カテゴリー「大河ドラマ」の46件の記事

2009年1月20日 (火)

大河「天地人」第3話

再び戦国に舞い戻ってきた今大河、漸くフルで見る事が出来ました!!
前回の第2話は、ラスト20分位からかな?見られまして。そこで出てきた子役ちゃんが予想以上にかわいらしかったので、非常にトキメいてしまいました(妙なイミではないです、念の為)。
なので自分としては、些か子供時代を見たりなかった気分にもー。むー、昨今の大河ではあまり感じなかった気持ちですな。気が早過ぎますが総集編に期待!!


さて、そんなこんなですくすくと成長しました与六、名前も与六から「兼続」となり、人相もぷっくり下膨れちゃんからやや甘めな顔立ちの青年へと変貌を遂げております〜。
でまぁ、今回は恐らく、大きくなった与六(笑)初の本格フル活動な回、となった様子ですね。
後に希代の人物として名を馳せる直江兼続、青年期からさぞかし頭角を現…し…て……。ん?
あや、どうやら事はまだまだそう簡単には運ばない気配です…。


状況を察知する力や、それらを材料として先を見通す力、この辺りは確かに輝くものを持っている様ではあります兼続。
しかしまぁー…、如何せん間が悪かったり、気持ちだけが先走っていたり…どうもなかなか熱意が実を結んでいない様ですねぇ。
忠義と情熱は人一倍、しかし割と粗忽者で、総合的には荒削りな若武者…こんな印象を受けた回でした。

で、この辺直江兼続像としてはどーなのよー、という声もちらちら耳に入って参りましたが。んーまだ3話目だしって気もあって、私はまだ今後を見守ろうかなという気持ちでおりまする。
一寸抜けたキャラを見て、もしかして昨年のおバカブームに乗っかる気か?なんて思いもちらと掠めはしましたが。すぐにそれとは違いそうな事を察しました…。ありゃあ決しておバカではないですな空回ってるだけで(率直過ぎる)。
寧ろ愛され系いじられキャラって感じで、かわいい演出に心が和みましたなー☆主君景勝の出陣前、皆が戦に向け気分を高揚させている所に、留守居役で景勝の傍にいられない己の不甲斐なさを涙乍らに詫びる兼続…コレ普通に見たら相当KYな家臣ですけど(ずけり)、そこで「何だ、与六の泣き虫は5歳の頃と変わっておらんのぅ〜!!」と笑いに変えてしまう人柄!!彼の日頃のドジや粗相が、「愛嬌」として皆に受け入れられている事が伝わるシーンだったと思います。
こんな調子で、揉まれて可愛がられて一人前の男になってゆく…という路線になるんでしょうかねー。爽やか風味の戦国大河になりそうな感じ。


ま、でもこういう傑物の生涯を描くタイプの大河は、どうしても匙加減が難しい所ですよね…。
あんまり人間らしさを前面に出しても、威厳が薄れるし。だからって大河でありがちな「●●殿は全てお見通しであったか…!!」みたいに、パーフェクト超人にされるのも何か冷めるしなぁ。
今大河もここら辺の描き方が、作品の出来を左右しそうな予感。現状では主役に落ち着きがないものの、ヨメ(予定)がかなりどっしり構えた御仁の様ですので、いずれ徐々に中和されていくのを期待〜。



しかし上杉家内の情勢としては、あんまり兼続ドジっ子かわいいねで済まされる感じでない現実も…。
現在謙信には、景勝・景虎という2人の養子がおりまして。当然ゆくゆくはいずれかが上杉家当主となる…事から、両者は日頃から何かと比較されてしまう立場にあります。
そしてどうやら、景虎の方が知性・品性・立居振舞い…割と器用にこなしており、現在景勝を1歩も2歩もリードしている状況。この現状を察している兼続が、家臣としてついつい背伸びしてでも景勝に花を…!!と力んでしまうのも、致し方ない事である様です。



と、何か兼続のキャラと取り巻く環境を語るだけで、かなりの文量になってしまいました…(汗)。後もうひとつ印象に残った、母お藤の話を。
前話で途中からしか見られなかったにも拘わらず、心を鬼にして与六を雪の中追い返すシーンに涙しました私…。今回も病患う身で息子に宛てた気丈な手紙、そして回想シーンに、兼続と一緒にぼろぼろ泣いてしまいましたよ…おいおいおい。
田中美佐子さんが演じる母親、気丈な姿が胸を衝く程に伝わってきて、個人的にとても好きなんです…。以前別のドラマでも泣いたなぁ、確か。
ああいう押しつけがましくない演技が出来る人って、努力に加えて天性のものもある気がします。今作品でも出来るだけ長く見ていたい役者さんですね…病弱な役なので心配ですけど;



あっそうそう今回登場したヨメ(予定)のあれこれについては、次週以降も存分に関わってきそうなので持ち越す事に致します〜。
とりあえず恋する景勝様が、どう不器用そうに見せてもムッツリに見えてしまうのは…先入観ってオソロシイ!!という話で片づける事にします(笑)。
しかし主従関係を巻き込む三角関係とは。鈍感兼続の空回りファイトをもっと見たいのですけど(酷)、大河的にはちゃっちゃとケリをつけてしまうのかしらー。

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2007年5月28日 (月)

大河「風林火山」第20回(再)

…やー、恐る恐る再放送見てみましたら、もう20回なんですね!?うはぁ…その間丸々見過ごし続けていた、と知り、非常に勿体ない事をしたという思いで一杯です…。
今回の大河に漂う無骨なオーラ、すっごく私の好みにハマってたんでねぇ。種々の事情があったとは言え、も少し何とか出来んかったかと己を情けなく思うばかり…。
放送自体はまだ最初の5話位?迄見ておりましたけど。感想については、もう初回で止まっちゃってましたしねぇ…。

…っあー、さてくさくさとした自己弁護はこの位にしまして。
どうにかまだ出戻れそうと(勝手に)判断致しました為、どうせ観賞再開するなら感想も合わせて…と思い、又こそこそ記事を上げてみる事に致しました。
もうこうなった以上は知ったかこいても仕方ないので、展開や人物についての感想は本当に思ったままを書かせて頂きます…。ので、「何を今更?」な部分も多々見られるかと思いますが、何卒ご了承頂ければ幸いです。;


さ、今回のタイトルは「軍師誕生」。いよいよ勘助が、その姿ごと表舞台に現す時がやってきた様です!!
原作ではこの時点で勝率ほぼ10割、であった勘助の策ですが、大河でもそんな感じだったんですかね?ともかく読めば外さぬ山本勘助の実力を前にして、武田の家臣達からは「彼を『軍師』というきちんとした地位に就け、軍議の席にも顔を出して我々家臣とも意見を交わせる立場に置いて欲しい」との意見が上がる様になります。
単に信玄と2人でこそこそ相談してるのを快く思ってない者もいるみたいですが、だけではなく「言いっ放しの気楽な役は、ここ迄きたらなしにしようや」といった意味合いも強いみたいで。何かの時にはその「責任」を取れるだけの役目に就かせる――様々な意味で、武田家家臣達が彼の存在を受け入れ始めたのだと言える気がします。


当の勘助。は、「お味方に内応者がおらぬとも限らぬし…」と、あくまで慎重な姿勢を崩さず口を尖らせておりましたが。遂に"条件"とされた望月氏攻略を成し遂げ、皆の前で信玄直々に「軍師任命」の沙汰が下った時…勘助は、先の憎まれ口も口をつかずに、ただただ瞳を潤ませていましたね。
思えばその知略の鋭さ故、主君から疎まれたりと不遇の時を過ごした事もあった気がします…勘助。だけにやっと、「日陰者」であった己に光を照らしてくれる主君に巡り合えた事…つい普段は物事を斜に捉えてしまう彼の心に、素直に込み上げてくる感慨があったのではないでしょうか。
誠心誠意、自らの力を信玄その人に捧げる事を、力強く宣言した勘助。その瞳の輝きが、とても良い印象を残しました。


さて、周囲には村上やら真田やら、信玄に仇なす勢力がまだまだ控えておりますが。差し当たっての大きなぶつかりあいは今の所なく、為に信玄から与えられた目下の役目も、側室・由布姫の心を解く…という一寸「軍師」の名にはそぐわなそうな内容であります。
まぁそんな事をわざわざ勘助に申し付けるのには、やはりそれだけの事情がある様で。幾度体を重ねても、いつ迄も遠い由布姫の心…は、何処にあるのかと周囲は気に病んでおりました。それは信玄のみならず、彼の正室・三条の方をしても、又…。



…と、いう訳で。今回非常に意外に感じたのが、この三条の方の描き方について、だったです。
やはり今迄、あちらこちらで嫉妬深く気位の高い女性として描かれるのを多く見ていた故に…曰く「人の心に悪意が潜むとは思ってもみない」人物という今大河の描写は、とても斬新な印象を受けました。

ってこれ、もしかして最近の定説がこうなりつつあるんですかねー?昨年のねね様の逆版みたいな。
前作のは「司馬遼太郎版・ねね様」への個人的思い入れが強かった為に、つい色々苦言を呈してしまいました。今回は、そういう私怨めいた(!?)違和感は少なそうなので…まだ普通に先を見守っていたい気持ちでいます。
跡目争いの辺りでは、又変化があるのかなー?今が今だけに、今から気になる。



そして違和感と言えば、由布姫の方も原作とは若干雰囲気違うみたいですねー。
原作での印象は、常に心身に芯が一本通っている感じで。はじめは氷の様かと思われたそれは、やがて時と共に冷たい表面が解けてきても――尚、鉄の様に揺るがぬ形で彼女の中に在る。
心患う日もあれど、常にしゃんとした所がある彼女の姿勢。その凛々しさに、勘助は広い意味で心惹かれていたのだなと感じてます。

大河ではどうも、そんなにいきなりその域迄達する訳ではない様で…。揺れ惑う己の心を隠す為に頑なな態度を取り、今はまだ自身の心が"揺れ"ている事にさえ気付けずにいる――そんな危うさを秘めた感じに見えました。
原作では自身の"意志"で、すぅーっといなくなってしまいそうな冷たい絶望感を感じたのですけど。大河では、流れに身を任せるのが怖くて口を結び踏み止どまってる感じ。
そしてこの硬く張り詰めた心に、三条の方の穏やかな目線が何か変化をもたらす…のかなと。成り行きを密かに見守りたいと思います…。



やーすみません、ドラマ観賞の間が開き過ぎちゃったもんで、つい話が原作との比較の方へ流れてしまいました。;
次回以降、少しずつドラマ本編に話を絞っていく様心掛けま…す。


っと、しかし今週も本放送観賞は難しそうなので…再放送を狙います。
次回は由布姫失踪事件!!いつぞやの北大路版新春時代劇では、演出がべとつき気味で申し訳ないが気持ち悪かった(スミマセン北大路さんが悪かった訳ではないんです…)、あのシーン。大河では果たして…!?

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2007年1月14日 (日)

大河「風林火山」第1回

昨日昼間に再放送を見ていたのですが。途中からあの大地震情報に番組が切り替わりました為、一段落ついてから先週録画しておいたビデオにて残りを観賞しました(何わざわざ面倒な手順を踏んだんですか)。
 
 
で、風林火山。いやぁ~相当に私好みですよこの猛々しさは!!
前作大河は夫婦もので、全体の雰囲気も割とあま~い感じでしたが。今年は一転、生汗胸板男の世界☆をがっつり描いてくれそうです!!(のっけから誤解を招く表現するのやめて下さい)


いよいよ初お披露目となった、内野聖陽さんの大林(山本)勘助。
ぎろっと鋭い目つき、漲る野心、そして戦場で見せる飽くなき好奇心…とても引き込まれる勢いがありましたね。
策を閃いたり巧みな駆け引きを目の当たりにした時、一気に目が爛々と輝く様が非常に溌剌としていて良かったと思います!!
切れ者らしさもそれとなく見せてくれて、初回で重要な人物像の植え付けをしっかりこなしてくれました。
 
 
そしてどうやらオリジナルヒロイン?らしい、ミツとの密やかな情愛も良かったですねー!!
正直彼女の存在を知った時…は、大河「武蔵」臭が漂ってきたらどうしようかと気になっていたのですが。初回の見た感じでは、もどかしげな相思相愛…てな雰囲気に思えてとても私のツボに入りそうです。うは。
勘助がミツを抱き締める時の、壊れ物を扱う様にそろそろと回す手が大好きです!!(告白されても)
こういう無骨な恋慕の描き方は本当良いと思いますよ。この先もこの位控えめな描写で、あんましねとつかずに両者の関係を描いて頂きたいです。
 
 
後地味に気になったのが、武田信虎!!(地味って失礼な)
あの独善に過ぎる姿勢とか、愚痴っぽくくどくど家臣を詰る所とか…。史実云々の話は又あるかもしれませんが、勘助が唯一無二の存在として仕えるのが「信玄」である為…物語としては、演出のひとつとしてアリかなぁという気がしてます。
私的な話をさせて貰うと、今読んでいる新田次郎著『武田三代』(文春文庫)に出てくる信虎のイメージと凄く近いので、それも心に留まった理由であるかも。
今後晴信(まだ暫くは"勝千代"?)の成長と共に、描写が注目される御仁のひとりです。
 
 
前評判では「ぶっちゃけキャストが地味だよね(by朝●新聞)」的な見方もされていた「風林火山」。
まぁ確かに華やかさに欠ける顔触れではあるかもしれませんが、だけにがっちりと「世界」を構築してくれるのでは、と結構楽しみにもしています。
役者さん達が皆妙な「個の主張」をしていない分、物語の役柄を素直に受け止める事が出来るので。全体として、良い調和をもたらしてくれるかなーという期待も抱いてるんですよねー。
話の展開も割と重厚な感じでしたし、骨太なドラマになってくれるのを期待してますー♪
 
 
もうひとつ個人的に好感を抱いたのが、変な「反戦」ムードを作中に漂わせていなかった部分ですね。
どうも昨今、戦争アレルギーって言うんですかねー。何かと「戦への嫌悪感」「心の底では平和主義」みたいな描き方に傾倒しているドラマが多い感があって、ちと一辺倒だなぁという気がしていたんですよ。
いや勿論争い事を嫌う気持ちはいつの世もあったでしょうし、そういう想いを伝える事はとても重要だとは思うのですけど。単に毛嫌いするだけじゃない…その「時代」を生きる人間からの価値観、で描く試みをもっとしてみても良いとも思うんですよね。
その点今作は、人を殺める事に対しての「重さ」を表現しつつ…故に芽生える「生」への慈しみ、が泣き言を交えず伝えられていて、とても印象深く感じました。
 
 
テーマ音楽からも壮大な雰囲気が伝わってきて、わくわく胸高鳴らせて見られる大河になってくれたらー!!と期待してます!!
もうじき第2回が始まりますので、今度は「人間」勘助の一面が覗けるのを楽しみにしてます。

