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2007年10月の16件の記事

2007年10月30日 (火)

北方謙三著『三国志』 三の巻 玄戈の星

アツイ!!アツイですぞ!!この3巻から、アイドリング中だった展開から一気にエンジンかかり始めた様に勢いが増してきました!!


群雄が割拠するにつれ、巻き起こる戦や権謀もだいぶ大規模なものになってきまして。呂布は大暴れするわ、劉備はこの上ない屈辱を味わうわ、曹操はあわや寝首(よりも屈辱かもある意味)をかかれそうになるわ、…そして、そんな中孫策&周瑜はめでたく美人姉妹をゲットするわで(笑)何かと目まぐるしい巻でした〜。
特に呂布の勢いは、とどまる事なく…。もうこの巻は、ひたすら呂布に引っ掻き回された巻と言っても良いでしょうね。


流石は三国随一のデストロイヤー・呂布。劉備を引っ込ませ、袁術を蹴散らし、曹操をして尚大いに苦しめる…その脅威を、十分過ぎる程世に知らしめて突き進んでゆきます。
かと言って、目先の欲や俗っぽい野心の欠片もないのは相変わらずで。圧倒的な破壊力を見せつけ他を恐れさすも、愛馬・赤兎と共に戦場を駆ける彼の姿には何処か涼やかなものさえ感じられました。
まるでこの砂と血に塗れた戦場こそが、自らの聖地であると悟っているかの様な。この世にひと欠片の未練もない彼のみぞ持ち得る、荒々しい強靭さをひしひしと感じますね。


この呂布に押し出される様にして、再び原野に放り出された格好になったのが劉備。やっと一州を領したばかりでありましたが…あえなく又、流浪の身へと戻される事となってしまいました。
元々は、文字通り何もない所から始まった道。だけれども、今の彼には…あの時志を分かち合った僅かな仲間達の他に、後からついてきたものも少なくなくて。五千の兵を抱える今となっては、只以前の様な根無し草に戻る訳にはとてもいきません。
何処か、拠るべき所が必要な身になっている―。現実を直視して、劉備は遂に大きな決断を下すに至りました。それは何と、あの曹操の「客将」となる事です――。


これ迄頑なに、「鶏口となるも牛後となるなかれ」の姿勢を貫いてきた劉備。
ですが「志」だけでは守りきれないものが今の自分にはある事、又…それらを守り抜く為に柔軟な考えを持つ事は、決して「志」を曲げる事にはならないという事。これを幾度も自問自答し、悩み抜いた上で…彼は心を決めます。
…それでもいざ曹操と対面した直後、悔しさに唇を強く噛み締めた劉備…。完全臣従ではなくて「客将」という、彼の中での精一杯の譲歩が窺えるこの立場を受け入れる時ですら…煮えたぎる様な屈辱の念が、彼の内からは湧き上がっていて。血が滲む迄唇を噛み続けたその姿に、改めて彼の「志」の強さを見た気がして胸の奥が締めつけられる思いでした。


そして実に印象深かった彼の台詞。

『あの男とともに、天を戴くことはない。それが、私にははっきりとわかる』

…曹操と決して多くはない言葉を交わし、確実に劉備の中に宿ったこの意識。これは最早、彼の「本能」が察知したのだと言える気がします。
そして恐らくは、曹操も殆どこれと同じ事を劉備に対して抱いている筈で。しかし彼の場合はその中に僅か、何とか自分に屈伏する姿をこの目で見てみたい、という…少し歪んだ心理も存在しているみたいです。
ともかくも、互いにどちらかが倒れる迄相対し続けるだろう事を直感した両者…。志や野望を皆迄聞かずとも、肌で感じとる様にしてその事を確信した彼らが、これからどんな関わり方をしてゆくのか見守っていきたいです。


さてそれはそれとして、曹操が対峙しなければならない相手は又別でして。今は劉備を追い出し徐州に陣取っている呂布…を、どうにかしなければならない状態です。
呂布軍の強さは彼自身のあり余る戦闘能力も去る事乍ら、彼の麾下である黒ずくめの騎馬隊。正に「少数精鋭」と呼ぶに相応しい一糸乱れぬ動きで、これ迄何倍もの数の敵を幾度となく打ち破ってきました。
この騎馬隊を攻略しない事には…。そこで曹操、ある「奇策」でもってそれに挑みます――。


この合戦シーンはこの巻の山場!!土煙迄伝わる様な力強い筆で、両者の熱い激闘を描いていました〜。
それだけに、呂布の最期の時に漂う静寂が実に良い対比で生み出されていて。瞬間、それ迄の喧騒が嘘の様に静まった描写が…何とも見事だったと思います。
この後の展開にも進んでいって思ったのですが、北方氏が描く「死に際」は非常に興味深いと言うか…。言い方が上手くないですが、「人」が「物」になる瞬間の時を捕らえる様な描き方に思えますね。直前迄の当事者の心情描写がこれ又半端な勢いじゃないので、余計それが際立って映ります。


さて、正に台風の様な存在だった呂布が敗北し…天下は段々と、それぞれの勢力圏が形作られて参ります。
河北統一をじわじわ進める袁紹、帝を擁するという新たな武器を得て、次は何処を攻めるかじっくり見定めている曹操…。南の孫策も着実に力をつけ始めており、又漢中には五斗米道という「信仰」を武器に出来る勢力が徐々に堅固な砦を築きつつある――。
動き出すのは何処か。そして、それにより流れはどう向くか。これからが面白くなってきそうです。


ときにこの記事、携帯から打っておりますが。
曹操とか劉備とかいった顔触れは漢字毎に区切って変換しなきゃならないのに、関羽だけは一発変換出来ちゃいますよ…!!(相変わらずわからない)
前もこんな事あったなぁ…信長と秀吉は出来て何故か家康だけ一発変換出来なかったという。やっぱりこの選別、イマイチ謎です。



ここから結構読む早さも加速し始めていきそうなので。いける時にガンガン進んでおきます!!



※文中の『』内は、北方謙三著『三国志 三の巻 玄戈の星』(ハルキ文庫)より抜粋しました。

北方謙三著『三国志』 三の巻 玄戈の星 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

2007年10月29日 (月)

019 「お酒」からイメージする本は?

飲むもの繋がりで今度は「お酒」、参りましょうか(いくら飲み物でも、先に答えた紅茶とはえらい違いますよ…)。


この言葉から連想する本として、池波正太郎の『戦国と幕末』という本を挙げたいと思います。
小説ではなくて氏の戦国〜幕末時代迄の人物語りが中心の歴史エッセイなのですが、目次からして

・秀家と昌幸と酒
・福島正則と酒
・堀部安兵衛と酒

…と、酒にまつわる話もなかなかに盛り込まれている本なんです〜。


全体としてはこの間の歴史がどの様にしてつくられてきたか、そして人物達はどの様に生きてきたのか…を綴っているのですが。
この「酒」が関わった逸話では特に、人物達の人間臭さが滲み出ていて味わい深いです。
どの人物も酒を愛で、時に飲まれたりもしつつも…その一献一滴を大切に、大切に味わっていて。父子の絆を伝える酒、かつての敵将に贈った酒、長年の知己と身分の差を超えて楽しむ酒…。嗜む量は多くなくとも、身体の奥迄じんと沁み渡る様が実に良く伝わってきますね。

そして何より筆者の池波氏自身も、酒に対して非常に深い愛情を抱いているのが窺える筆致で。
次の様な文章からも、その優しい眼差しがしっかりと伝わってきます(以下、池波正太郎著『戦国と幕末』(角川文庫)より抜粋)。

権謀と戦闘の渦中を必死に泳ぎわたっていた武将達の心身をなぐさめるものは、やはり酒が第一であったろう。それだけに、彼らの激烈な人生は酒の香と共に、さまざまな〔思い出〕が強く印象づけられていたにちがいないとおもう。

何だかこういう酒の味わい方って、人生の酸いも甘いも乗り越え生き抜いた人にのみ許される「特権」の様にも思えます。いいな、そんな深みのある世界。


本自体も池波氏独自の歴史観が多分に綴られてますが、決して押しつける様な中身になっていないので。文章もかなり読み易く、特に幕末は数々の「生き証人」達の話も聞けて、とても引き込まれる切り口の語りが詰まってます。
ここら辺の時代に若葉マークな方、噛み締める様に味わってみたい方、小説をどうも敬遠しがちな方…幅広く楽しんで頂けそうな本だと思いますね!!
私にとっても何度も読み返したくなる、お気に入りの1冊であります☆
 
 
池波正太郎著『戦国と幕末』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

企画元様→「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」

2007年10月28日 (日)

083 「紅茶」からイメージする本は?

