2016年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

生存確認兼本・音楽置場


  • Instagram
  • 音楽
フォト

_

  • ブログランキング・にほんブログ村へ

感想一覧(随時更新)

現在挑戦中

リスペクト

  • 川の果ての更に果てに
    北欧サッカーを中核に、幅広くスポーツ話や時事問題について語ってらっしゃるブログ様。親しみ易くて思慮深さも感じる語り口が気に入っています♪
  • 千之道(未舗装)
    歴史系の本やゲーム、時代劇等について書いてらっしゃるブログ様。取り上げる作品達が揃ってセンス抜群で、毎回ツボ突かれてますよ~。

最近のトラックバック

通算カウンタ

無料ブログはココログ

« ブログパーツ「国盗りカウンターブログパーツ」 | トップページ | ぶらり湘南海岸の旅 »

2008年1月20日 (日)

026 「旅」からイメージする本は?

「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」、今度は「旅」から連想した本があったのでちょろりと語ります。
 
 
この言葉から思い出したのは、カズオ・イシグロの『日の名残り』。原著は英国文学で、私は土屋政雄訳の文庫本で読みました。
とても品のある哀愁を感じた、胸に響く一冊です。
 
 
物語は厳格な英国執事、スティーブンスの視点で語られる一人称形式の作品。
長い執事生活の中で、彼が追い求めてきたのは執事たる者としての「品格」――。流れゆく時の中で時代は移ろい、年を重ね、仕える主人も替わり…そんな変化の中でも只黙々と「品格ある執事」たる事のみを胸に仕事に打ち込んできた彼が、新主人の勧めで6日間程の短い旅に出た時。彼は初めて、改めて自らの歩んできた道・時代を振り返ってみるのです。
旅先で出会った出来事や人々を描きつつ、想いはかつての華々しい日々や若かりし自分、そして今にして思えば「戦友」の様であった女中頭との思い出へと向かっていって。そんな追憶の甘美さ、もの寂しさ、そして想いの辿り着いた先…を、重ねた齢の分に相応しい穏やかな流れで描いています。
 
 
「老い」を迎えようとしているスティーブンスが時折見せてしまう哀愁…今迄出来ていた事が出来なくなり始め、しかしそれを自らに訪れた変化としては認めようとしない様。それはかつて自身が「執事の鑑」と仰いだ父が、寄る年波に勝てず現役を退いた時の様子と着実に似通っていて。その事に気付いていない…様に振舞い続ける彼の姿に、胸がぐっと締まる様な切なさを感じたのを覚えています。
そんなスティーブンスが、人生初の遠出であるこの旅の中で今迄歩んできた人生、これからの事を自らに問いかける姿…は、何だか誰しもに訪れる「いつか」を見る様で目を逸らす事が出来ませんでした。
 
 
…思いだし乍ら書いている内に、又改めて読み返し感想書きたい気分になってきちゃいましたねぇ~。
何か10年おき位で読み返し続けたい作品。きっとその度に抱く感情が違ってきそうだから。
って読んでからまだ10年は経っていないのですが、…まぁ又頁をめくってみたいです。
 
 
因みにこの題名、原題は『The Remainds of the Day』。これを『日の名残り』と訳した感性、個人的には非常に強い感銘を受けたんですー!!変な言い方ですが、参った、って感じ。
こういう日本語の用い方、本当好きだなぁ…。憧れますよ。
 
 
 
カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳『日の名残り』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1


企画元様→ 「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」

« ブログパーツ「国盗りカウンターブログパーツ」 | トップページ | ぶらり湘南海岸の旅 »

「バトン・質問」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/15527/9991858

この記事へのトラックバック一覧です: 026 「旅」からイメージする本は?:

« ブログパーツ「国盗りカウンターブログパーツ」 | トップページ | ぶらり湘南海岸の旅 »