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大河「功名が辻」総括

…えらく尤もらしいタイトルなんかつけちゃいましたが(汗)。
この1年、飛び飛び乍らも大河感想を書き綴って参りましたので…作品全体を通しての感想、もついでに少し語ってみたいと思います。
 
 
…さ程歴代の大河を見尽くしてはいない身の為、あんまり大きな事は言えないのですが…。今大河に関しては、主役2人の起用がピタリと当たっていたと感じましたね。
千代役の仲間由紀恵さんは、旬の女優さんでもあり。又彼女の持つ嫌みっ気のない女性らしさが、「内助の功」という押しつけがましくなり易い役柄を絶妙なバランスで見せてくれてたと思います。
正直千代という人物自身の描写には、演出過多と見受けられる部分も少なからずあり…出しゃばってんなーと感じた事も数知れませんが(苦)。この程度の心証で抑えられたのは、結構仲間さんの持つ爽やかさのお陰に拠る所もあった気がしますね。
体当たりな演技も上手く生かされていて、通して微笑ましく見守る事が出来ました。
 
 
そして賢妻に支えられる夫・一豊役の上川隆也さん。この方の実力派な演技は本当良かったと思いますねー。
最初の頃は特に、やや上がり気味の仲間さんを上手くリードしてくれてる感もあって。役柄は妻に引っ張られる夫でしたが、リアルの方ではちゃんと相手を引っ張っていたみたいです(笑)。
変に思い入れを表現しようとせずに、しかし役に没頭している姿勢。個人的には、主役の演じ方はこの位アクがない方が好きなのでとても好みだったです。
穏やかな表情や柔らかい声音も、凡庸な夫(ここではね)を表現するのに良い効果をもたらしてくれたと思いますし!!適任だったと思いますね。

他には前田吟さん&武田鉄也さんの従者コンビ、香川照之さんの六平太、成宮寛貴君の豊臣秀次や中村橋之助さんの石田三成なんかが個人的に好きな傾向と合っていました。
細かい所では菅井きんさんの泥臭くも深い母親役、印象深かったですね。
山村美智さんの悪どさ満点な大蔵卿局も結構ツボにはまってました(笑)。
 
 
これだけ役者さん的には面白くなる要素があったとは思うのですが。話の方が…底が浅いと言うか何と言うか、やや感情的な盛り上げに力を注いでいる面が見え隠れしたのが気になりましたかね。
や、面白くなかった訳では決してないです。特に吉兵衛のシーンとか、後半部の秀次切腹から先暗雲立ちこめる天下情勢、の場面とかではかなり食い入る様に見ておりましたし。
只描写・展開のポイント、がどうも掴み難かったかな…。妙に史実を意識した演出があるかと思えば、突然「だってドラマじゃん」的な開き直った爆弾展開が繰り広げられたりと、イマイチ腰が据わってない感を覚えたりもしてしまいました。
何でもかんでも山内夫妻のお手柄、っぽくもなってたしなぁ…。そこ迄しないと盛り上がらない素材だったとも思えませんけれど。
 
 
それから「女性達の戦国」を意識し過ぎたのか、却ってその力みが肝心の女性描写を浅くしてしまってたのも勿体なかった気がしますね。(参考過去記事はこちら)
千代さんの気配りを通り越しておせっかいな部分とか。ねねさんのプライドの高さだけが際だった描き方とか…。
「魅力ある強い女性」を描くのに「現代人から見ても」という感覚を付加しようとした為、何処か時代背景にそぐわずぎくしゃくしてしまった所があった様に思えます。
そこら辺は変に力を込めず、「自分」を持った凛と立つ女性像をもっとさらりと描いて良かったんじゃないかなーと。「魅せよう」とする演出者の思いがどうも色濃く見えてしまってたのは少し残念でしたね。
 
 
まぁ私にしては珍しく(…?)、色々苦言も呈してしまいましたが…。最後なんで、この際言いたい事言っておこうと思いましてね(爆)。
全体としては、メロドラマ的要素も多分に含みつつ…「夫婦大河」特有のこってり感が抑えめであったという点で、かなり口当たりの良い出来に仕上がっていたと思っています。
ホームドラマ色は強かったですが、明るくて微笑ましくて、それはそれで楽しませて貰いました。
 
 
さー、これにて大河「功名が辻」に関するレビューは完結とさせて頂きます!!
毎回毎回気付けば長々…な、取っつき難い感想記事の数々でしたが(汗)。お付き合い下さった皆様、本当に本当に有難うございました。
今期の「風林火山」も引き続き感想を綴っていきたいと思いますので、又目に留まる機会がございましたらどうぞ宜しくお願い致します(ぺこり)。

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大河「功名が辻」最終回

やっとですね、新大河「風林火山」の初回を見る事が出来たのですよ。
それの感想記事…を上げる前に、ずっとうっちゃってしまってた前大河「功名が辻」の最終回感想をざざっとさせて…頂きたいと思います。
本当、今更の更な話でスミマセン…。
 
 
さて遂に迎えた最終回。一豊の最期、そして共に歩んできた千代さんの晩年…を描いた話でした。
…そして一豊本人はいなくなったにも拘わらず、無理矢理にも大坂の陣迄描ききって見せましたね(爆)。
 
山内一豊を描く作品であった中で、どうしても大坂の陣が終わる迄の描写(そしてそれに伴う淀殿らの人物描写の細かさ)が必要であったのかは何とも言えません、かね。絶対に必要な展開でもなかった気がします…。
お陰で話もかなり差し迫ったこの時期に、思い出した様に秀忠を出す羽目にもなってしまった様で(沈…)。
しかし、ま、戦国の世を一区切りつけるのにはここらが一番丁度良いとは思いますので。物語全体を落ち着かせる場所として、この位置を選んだのかもしれませんね。
 
 
一豊の最期、夕暮れの中千代さんの傍らで眠る様に…のシーンは、やはり美しかったと思います。
正に「添い遂げた」という言葉が相応しい夫婦の姿でしたね。
人の命が尽きる直前の、ゆらゆらとした…か細い残り火とでも言いましょうか。その妙にゆったりとした時間を、芸達者の上川隆也さんが見事に見せてくれた気がしました。
千代さんの描写の方も、「静寂」「空虚」「慟哭」と気持ちが変化していく様を焦らずに見せてくれてて良かったです。静かに傍らから「いなく」なって、暫しぼうっとして、やがて溢れ出す感情…連れ合いを亡くすというのは、実はこういうひっそりとした哀しみなのかもしれませんね。
 
 
夫の最期を見届けて後、髪を下ろし尼となった千代さん。京で静かな余生を過ごす…筈だったと思うのですが、下手に土佐にいるよりも忙しい日々が待ってたってのはどういう事なのでしょうか(苦)。
 
 
その忙しさの根源は…出家して尚天下動静を探る意欲盛んな高台院、でありましたねぇ。
うーんここにきて又も、ねねさんの描写が司馬先生の価値観と微妙にズレてしまってるのは何とも心残りであります…。ここ最後の2、3回でやたら意地の悪い部分が出てきちゃってた気がしましたよ、ねねさん。
史実うんたらの話はこの際抜きにして、一応「原作・司馬遼太郎」と掲げている以上は…物語内での人物描写についても、も少し原作を尊重してくれても良かった気がしてます。あんまりに行き過ぎたマイナス要素を調節する…場合ならまだしも、どうせ幾通りもある歴史上人物の描き方のひとつ程度なのですから、ねぇ。
わざわざ最初の頃に「司馬氏の原作を尊重して"おね"は"ねね"とします」なんて断っていたもんですから、余計…!!(苦)
 
 
それからまるで彼女の配下の者みたいにあちこち顔を出した千代さん。ついには家康と淀殿の仲介役、迄買って出ちゃってました…。
加藤清正や藤堂高虎を差し置いての説得シーンをかっさらった千代さんの存在って……!!(愕)
それこそねねさんにあれだけリアルを追及した(んだと思うんですよねぇ)というのに、ここにきて又例の「ご都合的」展開を見せつけられたのは何だかげんなりきちゃいました…。せめて一豊の存命中、功名を求め突き進んでいた「夫婦」を演出する為の手法、迄に止めてて欲しかったな。
 
 
と、最後の最後、何だか欲張っちゃったのかなーって部分が強めに出てしまったのは…少し勿体ない気もしてしまいましたがね…。
それでも一豊渾身の最後の号令とか、意外な程に家康らしい貫禄を見せる様になった西田敏行さんの演技とか、最後役者さんの力で引っ張ってくれた見せ場も多々ありました。
いよいよ晩年を迎えた千代さんが、亡き一豊に「もう良い、と思われましたら、迎えにきて下さりませ」と語りかけた台詞も良かったですしね!!

 
作品全体として…の話は、思ったより最終回の感想が長くなっちゃったので(爆)。別記事にて語りたいと思います。

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2006年12月17日 (日)

大河「功名が辻」第48回

最終回の1コ前の話です(苦)。
最終回は再放送を待つ事に致しましたー。スミマセ…だってテルが出るかもしれないと思ったら、つい!!(クラブW杯の事ですね)
 
さて。この回のタイトルは、「功名の果て」。正に「功名」を合い言葉にしてきた山内夫婦を象徴する様な、良いタイトルでしたね。
 
 
前回のラストにて、力の論理で「政」を行った一豊に対し、「お暇を頂きとう存じます」との意志を表明した千代さん。
えぇ〜又家出でカタをつける気なの〜、と、その時は正直思いましたです。
 
比べるのもナンですが。確か原作では、千代さんは家の中にとどまり乍ら一豊への反応がすごく冷ややかになる…という形を取っていた気がしたんですよね。
話しかけても、返事はひどく淡泊で。内政や日常生活には差し障りないだけの対応をしていますが、何処か心が遠い…空虚な反応。
こういった「静なる抗議」の方が、却って相手にはずしりと応えた気がするんですよ。
 
んですが、大河では流石それでは底意地が悪いと思ったのか…「こんな卑怯なやり方をするだんな様とは添い遂げられない」という気持ちから、千代さんは一豊との別離を決断致しました。
この期に及んで若い時と同じ手段での抗議ってどうよー、とは思ってしまったのですが…。
でも、ま、今回に関してはそれはそれで良い演出にはなってたと感じましたね。
 
 
相変わらずの頑固さは健在な千代さん。一度出ていくと決めたからには、その決意を変えさせる事容易ではなく…新右衛門の泣き落としにも、首を縦に振る様子はありません。
そんな中で、彼女の前に姿を現したは──涙の果てに仏門に入った、あの拾。今では「湘南」と名乗る様になり、六平太と新一郎の供養の為土佐迄やってきた彼が…「鎹」の役目を果たしてくれたのでした。
 
 
彼が千代さんに示した、「寛猛自在」という言葉。人の心は寛さと猛しさを併せ持ち、使い分ける事が寛容である、政も又然り──との考えを表現する為、用いた言葉です。
…一豊が(結果的には)命じたあの残虐な策が、果たしてここで言う「猛」の範囲に収めて良いものかどうか、その辺りは何とも承伏しかねる部分もありますが。しかし続けて話した、「自らの行いを省みて、犯した罪の重さに悩み苦しんでいる父上の方が、真っ正面から現実に向き合っているとは言えまいか」という内容には、感じ入る所がありました。
一豊の決断迄の苦悩も、事をしでかしてしまった後の憔悴しきった表情も、偏に彼が真面目一本な性格であるが故なんですよねぇ。そう考えると、彼のした事に同意は出来ませんが…気持ちのあり様については、一定の理解を示す事が出来る気が、します。
 
 
そして山内家が、こう迄して早急に土佐の平定をしなければならなかった理由…。未だ揺れ動く天下の情勢を踏まえた一豊の苦渋の決断があった事も、彼の口から明らかになりました。
土佐にも程近い九州には、今尚島津・黒田といった徳川にとって油断ならざる勢力が残っており。土佐の長宗我部迄が彼らと結託してしまえば、天下は再び争乱の世となる…。
そんな事態を防ぐ為にも、土佐は強引にでも収めなければならなかった…という考えだった様です。
 
 
ここらも原作とは、大きく路線を変化させている部分ですよね。単に展開が違うだけでなく、その意図にも違いが見られる模様で。
原作では、地道にこつこつ「功名」を重ねてきた一豊が、積年の夢に辿り着いた最後の最後であの「汚点」を残してしまい…千代さんの「あなたは土佐24万石を治める器の人物ではなかったのですね」といった表現で、2人のサクセスロードに幕を降ろす形となりました。
凡庸な人物が努力と運を武器に上り詰めた夢の場所…そこでのあっけない程お粗末な末路とでも言いますか。ツメの所でたった一度匙加減を誤ってしまった事が、華々しい勝ち組人生をこんなにもいびつな味わいに変えてしまう…その儚さ、滑稽さをからりと描いていたのが、強く印象に残ったんですよね。
この後味が、「功名が辻」という作品の最後のかくし味だと思っていただけに、大河ではどうなるか注目していたのですが…。
 
 
…ですが大河ドラマという舞台で描くには、一寸皮肉が過ぎていたからでしょうか。ドラマの方は、一豊が為した「政」に対しての言い分、加えて一定の結論づけをする事を中心に据えた話運びになっていました。
ご子孫からのご意見もあったそうで、その辺りも反映させた作りになったみたいですね。
 
個人的には原作の結末がこの作品の醍醐味…かなぁ、と迄思っていたんで。少し路線がずれてしまった事には、あららーと味気なさを感じたりもしてしまいましたです。
まぁしかし、天下のNHK大河である事を思うと…この辺りに収まるのが丁度良いのかもな、と。
一豊側の主張にも押しつけがましい正当化はそう強く感じませんでしたし、話もまるーく収まった所を思いますと。これはこれで演出の範囲なのかもしれません、かね。
 
 
…スミマセンこの時期になって重箱の隅をつつく様な比較論を繰り広げてしまいました…(汗)。
あ、そうそう!!忘れちゃいけないのがこの回の正則ですよ(別に忘れても差し支えない場面でしたが…)。家康がよもや亡き太閤の恩を忘れて秀頼に牙を剥きはしないだろう事、万一起こりかけても関ヶ原先鋒の功を為した自分の言葉に耳を傾けぬ筈はない事……これらを本気で信じちゃってるのが、伝わってくるシーンでしたね〜!!
こんな展開持ってこられたら、彼のその後も描いてくれちゃうのかと期待しちゃうじゃないですか…ッ!!(ぬか喜びするにも程がありますよ)
…まぁ実際はあり得ないでしょうけどね(冷)。分かってます…分かってますとも…(そっと目を逸らす)。
 
 
最終回は昨日、再放送で見ました。
その話は又後程〜。

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2006年12月10日 (日)