「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」、お次は「紅茶」から連想される本を思い描いてみます。
で、さっと出てきたのが北村薫の短編「砂糖合戦」〜。


先日読み終えた『空飛ぶ馬』という本に収録されてまして。
これは女子大生である「私」と落語家の円紫師匠のコンビが日常の些細な謎を解いてみせるシリーズ作品で、本作はこの本で2番目に収録されています。


それは「私」と円紫師匠が、ある喫茶店でお茶をしていた時の事。
ふと「私」が目をやった先に、3名程の若い女の子達のグループが座るテーブルがありました。
喫茶店に女の子達…全くもって違和感のない取り合わせですが、しかし妙に目を引いたのは、彼女らが殆ど会話もせずに落ち着きなく座っていた事です。
そして何やら人目を憚る様にして、こそこそと謎めいた「作業」に勤しんでいる様子。
その「作業」の様を目にした「私」は、円紫師匠にこんな疑問をぶつけます。「『砂糖合戦』は何故行われたのか?」と――。


女の子達がせっせと行っていたのは、紅茶の中に砂糖を何杯も何杯も何杯も入れる動作。
およそ甘党の域を超える量の砂糖をどんどん入れていく…その「作業」の意味は、果たして?という展開です。
別に放っておいても良い様な他愛ないものだけど、しかしちょーっとだけ「普通」じゃない為どうも気になっちゃう…。この「謎」には、最後の最後の最後迄引っ張られっ放しでした!!
このシリーズは、全体通してこういう一寸した不思議を扱っていく作りになってまして。たまに人の中に潜む真相にどきりとさせられつつも、あくまで穏やかに、優しく「日常」を描く作風がとても気に入った作品です。



…因みに私事ですが、この本を貸して下さった方が最初この話を紹介した時、「紅茶」「コーヒー」と記憶違いしてらしたんですよねぇ(爆)。
で、後日「すみません、紅茶でした」と訂正され。実際借りて読んでみて「本当だ!!紛れもなく紅茶じゃん!!」とひとり再ツッコミしてた為、余計「紅茶」というのが鮮明に焼きついてるのかもしれませんです(笑)。


北村薫著『空飛ぶ馬』(「砂糖合戦」収録) 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

企画元様→「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」

2007年10月27日 (土)

素人目にみる亀田問題

いやぁ、随分と長い事世間で騒がれてました、次兄の反則行為に端を発するこの亀田問題。
昨日長兄が単独で謝罪会見を開き、漸く収拾がつきそうな感じになってきた様ですね。


まぁそうはいっても、騒いでいたのはマスコミの側に依るのが大部分だった気がしますが…。
もう今の時期なら結構な数の人達が、内藤選手の言葉通り「もう終わった事」と捉えていたんじゃないのかな?

私も試合自体を見てはいなかった為(長兄の世界戦での引き伸ばしにうんざりしたので……)、この問題も場面場面で思う所はありつつ、成り行きだけを眺めていた訳でありますが。
今回の謝罪会見が、なな何とNHKの夜ニュース(しかもスポーツ枠じゃない通常トピックス)で取り上げられていたので、ちょいとびっくりして少し書き記してみようかと思いました。
ボクシングに精通していない、素人のワイドショー目線で大変恐縮なのですが…。


とにかく、これだけ言いたいです。
「亀田一家」として世間の注目を集め(本人達の意図するしないは別として)、息子達の若さと勢いを持ち上げる様に父自身も振る舞ってきて…今回の不祥事。
1度謝罪を試みたものの誠意が足りない、と批判を浴び、そうしたら齢20そこそこの息子に長兄と言う理由で再会見に臨ませる。更なる批判や追及が容易に想像出来る場に。


親父よ、これで良いんかい?と。


恐らくは、会見で言った「父が出てくると余計こじれる」というのがかなり本当の所なんだとは思います。
又本人達より何より、ジム側の方がそれを危惧しての措置なのかもしれない。
けれどね、味方は殆どいない所へたったひとりで臨んだ兄の姿を見て…やはり思う訳です。親父よ、これで良いんかい?と。
リングにひとりで立たすのとは訳が違うでしょ、と。


今迄父自身が豪語してきた通り、彼ら兄弟が父にとっても「誇り」であるのならば。
その道を閉ざす様な事だけはしちゃいけない。
その道を死守する為ならば、どんな非難も自身で受けきる「盾」となる覚悟があって然るべきだと思うのです。
目先の処分に不平をたれるのではなくて、先々の事を見据えて息子に「今やるべき事」を伝える存在。
口下手を理由に姿を見せないのではなくて、口下手だからこそ今迄散々見せてきた彼流の「魂」を、こういう場でこそ示せる存在。
そんな「家長」の姿を見せる事こそが、一家の「誇り」を守る事にならないでしょうか。


息子に甘えるのは、もう少し先にしてからでも良いんじゃないでしょうか。
それこそ、彼らが「立派な」ボクサーとなってからで。「あの時から親父、本当不器用だよなぁ」と、茶飲み話に笑って言って貰うのはもっと後で良いでしょう。
今はそういう彼らの夢を守る為に、親父が踏ん張るべき場面の筈です。


会見で兄は「どんなに思われてても、おれらにとっては世界一のオヤジ」と震える声で言い、瞳を潤ませていました。
これがきっと、彼のいかにも20歳の青年らしい本来の部分なのだと思います。
しかしその姿に対して「かわいそう」と同情めいた気持ちを寄せるのは、決して彼の望む所ではないのでしょう。
だからこそ、息子のあんな姿迄世間に晒させて父はどう思っているのか。問い掛けたい気持ちで一杯です。



まぁでも、父がジムを辞めた今となっては。兄弟には新しいやり方の下、身も心も磨いていって貰いたいものですね。
今回発した言葉が心からのものである事を、これからの振る舞いで証明して欲しいと思っています。

2007年10月25日 (木)

ドラマ「相棒」シーズンⅥ 第1話

ささ、今年も遂に「相棒」の季節がやってきましたよ〜。秋ですねぇ。


何てしみじみ言っちゃあいますが。実は毎年、結構見逃す回数も多かったりして…ます…(汗)。
やー面白くて興味深い作品なのは間違いないんですけど、私自身がもともと連続ドラマを連続して見るのがどうも不得手なもんでして(爆)。毎年見落とした回数振り返っては悔やんでおります…。
でも時間帯にはかなり恵まれてるドラマですから、今季はもっとちゃんとお付き合いしていきたいですね。


さて初回の今夜は2時間スペシャル。のっけから早速、社会問題に鋭く切り込む展開を見せてくれました…。
事の発端は警官銃殺事件。誠実な人柄で正義感が強く、地域の人々からも親しまれている評判の警官がある夜…真正面から銃撃を受け、絶命します。弾は心臓ど真ん中に1発、ほぼ即死状態でした。
やがて浮上してきた被疑者は、かつてこの警官が直接捕まえ刑務所送りになった銃の密売人。半年程前に出所していましたが、部屋からは又多くの拳銃が押収されました…。しかもこの男、警官に未だ恨みを抱いていた様子。
最初は殺害を否認していた男でしたが、警察側の執拗な取り調べを受け…とうとう「やりました」と口に出します。それからは供述通りに凶器も見つかり、犯行はまず間違いないと断定される運びとなりました。


そして争いは司法の場へ。この事件の刑事裁判には、ひとつ通常の裁判とは異なる色合いを含む点があります。それは――「裁判員制度」の導入。
諸事情により裁判員制度の開始が前倒しされ、この裁判から試験的に導入される事となったのです。
被告の自白が取れての立件、それに凶器の発見もその自白によるものである為信憑性は高く。試験導入向きの比較的円滑に進む裁判と、当初は見なされていました。ところが、初公判での被告の第一声は「私は殺していません」――。
裁判は突如、警察側の自白強要の有無についても焦点となり、更には…その個人情報の保護が約束されている筈の「裁判員」が、無残な姿で発見される展開へと進んでいってしまうのです…。


