2』 | トップページ | 大河「功名が辻」第41回 »