大河「功名が辻」第47回

すっかり周回遅れとなってしまってました…大河感想。
次がいよいよ最終回、という事で、その前に見られた回だけでもまとめてひと語りしたいと思います。
 
…第47回は、「種崎浜の悲劇」の話。
もう大分前の回なのでどうしようかな…とも思いましたが。最終回迄の一連の流れとしては大切な回だと思うので、今更ですがお話しさせて頂きまする。
…内容が内容でありますので、ここでは史実真実云々は抜きにした「大河ドラマの山内夫婦」についての語りに徹したいと思います。
 
 
関ヶ原での功績が認められ、土佐一国を家康より賜った山内一豊。遂に一国一城の主となれた…と感慨に浸る夫婦でしたが、しかしそこにも深謀遠慮な家康の思惑があったのでした…。
 
その狙いとは、反乱分子の沈静化。九州の大勢力島津、老いて尚知略衰えぬ黒田如水、そして土佐には長宗我部…関ヶ原合戦を終えても尚、大坂以西には不穏な空気が漂っております…。
そういう導火線を孕んだ国を治めるのには、彼らの煽りに感化される熱血者では具合が悪く。又、この機に乗じて天下を荒立てんとする野心を秘めた者でも、やはりマズイ訳ですね。
で、白羽の矢が立ったのが一豊。愚直な迄に律儀な性格と、余計な欲は一切持たぬ心…これらを家康に見込まれ、土佐長宗我部の「牙」を削ぐ役を任じられたのでした。
 
 
土佐には「一領具足」と呼ばれる土着の武士達が尚幅を利かせており。天下人の名を怖れぬ彼らは、その一家臣に過ぎぬ新国主・一豊にも引く所は一歩もなく…手ぐすね引いて待ち構えている状態です。
が、彼らとて不安を抱いているのは一緒。新しい国主が自分達にとって、土佐という国にとって益をもたらしてくれる存在かどうか。それを見極めない事には、彼らにとっても安穏な日々は訪れないのですよね。
お互いが、正体の知れぬ相手への漠然とした不安を抱えている。それが一豊達には異常な迄の過敏さをもたらし、一領具足達には過度の警戒心を与えてしまっていた…のかと思います。
 
そんな中で「支配される側」の思いを汲もうとする千代さんは、こちら側の寛大さを伝える事で一領具足達の「心」を解きほぐそうと考えます。能力のある者を進んで登用し、城の普請や土地の開墾には彼らの力を借り…土地の者達の生活を豊かにする為の「政」を行えば、徐々に着実に領民達の信頼を得られる様になる、と信じていたのですね。
…今迄の、もといいつもの一豊ならば、この千代さんの意見にすんなり耳を傾けてくれた事でしょう。しかし今の彼には…背後で目を光らせる存在、天下人「家康」の存在があった訳で。
自らの年齢、秀頼の若さ、様々な現実を前にして家康も又、焦っていました。為に一刻も早い西側の平定を望み、泥沼寸前にすら見える土佐国の現状も厳しく叱咤し、一豊をせっつきます。そしてそれは生真面目で実直な一豊を尚追い詰める事となり――。
そして……「悲劇」は起こったのでした。
 
 
千代さんの提案した考え、とても筋が通っていて適切な方法だったと思います。知らない相手に対して不安を抱くのはお互い様なのですから、先ずは「上」の立場に当たる方から歩み寄る事が肝要だと思うんですよね。
信頼を築くのは他でもない、人と人の「心」であるのですから。
…只、そのやり方を行うには、余りに時間が足りなかった。世の中が追いついていなかった。
画期的で前衛的な彼女の知恵が…「乱世」によって押し潰されてしまった事。それが生み出してしまった「悲劇」は、何とも残酷なものでありましたね。
 
 
…一領具足の首領格達を言葉巧みに呼び集め、一網打尽にする計画。このなりふり構わぬ荒技を提案したのは…何とあの、六平太でありました。
千代さんの幸せを誰よりも願う彼が、何故敢えて彼女が最も嫌う力と暴力に任せた方策を打ち出したのか――。そこには彼の、究極の自己犠牲があったのですね。
この策が「暴策」である事、末代迄残る「愚策」である事は、重々承知の上で。それでも、九州の情勢や家康の心証を「忍」の目から見つめた結果…山内家を救う為には、「やむを得ない」と判断した六平太は。山内家を守る事が、「千代の幸せ」を守る事だと信じて…自ら泥を被り、その策の「執行人」となる事を進言します。
 
異変を察知した千代さんが、「現場」に駆けつけたのは全てが終わった後で。残された夥しい数の躯の中に、静かに立つ六平太の姿がありました。
忍として生きる者は、歴史の中にその痕跡を残してはならない。甲賀の掟に殉じる為、六平太も又自らがその場にある躯のひとつとなる事を決意していたのです。
しかしそれでも、その時を「彼女」が来る迄待っていたというのは…ほんの少しだけ掟に背いても叶えたかった、「人間」としてのささやかな想いがあったのですね。
「…千代、好きだ」――そう言って、自ら果てた六平太。最期の瞬間に「彼女」の姿を望んだのは秘め続けた想いの為と、もうひとつ…冷たい「忍」の心の中にいつも灯り続けていた仄かな「灯火」を、最期に見ていたかったからかもしれません。
 
 
こうして事に携わった者達は姿を消し、起こった「悲劇」だけが未来永劫人々の「言の葉」によって語り継がれる事となったのです。真実はともかく、事実として。
 
 
 
一領具足達の「一掃」を行う中で、命を落とした大切な家臣がもうひとり。古参の臣・祖父江新右衛門の嫡男、新一郎です…。
六平太の命をはねつけて、殺戮の場に居合わせる事を望んだ新一郎。六平太の様に「標的」に対して冷徹になり切れなかった彼の思いやりが、最期は仇となってしまいました。
先立った息子の労を労う…様にして、最後は泣き崩れてしまった新右衛門。全ての「悲劇」を目の当たりにした千代さんが、傍らで彼の姿を見つめる一豊に静かに問いかけました。「殿、これが『政』ですか」――。
 
 
「私の申す事が気に入らなければ、私も殺すのでしょう」…。この言葉に、千代さんの怒り、哀しみ、失望……全ての想いが込められていた気がしますね。
ふたりで手を取り合って叶えた筈の「夢」と思っていた。いつだって、夫は自身の想いを包み隠さず自分に話してくれていると思っていた。けれども――。
…「夢」の場所で、あってはならない「地獄」が起こってしまった事。そしてそれが、自分に一言も伝えられずに行われた事…。千代さんの受けた衝撃は、想像するに余りあるものだったと思います…。
 
 
そして千代さんの出した結論…は。「お暇を頂きとう存じます」――。
……これについては、次回の話にて語りたいと思います。最終回前には書き上げたいかなー。
所で一領具足の首領の娘?っぽい子は、あれからどうなったんでしょうか?騙し討ちの中には姿がなかった気がしますが…。

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2006年11月 5日 (日)

大河「功名が辻」第43回

復活しましたー!!
一寸週後半から風邪っぽくなったり外出したり柄にもなく掃除なんかしたりしていました。
こんな風に更新不規則だから、ネタばかりが溜まっていくんだよなぁ…と反省しつつ。地道に書きたい事綴っていこうと思いますー。
 
 
さて、大河。結局1週間近く空いてしまいましたが…。
細川家ガラシャの壮絶な自害は、三成達大坂陣営に多大なるショックを与えた様で。その背景も味方し千代さんの「貴殿共々屋敷に火をかけまする」という脅しはずきりと堪え、大坂からの要請は徐々に軟化していきます。ガラシャの様な事態を再び招いて従軍中の諸将に刺激を与える事は、デリケートなこの時期には何としても避けたかったのですよね。
そう、諸将の心は未だ揺れている――。一応「上杉討伐」を旗頭に北上している家康の元には、多くの大名勢が集っている訳ですが。果たして開戦の狼煙が上がったならば、「天下様」豊臣家を立てるか「内府殿」家康についてゆくか…損得、打算、忠義、それぞれが抱く心情から、最後の最後での「決断」を、多くの諸将が下しかねていたのです…。
 
 
で、一豊様も随分考えました…悩みました。どちらを選ぶ事が己にとって悔いがないか、彼が出した答えは「内府殿にお味方仕る」―、だったです!!
 
そしてそうと決めたらば、直ちにその意を示さんと行動に移す一豊様。千代さんが上方に敷かれる網の目をかいくぐって届けてくれた書状を、彼は千代さんの指示通り「未開封」で家康に差し出すのです。それは三成からの、家康に対する弾劾状…。
すわこれにて三成決起や疑いなし、と目を通して判断した家康方は。この書状を確たる裏付けとし、即刻諸将に呼び掛けて大坂へと舞い戻る事を決断。家康の「推測」を「確信」へと導いたものこそが、一豊が提出したこの書状…だったのです。
 
そして一豊にとっても大きかったのが、この書状を「未開封」のまま渡した点。という事は一豊本人も家康の口から聞く迄中身の事は知らない訳で、それつまり「一も二もなく内府殿の指示に従う」との意志を、どんな言葉よりも強烈に示したんですね。
手紙好きで、手先が器用な千代さんが…文字通り、「功名の種」を届けてくれたのでした。
 
 
さて、一豊様の腹は決まりましたが、悩んでいる武将はまだ少なくなく。
中でもより複雑な悩み方をし、図らずも事の成り行きを大きく左右する影響力を持っていた大名は……。やはり、福島正則であったと思いますね(思わず色なんか変えちゃったりして)。
 
どの位重要かって、OPテーマの「シャーン!!(効果音)」直後に馬のシルエットと共に現れるキャスト紹介で、彼の名が出る位大事だったって事ですよ(笑)。
…多くの感想ブログ様達の間で「その回でのキーパーソンが分かる」と専ら評判になっているのが、このタイミングで紹介される登場人物でして…。六平太とか、ガラシャとか、話の流れの鍵を握る(であろう)人物がここらで紹介される事が多く、この回ではいよいよ正則にお鉢が回ってきたのです…!!
すげー嬉しかったですよ。思わず身を乗り出しちゃったですよね(もう本当落ち着いて)。
 
 
で、なぁんで正則がそんなに大事かと言いますと。先ず従軍大名の中では群を抜いての大身大名である事、それから何よりも…彼が「豊臣恩顧」の象徴的存在である、からなのです。
秀吉の長浜時代から禄を食み、ともすると父母の様に秀吉・ねね夫妻、ひいては豊臣家へ深い思い入れを持つ正則や清正といった子飼い達は、言ってみれば秀吉チルドレン。なだけに彼らの頭には、「豊家を守る」「秀頼を守る」という意識が、より一層強いんですね。政治家のチルドレンとはえらい違いで。
目先の利益だけでは動かない。そして彼らが一声挙げれば、形勢は一気に覆る可能性がある。
その危うさを重々承知している家康は、黒田長政を以て抱き込ませる事を怠りはしておりません。が、正則の心は…尚決しかねていました。
 
 
「治部は憎いが、内府殿も分からぬ。
どちらが秀頼様の御為であるのか…… 」
 
 
これ!!これなんですよ、正にね~(思わず拳に力が入る)。
 
小山会議の前夜に、悩む余り思わず感情を爆発させてしまった正則の姿。呟いた上記の台詞と共に、激しくて苦しい胸の内が描かれていたのはとても良かったと思いましたね。
前に見た蟹江敬三さん演じる正則は、表にガーッと激情を出すには出しているのですけど、心の深い深い部分では静かに葛藤を繰り返している感じで。たまに見せる表情からその「静なる葛藤」が垣間見えていたのが、本当に大好きでした。
今回の真っ直ぐな正則の苦悩も、彼らしい純粋さが感じられて非常に良い描き方だったと思いますね。重過ぎるプレッシャーを肩に背負って煩悶する彼の姿は、やっぱり胸に突き刺さります…。
 
 
…こう書くといかにも正則に大見せ場があったみたいに見えちゃいますが。これ、ものの数シーン程度の話でしたからね(妄想って恐ろしい)
中核はやっぱり一豊様、もうひとつの「功名」取りの話です…!!


山内一豊が関ヶ原で為した功績について、一般に広く伝えられているのが書状の話とこの発言、ですよね。その詳細な事実関係については、こちらでは雑学程度の知識しかないので他の方々に譲る事にしまして…。
内容をざっと記しますと、堀尾忠氏という若者から良案を聞き得た一豊が彼よりも先にその案を口にし、結果立身出世を果たし得た――という話。まぁ正に言ったもん勝ち、って感じの流れであった風ですね。
 
 
で、流石に大河でこれこのまんま描くにはちと賢し過ぎたのか、あるいは歴史的配慮なのか…。この回で描かれた展開は、結構気を遣ってるのが感じられるものでした。
先ず前夜に堀尾忠氏自ら一豊の元へ相談しに訪れている事、その案は父吉晴から授かった考えである事…そして会議の席では、気圧されて発言出来ない忠氏をそれとなく促し迄した一豊様(ですよね?)、そこから思わぬ方に転がってやむを得ず忠氏のアイディアを借りてしまってそれが大当たり、ってーな流れでしたねー。
流石に忠氏に発言させる様声をかけた…の迄は、ちぃっと気を遣わせ過ぎだった風にも感じたりしましたが(汗)。コトがコトだけに、綺麗にまとめるにはここら辺りが適当だったのかもしれませんかー。
 
んで、大河の一豊様は何処迄も律儀。つい忠氏の意見を貰ってしまった事に対し、会議後「…すまぬ」と直接頭を下げています。「違いますよ~あれはインスパイアです」なぞと、見苦しくのたまったりはしないのですねー。
この辺りはやっぱり上川さんの一豊様だなー、と納得させられる雰囲気があって良かったんじゃないですかね。真っ正直で、人を出し抜くのがどうも苦手とあってここ迄やってきた大河版一豊様なので。それを貫き通すのも、又ひとつの作品のかたちであるとも思います。
 
で、それに対して潔く「場に圧されて言えなかった自分が未熟でした」と言って許した忠氏が、又エライですよ~。
ともすれば一豊様以上の、人としての器の大きさが見受けられましたね。実に爽やかなシーンでした!!
  