まるで恫喝同然の取調室での実態、その罵声の繰り返しに徐々に判断能力を奪われ意識朦朧としていく被疑者、そして秘密は守られると言い乍ら、一番知られるのを危惧する人物達(被告の関係者やマスコミ等…)の前に顔を晒さなければならない裁判員制度の現実…。
初回から作り手の気合いが伝わってくる、かなり突っ込んだ設定でありましたね。
冒頭の強引な取り調べからして、今正に時事問題でもある根が深いテーマのひとつで。いくら否認しても覆い被さる様に返される警察側の怒声に、頭がぐらんぐらんと揺れていく様子は…うわぁこれありえるかも、と一寸身震いすら覚えます。
こういう切れ味の鋭さは確かに相棒〜。


そして裁判員制度。これ又審議の模様がかなり具体的に描かれたり、専門家でない故マスコミや世論の動きについ流されてしまう脆さが表現されていて、興味深い作りでありました。まぁ現実には制度自体がまだ始まっていないので、細かい演出の問題点やなんかはお詳しい方に譲る事に致しますが…。
流石に実際公判中に裁判員がアヤシイ死に方をしたり、更には総入れ替え、情報漏洩…なんていうのは、よっぽど架空の世界であるとは思いますが。しかし全くそれに似た事態は起こり得ないかと言えば、断言し切れない空恐ろしさを感じます。
こういう不安な気持ちがよぎってしまうのも、まだこの制度が十分に世論の理解と同意を得られていない…現状があるからではと思ってしまいますね。そうすると、作品中で示唆された「時期尚早」という考えもつい併せてよぎってしまいますけれど…。あーでもやっぱちゃんと勉強してれば(と言うか理解しようとすれば)分かるものなのかなぁー。
それにしても、フィクションとはいえこんだけデリケートな問題を抉り出す様に描いて、指導というか注意みたいなお達しは…こないもんなんですかね?(余計な心配)開始前の段階だし余計に…。最後の右京さんのひと言が、結構中和してくれたとは思いますけどー。


こういう重苦しい展開の中で。裁判長が静かに発した言葉が、非常に心に残っています。
「裁判は被害者遺族の復讐の場ではない。何故なら被害者の死因が殺人か事故かで、遺族の悲しみは変わると言えるのですか?」
すごくぐさりと刺さる内容だったんですよね。悲しみそのものは変わらないにしても、どうしようもない不運な出来事によりかけがえない人を喪った事と、今この目の前で命を奪った張本人が「裁き」を受けようとしてる様を見るのでは、その心情に違いがあるのは当然な訳で。
けれども、確かに遺族の計り知れない悲嘆・無念はどんな状況でも変わらない以上――そこに「種類」の差はあっても「程度」の差を計る事が出来ない以上は、それを「法律」に逐一反映させていてはきりがない。これも又、人を裁く「責務」を負う立場からすれば本当の所なのだと思います。
この裁判員制度はその点で右京さんの言う通り、少しでも遺された側の立場に立った司法を…という願いが込められているのかもしれませんね。そう考えると色々不安はありますが、もう始まると決まった以上はこれが形骸化するだけの制度にならぬ様にしなければいけないのかなぁとも感じました。
それでもやはり心配の方が自分は大きいんですがね…。一寸人を裁く「覚悟」はまだないです。

裁判長には最後結構などんでん返しが待っていましたけど、彼の発した数々の言葉はこれにより薄れてしまわないで欲しいなぁと切に思います。


今回はこういった社会派路線の内容の方が印象強かった為、真犯人の解明や謎解きの方は割と普通な印象でした〜。
相棒シリーズのもうひとつの特徴である、犯人側の同意は出来ないけど理解出来なくもない様なやるせなさ伝わる心理…への描写は、今回薄めであった気がします。犯行の動機は普通の2時間サスペンスで見られる類の短絡的な感じでしたしね。
それとーあの犯人はどちらかと言うと、単に右京さん達との接触が少なかったから「意外性」が生じた気がしますねぇ。登場時から臭う所はぷんぷんあった様な…。大体、月の拳銃摘発ノルマを達成出来なかった事がない=何かウラあるな、と邪推してしまう所が僕の、悪いクセ(そっと人差し指を立ててみる)。



うわ、はじめからこちらもスペシャルサイズな長文になっちゃってすみません…。
又秋の夜長に楽しみがひとつ増えました☆今年は頑張って見続けるぞー。

2007年10月24日 (水)

体育の時間

ここ長い事火曜7時テレ朝系と言えば、時代劇枠だったんですよねぇ。まぁ特番組まれると真っ先に使われる帯でもありましたけど…。
私も「八丁堀の七人」をはじめ、色々楽しませて貰ってましたが。今秋からこの枠、がらっとモデルチェンジ致しました〜。


で、始まったのが「体育の時間」
名前から想像される通りスポーツバラエティと銘打って、一般の運動神経自慢や著名アスリート達が数々の挑戦・対決を繰り広げるという内容の様でっす。

何とはなしに初回を見ていました。ら、やっていたのは主にこんな事。

・竹馬一本橋50m走王者決定戦
(幅の狭いコース(両脇は池)を竹馬で1人ずつ駆け抜け、タイムを競う)
・中村俊輔vs.ロナウジーニョ(+徳重聡) サッカーパネル抜き対決
(サッカーゴールに備えつけられた各所のパネルをPK風に射抜き数を競う)
・どこまでもドア
(最初に全ての扉の攻略法が表示され、10秒間で覚えた記憶を頼りに数多の扉をくぐり抜けて行く)


何だか時折他局でやってたなこの路線オーラもびしびし感じましたが…(汗)。
それでも一応クイズ形式を取り入れてたり、全体的にバラエティの気軽さを保った作りにはなってました。某局の様にこの地に男達の人生全てが凝縮される…とかいう煽りはなかったですよ(笑)。始まったばかりだからかもしれませんが。
まぁさして新鮮味あるジャンルではないですけれど、気楽に家族で楽しめる番組なんじゃないですかね。変にエスカレートしなければ、こういう無害さがはっきりしたバラエティは嫌いじゃないです。


でまぁ、番組全体の感想はこんな所ですので。ここから先は、番組内で見られた中村俊輔のあれやこれやについて暫し語りたいと思います(別に良いよ)。
前述の通り俊ちゃん、PKでゴールに設置されたパネルを狙うというゲームに挑戦した訳なんですが。その際の悩み方とか進め方とか集中の仕方、非常におもしろカッコ良かったんですー☆(…え?)


他番組等で見てきたのから察するに、彼のやり方は考えて、考えて、考えて、考えて…やってみてやり乍ら又、考えて…って感じなんですよねぇ。
で、そうしてる内次第に彼の集中が増していって。そうなった時に放たれるオーラは、TVで見ていても圧倒されてしまう研ぎ澄まされた密度があります。
今回も進んでいくにつれその様子が見られまして、カッコ良かったですねぇー。段々周囲の語りかけに無反応になっていく彼の姿、私は正にこれぞアスリート、って感じがして好きでしたよ。


で、ね!!狙うパネルを選択する時にすっっっっごく迷ってるのが、先のシリアスモードと対比されて余計かわいく見えちゃったんですー♪(結局そうなるのか…)
最初パネルをぼこんと抜いて、じゃあ次は?となったら「…考えてなかったなぁ」。そこからボール抱えてうーんうーんと迷い歩き、「1番?5番?(共に向かって左端)のどっちかでしょ」「…いや、寧ろ8番?(向かって右端中段)」「うん……8番かな。いやでも…うん。やっぱ8番」…こんな調子で延々悩む姿が、何ともかわいいんです!!わー、もしかしてこの人ファミレスのメニューなんかも即決出来ないタイプなのかしら!?(どうでもいい)。
そして外したパネルを再び狙わず、一先ずターゲット変更した時の何故?という質問に、「また狙って外したら、…落ち込むから」成程ー(笑)こういう切替え方も垣間見えたのが、又興味深い。


そしてゲームが終わり緊張の糸が切れると、又ぽかっ、としたいつものゆる系俊ちゃんが戻ってきて。どうでした?と聞かれると「……集中した」。全力投球(投げちゃいないか)していた様が良く窺えますね。
楽しみつつも真剣だった彼の姿、こちらも堪能させて頂きましたっ☆



てな訳で、まぁ何だかんだと楽しんで見てましたです。
…でもきっと毎週は見ないだろうなぁ(本音)。参加する顔ぶれをチェックしてから、な具合になりそうです。
Jのシーズンオフ入ったら、中村憲剛辺りも呼んじゃってくれないかしらー(そうくると思ったよ)。俊輔vs.憲剛の新春中村対決!!とか♪
…そうか、楽しいのは私だけか……(ひとりで言ってひとりでヘコむ)。

2007年10月23日 (火)

ドラマ「ガリレオ」第2話

先週の初回放送以来、面白いよーと巷で大評判の「ガリレオ」。一応宣伝の時から気にはかけていたのですが、あんまりきっちり情報チェックしてなかったので見事に初回を見損ねました(滅)。
したら後から噂を聞くに、1話完結型だという事なので…1週遅れで乗っかってみたいと思いま、す。えへ。


で、見てみた所の感想は。えぇ確かにかなり面白かったです!!
一見掴み所のない様な「謎」の真相を、極めて論理的に解き明かしていく展開ですが。その中身は、結構人々の証言や現場の状況といった「ピース」を組み合わせて導き出す様な推理的要素もありましたので、理数さっぱりな私でもぐいっと引き込まれました〜。
物理学を用いての種明かしの説明も、実に一目瞭然なやり方でスッとしますね。正に百聞は一見にしかず、という物理の基本のきの字が良く生かされてる見せ方だと思いますよ!!何だか小学校の理科の時間を思い出しました(え?そんな所迄遡るの?)


