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2006年12月10日 (日)

大河「功名が辻」第47回

すっかり周回遅れとなってしまってました…大河感想。
次がいよいよ最終回、という事で、その前に見られた回だけでもまとめてひと語りしたいと思います。
 
…第47回は、「種崎浜の悲劇」の話。
もう大分前の回なのでどうしようかな…とも思いましたが。最終回迄の一連の流れとしては大切な回だと思うので、今更ですがお話しさせて頂きまする。
…内容が内容でありますので、ここでは史実真実云々は抜きにした「大河ドラマの山内夫婦」についての語りに徹したいと思います。
 
 
関ヶ原での功績が認められ、土佐一国を家康より賜った山内一豊。遂に一国一城の主となれた…と感慨に浸る夫婦でしたが、しかしそこにも深謀遠慮な家康の思惑があったのでした…。
 
その狙いとは、反乱分子の沈静化。九州の大勢力島津、老いて尚知略衰えぬ黒田如水、そして土佐には長宗我部…関ヶ原合戦を終えても尚、大坂以西には不穏な空気が漂っております…。
そういう導火線を孕んだ国を治めるのには、彼らの煽りに感化される熱血者では具合が悪く。又、この機に乗じて天下を荒立てんとする野心を秘めた者でも、やはりマズイ訳ですね。
で、白羽の矢が立ったのが一豊。愚直な迄に律儀な性格と、余計な欲は一切持たぬ心…これらを家康に見込まれ、土佐長宗我部の「牙」を削ぐ役を任じられたのでした。
 
 
土佐には「一領具足」と呼ばれる土着の武士達が尚幅を利かせており。天下人の名を怖れぬ彼らは、その一家臣に過ぎぬ新国主・一豊にも引く所は一歩もなく…手ぐすね引いて待ち構えている状態です。
が、彼らとて不安を抱いているのは一緒。新しい国主が自分達にとって、土佐という国にとって益をもたらしてくれる存在かどうか。それを見極めない事には、彼らにとっても安穏な日々は訪れないのですよね。
お互いが、正体の知れぬ相手への漠然とした不安を抱えている。それが一豊達には異常な迄の過敏さをもたらし、一領具足達には過度の警戒心を与えてしまっていた…のかと思います。
 
そんな中で「支配される側」の思いを汲もうとする千代さんは、こちら側の寛大さを伝える事で一領具足達の「心」を解きほぐそうと考えます。能力のある者を進んで登用し、城の普請や土地の開墾には彼らの力を借り…土地の者達の生活を豊かにする為の「政」を行えば、徐々に着実に領民達の信頼を得られる様になる、と信じていたのですね。
…今迄の、もといいつもの一豊ならば、この千代さんの意見にすんなり耳を傾けてくれた事でしょう。しかし今の彼には…背後で目を光らせる存在、天下人「家康」の存在があった訳で。
自らの年齢、秀頼の若さ、様々な現実を前にして家康も又、焦っていました。為に一刻も早い西側の平定を望み、泥沼寸前にすら見える土佐国の現状も厳しく叱咤し、一豊をせっつきます。そしてそれは生真面目で実直な一豊を尚追い詰める事となり――。
そして……「悲劇」は起こったのでした。
 
 
千代さんの提案した考え、とても筋が通っていて適切な方法だったと思います。知らない相手に対して不安を抱くのはお互い様なのですから、先ずは「上」の立場に当たる方から歩み寄る事が肝要だと思うんですよね。
信頼を築くのは他でもない、人と人の「心」であるのですから。
…只、そのやり方を行うには、余りに時間が足りなかった。世の中が追いついていなかった。
画期的で前衛的な彼女の知恵が…「乱世」によって押し潰されてしまった事。それが生み出してしまった「悲劇」は、何とも残酷なものでありましたね。
 
 
…一領具足の首領格達を言葉巧みに呼び集め、一網打尽にする計画。このなりふり構わぬ荒技を提案したのは…何とあの、六平太でありました。
千代さんの幸せを誰よりも願う彼が、何故敢えて彼女が最も嫌う力と暴力に任せた方策を打ち出したのか――。そこには彼の、究極の自己犠牲があったのですね。
この策が「暴策」である事、末代迄残る「愚策」である事は、重々承知の上で。それでも、九州の情勢や家康の心証を「忍」の目から見つめた結果…山内家を救う為には、「やむを得ない」と判断した六平太は。山内家を守る事が、「千代の幸せ」を守る事だと信じて…自ら泥を被り、その策の「執行人」となる事を進言します。
 
異変を察知した千代さんが、「現場」に駆けつけたのは全てが終わった後で。残された夥しい数の躯の中に、静かに立つ六平太の姿がありました。
忍として生きる者は、歴史の中にその痕跡を残してはならない。甲賀の掟に殉じる為、六平太も又自らがその場にある躯のひとつとなる事を決意していたのです。
しかしそれでも、その時を「彼女」が来る迄待っていたというのは…ほんの少しだけ掟に背いても叶えたかった、「人間」としてのささやかな想いがあったのですね。
「…千代、好きだ」――そう言って、自ら果てた六平太。最期の瞬間に「彼女」の姿を望んだのは秘め続けた想いの為と、もうひとつ…冷たい「忍」の心の中にいつも灯り続けていた仄かな「灯火」を、最期に見ていたかったからかもしれません。
 
 
こうして事に携わった者達は姿を消し、起こった「悲劇」だけが未来永劫人々の「言の葉」によって語り継がれる事となったのです。真実はともかく、事実として。
 
 
 
一領具足達の「一掃」を行う中で、命を落とした大切な家臣がもうひとり。古参の臣・祖父江新右衛門の嫡男、新一郎です…。
六平太の命をはねつけて、殺戮の場に居合わせる事を望んだ新一郎。六平太の様に「標的」に対して冷徹になり切れなかった彼の思いやりが、最期は仇となってしまいました。
先立った息子の労を労う…様にして、最後は泣き崩れてしまった新右衛門。全ての「悲劇」を目の当たりにした千代さんが、傍らで彼の姿を見つめる一豊に静かに問いかけました。「殿、これが『政』ですか」――。
 
 
「私の申す事が気に入らなければ、私も殺すのでしょう」…。この言葉に、千代さんの怒り、哀しみ、失望……全ての想いが込められていた気がしますね。
ふたりで手を取り合って叶えた筈の「夢」と思っていた。いつだって、夫は自身の想いを包み隠さず自分に話してくれていると思っていた。けれども――。
…「夢」の場所で、あってはならない「地獄」が起こってしまった事。そしてそれが、自分に一言も伝えられずに行われた事…。千代さんの受けた衝撃は、想像するに余りあるものだったと思います…。
 
 
そして千代さんの出した結論…は。「お暇を頂きとう存じます」――。
……これについては、次回の話にて語りたいと思います。最終回前には書き上げたいかなー。
所で一領具足の首領の娘?っぽい子は、あれからどうなったんでしょうか?騙し討ちの中には姿がなかった気がしますが…。

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