 
因みにこの話について、掃除してたら出てきた『戦国武将一日一言』(童門冬二著/PHP文庫)に、丁度ここらの会話に関する記述が載っていました。ので、以下引用致します。
元ネタは『名将言行録』ですが、童門氏の筆によりかなり現代語調に意訳されています。

帰りに忠氏が、
「今日は、おぬしにしてやられたな」
とからかった。一豊は、
「すぐれた人の言うことを横取りすることを、大智というそうだ。今日の私は大智だった」
忠氏は人物で、そんな一豊を咎めることもなく二人で大笑いした。

本当、度量が広いよー。脱帽。
 
 
さて。言う言わないで後の恩賞に大きな差がついた、その発言の中身とは。「城も、兵糧も、屋敷も全て家康様のお好きな様に」と、領地ごとそっくり差し出す捨て身の提案。
これだけ言われれば、確かに家康と言えど相好を崩さずには入られません。けれどもそうなれば、戦に勝つ迄戻る所はなくなる訳で…口で言うより相当難儀な大勝負。
城に戻れず、野外で寝起きする臣下達がたまらず「本当に、徳川殿は勝つのですか」と一豊に問いかけます。それに一豊は、「勝つのではない、勝たせるのだ」――。
 
 
上川さんの目力で、この発言!!やっぱりキマってましたね♪
原作読んでても、「このシーン上川さんが演じたら様になるなー」と思っていただけに!!期待を裏切らぬ出来の見せ場にすっかり満足でした☆
口下手な一豊様の、一世一代の大演説!!かぁっこ良かったですよ~。
 
 
一方、家康方の動きを察知した大坂方。三成は、この戦を「豊臣対徳川」である事を知らしめる為に、秀頼自らの出陣を願い出ます。本当、これが実現していたら、きっと情勢は違う展開を見せたと思うんですよねー。
が、過保護な淀殿の反対にあってついにそれは幻に…。諸将の間にある温度差もイマイチ埋まらぬまま、決戦の地・関ヶ原へと挑みます…。
 
 
して、来週は関ヶ原!!一豊様の出番は…どうなるんだろ~。
またそれとなく正則出しちゃったりして下さい(調子に乗るな)。

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2006年10月29日 (日)

取り急ぎ福島正則(大河)感想。

スミマセ…何だか頭痛いので、感想は明日以降にさせて頂きます。
が、取り急ぎこれだけ…!!


正則の苦悩を描いてくれてアリガトウ!!


悪ガキが大人になったみたいな、だけど足りない頭で色々考えて悩んで…。ちらっとでもそんな姿が描かれてて本当良かったですよ。良かった。
蟹江さんが演じてらした静かな葛藤が個人的にはイチオシなのですが!!今回の全体的に若々しい顔触れの中では、こんなカンジも良かったと思いますよ☆
つか、上川隆也サン(一豊)よか若造の設定なんだもんなぁ、そう言えば(笑)。
 
 
来週は関ヶ原ですか…。
う、そろそろ原作の最終巻読まねば(まだ読んでなかったんかい)。

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2006年10月28日 (土)

大河「功名が辻」第42回(再)

緊迫する天下の情勢。そこでついに…悲劇が起こってしまいました。
 
ハセキョーのガラシャ、もう少し練り上がった貫禄が現れてたら、更にキャラに深みが増した気もしますね〜。
まぁそれ程出番も多くはなかったし…この位が丁度良いかもしれませんが。一寸思ってみただけなので、今回の出来には満足してます☆
 
 
大坂から伝わる不穏な空気は、討伐軍に加わる事を決めた一豊達の元にも届いており。状況の変化と妻子の身を案じ、気が気ではない状態です。
妻子を人質に取らんとする三成方の動きを察知し、康豊は「妻子の命を盾に取られては、奥方を溺愛する細川殿の動きが分からなくなるやも」と兄に進言しますが…その一豊は、「ちちち千代の身を守らねば!!」…全くどっちが危なっかしいのか分かりゃしません(笑)。
 
 
そういう意味では千代さんの方が、いくらもしゃきっとしてましたよね。大坂からの書状に冷静に対処し、大勢力毛利の情報も得た上で一豊へ文を走らせ…脅しをかけにくる大坂の使者には、負けじと迫力たっぷりに応対する!!内心どきどきし乍らも毅然とした態度で事に当たる千代さんが、とってもカッコ良かったですよ〜♪
やっぱり彼女の才覚は「外」の事へあれやこれや首突っ込むよりも、こういう「内」の大事を黙々と切り盛りする方面に使われる方が、より魅力的な姿に映る気がしますね。「内助の功」という表現を好まない風潮もあるみたいですが、今大河については仲間由紀恵さんの爽やかで体当たりな姿勢が、ポジティヴなイメージに変換してくれてる感じ!!
元々彼女の起用にはこういう効果を期待していたので、大事な佳境の場面でそれが発揮されたのが何とも嬉しいです☆1年かけて積み上げた人物作りも、良い効果をもたらしてくれてますよね。
 
 
そして日なたの千代さんの傍には、常に陰となる六平太が…。勿論こういう切迫した事態では、忍びの彼の出番です。
厳戒体制の大坂を抜け、一豊の元に千代の文を!!…との命を受けた小者・孫作のバックアップ、が今回の彼の任務でした(笑)。まぁこれも随所に抜かりなく気を回せる忍びならではの業、って事で。
 
難関だった関所抜けも、百姓姿への変装と六平太の小技でどうにか切り抜け…と、安心しかけた矢先!?2人のやけに体格の良い神主が、番人の目に止まりました…。
その場にいた六平太も目をやりますと…あらびっくり!!何と何とそれは、一豊の弟・康豊ではないですか…。千代の身を案じた一豊は、入れ違いで彼らを大坂に遣ってしまい…ここで捕まっちゃったのですね。
 
 
大体神主とか修行僧ってのは、「密使が選ぶ☆関所破りの変装スタイルTOP3」に入るとか入らないとかいう噂もある位ポピュラーな変装だそうですよ(何それ)。なだけにこういう身なりでガタイの良い人物は、関所でも一層目をつけられてしまいます。
そんな定番過ぎる格好(しかも結構なりきるのが難しい)を、敢えて選んでしまった康豊…。この辺の凡庸さは兄譲り、ですかね(沈)。
 
 
さぁてその場に居合わせた六平太。勿論放ってもおかれません。
 
 
「やぁやぁこれは、それがしと千代の祝言の折世話になった神主殿ではないか〜」
 
 
彼らの窮地を救う為、陽気な口調で助け船を出しますー、がっ!!どさくさに紛れて何言ってんですか六平太…!!(爆)
…いやいやいや、これだって彼の立派な策のひとつですのよね。それとなく「千代」の名を出した事で、康豊達へ「敵ではないから口裏合わせろよ」とのメッセージを発していたのですよね。えぇそうですよ。
この機転のお陰で無事、康豊達も関所を抜ける事が出来ました。それにしても…うまい事言ったな、六平太(まだ言うか)。
 
 
大阪城に入城した三成が取った策は、大坂屋敷に残った諸候の妻子を人質に取る事。上杉討伐に従軍した諸候の心を揺さぶり、すんなり家康と行動を共にはさせまい、というのが狙いです。
中でも執拗に狙われていたのが、細川忠興妻・ガラシャ玉子で。日頃から忠興が愛して止まない彼女を掌中に収める事で、細川家の取り込みを目論み…ひいては芋づる式に諸候らを、と大坂方は画策していたのですね。
が。忠興のガラシャへの想いは、もっと複雑で屈折したものでした…。「そなたの姿は誰の目にも触れさせぬ」…大坂の諸兵達の下に晒される位ならばいっそ、彼女の生命ごと奴らから奪ってしまえ──。強烈過ぎる忠興の執心は、三成らの予想をはるかに超えていたのです…。
 
 
彼女を愛するあまり、彼女の全てを縛りつけてしまっていた夫・忠興。そんな扱いから、希望をなくし色を失った瞳で日々を過ごしていたガラシャでしたが…最後彼女なりにその愛情を受け止めてくれたのは、とても良かったと思います。
お互いを愛し合い、故に信じ合って、深い絆で結ばれている山内夫妻を素晴らしいと思いつつも。「愛の形は人それぞれですが、人を愛する事に違いはありません」と静かに口にしたガラシャ、哀しくも激しい夫婦の情愛が伝わってきましたね。
千代さんの手紙…は、気持ちはとても分かるのだけど。決意を固めかけていたガラシャにあの内容は…どうだったのかなぁ…。何か残酷な様にも見えましたけど、それでも自らの「愛」を貫くと決めた、ガラシャの凛とした姿は良かったですね。
 
 
頑として入城を拒むガラシャに対し、ついに実力行使に出た大坂方。しかしそれでも尚、彼女ら細川屋敷は果敢に応戦し…燃え盛る炎の中、ガラシャは絶命します。彼女なりに…忠興の「愛」に応えた、壮絶な最期でした。
この悲劇を機に、力押しで各屋敷を押さえ込もうとしていた大坂方は、方向転換を余儀なくされる事へと…。当初の目的は従軍中の諸候へ圧力をかける為だったので、こんな事態が重なり「おのれ三成許すまじ」と彼らが団結してしまっては…却って逆効果なんですね。
 
 
物語はいよいよ天下分け目、関ヶ原へと…!!
千代さんの送った文が、次回以降の「功名の種」になってくれる模様です!!

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2006年10月17日 (火)

大河「功名が辻」第41回

誰しも時のうつろいに逆らう事は出来ない。
長く苦楽を共にした一豊達3名の朋友にも、離別の時はやってくるのでした…。
 
 
感想に入る前に。私事で恐縮ですが、本日10/17(火)の16:00〜10/19(木)の16:00迄、ココログフリーメンテナンスの為このブログは暫く閲覧のみしか出来なくなります。お手数ですがトラックバック頂ける際は、火曜の16時迄か木曜の16時以降にお願い致します☆
 
 
さて本編。
 
 
ロンブーの淳は良い役貰いましたね。
 
 
本人の満足感が、演技からひしひしと伝わってくる気がしましたよ。
そう言えばこの人は、素で歴史スキーなお人でしたよね。なだけに一氏を演じるに当たっても、彼なりの思い入れがあったのかも。
 
 
秀吉亡き後の豊家を支える重要人物であった三成は、佐和山に蟄居させられてしまい。唯一のストッパー役であった大納言利家も世を去った今、天下は家康の独壇場になりつつあります…。
諸侯達も面だっては秀頼への変わらぬ忠心を示しつつも、陰では家康に取り入る事に余念がない様子。少しずつ空洞化が始まる豊臣天下の現状を前にして、信長家臣の時代から秀吉と共に歩んできた一豊、吉晴、一氏…の家々も、身の振り方を決めねばならぬ時が迫っておりました…。
 
 
まず心を決めたのは堀尾。吉晴は隠居して家督を息子に譲り、家としては家康方につく事を一豊に伝えます。豊家への恩少なからぬ筈の彼ですが、やはり世の時勢には逆らえぬ様子。
方や中村、一氏は重い胸の病を患ってしまい、気力体力共に独力で大事を為すだけの力はもう残っていません…。
それでも3人の中で一番の出世株だった一氏、それへの義もあってか頑なに世の流れに抗おうとしますが…家と恩義を秤にかけた時、彼も又苦渋の決断に辿り着かざるを得ないのでした。
 
 
隠居した吉晴、病床の一氏……一豊は元気ですね(笑)。30年も昔の話に思いを馳せる年になってい乍ら、いまだ庭先で槍を振るう強健さよ…!!
尤も、この位心身が頑丈であればこそ、関ヶ原という最後の大一番を乗り切る事が出来るのでしょうね。いざって時の度胸と行動力を支えてくれるのは、やっぱり気力と体力でしょうから。
 
さぁそんな一豊も。とにかく迷っていました…。何より家康自身、「山内の様な律儀者がどう動くかによって、天下諸侯の動きががらりと変わる」と言い注視している一豊の動向。
秀吉子飼いの加藤・福島らが家康方に寄った事で、彼らと境遇の近い「尾張派」の取り込みには一応成功しました。しかし尚大部分を占める「中立派」の動きを見極めるには…豊家の古参であっても身内ではない、且つ忠義の男として知られた一豊の「決断」が、不可欠になってくるのですね。
 
 
家康のこんな思惑は知る由もなく、いや知らぬからこそ、一豊はとにかく思い悩むんです…。どう動くのが自分にとって悔いが残らないか、と。
その苦悩はてっきり秀吉遺児である秀頼への「義」と、世の情勢を見た時の「実」の間で起こる葛藤故かと思ってましたけど。どうやら侍大将としての家康に惹かれる自分と、三成の義侠心に共鳴する自分の間で揺れ動いている様ですね。
成程一豊の価値観と照らし合わせてみるに、三成のひたすらに実直な姿勢の方がどちらかと言えば近いものがありそう。寧ろあれ程までに強く信念を通す姿の方が、一豊の心には強く響くかもしれません。
しかし彼への共感が強まる程に、心は痛み定まらぬ…。知恵袋役の千代さんも「自分の心に正直に、そして必ず生きて下さります様」と励ますのが精一杯で。最後決めるのは他ならぬ、一豊自身なんですよね。
 
 
そんな状態の中、家康は遂に上杉討伐の兵を挙げる事を明言します…。一豊も、胸の内の内では決めかねたまま、出兵に従軍する事に。
一氏が最期に遺した言葉、「功名を……立てよ」。これを胸に刻んで、一豊は最後にして最大の「功名」取りに挑みます!!
…っても、立てる功名と言ったら…。それとも大河流に何か脚色されるのかなー。
 
 
時にこの記事、携帯から打っているのですが。「信長」「秀吉」は一発変換出来るというのに、何故か何故だか「家康」だけ出来なかったんですけど!?(家と康に分けないと出てこない)…何コレ。太閤贔屓機能搭載?(初耳…)
ぼちぼち機種変しようかと思ってたんですけど…もう少し様子見ようかな(落ち着け)。
 
 
来週はガラシャ…!!
果たしてハセキョー玉子はどう仕上がるんでしょうか〜☆

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2006年10月 2日 (月)

大河「功名が辻」第39回

遂に天下人秀吉の最期。予想以上に重苦しい晩年でしたねー。
 
 
しかし、ま、さして多くの歴史ドラマを見てきた訳ではない私ですが…。こう迄も秀吉を「醜く」見せる演出というのも、かなり凄まじいものがありますよねー。
母とそんな話をし乍ら、柄本明さんの熱演から目が離せずにいました…。
最早呂律もろくに回らず、人前で失禁する程に身体機能は衰え、それでも尚権勢だけは振るい続ける醜さ…。はっきり言えば「老害」以外の何物でもないのですが、同時にそれを一番忌み嫌い恐れているのは、当の秀吉でもある訳です。
誰しもにいずれは襲いかかる「老い」の恐ろしさを、リアルに見せつけられた感じで…。この迫力は、何人も逃れる事の出来ぬ究極の恐怖であるからこそ、出せた様な気がしますね。
 
 
誰が見ても死への階段を着実に上っている秀吉。それに伴い、周囲の見せる反応も様々に変化していきます。
 
先ずはこれ幸いとばかりに踵を返し、尚すがる手を振り払う者。誰よりも顕著だったのは、秀頼の実母・淀の方でした。
言ってしまえば秀吉から子を授かり、その子が形ばかりとは言え豊家の跡継と公認された時点で、彼女にとっての秀吉が為す「役目」は終わった訳で。最早用無しとばかり、老いた秀吉の心を抉る様な言葉を容赦なく浴びせます。
すっかり老け込んでしまった秀吉に、その残酷な仕打ちに立ち向かうだけの余力はもう残されておらず。全ての雑言は彼の胸にダイレクトに突き刺さり、更に心身を弱らせていくのです…。
「息が臭い」と突き放され打ちひしがれて廊下を這いつくばる様は、何とも哀れでしたね。
 