この回は、見える筈のない物が"見えた"と主張する男の子が話の鍵で。彼が"見えた"と言う「赤い車」、この存在の有無が、殺人事件の重要参考人として嫌疑をかけられている男のアリバイ証明に直結する、非常に重大な問題であったのです…。
事件の犯行推定時刻に男が主張するアリバイが、「赤い車の中でひとりで寝ていた」。生憎周囲の目撃証言はなく、やがてその特徴と酷似する車の絵を描いた男の子の存在が明らかになりますが…彼の住むマンションの部屋は、目の前に工場がそびえ立つ上に角度的にも車を視認するのは不可能な状況。
更に当の本人の言い分を聞くと、空を飛んでたら車が見えた…等という、肝心の根拠となる部分がアヤシイ状態。彼の父親はそれを幽体離脱だの超能力だの、さも神秘的である様に煽り立て気を良くしている始末で…。しかし現実にはそんな事そうそうあるものでない。
訝って男の子を問い詰めると、やがて彼の口から出たのは――「でも、車はほんとに見たんだよ」。


周囲は皆男の子の何処か地に足つかない証言にいちいち踊らされてしまってましたが、要するに問題となるのは「本来見えない位置にある『赤い車』が見えた事は、物理的に証明出来るか否か」。物理学者・湯川は、その点だけに興味を示して解明の為頭を巡らします。
証明の為の材料が徐々に揃ってくる様子と、湯川の一寸ズレた人間っぽさの描写が上手い具合に交えられていて、気付けば時間を忘れて夢中になっちゃいました〜。
福山さんの浮き世離れした物理学者の様が、思ってた以上に当たり!!でしたね。もっとスカした感じなのかなーと思ったら、良い感じに"笑える堅物"キャラとなってて好印象でした(褒めてます褒めてます!!)。こういう人が一心不乱に何かに集中してる姿って、本当カッコ良いんですよねぇ。ホゥ…☆

そんな具合なので、ストーリーにもさ程情の押しつけ過ぎが見られなかったのも個人的には良い加減でした。あの位の整然とした「説教」の方が、胸にじんと残ると思う。
相方のコウちゃんが、どうもともするとしめっぽくなり易そうな感じなので(結構あれこれ考えちゃうキャラみたいですし…)。この位の取り合わせが、丁度良いんじゃないでしょうか。



やー何だか月9とお付き合いするなんて、今迄の自分振り返っても非常にこそばゆいですが(爆)。これからちょいちょい見ていこうかと思いますー。
原作も読みたいです…ね…。いつもなら先取りしたくなる所なのですが、今回は一寸後に回ると思います…。まぁいっかな(勝手)。



…ところで。この直後に放送してたNHKスペシャルが、ポアンカレ予想に挑み続けた数学者達…なんて内容だったんですけど!?え、一寸これまさか、乗っかってる…?(邪推)
もう思いっきり触発されて見ちゃったじゃないですか(乗っかってんのはどっちだ)。って当たり前ですがほぼ"数学者"がメインでしたけど…。
何だか万人には辿り着く事すら叶わない「境地」を見てしまった天才の苦悩が、ずんと伝わってくる番組でした…。恩師の涙が切なかった。

2007年10月22日 (月)

2007年6月に読んだ本・買った本

そうそう気づいたんですよ。この月別読書録をまとめ始めてはや1年が過ぎまして、このままのタイトルでは時期が全然区別つけられなくなってる事に(もっと早く気づけよ)。
 

 
…という訳ですので、この月からタイトルを2007年6月に読んだ本」とさせて頂きます…。あはは。
 
 
さぁて6月の読了・購入本の話へ。
まだこの頃は、読書をする気力と集中力が保てた気候でありました…。ここから先は随分な惨状でス;毎年の事乍ら暑さにはダメだなー、自分。
 
 
では早速読み終えた本から。一段下がった段落(引用形段落使用)が、個人的ひとこと感想です。
 
●陳舜臣著『中国畸人伝』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

実は今年かなりの当たり本!!三国末期から唐の時代にかけて登場した、一寸へんてこな文人達を題材にした短編集です。
皆様々な分野にて非凡な才覚を発揮している名文人達ばかりなのですが、すんなり歴史に名を残す「偉人」にはならない「畸人」達。自らの意識するしないに関わらず、風変わりだったり意固地だったりゴーイングマイウェイだったり…あらゆる意味で「自由」を忘れずにいた人物達を描いています。
世の中の流れ等何処吹く風に見える様でいて、時代背景の移り変わりと共に彼らの「自由さ」の根本にも違いが見えてくるのが興味深いですね。個人的には未だ乱世の火種残る頃に、彼らが「自由」を手に入れる為如何に自らの才を世の中から「消す」か、に心を砕く様が非常に胸に響きました。
現在貸出中なので、長文レビューは返却され次第綴りたいです。…実はもうそろそろ返して貰いたいんですけど、こっちも三国志借りっ放しなのであんま強く言えないんですよねぇ…(どうしようもない)。

●北方謙三著『三国志 二の巻 参旗の星』 ハルキ文庫 書籍情報:アマゾン bk1

この巻から、徐々に人物達が動き始めます。うかうかしていたり自身の地位に胡座を掻いている者は、この辺からさっさと置き去りにされていってる模様ですね。
二巻は呂布の大暴れと曹操の熟考がとりわけ印象深かった巻ですね!!思い立ったら即行動(それが大体物騒事)の呂布と、石橋を叩いて叩いて叩いて尚渡る迄も一度考える曹操…比べてみると実に色の違った人物です。
未だ発展途上にいる劉備や孫策らも、段々と台風の目になってきそうな気配が見えてきまして。劉備自身のもどかしさがこっちにも伝わってきます~。くぅぅ。
…そしてこの巻は、どういう訳か私が夏侯惇に赤い実はじけちゃった巻です(痛いよ)。好きなんですよ…彼みたいな静かに熱い男。
 
更に長々書き綴った長文感想はこちら

●遠藤周作著『宿敵』(上・下) 角川文庫 書籍情報:アマゾン<上><下> bk1<上> <下>

昔に上巻だけ読んで長い事うっちゃってたんですが、ふと気が向いて下巻を購入&読了。加藤清正と小西行長の生涯にわたる「宿敵」としての関係を、行長の心理や葛藤を軸に描いた作品です。
…上巻読んだ印象では、このまま普通に豊臣家の凋落と共に両者の溝が深まっていき…やがて埋める事が不可能な程に迄深まってしまう運命のやるせなさを描いていくのかと思ってたんですけど…。寧ろ下巻からは、歴史異説風味的な雰囲気が色濃くなってきてました(汗)。
いやぁ上巻での清正と行長、そして絡めて登場する石田三成や福島正則との、想いの強さは同じなのにほんの少し考えの方向性が違った故に生じてしまったすれ違いの切なさ…を、もっと展開してくれると勝手に期待しちゃってたのでね!!(只の思い込み)ああいう方向に行長が向かっていくとは…なぁ…。話としては確かに興味深く面白かったですが。うぅでも行長や三成好きな人には諸手を挙げては…薦められない…(弱気)。
あ、でもやっぱこの本の清正はかっこええですー(惚)。無骨で実直な快男児で大スキ。

他、買った本達をつらつら。
 
◆山本一力著『かんじき飛脚』 新潮社
◆諸田玲子著『青嵐』 祥伝社 …石松と豚松の話!!
◆小野不由美著『黒祠の島』 新潮文庫 …読了。久々に人間にぞっとした…。
◆諸田玲子著『蛍の行方 お鳥見女房』 新潮文庫



来月からは暑さも本格化してくる事で。それに反比例する様に私の読書ペースは落ちて参りますので、又複数月まとめての作成になるかもしれません…(汗)。
ともかく少しでも早く追いつける様に頑張ります~。

2007年10月21日 (日)

001 「初恋」からイメージする本は?