そしていよいよ生死の淵を彷徨い始めた秀吉の耳元で、彼女が囁いた「復讐」…。この瞬間を叶える為だけに、彼女は秀吉の傍にいたのかと思うと…無機質な表情に、只息を呑むばかりでしたね。
「殿下の世継ぎは豊臣の世継ぎにあらず、織田の血を継ぐ天下人じゃ」…この言葉の真意が、果たして単に自身の生まれが織田の血筋である事を強調してのものなのか、はたまた父親が秀吉ですらないという意味も含んだ「織田の一人勝ち」宣言だったのか…。後者だとしたら、秀吉の精神的ダメージたるや計り知れないですよね…。
どちらにしても、それは既に虫の息だった秀吉を「ぽっくり」させるのに余りある破壊力だった訳で。最期迄何かを怖れる様な秀吉の死相が…グロテスクな後味を残しました。
 
 
それでもそんな醜悪さを隠せなくなった秀吉に、最後の最後迄甲斐甲斐しく寄り添った者…。足軽時代から苦楽を共にしてきた寧々様がそうでしたね。
かつては秀吉の女癖の悪さに激高したり、数々の喧嘩や意地悪を繰り返してきた寧々様でしたが。秀吉にとって、最後迄彼の手を取る事を厭わなかった「連れ合い」は、他ならぬ彼女だったのですよ。隆盛を極めた折には横でにこにこしていた淀殿との何たる対比…。
どれだけ痩せ衰えて、目も当てられぬ程耄碌しても。彼女にとっての秀吉は、いつ迄も屈託ない笑顔で生き生きと世を駆け回る彼であったのですね。決して胸を張れる晩年を迎えなかった彼に対して、「真の涙」を流してくれたかけがえのない存在でした。
 
…で、そこに何故かときたま千代さんが顔を出すのは最早スルーの方向で。いやもうね…とてもいち家臣の内儀が絡める場所でない所に彼女がいるのは、要は「歴史の目撃者」としての役割なんだなと最近では思う様になりましたよ。ようやっと(遅いな)。
あくまで一介の戦国武士(とその妻)から見た「天下人」の様を描く為…彼らはあちらこちらで「立会人」になっているのだなと。ですんであんまり度を超して関わったりしない場合は、そっとしておく事に致します…。

 
それからもうひとり。分類すれば淀殿と同じ「近江衆」にあたりますが、尾張衆に引けを取らぬ忠義を胸に抱いていたのが…五奉行の一人、石田三成です。
まだ若くもある彼は、寧々様程秀吉のありのままを受け入れる事が出来ず…以前の溌剌とした様と重ねてしまうのか、日々衰えゆく主の姿に幾度も瞳を潤ませていました。
死を伏せる為、人目を忍んで執り行われた慌ただしい埋葬…。心底辛そうに顔を歪ませる三成が、見ていて本当切なかったです。
来週からは更に波乱の展開が彼を待ち受けているんですよね…。うぅ、見るのが辛いなぁ。
 
 
その張本人となる家康は。秀吉の死を嘆く素振りを見せ乍らも…そっと口元で「長かった…」と呟く事は忘れませんでした。
さぁいよいよ狸親父の本領発揮です…!!唐沢利家のマッチアップも楽しみだなー。
 
 
 
こんな風に不気味な余韻を残した豊臣家の顛末。時を同じくして、山内家でもプチ騒動がありました。カタブツで鳴らした一豊の「側室騒ぎ」です。
 
…と言っても、推しているのは千代さんの方。先の拾の事以来、どうかして一豊の血を継ぐ世継ぎを残さねばという使命感に囚われた彼女は…若い頃はあれ程拒絶してきた、「側室」の存在を認める方向に動きます。
どころか、自ら女性を物色し、頑として拒む一豊に回りくどい段取り迄つける熱の込め様。そこ迄されては、流石の一豊も据え膳喰わぬは…となるかに思われましたが…。 
…千代さんだって、心の底から別の女性と仲睦まじくなる事を望んではいなかったのですよね。自分で仕向けた事乍ら、成り行きを想像して卒倒する程のショックを見せた千代さん…一豊はちゃんとお見通しでした。
皆の前で、これ以上の実子は望まぬ事、よって家督は、弟・康豊の嫡男の元服を待って彼に継がせる意志である事を堂々と宣言した一豊、とっても凛々しかったですね。
戦国人としてはかなり異質な決意でしょうけど、如何にも器用でない彼らしくて大河的には良いんじゃないでしょうか。
 
因みに原作ではもっと直接的で、千代さんに「お前じゃないと●たない」位の(!!!!)熱烈ラヴコールを送ってました。もーごちそうさまです!!
 
 
来週からは再び、暗雲立ちこめる天下の情勢…。三成が襲撃される事態に。
という事は子飼いのあの子やあの子の再登場が…!?うっふふ。

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2006年10月 1日 (日)

大河「功名が辻」第38回

おっと、時間出来たらがっつり書こう…と思って置いておいた大河感想、危うく次の放送に抜かれる所でしたよ(汗)。いかんいかん…。
いつも自分の記事を書き上げる迄皆様の感想巡りは控えている為、実はまだ物議を醸しそうな今話の評判は知らぬままです;果たしてどういう方向になっているのかー。
ではおさらいの意も込めて、38回感想をば。
 
 
先ずは秀次、切腹…。最後迄彼の叫びは秀吉に届きませんでした。
先週秀吉より秀次を伏見へ赴かせよとの命を受けた一豊、意を決して秀次を説得に向かいます…。
勿論この命は只の要請ではなくて。秀吉が、実子・秀頼の将来的地位を脅かしかねない秀次をいよいよ体よく始末する為の口実…命に背いて赴かず「心に含む所あり」と見なしての沙汰か、眼前にて「謀反の疑い相違あらず」と断定しての沙汰か。理由はどうあれ待っているのは「切腹」の2文字である…一豊ですら察しのつく、なりふり構わぬ秀吉の老醜な策でした。
 
どちらに転んでも命なき身、ならばこの際太閤に一泡吹かせて散ろうではないか…秀次の若き近習達は血をたぎらせ、すわ戦とならんばかりの剣幕を見せます。そしてその勢いは、説得に来た一豊へも向けられる事に…。
脅しつけられ、刀で凄まれても尚、一豊は秀次から目を逸らさず…道を踏み外しかけている秀吉を諫める事が出来る人物、それは「関白」を置いて他にいない、と、秀次に訴えるのです。
心を決めかねていた秀次、しかし彼が本来持つ責任感の強さが、徐々に一豊の言葉に共鳴し始め…ていた、その時!!

突如飛び込んできた予想外の声音。
「治兵衛殿!!」
 
何と家臣らと伏見へ向かった筈の千代さん、秀次の身を案じて単身聚楽第へ乗り込んできたのでした…。
 
 
 
…正ー直、良い流れできてた展開がぶった切られた感じでしたね(苦)。
気持ちは分かるのだけどさぁ…分かるのだけど、やっちまったかぁ…という感じ。只でさえ殺気立ってる秀次周辺に1人や2人の説得者が増えたって、却って火に油を注ぐであろう事は明白だったでしょうに。女に迄刀を上げはしないと高を括ってたのかなぁ。それともそんなに旦那を信用してなかったのか(これは厳しい)。
ともかく思いもかけぬ人物の乱入で、一瞬水を打った様に静まりかえる男達…(そりゃそうだ)。彼らを尻目に千代さん、秀次に向かって「出家なさいませ。さすれば、お命だけは助かりましょう」と尤もだけど今更遅ぇよな進言を致します。当然の様にいきり立つ近習達…あわや、夫婦共々凶刃に屈すか!?となりかけた瞬間…秀次が、その重い口を開くのでした…。
 
 
こういう言い方が適切かは分かりませんけど。今回見られた秀次と千代さんの意識の相違は、男女の感性の違いによる所が大きいと思うんですよね。
自らでしか為し得ぬ「使命」を察し、命を賭して天下人への「最期」の諫言をせんと覚悟を決める秀次。無茶はせず、何よりも命を大切にして欲しいとすがる千代さん…。
定められた運命に如何に潔く向かっていくかを考える男性と、今在るものを守る為運命すら変えられぬかと考える女性。腹を決めた秀次に尚食らいつく姿は千代さん分からず屋ーというよりも、如何にも女性的な行動だなぁ、と感じる所が強かったです。
男性社会の色濃い戦国の世で、彼女のこういう感性は時に画期的であり、幾度となく事態を好転させてきたのですけど。この時ばかりは、自らの定めに真っ正面から向き合った「男」の凛々しさが、何よりも輝いて見えた気がしました。
 
 
そうして一豊と共に、秀吉の下へ赴いた秀次…。一縷の望みを込めて、秀吉の昨今の暴政へ真っ直ぐな思いをぶつけます。その表情にはもう、かつての怯みや憂いはありません。
しかしそれでも…我が子愛しの秀吉は聞く耳持たず。耳に痛い「正論」に逆上し、秀次を高野山へ幽閉してしまいます。そして間もなく下る「切腹」の沙汰…。
真に行く末を思う者の意見すら、受け入れる事なかった秀吉の耄碌ぶり。茶々と拾に骨抜きにされた彼の高笑いが、斜陽の豊家を象徴する様にこだましていました。
 
 
 
さて。「拾」と言えば思い当たるのがもう1人。千代さんに拾われ、今は夫婦共我が子の様に愛情を注ぐ山内家の拾君です…。
彼も随分成長し、もう何年もすれば元服となるお年頃。内なる自我も芽生え始め、「立派な武将になる」との純粋な夢を抱き剣術に勤しむ毎日です。
しかし「拾い子の男子」という彼の立場は、徐々に山内家家臣達の間で微妙な空気を生み出す事になり…。いずれ問題となる跡目相続について、その是非を巡り家中の意見が二分しようとしていました。
 
話の中でも出てきましたが、こういう問題はとにかく結論を急がねばならない…全くその通りだと思いますね。家臣間で更に議論が白熱し、修復不可能な軋轢が生じる前に当主による決断を示す事が、何より御家安泰には肝要であると思います。
只、拾の純粋なる夢を思うと…。もっと早く、夫婦は涙を呑んでおくべきだったんじゃないかと。彼の中に自我が芽生える前の段階で、寺に預けるならばそういう措置を執っておくべきだったんじゃないかと…。拾の感情を推し量ると、そんな思いも頭をもたげてしまいます。こればっかりはドラマの展開のみに言及する事ではないのでしょうけど…。
 
後尚も苦言を呈すなら、始めから出家の本当の理由を話さなかったのはやはりかわいそうだったと思います。
結局は千代さんの口から語られる事になりましたが…拾自身からの追及がなければ、あのまま寺にやってしまうつもりだったのかな?だとしたらあれだけ「聡明だ」「利発だ」言っていたのに、肝心の所で真相をはぐらかすという「子供扱い」をしようとした事になるのですけど…。
本当に彼の人格を尊重していたならば、本気の思いを最初からぶつけてあげるべきだったと思いますね。結果的には互いに全てさらけ出せたので…良かったですけど。
ともかくも、彼の行く先に幸あれ、と送り出してあげたいです。最終回辺りに往年を回想する役等で、成長した彼の姿を見られたりしたら面白そうですね。
 
 
何か怒濤の流れが一段落した印象の38話でしたけど。もうひとつ山場が…待っていそうです。
秀吉の逝去…遂に豊臣家が、音を立てて崩れ始めようとしています。

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2006年9月18日 (月)

大河「功名が辻」第37回

前回の終了直前に齢60を過ぎた秀吉の嫡子誕生が伝えられ、天下は上を下への大騒ぎになりました。当然国内留守居組の一豊達も、その煽りをくらう事になるのですが…。
…何よりも、誰よりもとばっちりを食らったのは、直前に豊臣家の将来を託されていた「関白」秀次。徐々に露骨に、「太閤」秀吉との間に溝が出来ていきます…。

詰まる所、秀吉の心は嫡男・拾が生まれた直後から、この子を世継ぎとした豊臣家の永続的繁栄…この一点のみに砕かれる様になるんですね。
とにかく唯一の実子はまだ生まれたばかりの乳飲み子。そして自分は最早老境の域。段々と自分に残された時間が失われていくのを噛みしめるにつれ、彼の焦燥感は異常な迄に募っていきます。
そんな秀吉にとって一番有難いのは、秀次自らが「関白」の位を返上してくれる事。有力な後継者と目されている秀次自身からの辞退があれば、世の諸侯は何にも気兼ねせず拾只ひとりを盛り立ててくれる…そういう考えに走っていくのですね。何せ自らが秀次にこの座を譲渡した手前、秀吉自身の口から直に命じる訳にはいきません。
ところが秀次は、只真っ直ぐに豊家の事を思う余り、自分が「関白として」どうあるべきか…そちらの方向にだけ、心が走ってしまうのです。そしてそれが純粋である程、誠実なものであればある程…秀吉との温度差が広がり、やる事全てが空回りしてしまいます…。

秀次の抱く考えというのは、実はかなり筋の通ったものなんですよ。一豊も触れてましたが、歩けもしない幼年の拾が「関白」であった所でどうにもならない訳で。少なくとも元服の暁迄は、誰かがその大任をこなさなければならない…その役目を負うべきは、秀吉直々に「関白」の位を譲り受けた自分を置いて他にはいない…。
それが自分に与えられた責務であり。豊臣という「天下人」の家を任された者の義務でもある。
純粋な責任感から、秀次はこの信念を頑なに抱き続けて「関白」であり続けます。
しかし秀吉には、この他意なき想いを受け止める為に致命的である障害がつきまとっていました。否が応でも日々実感させられている、彼に残された「寿命」だったんです。

自分が生きている内に、拾が継ぐべき豊家の地盤を盤石なものとしておきたい秀吉…彼なりに先を見据えて、天下の為に今自分が成すべき事を貫こうとする秀次…。
両者の間にはどんどん縮まらぬ距離が生まれてしまって。秀次が苦しみ、自棄になり、又苦しむ…という様は、どうにもならない痛みを抱える辛さがこちら迄伝わってきましたね。
何をやっても裏目に出る現実に辟易し、目を背けたくて酒に浸り女に溺れてみても…募るのは、途方もない虚しさだけの「現実」。それが又どうにもやるせなくて…。
彼を訪ねた一豊が言った、「人はどんな立場にあっても、己らしく生きていける」。最早四面楚歌となっている秀次は、この言葉を…虚ろな瞳で、しかし心底羨ましそうに聞いていました。

日々険悪になる情勢は、やがて秀次の命すら危ぶまれる方向へ…。秀次に同情的である筈の北政所ですら、彼の身を案じる千代に「もう下手に関わらない方が良い」と警告する迄に事態は切迫していきます。
いつもなら、こういう危機的状況を機転の利く頭で乗り切ってきた千代さん。しかし今回ばかりは…六平太にも指摘された心根の真っ直ぐさ、周りへの「情」の深さが、決断を下そうとする心に大きな重しを乗せる形になってしまいます。
一豊も又、思いは只秀次に「無事で」あって欲しい…。若き前野や木村の様に「秀次天下」を押し立てる気は毛頭なく、只命あって、豊臣のこれからに力を尽くして貰いたいと…願いはそれだけなのですけどね。

そうだ、そうそう六平太ですよ、ろくへいたー!!(急にテンションup)前回でもう暫くお別れかなーと勝手に思ってたので、又の登場に小躍りしたですよ☆しかも久っ々に、天井裏からこんばんは♪
まだ何だか身体辛そうでしたけど、怪我は大丈夫だったのかな…?
彼の助言はいつもと変わらずシビアでしたね。その中でも「仕方ない」という台詞に独特の哀愁が感じられた気も…します。いかにも戦国の忍びらしい。

後秀吉、もう大分心身共に耄碌している様に見えて…不気味な迄の老獪さは、まだ残っていましたよ。
城内ですれ違い様、よろける素振りで一豊に近寄り「儂か秀次か、どちらか選べ」との最後通牒…。久々にぞっとする秀吉を見た気がします。
ラストでは遂に、「秀次を伏見に連れてこられなければ、山内も謀反荷担と見なす」と非情なる宣告!!一豊様、絶体絶命ですよ!?