さて、早速参ります「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」回答。
順番は思いつくままに、と申しましたが、やはり先ずは1番手から~。
 
 
今回のテーマは「初恋」。う~ん早速甘酸っぱいフレーズですね~。
これを見てふっと思い出したのは、昔教科書に載っていた『赤い実はじけた』という短編作品です!!


これがね、正に"恋のはじまり"が訪れる瞬間を実に的確に、且つ情緒豊かに表現していると思うんですよ。
胸の奥の"赤い実"が、「パチン」と音を立ててはじける瞬間。それは全く自身の意志に関わらず、唐突に訪れて。その直後から、今迄当たり前の様に目の前にいた「彼」の存在が確実に自分の中で変化している――。あまりに急激に芽生えた感情を自分の中で受け止める事すら出来ず、当惑する少女の姿が本当に甘酸っぱく胸を衝きます。
これを「赤い実はじけた」と表現したのが、教科書で習ってもう十ン年経つ今改めて「巧い!!」と感じさせられまして!!自分の拙い経験と照らし合わせて、勝手にキュンキュンしちゃったりしてます(恥)。
友人達で遊ぶ時も、この話題はいつも盛り上がるんですよねぇ(笑)。「『赤い実はじけた』やったよね!!名作だよね!!」みたいに。
 
そして蛇足ですが、この作品で登場する少女の「赤い実はじけ」る対象となった少年が、非常に私としても好みのタイプでした(本当に蛇足)。こういうおっとこ前君が大好きなのですよ~。
 
 
肝心の著者名は記憶の彼方にすっ飛んでましたが。ネットでこそっと調べてみましたら、名木田恵子というお方だそうでっす。
本としては単行本で短編集が出ている他、同じく光村図書の教科書に掲載されていた作品を集めた傑作選の様な本も発売されているそう。名前だけ覚えている作品もちらほらあったので、何かの機会に又触れてみたいなーとも思いますね。
 
一応2冊の書籍情報を下記にリンクしておきます。
『赤い実はじけた』(PHP創作シリーズ)→アマゾン bk1
『光村ライブラリー』(光村国語教科書掲載作品集)→アマゾン bk1
 
 
 
…こんな調子で突き進んでいこうかなぁと。や、きっと作品によっては熱く語ってしまうシーンも随所で発生するとは思いますけど(爆)。
思い浮かぶまま紹介していこうと思いますー。
 
企画元様→「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」

「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」に挑戦します

バトンとか質問に答えるのが大好きな私。
これ迄も色々あちこちから、面白そうなバトンをかっさらっては1人楽しんでおりましたが(爆)。
 
 
今回も面白そうなので是非ともチャレンジしたい!!と思える質問を見つけました!!
その名も「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」
100の言葉から連想される作品を答えていく、という内容です。
 
量もたっぷりなので、きっと長期戦になるであろう事は予想がつきますが…(汗)。
それでも答えたい!!という気持ちの方が勝りましたので、頑張ってみたいと思います☆
 
 
で、時間がかかる上に順番通りにイメージが湧くかも少々心許なかったもので(苦)。この記事にて質問一式を羅列させて頂こうと思います。
質問に回答した記事はここに随時リンクを貼って参りますので、一覧出来る仕組みになるかと。
記事としては作品名等の紹介に加え、自分なりのひとこと感想も加えたいと思っております。例によって悪い癖が出て長くなったらゴメンナサイ(笑)。
 
 
では、以下に質問の内容を記載しておきます。
この質問に興味持たれた方は、企画元のKUMA様の所よりお持ち頂ければと思います☆
 
 
イメージが結ぶ100の言葉と100の本

001 「初恋」からイメージする本は?
002 「爆笑」からイメージする本は?
003 「待ち合わせ」からイメージする本は?
004 「勝負」からイメージする本は?
005 「手紙」からイメージする本は?
006 「出会い」からイメージする本は?
007 「休日」からイメージする本は?
008 「二人三脚」からイメージする本は?
009 「切ない」からイメージする本は?
010 「もどかしい」からイメージする本は?
011 「公園」からイメージする本は?
012 「学校」からイメージする本は?
013 「双子」からイメージする本は?
014 「友情」からイメージする本は?
015 「日記」からイメージする本は?
016 「秘密」からイメージする本は?
017 「涙」からイメージする本は?
018 「たばこ」からイメージする本は?
019 「お酒」からイメージする本は?
020 「知的好奇心」からイメージする本は?
021 「懐かしい」からイメージする本は?
022 「大迷惑 」からイメージする本は?
023 「ルール」からイメージする本は?
024 「図書館」からイメージする本は?
025 「おいしい」からイメージする本は?
026 「旅」からイメージする本は?
027 「天然キャラ」からイメージする本は?
028 「贈り物」からイメージする本は?
029 「映画」からイメージする本は?
030 「いとおしい」からイメージする本は?
031 「海」からイメージする本は?
032 「空」からイメージする本は?
033 「山」からイメージする本は?
034 「月」からイメージする本は?
035 「虹」からイメージする本は?
036 「雨」からイメージする本は?
037 「雪」からイメージする本は?
038 「光」からイメージする本は?
039 「闇」からイメージする本は?
040 「宝石」からイメージする本は?
041 「森」からイメージする本は?
042 「さくら」からイメージする本は?
043 「猫」からイメージする本は?
044 「命」からイメージする本は?
045 「時間」からイメージする本は?
046 「色」からイメージする本は?
047 「名探偵」からイメージする本は?
048 「連続殺人」からイメージする本は?
049 「館」からイメージする本は?
050 「密室」からイメージする本は?
051 「復讐」からイメージする本は?
052 「毒」からイメージする本は?
053 「無人島」からイメージする本は?
054 「異国」からイメージする本は?
055 「戦記」からイメージする本は?
056 「教授・助教授」からイメージする本は?
057 「中国」からイメージする本は?
058 「医者」からイメージする本は?
059 「宇宙」からイメージする本は?
060 「超能力」からイメージする本は?
061 「魔法」からイメージする本は?
062 「ロボット」からイメージする本は?
063 「神」からイメージする本は?
064 「幽霊・妖怪」からイメージする本は?
065 「絵画」からイメージする本は?
066 「音楽」からイメージする本は?
067 「パソコン」からイメージする本は?
068 「遺伝子」からイメージする本は?
069 「進化」からイメージする本は?
070 「証明」からイメージする本は?
071 「未来」からイメージする本は?
072 「歴史」からイメージする本は?
073 「王」からイメージする本は?
074 「義理と人情」からイメージする本は?
075 「階段」からイメージする本は?
076 「扉」からイメージする本は?
077 「塔」からイメージする本は?
078 「記念日」からイメージする本は?
079 「クリスマス」からイメージする本は?
080 「飛ぶ」からイメージする本は?
081 「スター」からイメージする本は?
082 「田舎」からイメージする本は?
083 「紅茶」からイメージする本は?
084 「手品・マジック」からイメージする本は?
085 「乗り物」からイメージする本は?
086 「約束」からイメージする本は?
087 「人形」からイメージする本は?
088 「バッサリ 」からイメージする本は?
089 「辛辣」からイメージする本は?
090 「艶っぽい」からイメージする本は?
091 「眠る」からイメージする本は?
092 「青春」からイメージする本は?
093 「スポーツ」からイメージする本は?
094 「家族」からイメージする本は?
095 「夢」からイメージする本は?
096 「希望」からイメージする本は?
097 「運命」からイメージする本は?
098 「蘊蓄」からイメージする本は?
099 「読めないってこんなの!」からイメージする本は?
100 「本」からイメージする本は?

 
企画元様→「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」
 
 
 
…ささ、これから回答楽しみまっす!!

2007年10月20日 (土)

エジプト戦とカタール戦

先日お茶をしていた時に、今年もじき終わりますねぇ~と相手の方としみじみ語っていたものでしたが。サッカー日本代表は正に、今年もおしまいの総決算。年内最後の試合は、大阪にエジプト代表を迎えて行われましたー。
 
…しかし試合後、「今年最後の試合でしたが?」との記者の問いかけに対して、オシム監督のお答えは。
 
「今年最後だというのは大した問題ではない」
 
……はい、全く仰る通りでございます(深々)。
 
 
さてこの試合、てっきり親善試合かと思ってましたらどうやら公式戦扱いのマッチだったそうですねぇ(爆)。スミマセン不勉強者で…。
家に帰れた時にはもう前半30分位?過ぎていたのですが、途中からでもとチャンネル回して見ました。えぇ年内最後の代表憲剛を見ておく為に(大した問題でないって指揮官が言ってたってば…)。
 
 
その中村憲剛。いやいや結構良かったんじゃないでしょうか!!
いつもの素人目に加えての贔屓目加味にて好き勝手語らせて頂きますと(爆)。以前よりか、彼がピッチに残った時のチームのボール回しに安定感が出てきてる様な気がします。
アジアカップの時とかは、俊ちゃんや遠藤が抜けちゃうと徐々にボールが前に上手く運ばれなくなってしまって…。何となくそれが歯がゆくて、ジーコジャパンの時にいた「ヒデ&俊輔がいてこそ動ける選手」みたいなタイプになっちゃわないと良いなぁ…等と勝手に気を揉んでしまってましたが。この試合の感じでは、チーム全体としても段々誰とどう連携を取ってボールを運んだら良いのか…が、少しずつ確立され始めてる印象を受けました。
憲剛自身の動きも、持ち味のパスセンスが随所で光っていた気がして良かったんじゃないですかね!!3点目の前田のゴールで起点になったのは正に中村憲剛~(もう分かったから)。
そんな働きぶりもあって、思えば久々の代表フル出場。後半足をやられて立ち上がれなかった時に、スタジアムから「ケンゴ!!」コールが湧き起こった様子に彼の存在が着実に大きくなっているのを感じてじんときてしまいました…。
 
後これもアジアカップの頃から何となく想像しているのですが(妄想とも言う)、オシムは憲剛に彼自身もチームを切り盛り出来る立場になれる事を期待しているんじゃないかなぁ、とも思えてきてます。俊ちゃんや遠藤との密な連携プレーとは又別の立場というか。
と言っても絶対的な中心選手と言うよりは少し柔軟な位置付けで、上手い事立ち回れる役割を求められてる様な。ここ最近様々な時間帯での使われ方をしているのを見て(調子の良し悪しもあったのでしょうが)、オシムは彼なら出来るんじゃないかと思ってこそ色々やらせてみてるのかな~と感じたりしてました(超肩入れ)。
まぁ何となくなのですけど、憲剛の様な「慣れ方」の出来る選手、オシムは割と好んでそうな気がします。思考がしなやかな選手が好きみたいですし、ね。
 
 
さてすっかり憲剛の話に時間を費やしましたが、この試合の主役は別にいまして(爆)。
漸くの代表初ゴールを何と何と連続弾で飾った大久保嘉人君!!……ど、どうしちゃったんですか…!?(スミマセンスミマセン)。
思えば代表21試合目、ですかー。その間色々あったもののずっとノーゴールで、どうも運のない選手との印象があってか運が最大の武器となっていたジーコジャパンでは重用されずにいましたが(スミマセンスミマセン)。念願の初得点を早々に決め、その後は彼自身「一気に動き易くなった」との言葉通り終始溌剌としたプレーを見せてくれてました!!
1点目は生で見られなかったのですが、2点目はちっちゃいながらもヘディングでゴール。なにわのベッカムを自称する遠藤(昔何かの番組で言ってました…)がきっちり上げたクロスに、大久保のちっちゃい頭がばっちり当たりました。やー、ちっちゃいのに頑張って合わせてましたよ!!ちっちゃいのに!!(もうやめてあげませんか)
決めた土地は、図らずもC大阪の本拠地・長居で。あの移籍に正直Cサポは複雑だったんじゃないかと思うのですが…このゴールはどう受け入れられたのでしょうか。マスコミは運命的だ等と囃し立ててますが、大久保自身並々ならぬ思い入れがあるのは確かでしょうから、地元のファンにもそれが伝わってくれてたら良いなぁと思います。
 
 
時にこの試合は、全部で4得点という割と一杯点の取れた戦いだったのですが。
後日友人達と話していた時、皆どういう訳かどうしても4点目の得点選手が誰だか思い出せなかったんですよね…!!(滅)
私もきっちり最後迄見ていた筈なのに、「そういえば誰だっけ…!?」状態で(コラ)。…ごめんなさい加地君……(平謝)。
 
 
 
さぁ勝利の余韻に浸りつつも、同日未明には五輪代表のカタール戦が放送される予定でしたので。気持ち切り替えて仮眠を取る事に致しました(笑)。
この試合は正真正銘の真剣勝負、しかもアウェイのドーハで激突…。TVもかの「ドーハの悲劇」を引き合いに出し、この試合の緊張感を高めさせていましたが…。
…まさかその「悲劇」が再度現実になろうとは、思ってもいなかったでしょうね(汗)。
 
 
先制点は日本。しかし後半に一瞬の不意を衝かれて同点とされ…そのロスタイム、よりにもよってPKからの逆転劇を許してしまいました。
元々やけに不用意なプレーだとかミスが目立つなぁとは感じていましたが…。A代表の試合の後だし比べて見ちゃうからかな、とも思ってたんですよね。それが同点になり出した辺りから、特に良からぬ方向に加速していってしまった様で…。終盤余計なカードをぽこぽこ貰い始めた頃に、何か嫌な雰囲気になっている気がしました。
あの時間帯の同点弾で勢いづいたカタール、対して最後のツメに欠け自分達のスタンスを見出しきれずにいた日本…。正直負けたのは悔しいですけどさもありなんという気も致しております。
 
しかしやはりせめて引き分けて欲しかった試合だけに、一寸精神的に答える結果であるのは間違いなく。次のベトナム戦では本当の本気で、試合に臨んで欲しいと思ってます。
又今度もアウェイですからね…。ベトナムの地も先のアジアカップのイメージが記憶に新しく、決して楽観出来る相手ではないので気を引き締めねばと思います!!実力差はさておき、もう後がないのは事実でしょうから…。
何ならオシムも帯同しようか、なんて話もあるみたいですしね。ここは踏ん張り所みたいですよ~。
 
 
…五輪代表でも気になるプレーや選手があった筈なのですが、あの結果と時の流れですっかり頭から吹っ飛んでしまったみたいです(汗)。
こちらも次のベトナム戦では、もっと集中して応援に臨まないと…。
 
 
応援と言えば、今回もA代表→五輪代表の流れに伴い、解説も松木OUT→セルジオINでしたか(爆)。
この試合のセルジオ氏は、何だか妙に目線があたたかかった気がします…。何でだろ?アンダー世代だから多めに見てる…なんて事もなさそうな…。
それにしてもセルジオ氏相手だと、堀池さんのピッチ解説がちゃんと生かされてますね…!!(そっと涙を拭う)やー松木さんは、堀池さんが何を言っても自分の言いたい事言う迄聞いてない時あるからなぁ(笑)。
 
 
 
こんな感じで、相変わらずのミーハー目線でのサッカー感想でございました。
近々夜中のCL放送も見たいと思ってるんですが…どうも上手い事自分の予定と合わないんですよね。うーん残念。

2007年10月17日 (水)

木曜時代劇の新シリーズ…

スミマセン、早い内に申告しときますと、


きっと初回は見逃します。



まーずこれの開始時間迄には帰宅出来ない事が明確なので…。
こないだ軽々しく見始めるかも☆と口にしてしまいましたが、後から日付を認識した為今この場で撤回させて頂きま…す。ゴメンナサイ。


只シリーズ全体としては、初回分を原作で補填する事にして次回からはお付き合いしてみようかなぁと。
せっかくですから1度位は、ドラマもこの目で見ておきたいです。
TVガイドでパラ見した感じでは、蝉しぐれと同路線か?(話の展開ではなくて雰囲気作りの様が)とも見受けられましたが。どーだろー。