今回はとにかく、久々息を呑むばかりの緊迫感漂っててばーっと展開に引き込まれてました。ひたすら無言で見ていた気がする…。
来週は…いよいよ秀次が、なのですね。……福島正則、出ますかね…(ぼそっと)。

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2006年9月10日 (日)

大河「功名が辻」第36回

最初の15分程は見逃しました。六平太迄見逃したらどうしようかと思いましたがどうにかそのシーンには間に合った様で一安心です(正直過ぎますよ)。相変わらず想いを堪える様な千代への優しさが切ない…!!
そんな彼もふらっと行ってみた、ふらっと行ける類の場所ではない朝鮮攻略に秀吉は現在躍起となっております。自らの老いを痛感するにつれ、その幻想への依存はますます強くなる事となり…。

と、朝鮮出兵だったらやっぱりドン小西やカトキヨ(適当に呼ぶな)の出番だよネ☆とか夢見てましたら。主人公の一豊達が留守居役である事情もあり、描写は国内残留組が中心ですね。
いかな一豊メインの話でも、もう少し渡朝組の歴史的展開も交えてくれたら…とは思ってしまいますが…。仕方ないですね何せ北条攻めで北条出さなかった今回の大河ですから。女の出番がない場面にはとことん冷たい今大河です(何か違う)。
しかしお陰でか、普段この出来事の頃は描かれる事の少ない?石田三成の登場シーンは安定してありますね。淀殿との関わりも又控えているのでしょうかー。

掛川五万石を賜り、戦は遥か海の先…と言う事で、些かうらぶれ気味の最近の一豊様。
そんな彼に、千代さんは「殿はこんな所で"打ち止め"となる御方ではない」と活を入れますが…。だからそんなにダイレクトなはっぱ掛けは千代さんしないんだってば!!(涙)少なくとも本人の目の前で、石高がああの、出世がこうのと講釈たれる事は、千代さんしないと思うのですよ…。理想の賢女像として描く上でも、ね。
先週のはまだかわいらしさがあったので良かったんですがね~。今回のは余りに直球ストレート過ぎる…。
もっと一豊自身に答えを考えさせる様な、それとない気を回せるのが千代さんの「知恵」だと思います。その柔軟さを描く為には、相応の「想像力」が大切なんだなとしみじみ感じる…。もっと多角的な聡明さが見たいよ~。

まぁ千代さんがやや気を急くのも無理はありません。何せ天下は豊臣家の下統一を果たし、今はその跡目相続が密かに注目されているのですから…。
今や天下人として君臨する豊臣家ですが、その栄華は秀吉一代のものである感は否めず…成人した実子もおらず、生まれればそれはそれで現有力後継者候補・秀次との軋轢が懸念される現状であるだけに、これからはより周囲の、時代の流れを「読み取る」力が、諸侯の命運を左右する事になるのですね。
その渦中にいる秀次、歴史的経緯から良く傲慢な阿呆として描かれがちですが、この作品ではひたすらその無邪気が目立つ演出になってますね。只純真で無邪気、しかし、無知でもある。この無垢な凡庸さが乱世の歪んだ歯車に組み込まれた時、彼の身に悲劇的な結末が降りかかる事になってしまうとは…。
彼が「治兵衛」であった頃からの知己である山内夫妻は、彼への情と世の情勢の間で揺れ動く事に…。「生き延びる為には、情を捨てろ」と呟いて去った六平太の言葉が、暗示的に空に響きました。

そんな軋み始めた豊家を憂う人物が又ひとり、この世を去りました。秀吉の実母、大政所です。
菅井きんさんの存在感…全体で見れば決して長くはないシーンの中で、あれ程迄に「空間」を作り出せる演技には、只々魅入るばかりでした。「良い風じゃぁ……」と呟く姿には、ごく自然に涙腺が緩んでいる自分に…。
大がかりな演出もなかったシーンでしたが、彼女の姿と穏やかな日差しの下実るなすびが…目に焼き付く場面でしたね。
あまりにこの部分が良かっただけに、秀吉の号泣シーンは少しだけくすんでしまったかなぁ。でもたったひとりの母親だったのだし、仕方ないのかな。

来週は…遂に秀次、運命に翻弄される事となります…。彼付の宿老となった一豊の運命は、如何に。

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2006年9月 3日 (日)

大河「功名が辻」第35回

少しずつ、すこーしずつ、家康の狸面が厚くなり始めてる大河「功名が辻」です…。正に「鳴くまで待とう 時鳥」…あな恐ろしや。

今回のサブタイトル「北条攻め」を目にした時…どういう訳か、真っ先に伊達政宗!?との期待を膨らませてしまった私ですが(爆)。全然そちらはノータッチでした…ってそれもそうか。思えば関東より北ってあんまり一豊に縁ないかも…?
それにしても、随分あっさりした北条攻めでしたよー。合戦シーンはともかくも、肝心の北条サイドとの対比描写等はかなりさらっと…その分個々の登場人物の動向が事細かに描かれてたのですが。
一豊の見せ場に直接絡まないからと言えばそうなのですが、この間の旭の話の描き込み具合とか…遡れば序盤には何の脈絡もなく松永弾正が登場して驚いた事もあったんで(爆)、ここであれこれ流されたのが純粋に意外でした。弾正出したんならも少し出たっておかしくないと思ったんですけど、北条…。
ま、別に良いのですけど…北条…(未練たらたらじゃん)。

北条攻めには三成ら近江勢の活躍も目覚ましく…同郷の淀殿は鼻高々、といった感じですね。この辺りから近江×尾張の対立構図が表にと…。
遂に「お茶々」から「淀殿」になった訳ですが…永作博美さんの雰囲気、小悪魔的なお茶々の感じに良く合うな~と思ってましたら、その小可愛さが残ったままで結構愛嬌ある淀殿になってますね。こう言っちゃあ何ですが、親しみ易そう…?
反対にねね様の方がこあーいです(汗)。嫉妬心むき出し。やはり浅野さんを抜擢したのは、こういうねね様にしたかったからなのでしょうか…。
この先斜陽の豊臣、興盛の徳川…となるにつれ、同じ想いで真反対の道を選ぶ両者をこれからどう描いていくのかは分かりませんけどね。気性の緩急は逆になって…くるのだろうか…。

対して、「牢番」の例えで一豊を優しく諭した千代さんはかわーいかった、ですね!!
この間ココで大河の千代さん描写について苦言を呈したばかりでしたが…(過去記事はこちら)。この千代さんのさっぱりさは良かったですよ!!そうそうこういう朗らかな聡さがもっと見たいんですよね~☆
関東へ移封となった家康、そこから大坂への通り道となる東海道諸国に領を賜った事の意義…千代さんにすっと指摘されて、改めて身の引き締まる思いとなった一豊でした。心意気も新たに頑張って欲しいですね。
しかし家康云々の前に、「殺生関白」と「太閤」の間でその良心が激痛を伴う事になりそうですが…。

さてその千代さんが実はさらっと言った、「次の天下様になる御人かもしれませんよ」というその男、家康…。
かつて盟を結んだ信雄がいまだ「織田の隆盛」に囚われているのに対し、家康は不気味な程冷静に、慎重に世の情勢を見極め…現時点では「貝」であり続ける事を選びます。
ぼそりと呟いた、「"情"の部分で秀吉には敵わん…悔しいのぅ」という台詞…。白旗宣言とも取れるこの言葉の裏に、実は「豊臣は秀吉の"情"が成す「一代隆盛」だ」という冷徹な読みも見え隠れして…結構底が知れない感じです。
この方が、「葵 徳川三代」で底抜けに凡庸な秀忠を演じた方と同一人物だなんて…!!(震)今大河の三大英傑中、一番に「化けた」のはこの西田版家康だと思っちょります。

えぇと来週の見所は六平太です(真顔で一息に)。真っ先に千代さんの元へ駆けつけたら良いと思います(儚い願望)。

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2006年8月29日 (火)

今大河の女性像を考える

又最近飛ばしグセがついてしまいました、大河「功名が辻」観賞。
週末の外出が立て続けにあったからなのもあるんですが、今大河の展開に関しては少なからず思う所も…ありまして…。

つい先日の放送も見逃してしまった為、必ずしも最近の流れに沿ってはいない考えかもしれませんが。折り返し地点も過ぎたこの辺りで、今迄もやもや思っていた事を少し語ってみたいと思います。

…私にしてはかなりの(?)辛口語りだと思うので…ご了承をば…。

今回のジャンルは夫婦大河という事で。特に賢女として名高い山内千代にスポットを当てているのもあり、乱世を生き抜く女性達の描写にかなり力を注いでいます。
ともすると刺々しくなりがちなのが女性中心展開のドラマなのですが、主演の仲間由紀恵さんがとても含みのない爽やかな明るさを出してくれている為、所謂「女の生き様押しつけドラマ」にならずからりと進んでくれてますね。時折若干のくどさは感じつつも、なかなかに口当たりの良い流れで一定の好感を覚えてはいます。

…但し、だからこそ口惜しく思えてしまうのが、千代さんの余りに浅慮な行動の数々なのです…。

率直に言って、原作そのままの千代さん像を大河に当てはめた方が良いとは必ずしも思っていません。最初の頃の感想で触れた気もしますが、原作では頭が回りすぎるあまりに何処か底の知れない取っつき難さが感じられもしたんで、たまにドジする陽気なヒロインとしての演出を加えたのは悪くなかったと思うんですよ。実際親しみの持てる雰囲気を出せているのはそのお陰だと思うし、仲間由紀恵さんらしさにも上手くマッチしていますしね(前に今大河の千代さん像は彼女のイメージがベースになっている、と言う話を聞いた気もしますが…?)。
そして回を重ねる毎に腰の座った賢さが彼女に備わっていくのを、とても楽しみにしていたのです。

でもね。だからってたまに現れる突っ走り方は、どー見てもやり過ぎ。
旦那の浮気に腹立てて子供(百歩譲って家臣の子ではあったものの)放ったらかしに実家帰ったり、秀吉の前で自らの過失を詫びる為切腹しようとする一豊の傍で彼女も「これみよがしに」命を絶とうとしたり(責任感の現れなのは感じるけど、本当に死で罪を償う気なら夫の切腹と同時か直後に人目につかぬ場所で事に及ぶ筈)、理不尽な命令への反発とは言え夫の主君に真っ向楯突く様な姿勢を独断でとったり…。あんまりにも突発的で、考えの浅い行動。これらがどうにも戦国乱世の舞台設定に上手く絡んでこないのです。
「思いやり」と「おせっかい」を取り違えている様な描写の数々は、凄く勿体ない気がするのですよー。

思うに、今大河の展開には、現代的な発想や価値観をそのまま持ち込んでいる様な雰囲気を感じますね。大河ドラマと言うよりは、朝ドラのヒロイン像に近いと言うか。
純粋で真っ直ぐな姿勢があらゆる人々の心に響く…綺麗事の様でいて、浸っているのが心地よい世界。ドラマの中であるからこそ、こうは上手くいかんよなーという展開が映えてくる訳でもあるし、それが求められる事は至極自然だとは思います。

が、大河ドラマはドラマの面とは別に、「歴史群像」としての部分も大切な要素のひとつであると思うのですよ。特別な歴史ファンでなくても、信長や秀吉と言った耳に馴染みある名前を聞けば、どうしても「人物」としての彼らへのイメージが湧いてくる訳で…その辺りを損なう様な気の利かなさを感じてしまうと、瞬間世界に没頭するのが困難になってしまうんですよね。言ってみれば「醒めて」しまうのです。
完全なコメディ・パロディと言う前提条件でもない以上、ある程度の「時代」を匂わせるリアリティは、歴史時代系ドラマには不可欠だと思うんですよ。

今回の大河は女性ものにしては珍しくねちこさが少なく、故に基本微笑ましい気持ちで見てはいるのですが…この時折顔を出すイマドキな人物設定が、見ている側を現実に「引き戻す」役目を為してしまって何とも惜しい。結果、着物で現代劇を見せられている様な…えも言われぬちぐはぐ感を感じたりもして、しまうのです…。

それでもこれから佳境に入る展開でありますし、今後少しでも時代に没頭出来る演出が増えてくれるのを祈って…時にはらはら、たまにイライラしつつ(爆)、もう半分付き合っていこうと思います。そしてそのイライラはブログにいくらかバラ撒いてしまうかもしれませんが、何卒よしなに(迷惑だ)。

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2006年8月14日 (月)

久々に大河「功名が辻」第32回

本当久し振りの大河感想。猿蟹合戦ならぬ、猿狸心理戦がぞくぞく楽しい回でした!!アクの強い両者の腹のさぐり合い、ドロドロしててサイコー!!