しかし肝心の原作は、未だ頁1枚めくっていない状態だったり(爆)。
何気に上下巻ものなので、さくさくいかないと途中振り落とされてしまいそうです…ドラマ。うっし。

2007年10月15日 (月)

宇江佐真理著『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし』

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先日の色艶セット買いの少し前に買った健全本です(笑)。
や、って別に吉原や愛人がとんでもなく不健全って話でもないんですけど。


何がきっかけで手に取ったかと言うと、何とはなしにめくった目次頁で出くわした「秘伝 黄身返し卵」なる代物!!(笑)見てぇ!!と一気に興味が膨らんだ訳です!!
これらタイトルにも表れてますが、お江戸の小粋な美味・珍味と人情話を上手い事絡ませた短編連作型作品でした。
ここでの人情は、主にすれ違う想いのもどかしさ…とりわけ、なかなか正面きって歩み寄る事の出来ない若夫婦の姿を、主人公・のぶのちょっとした精神的成長を交えつつ描いています。


のぶは八丁堀の隠密廻り同心、椙田正一郎の元へ嫁いで暫く経つ女性。馴れ初めは突如先方から話を持ち掛けられ、という要は見合い婚な訳ですが、彼女にとって正一郎はいつも道ですれ違う度に胸が高鳴る憧れの存在で…夢の様な縁談話に、気持ちを固める迄いくらも時間はかかりませんでした。
嫁ぎ先の姑も口は悪いが根は悪くなく、舅はのんびり優しい言葉でいつものぶを気遣ってくれる。そして傍らには想い焦がれていた男性…さぞかし幸福に満ちた日々を送っているかに思われましたが…。

しかし今の彼女の心を重くしているのは、あろう事か夫・正一郎の存在。
彼は日頃のぶに優しい言葉ひとつかけてくれないばかりか、少しでも妻として、嫁として至らぬ所あれば…鋭く咎めたて容赦なく詰ります。故に夫の前では、いつもびくびく身を竦ませている日々。未だ子が産めずにいる現実も尚、彼女のつらい心に追い討ちをかけています。
更に正一郎には、実は彼女を嫁に迎える前、是非にもと想い焦がれていた別の女性がいた事ものぶの知る所となっていて。その事が余計に、夫は本意から自分を娶った訳ではないのだろう…だから目に入るだけでも気に触る、疎ましい存在なのだろう…――と、自分自身を追い詰める結果を生んでしまっています。


そんな息の詰まる様な毎日で、彼女の心をすうっと和らげてくれるのは。

『のぶちゃん、どこだい? わし、腹が減ったよう』

のんびりゆったり飄々と、彼女にいつも変わらぬ気さくさで接する舅の忠右衛門。
今はお役目も閑職につき、もうじきしたら隠居願いでも…という暮らしぶりで、結構悠々自適な日々を過ごしている御仁です。
そんな舅殿の何よりもの楽しみが、美味しいものを心赴くままに堪能する事☆文字通りの気の向くままの行動に半ば振り回されつつも、のぶにとっては沈みがちの心を少し晴れやかにしてくれたり、ぽろりと溢れ出そうな涙をすんでの所で止めてくれたりする…かけがえのない「支え」であるのです。



この忠右衛門の「食い道楽」が、物語全体の大きなスパイスになっていて。各話で登場する食べ物も、進行のキーポイントになっていきます。
ここで登場する食べ物は、興味深い事に何と言いますか…大体が、「味が決まってない」もの達ばかりなんですよね。淡雪豆腐とか心太とか…。
中には雑炊の様に、味加減匙加減が調理の際重要になる料理もありますが。でもそれらも味付けそのものに美学や個性があっても、決してそれを前面に押し出す事を目的とした料理ではないんですよ。自分から主張してくる類の味ではない、と言いますか。
つまりは食べる人によって味わいが変わる…もっと言うと、同じ人でも食べた時の心情によって味わいが変わる。そういう食べ物を用いる事で、のぶの心境の変化を上手く描き出しているんじゃないかなぁと思います。


良く食べ物は奥が深い、と言われますが。その深さとは、「味わって」みて初めて分かってくるものですよね。
でも時には、悔し涙と一緒に飲み込んだ「涙味」のものだってあったり。あんなに大好物だったのに、ひとりで食べると何故だか味気ない…と感じたりする事もあります。
そう考えると、「味わう」というのは「心」の状態にも大きく左右されているみたいで。実は結構「味は心ほどにものを言う」とも言えるんじゃないかな?と、意地を張ってばかりののぶを見ていて思ったりしました。


最初は只心を堅くして、正一郎の冷たい振舞いを理由に自らも彼を拒絶していたのぶ。呼応する様に、食べ物に対しても味わう事を拒む姿勢が見られます。美味しくなければキライ、で偏食も甚だしくて。
やがて事態は深刻になっていき、夫婦関係の存続をも問う所に迄発展していくのですが…。徐々に心をさらけ出し始めた正一郎に対して、のぶはまだ心を凍りつかせたままなんですね。
けれども彼女の食べ物に対する感想は、ちょっとずつちょっとずつ軟化していって。正一郎には素直になれずいるのに、食べ物には素直に「好き」「美味しい」と思える事が増えていく。彼女自身にすらその事を気付かせぬ様にして、無意識に変わりゆく心の奥底を描いていた様な気がします。

「風景に色がついていく」という言い回しを借りると、この作品は回を追う毎に「食べ物に味がついていく」様なお話。
必ずしも万人が認める極上の一品ではない食べ物を媒体にして、味わう人間の心の変化をより細やかにみせてくれた様に感じます。


正直読んでいる最中は、のぶの心の傷が深いのも分かるけど意固地だよなー、なんて感じる事もままありましたが…。後になってふとこういう意味合いがあったのかも、と思い直した次第です(笑)。
こういった形で食べ物を凖レギュラー(!?)の座に据えた構成が、思いの外しっくりきていて楽しめました!!


そして結構最後の最後迄目が離せない展開で。忠右衛門のふわふわした人格描写が、ラストの独特な余韻を生み出してくれた気がします!!
うーん読んでいて重々感じてはいたつもりでしたが、それ以上に奥も味も深ーいじいちゃんだったのかも。
好好爺乍らも掴み所のない老人、なキャラ好きにはたまらない人物だと思いますよ(どういう路線へのアピールなのか…)。



何だかんだで読了2冊目の宇江佐真理。やっぱり気になる作家さんです、この人…。
他にもいくつか作品買ってはいるので、順次読んでいきたいのですけど。あぁでも今は借りっぱなしの三国志が……(葛藤)。



※記事中の『』部は、『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし』(宇江佐真理著/講談社文庫)より抜粋しました。



宇江佐真理著『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし』
書籍情報はこちら→アマゾン bk1

2007年10月10日 (水)

内海慶一著『ピクトさんの本』

たまにはちょいとネタ色の濃い本の話でも。


この本は先日ふと本屋で見かけ気になって買ったのですが、結構巷で話題の本の様ですねー。
今日の帰りに寄った地元の本屋でも、レジ前にかご積みされてました。
発行年月は2007年4月が初版なので、出てから少し経ってはおりますが。うちのブログにしては、珍しくキャッチーな本紹介の内に入ると思います(笑)。


さてピクトさんとは何ぞや、ですが。
非常口案内、路面凍結注意…等々、街の様々な標識の中で立ったり駆けたりぶつかったり転んだりしてる"あの人"が、何を隠そう本作の主役ピクトさんなのです。
時にさりげなく、時に強烈に人々の視界に入り込み、危険を知らせるピクトさん。この本では文字通り身を賭して注意を促すピクトさんの「生き様」に触れ、彼らの生態を「転倒系」「落下系」…等タイプ別に紹介していく形となっています。


基本の流れはピクトさんの国内外含めた活躍(!!)の様を写真で紹介し、それに対する感想や概説が付随する形。
アジア諸国や欧米の見慣れないピクトさんも取り上げられていて、好奇心をくすぐられます。

…が、この手の写真の羅列だけだと、せいぜい5、6枚もいけばやや飽きが入ってしまうものなんですよね。
そこをこの本は、丁度良いタイミングでコメントや番外編を挿入して変化をつけているんです。
ぱらぱらめくってふーん、な本かと思いきや、この効果あって次も次もと頁が進み!!意外にも、ラスト1頁迄きっちり「読み切り」さして貰っちゃいました☆