さて、何とか背後に脅かされずに四国・九州を平定したい秀吉は、あの手この手で家康さんに「皆の見てる前で」頭を垂れて貰う様躍起になっている所です。しかしここは深謀遠慮の徳川家康。再三の上洛要請にも、首を縦に振る様子は全くございません。そこでついに秀吉は、何より強い「血」の縁で彼を折れさせる事を画策し…実妹・旭姫を家康に嫁がせる、という強硬手段に打って出ます…。

しかし旭は、既に再婚相手の副田甚兵衛と紆余曲折を経て幸せな日々を送っていた所ですが。秀吉にしてみれば天下が取れるかどうかの瀬戸際…と言っても過言ではないだけに、円満解決なんのそので2人の仲を力業で引き裂いてしまいます。…元はと言えば、「家柄が良い」という理由で副田を旭の再婚相手に選んだ秀吉でしたが、その時の強引さと変わることなく「上意」として副田に離縁を「申しつけ」ました。なりふり構わぬ秀吉の家康懐柔策、冷徹にそのバックアップに回るねね様…少なからぬ反発を覚えた千代の想いも実を結べず、旭は三河へ輿入れする決意を固めました…。

秀吉達への抗議の意を表す為に、旭を匿おうとまでした千代さんの行動には正直疑…問を、感じましたがー。心意気は凄く彼女らしいのだけども、もっと違ったウィットさを見せて欲しかったなーなんて。そもそももう少し柔らかい機転が利く所が、彼女の特長だった気がしたのですけどね…。
それから秀吉の天下取りが絡むと途端に視界が狭まってしまうねねさんの描写も微妙…かな。彼女についても、もっと奥行きのある見せ方をして貰いたいのですよー。今大河の脚本、女性の生き様を前面に押し出したい気概は伝わってくるのですが…肝心の見せ所である、こういった場面の描き方が何だか薄いんですよね。言っちゃ何ですが、やってる事立派でも描写の所為で「女の浅知恵」位にしか表現し切れてない気がする…。
もっとからっと、ユーモアのあるアイデアを彼女達からは見たい気がしております。それこそが、司馬先生の描く彼女達の魅力だとも思うので。

そんな中、今回心打たれた女性は…秀吉の実母、大政所の涙でした。旭の輿入れ後も上洛の気配を見せぬ家康に、「実の母親迄赴けば、流石の家康も嫌とは言うまい」との悲壮な決意を固めたのがこの大政所、体の良い人質であるのを承知の上で三河行きを直訴致します。全てを察して、受け入れて我が子の為体を張る母の姿…。憚りもなく秀吉、小六、そして再会した旭の前で慟哭するその姿は、あの家康を以てして心を動かさせる事となりました。
何よりも、涙の中でも気丈な様を失う事ない部分にとても目頭が熱くなりましたね。辛かったら泣いて、泣くだけ泣いて、後は腹を据えてどんと構える。本当の人としての「強さ」が、そこにはあった気がします。やっぱり菅井きんさんの起用はドンピシャでしたね…圧巻。

…そんな頭を使うやり合いが日々展開されている為、主役の一豊サンの出番は小休止です。分かり易いわぁ(笑)。申し訳程度に付き人的な出動をあちこちしておる日々ですね。
でも。旭の件で心を痛める千代さんに寄り添う姿には、心根のあたたかさがじんわり伝わる彼の人柄を感じました。段々と落ち着きある様子も出てきて、上川隆也さんの醸し出す穏やかな優しさが映える役どころになってきましたかねー。

で、どうやら来週も天下を巡る陰謀は続くようですよ…。あの茶々がついに…!?つか、彼女と三成との関係がポストお濃・光秀ってカンジがして目が離せずにいる所です(笑)。お濃さんより遥かに攻撃的な分が、今後どう出るか…。

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2006年7月23日 (日)

大河「功名が辻」第26回(今更)

前回感想の通し番号が間違ってましたスミマセン(汗)。正しくは25回(「吉兵衛の恋」)、ですね。

で、又間が空いてしまいました26回感想…。吉兵衛一番乗り、そして壮絶最期の回です…相当前の話ですが(苦)。あちゃあ。

前回から続いていたたきとの恋愛模様は、どーにかこーにか想いを伝えあう事が出来て一安心でした。ギリギリ迄吉兵衛の奥手ぶりをじれったく見守ってましたけど…「必ず迎えにくる」これがいかにも精一杯の告白、って感じが伝わって良かったです☆
心残りを心の励みに変える事が出来た吉兵衛、新右衛門ともコンビ復活でいざ伊勢攻めですー!!

一豊達が命じられたのは、滝川一益の領地である伊勢・亀山城攻め。所で城攻めの際大きな行賞を得る事が出来るのは、やはり「一番乗り」の功だと言われています。それは何故か。
「一番乗り」とは文字通り敵陣に真っ先に飛び込むと言う事、つまり味方の後押しが追いつく前に、敵の集中攻撃に晒される危険があるんですね。事実これを狙いにいく者の中には、功を焦る者や大失態の穴埋めをしようと必死な者が過去多くいます。
それだけ代償の大きな役割…一発必中の手柄であると同時に、生きて還れる保証もない、正にハイリスクハイリターンな功労である訳です…。

その危険な賭けに挑む覚悟を決めた男が、山内家臣の中にいました。先の出陣の際想い人に「迎えにくる」と約束をした、後藤吉兵衛その人です…。
たきに想いを告げる事が出来た吉兵衛は、胸のつっかえが取れたのか戦場でもいつにない晴れ晴れした面持ちで。気も穏やかで笑顔も絶やさず、とすっかり角が取れた様子でありました。しかしそんな心の平穏が、普段なら失う事のない緊張感をも殺ぎ取ってしまったのか…判断ミスから敵に不意を衝かれる失態を犯してしまい、主君一豊も秀吉に大目玉を食らう羽目になったのです…。

その失敗で我に返った吉兵衛、彼らしく悲壮な決意を固める事となります…。残してきた愛すべき存在は確かにかけがえのない者だけれど、しかし彼にとって最も優先される事柄は、「主君・山内一豊の功名の為、粉骨砕身手助けをする事」なんですね。それが後藤吉兵衛という男の信念であり、生き様でもある。
亀山城突入を前にした夜、吉兵衛は一豊に戯れ言混じりでいつもの助言を致します…。
「人を統べる者は臣下の前で懐の大きさを見せるのが肝要。デンと構え、働きぶりには只手を取って『ようやった』と豪快に労うのが、臣下の心を掴むコツでございます」
一豊はいつもの「お説教」と軽く受け流すのですが…これが吉兵衛「最後」のお説教となってしまうのでした。

翌日の城攻め、吉兵衛は鬼神の如き激しさで矢玉降り注ぐ城壁をよじ登っていきます。背に負うは山内の家紋が刻まれた旗、彼がその誕生の由縁を語る事を喜びとしていた愛着こもる旗です…。
只、その旗を敵陣に立てる為に。山内の名を真っ先に轟かす為に…。吉兵衛は敵の真っ直中、その数に怯む事なく立ち向かいます。
程なくして一豊達も吉兵衛の元に駆けつけますが、如何せん味方の数はまだ少なくなかなか近づく事が出来ません。やがて吉兵衛の刃は折れ……数多の槍をその体に受けた吉兵衛は、それでも尚穏やかな笑みを浮かべていました。

この最期の笑顔が、後藤吉兵衛という男が歩んだ道のり全てを象徴している気がします。
自らの為し得た事に満足した笑顔。そして…今にも泣きだしそうな顔で駆け寄る一豊へ向けた、仕方のない殿だな、と言いたげな優しい笑顔。殿、こんな所で臣下1人の身を気にしていてどうされますか。まだ城攻めは終わっておりませんぞ。1人でも多くの首級を挙げて、功名を立てなされ……。
吉兵衛の思いは確かに一豊にも伝わり…駆け寄った一豊は、吉兵衛の手を取って「…吉兵衛、ようやった」と。吉兵衛が説いてくれた「主君たる主君」の姿を、ぼろぼろの泣き顔で彼に見せるのでした。
最後迄主君一豊、そしてその妻千代の事を思い、命と引き替えに功名取りの後押しをした後藤吉兵衛。純粋で不器用だったその姿勢に、涙が止まらなくなりました。

こうして吉兵衛の命を代償に、亀山城一番乗りの功を手に入れた一豊。しかし秀吉が与えた報償は…この辺りの描写も、なかなか興味深くて目が離せないですね。

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2006年7月19日 (水)

今大河の前田利家役は…

再び唐沢寿明さん、だそうですよ。

参考:Yahoo!ニュース NHK「功名が辻」で唐沢の前田利家が再び!

…との事。「白い巨塔」繋がりだとは驚きです。縁は異なものですね。

…個人的にはしかし。「利家とまつ」は殆どまともに見ていないのでエラそうな事は言えないのですが。あの利家程らしくない利家もなかったか…と…ごにょごにょ。
多分私の好みの問題でしょうけれどね。全体的にトレンディな作りでもあったしなぁ…今のもその傾向にありますが。
役柄次第なのですけど、利家は…かぶき方がイメージと違ったな…。や、イメージですが。

で、今回は登場の時期的にも…割と落ち着いた利家役なのではないでしょうか。どんななんだろなー。この頃の利まつは完全に見てなかったので…。
一豊は勿論、於市や於虎との絡みがないかも楽しみにしてます!!

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2006年7月 2日 (日)

大河「功名が辻」第24回(再・超久々…)

上部フレーズに「時代劇とサッカーの融合」等とうそぶいておき乍ら、ここの所はひたすらサッカー話しかしてなくてスミマセンでした(汗)。
つか、そのサッカー話すら最近では滞ってしまってますよね(苦)。み、観るのに忙しくて…。
恐らく来週の決勝戦迄生活はW杯中心になると思うので、相変わらずの素人ミーハー感想記事を書き連ねていく事と思います…。ご容赦下さいませ~;
 
 

で、「功名が辻」超久々に見てみました。観賞再開の24話…の前に、語り損ねた本能寺シーンの話を少々。
前半最大の見せ場であろうこの事件…流石気合い入ってて、覚悟していた期待していた以上にメロ&ドラマな展開でした。まさか本当にお濃さん本能寺で討ち死にするなんて…。
今回は何処迄も「夫婦」の大河なんだなぁ、と改めて印象づいた回でしたね。
…ぶっちゃけさせて貰いますと、お濃さんの存在を知って露骨に動揺を見せた光秀の姿には「今更うじうじ情けねぇなぁ」と思ったりしてしまいましたが(スミマセンスミマセン)。その後、死して尚怨念宿す信長の虚妄に囚われ、肥大させ自らを苦しめる様はなかなかでしたね。追い詰められて信長を討った筈なのに、倒した後の方が更に追い詰められている、というのが象徴的。

その次の回は見逃してしまいまして…(多分クロアチア戦に備えて寝てました(爆))。どうやらその間に光秀の三日天下は終わり、陰謀蠢く跡目争いが幕を開け(このシーンは見たかった…!!)、お市様は勝家の元へ…とめまぐるしい変化を遂げていたみたいですね。24話でお市様に未練たらたらだった秀吉を見ると、ここらでもひと悶着あったんかなー。

そのお市様。信長の腹心だった勝家には信頼を置いている様で…秀吉の勢力拡大を阻止する為、勝家に種々の進言を致します。何だか彼女のが首謀者みたいだ…と思わせる描写でしたが思えば彼女、「それなり以上」にサルを嫌っておりました。今大河では女性が男性陣の「知恵袋」となる展開が多く見られるので、秀吉と勝家の不穏な空気にも少なからぬ影響を与えそうな予感。
所で勝野洋さんの勝家、やっぱ好きですねー。無骨な一徹者、ってカンジが良く出ていて。控えめにいっても頭は強くなさそうな雰囲気も好感触です(失礼)。

信長亡き後の天下取り、その野望を徐々に具現化していく秀吉や官兵衛達…。勿論一豊ら家臣達もその空気は十二分に感じ取っており、待ち受ける合戦の数々を思っては「すわ功名ぞ」といきり立つ日々です。
が、しかし。目標を「天下人」に定めた秀吉は、家臣の使い方や報償の与え方にも微妙な変化を見せ始めるんですね。信長に仕えていた時の様に「自分の手柄を立てる為」の家臣像とは少し違い、より複雑な事象を扱える者、自らの手や足となりいずれは屋台骨を支える存在になってくれる者…が必要であると、徐々に考えを固めていきます。それには自分と縁の深い者達を頼りに…となるのは、次回以降の展開でしょうか。
とにかくこれらの背景が、「古参だけど赤の他人」である一豊達には意外と重くのしかかってくる事になるのです…。

ま、それはまだ少し先の話で。現在の山内さん家は恋の花咲く春の予感、至ってへーわです(笑)。
お年頃の新一郎を差し置いて(!!)、めでたい予感匂わすのは…何と何と後藤吉兵衛!!愛妻と死に別れてからは男やもめを貫いていた吉兵衛でしたが、控えめ乍らもあたたかさ滲ませる新参女中・たきの優しさに…徐々に心を解きほぐしてゆくのです…。

黙ってないのが千代さんです。好きあってても素直になれない2人(もとい吉兵衛)、もーじれったくてたまらない。旺盛な世話焼き心がむくむくとわき上がっていきます…。
男女の機微に疎い一豊は、「この件は一切合切千代に任せる」と気圧され気味に了承。その許しを得るや待ってましたとばかりの笑顔を返し(笑)、いそいそと2人の仲を取り持つ行動に打って出まーす。

しかし何処迄も奥手の両者…。というより加齢も手伝い(失礼)意固地になりがちな吉兵衛が、なかなか本心に気付こうとしません。
千代さんの勧めにも、「山内家の為に生涯を捧げる所存。後添えは不要」の一点張り。これを解決するのは「時間」が最大の有効策…だというのに!!折悪しく一部始終を聞いてしまった当人のたき…。吉兵衛の強がりを固い意志と受け違ってか、翌朝山内家から暇を貰ってしまいました…。
その知らせを聞き愕然とする吉兵衛。慕情と迷いを抱え雨の中佇み…って、続くの!?(爆)いやはや予想だにしない101回目のプロポーズですよ(謎)。果たして2人は幸せになれるのか。優しく見守る事にしましょう…。

今週の名台詞は、千代さんの「世に2つの正義があるのなら、陽気な方に人は惹かれる」でした(うろ覚えですみません…)。世を憂いても、嘆いても、どうせ日々が続くのならば笑って迎えてやりましょうよ、と背を伸ばして歩く千代さん。だから彼女はいつも笑っているんですね。

次回は久々の合戦シーンかな。久々にタイムリーで観られたら良いなぁ…。

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2006年6月11日 (日)

取り急ぎ本能寺感想。

まさか15分で終わるとは…。

最初の15分見逃した私はどうしたら…!!(またですか!!)