又この本の興をそそる所は、思いの外文章にも読ませられるだけの腕が光っている点なんですねー。
って何か、言い様によってはすごく失礼な話になってしまいそうで恐縮なのですが。「見せ物」本の様相を呈していて、実は実は「読み物」としても楽しめる部分が結構あります。
文章ってのは好みがあるので一概には言えませんけれど、軽快なんだけど軽薄になってない言葉の妙が、個人的には非常に小気味良く感じられました〜。



紹介されてたピクトさんの中で私が好きだったのは、実は「頭打ち系」だったりします。鈍い音が伝わってきそうな無機質感が何かスキ。
それからさりげに挿入されてる「ピクトさんの休日」コーナーで、変わり種のゆる系ピクトさんが見られるのが結構ツボです♪こういう小ネタは大好きだ〜。

時に欧米のピクトさんを見ていると、何故か脳内に響く擬音迄が日本のそれと違って聞こえてしまうのは私だけなのでしょうか…(笑)。
あちらの方々のピクトさんからは、どうも"Ooh!!"とか"AHHHHH!!"とかいう叫びが聞こえてくる様でならないんですが(偏見も良い所ですよ)。
うーんご覧になった方々の感想を知りたい所です(笑)。



…軽く楽しめる本なので感想も軽めに、と思ってましたが、又だらだらとスミマセン(汗)。
これからは、街の端々のピクトさんにもつい目がいってしまいそうでっす。



内海慶一著『ピクトさんの本』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

2007年10月 9日 (火)

今後のドラマ鑑賞記事について呟いてみる…

ここの所すっかり滞ってしまっている時代劇・ドラマ感想ですが。
 
 
10月下旬に相棒の新シーズンが始まるので、そこから又ぼちぼち始めていきたいと思っております♪
 
 
時代劇、は、今度NHK木曜時代劇が新シリーズ始まるんですよね…?
そこから再開したいなぁと思っていたのですが、……いやきっと再開する方向なのですがさとーこーいちがあまり個人的にはどうもごにょごにょ。
原作は藤沢周平なんですよねぇ。まぁ今の内に原作読んでみてから決めます(爆)。…あれだけ藤沢周平スキーと豪語しておき乍ら、実は侍ものには殆ど手を出していない体たらくだったりしますので自分。情けなや。
近い路線では、『密謀』上巻を読んだ事があるかなぁ。戦国上杉家(主人公は直江かな?)の話でしたけどどちらか言うとこれは忍びものだったかも。
 
 
この所ろくにTV番組チェックしてなくて、ガイド誌もいつの間にか買わなくなっちゃったなぁー。
これを機に又情報収集も始めていきたいと思います。
 
 
ともかくも、秋の新番組(っても私が見るのはごく一部/汗)の始まりは逃さぬ様に気をつけねば~、と思い立ってのメモ記事でございました。失礼。

2007年10月 8日 (月)

5月に読んだ本・買った本

3連休で唯一予定がなかった今日、一気にブログ記事3つ位書き上げちゃえ☆等と意気込んでおりました。えぇ意気込みだけで終わりましたが(沈)。
もうそれはそれとして悔やまない事にして、書きたい様に書き綴らせて頂きまっす。
 
 
で、月毎読んだ本シリーズ5月編。前回は11月だったので、随分間が空いてしまってますね…(苦)。要するにこの間は全くと言って良い程本を読んでいなかった訳なのです、よ。うぅ。
この5月も読めた冊数はさ程多くありませんでしたが、ざざっと感想綴ってみます。
一段下がった段落(引用形段落使用)が、個人的ひとこと感想です。
 
●北方謙三著『三国志 一の巻 天狼の星』 ハルキ文庫 書籍情報:アマゾン bk1

ひょんな縁から文庫全13巻借りる約束をする事が出来ました、噂の北方版三国志。長年密かに気にはなっていたシリーズに、遂に手を出してみる事となりました~。
流石13巻分の超大作だけあって、この第1巻は序章も序章。これからこいつらが時代を変えてゆくぞー!!との人物紹介&顔合わせ的な様子でありましたね。
乱世全体を描いていると言うよりは、各人物達の中で渦巻く心理・感情にスポットを当てている部分が大きいですので。どちらかというと傑物個々人をがっつり楽しみたい方向けの様な気が致します。それも比較的メジャーで肉体派系統に分類される人物が目立ち気味かもー。
これから暫く楽しませて貰います♪
 
更に色々語った長文感想はこちらからどうぞー。

●北村薫著『空飛ぶ馬』 創元推理文庫 書籍情報:アマゾン bk1

これも貸して貰った本です。三国志と一緒に(笑)。
国文学部の女子学生「私」が、あるきっかけでお近づきになった落語家・円紫師匠との繋がりを通して、日常の些細なんだけど気になる「謎」を解き明かしていく短編集で。文学作品や古典芸能に造詣が深く思慮深げな「私」と、穏やかで一寸いたずらっぽくもある円紫師匠とのコンビがゆったりした日常の風景と上手に噛み合っています。
一応ジャンルとしてはミステリになるのでしょうが、物騒な事件が起こる訳ではなくて、本当に日々の営みで出会う一寸した不思議を謎解いていく話なんですね。道端に転がる石ころにふと気がついた時の様な、何て事はないんだけど何故か気になる…といった視点から展開していく物語です。それでいてタネは結構唸らせられるので、そこが爽快!!
又、何気ない日常の中だったからこそ、「気づいて」しまった人間の内面…それが決して綺麗なものばかりでない事に、時にどうにもならない冷たさを感じたりもして胸に刺さります。
それを顕著に感じたのが「赤頭巾」だったのですが。その直後の「空飛ぶ馬」で、やはり人間の善意のあたたかさに胸を打たれて締めくくられたのが押しつけがましくもなくて個人的に良い印象を感じました。この陰陽対になった流れはとても好き。
このシリーズも暫く追っかけて参ります!!

●大崎梢著『配達あかずきん』 東京創元社 書籍情報:アマゾン bk1

こちらも日常の些細な「謎」から展開していく短編集。特筆すべき点は、やはり舞台が本屋さん!!という部分でしょう!!
本を使った謎仕掛けもさる事乍ら、雑誌配達業務だとか取次ぎさんとのやりとりだとか…仕事そのものもかなり大きな軸になってますので、本屋さん自体が大好きな人にはたまらない仕掛けが詰まってます♪流石書店員出身の作家さんだけあるなぁ。
個人的にはどうしても読んだ流れから、上記の北村薫と展開力や表現力を比べて見てしまう所もありましたが…。ライトでポップに楽しめる本屋さんミステリ、って事で面白く読んだ作品でした☆
好きな話は「六冊目のメッセージ」ですね。自分が薦めた本がこんなにも相手の心に響いて残ってくれたら、正に感無量!!

●藤沢周平著『驟り雨』 新潮文庫 書籍情報:アマゾン bk1

藤沢周平の市井もの短編集。あぁやっぱ私この人の作品好きだわ、としみじみ感じた1冊でした。
藤沢作品にはざっくり分けて、救いがなく重い余韻を残すものと比較的希望を見出せる形で終わるものがあるんですが。この短編集には、それらが大体半々の割合で収められています。
個人的に好みなのが、どちらの話でもすうっと滲む様な味わいを心に残す点なんですね。暗い話は本当、ぞっとする感情が長い事染みの様に残り。ほっとする話はどちらかというとほんの少し見出せた僅かな光、程度のあたたかみなのですがそれも又いつまでも胸の奥にじいんと残っている。
この本には割とその感触がしっかり表れている作品が揃っていて、数多い藤沢短編作品集の中でも出色の出来になっている気が致します。楽しみ所がひととおり詰まっている感じ。あまり意識せずに購入した本だったのですが、いやこれはめっけもんでしたねー。
好きな話は表題作「驟り雨」と、「運の尽き」。優しさと話の捻りが非常に心地良かったです。
折をみて長文感想も試みてみようかなー。

他、買った本。
 
◆池波正太郎著『元禄一刀流』 双葉文庫
 
 
この月は珍しく、買ったのは上の衝動買い本1冊のみでした。結局読み切れてない現状を踏まえれば、良い傾向なのか、なぁ…?
 
 
こうやって本の感想を思い起こしつつ書いていると、又むくむくと読書願望が湧き上がって参りますー。今年はこのリズムを繰り返している様な。
今はせっかくの読書の秋、ですので、この機を逃さずさくさく読んでいきたいですね♪

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