…思えば主役は山内サイドな訳ですし、視点がそっちにすぐ移り変わるのは当たり前っちゃーそうですか。原作ではたった数行の世界でしたし…ね。しかしこんな短いとはなぁ…。その代わり?細川一家や足利将軍(まさか再登場するとは…!!)らの動きがじっくり拝めたのは良かったです☆

…なワケで。大きな見せ場であった本能寺の部分を見逃してしまった為、感想は週末の再放送見てから改めて、という形に致します。10時からはオランダ戦なもんでね(爆)。
…ついでに申しますと。この先ひと月程の間は、大河感想がいつにも増して後手気味になってしまうかと思われます。理由はW杯です(どーん)。
始まってからというもの、見るのに忙しくてブログ更新が上手く出来てないですね…。どうしたもんかな。

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2006年6月 6日 (火)

大河「功名が辻」第22回

うっかり最初の15分を見逃してしまいました…。一応話の重要部は大体掴み取れた気はしましたが、どうだろうなー?的外れな話をしてしまったらスミマセン。

そんな訳なので、見始めたのは千代さんが光秀の思い詰めた様子を耳にしたシーンから。
奥方の話によれば、毎夜悪夢にうなされろくろく眠れぬ日々が続いているとか。その要因は無論、日々激しさを増す信長の威圧的な振舞いにあり…最早朝廷をも蔑ろにし、だけではなくその滅亡すらも企てんとする信長の独裁者ぶりに、繊細な光秀の心は限界を迎えようとしていました。静かに、しかし着実に、本能寺へのカウントダウンは始まっていたのです…。

さて、これ迄様々な媒体で数え切れぬ程多くの描写がなされてきた、この本能寺事件。精神的苦痛の爆発、天下への野心…等、百人百様な光秀像がその都度描かれてきました。
では、果たして今回はというと…「伝統」を打破せんとする信長と、その蹂躙に畏れと怒りを抱く「人間」光秀との対立、という様相が、色濃く表れている風に感じますね。

勿論これ迄の鬱憤が積もり積もって、という経緯もあるでしょう。しかし元は穏健である筈の彼をして、あの様な激しい行動に駆り立てたのは…この大河について言えば、信長が「人」としてのわきまえを飛び越えようとしていた事にあった気がするんですよね。
己の希有な才覚を自覚する余りそれ以外のあやふやなものを信用せず、やがては自らが「人」である実感すら薄らいでしまう…。後述するお濃さんの様にそっと彼の心に寄り添ってみれば、この絶対的な何かを渇望する姿こそが「人」以外の何者でもない…という事が分かるのかもしれませんが。気の張り詰めた光秀には、信長のこういった多面的感情に気付く事は難しく…「人」が積み上げてきた歴史、築き上げてきた伝統、これら旧来のものがたった1人の英傑によって葬られてしまう…その事への形なき恐怖が、やがて激情という形を成していったのではと思います。
光秀にとっては心の拠り所でもあった、昔乍らの文化や慣習。それらを目の前で踏みにじられようとした時…彼は、「決意」を固めたのですね。

…そして光秀同様、とり憑かれた様に「人超え」を目指す信長に戸惑いを隠し切れなかったお濃さん…。これ迄の彼女は、光秀への淡い想いの様な懐古的虚構に安らぎを見出そうとし、それが却って自身を強く縛ってしまう結果を招いてもいました。
しかしなりゆきで耳にした、千代さんの「夫と同じ夢を追い、共に戦いたい」と熱く語った言葉が…お濃さんの俯きがちだった気持ちを、しゃんと立たせてくれたんですね。昔を想い、今を嘆いて思い出に逃げ込む事はた易いけれど。今、傍にいてくれる人がいるなら、…そしてその人も、自分を必要としてくれてるなら。もう1度、共に歩んでみようと思う。ひっそり芽生えた穏やかな想い、今回で少し報われたんじゃないかなー。

しかし運命の糸は着々と紡がれていきます…。次回はついに本能寺。
予告で見るとお濃さんもひと絡みするみたいで…信長と運命を共にするのでしょうか?
この異説は俗っぽいですけど、ドラマチックではありますからね…。山内夫妻も炎の中でプロポーズ☆しちゃった訳ですし、もしかするとやらんとも限りませんか(笑)。

その山内夫妻については、前回結構語った所為か今回はとりたてて浮かぶものはないかもですー。最初の15分見てないからかも。
彼ら+六平太については、来週以降いやが応にも急転する天下情勢の中できっと輝きを見せてくれるでしょうから…楽しみですね!!特に六平太の間者っぷりー!!(毛利だってば!!)

来週の本能寺…是非とも1話まるまる使って、じっくり描いて貰いたいです!!

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2006年6月 5日 (月)

大河「功名が辻」第21回(再)

よりにもよって、前半最大の見せ場であろう馬の話を生で見逃してしまいました…ので。どうにか再放送にて観賞。良かったーココだけはどうしても見たかった!!

さて。そう言えばいつの間にやら20回突破してたのですね大河ドラマ。何だかんだで毎回チェックしている所為か、我が家の間でも少しずつ認知度が…。

母「あら、今日アレやる日じゃないのほら辻斬りの…
私「…あぁ、『功名が辻』ね」

…上がってきても…良い頃なんだけどな…。

で、馬買いの市での話。先ずプチ喜びしたのが…加藤虎之助の登場!!いやぁ〜嬉しかったですよちゃんと出てくれて!!一豊より年下なのに、ちゃあんと頭半分位丈がデカかったのも個人的には満足です(笑)。でっかい人見つけてくれたんだー☆
この調子だと、福島正則の出番もそう遠くはないのかな?うっふふー楽しみです♪

もうひとつのプチポイントが堀尾。気が逸る故つい熱くなりがちな馬市内の男共の間で、いつも宥め役を買って出るのは彼なのですね…。とことん良い奴だー、茂助!!

そんな賑わいの中で、静かに現れた一頭の馬…。逞しい体躯、艶やかな毛並、どれを取っても申し分ない名馬の姿に、一同の目は釘付けになります。
おそるおそる売値を馬喰に聞いてみると…「天下の織田家家臣の御歴々ともあろう方々が、馬の値踏みひとつ出来んのか」と、ぶっきらぼうにあしらわれる始末。更に下手なはした金で値をつけようものなら、大衆の面前で笑いものにされてしまう羽目に…。
そんないかにも偏屈そうな老馬喰が目を留めたのは…周囲の喧噪等は耳に入らず、只無心に馬を見つめる一豊の姿でした。

すっかり馬の素晴らしさに心酔した様子の一豊に、馬喰は馬の値踏みをさせてみる事にします。買えぬぞ、と断りを入れた上で、一豊が口にしたこの馬の価値は…「黄金10枚」。探りも含みもなく、只純粋に彼が馬から感じ取った価値が…この額でした。
金そのものが希少であったこの時代にはあまりに高額、しかしそれだけの輝きを放つ名馬を見つめ…周囲からは改めて、感嘆の声が漏れます。一豊も又、自らつけた値にふさわしい堂々たる馬の姿に満足し…たのも束の間。やっぱ買えねーわ、と現実に引き戻され、羨望の想いだけを手土産に家路につくのでした…。

その話を聞いた千代さん。
黄金10枚、と聞いてぴーんときたのが、嫁入り時に不破夫妻がくれた黄金10枚の持参金…。「婿殿の大事の時にのみ使え」と固く教えられ、それ故今迄は屋敷の隅っこに眠っていたそれを、今こそその時…!!とばかり、千代さんは封印を解く事にします。1枚1枚慎重に枚数を確認し、丁寧に巾着袋にうつし…(あの袋も千代さんお手製なのかなーかわいい!!)。
一豊の力になる為、喜んで貰う為…にこにこ顔で夫の帰りを待つ千代さんでしたが。いざ黄金を前にしての一豊は…この時の反応、原作で読んだ時から非常に興味深くて印象に残っているんですよねー。

言うなれば、ろくに食糧のない無人島に2人っきりで迷いこんでしまったとして。何とか協力して飢えをしのぎ、命からがら脱出出来た暁に…相方だけが非常食を備え持っていたと判明した時の複雑さとでも申しましょうか…。
2人の為の備えだったと理解はしつつも、そしてその気の利き様に感謝はしつつも、何故か残るもやっとした心理…同じ苦労をしていても相手には「ゆとり」があった、と分かった時、微妙ーな気持ちがつい湧きあがってしまうと思うんですよね。
今回一豊が、喜ぶより先に怒鳴りつけてしまった事も…湧きあがる「複雑さ」をどう表現して良いか分からなかった為である気がして、それを隠さず描いた司馬先生の感性に興味を持ったのを覚えています。
自分はずっと届かぬ夢を諦め切れぬ辛さに思い悩んでいたというのに、横にいた相手にとってはお安い御用の話だった…。心の「ゆとり」を見せつけられた様に感じた一豊は、つい勢い余って「小賢しい」なぞという言葉を口にしてしまったのでしょうね。
せっかく一豊に喜んで貰えると胸踊らせていた千代さんは、思いもよらぬ彼の激昂に大きく戸惑い…ついにはぽろぽろと涙を流してしまうのです。
只、力になりたかった…戦場に赴けぬのならせめて、夫の夢を叶える事で自分も共に戦いたかった…と、嗚咽混じりに語る千代さん。そこでようやく冷静さを取り戻した一豊が、素直に己の小ささを恥じて詫びをする…とても純粋で、一寸喜劇的でもあるこのシーン、なかなか面白かったと思います。
1度泣き出したら容易に収まらぬ千代さんに、大焦りでひたすら陳謝する一豊が又かわいいですねー(笑)。これで又、奥さんに頭が上がらなくなってしまいました…。

そうやって、ついに念願果たし馬を購入した一豊サン!!噂を聞きつけた新しもの好きの信長に呼び出され、早速お披露目を…って、乗っちゃいましたよ信長様(笑)。
「この名馬を買った事で織田の評判も守られた」「細君は黄金10枚で山内一豊という名を世に売った」…司馬先生の観点をこの場で表現してくれてたのが良かったですー。信長相手にも元気いっぱい返事した千代さんもかわいかったしね☆
本来は、馬見せの儀でこの名馬が信長の目に留まり、そこから一豊の出世街道が開かれる…という展開の筈なんでしょうが。今大河ではかなり序盤から一豊は3大英傑全員に目をかけられている設定みたいなので、こーいう流れもアリなんだろうなぁと思います。

んな信長の「人超え」の様子と、お濃さんの心痛については…昨日放送分の感想時にでも。明日にはまとめたいなぁとは思いますー。

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2006年5月22日 (月)

大河「功名が辻」第20回

実を言うと、今週の話より次回予告の方に激しく心惹かれてしまいましたが(笑)一豊憤慨シーンは残してくれるのね大石サン…!!

逸る気持ちを抑えつつ、今週の大河。
先ず楽しませて貰ったのは、一豊さん一世一代の大芝居!!何だか大仰な言い回しですが…おカタいぶきっちょ人間な彼にとっては、訳もなく涙を流すなんてもーもー相当の労苦である訳ですよ(笑)。
それでもせねばならぬのはずばり、再びいたいけな子供の命を奪わぬ為…。荒木の説得に向かったまま消息を絶った官兵衛、それに業を煮やした信長は、官兵衛の寝返りと切り捨て嫡子・松寿丸を殺せと秀吉に命じ…るのですが。先回りしていた六平太のお陰で、子供は一足先に安全な所へ…。
ハナから幼子を手にかけたくはない一豊、信長に逆らう事を恐れつつも本音では一豊と同じ気持ちの秀吉…。思案の末秀吉が一豊に命じたのは、松寿丸を"消す"為の「サル芝居」を打て、との命…でした。

つまりは一豊に子供を殺した事を嘆き悲しむ"フリ"をさせ、安土の信長の目を眩ます作戦。
勿論はじめはその役目の大きさ(と言うより己の不向きさ)に躊躇する一豊でしたが…しかし流石は一本気な男のやる事、必死に泣きわめく姿で家臣同胞らを見事(?)信じ込ませる事に成功致しました…。
演技派上川隆也サンによる演技下手な男の迫真の演技…(笑)サイコーでしたね。
秀吉の読み通り、その場の誰もが「あの一豊があそこ迄心を痛めているなら…!!」と疑う事なく信じ、吉兵衛に至ってはもらい泣き迄する始末なんがやーコミカルで良かったですよ(笑)。

それから、長き監禁生活からようやく解放された官兵衛…!!
髪も髭も伸び放題荒れ放題の姿が、それ迄の壮絶な日々を物語っていましたね…。記憶では確か、これが為に足を悪くしてしまってた様な。
しかしこの先、英知でもって秀吉の知恵袋となる官兵衛、注目ですね〜。

所で今回のサブタイトルは、「迷うが人」。この表現、今迄の一豊の歩みを良く表している言葉だなぁ…としみじみ感じました。
これ迄幾度となく功名とは、武士とは…と思い悩み、自分なりの答えを見つけていく度に一寸づつ成長していって。そして又乱世の無情を前にしては嘆き苦しみ…それでも尚、前を向いて歩き出す。この様は、言ってみれば一豊の様に凡庸で日々をこつこつ積み重ねて生きる人間だからこそ出くわす苦難だろうと思います。
この悩みはごくありふれた人々が…ごく当たり前に直面するもの。それが物語の大きな柱となっている辺りに、従来の大河とは違った興味が湧いてきますね。
信長や秀吉の様な英雄型だと、頂点を極める為のステップも沢山あるので、こういう「普通」に悩むという姿は…なかなか見られないですからね。
まだ先は長いので、一豊に降りかかる困難も様々出てくると思いますが…彼の純粋な心で、そして千代さんの明るさで、乗り切って貰いたいと思います〜。

それにしても、今週の信長はいつにもまして気まぐれ屋さんでしたなぁ…。官兵衛の忠義と一豊の松寿丸への計らい(正確には六平太と千代と秀吉も、ですが)に触れて目を潤ませたかと思えば、父代以来の古参、林・佐久間両名への無情なる改易宣告…。ここら辺の二面性についても、いずれ深い描写がされるんでしょうか。
いくら何でもこのまま本能寺突入されてしまっては…今ひとつ、信長の凄みが定まらない気がしますからねぇ。
来週以降の濃姫との絡みで、なーんか片鱗覗かせてくれるのを期待。

…例によって一豊サンのバカ正直な告白は好きです(笑)。超・個人的な好みとしては…あの場の信長には、無言のままごく近しい者にしか理解出来ぬ意味深な一瞥をくれて去って貰えたら、と思いました(本当に個人の好みでスミマセン)。

さぁー来週が楽しみデス!!

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2006年5月14日 (日)

大河「功名が辻」第19回

今週は、六平太と半兵衛の哀愁が何とも切ない回でしたー!!

…スミマセン先ずは暫しの間六平太語りをば(笑)。

前回ラストで、一豊に毛利方への鞍替えを提案した六平太。信長の恐怖政治による内部の綻びを指摘し、次を見据えてあざとく生きよ…との考えを、一豊に説きます。
実直な一豊は、今回もこの誘いをはねのけようとはします、が…。以前の様に、一点の曇りもなき拒絶の姿勢は示す事が出来ませんで。心の底から彼の意見を否定するには、一豊は信長の、そして秀吉の暗部を、多く見過ぎていたのですね…。

それでも最終的には、一豊は「武士」としてその誘いを断ります。侍勤めは鈍なるが良、他家と比べ色気を出しても仕方がない…と言った、千代の言葉を胸に…。
それでも尚食い下がる六平太の姿は…寝返り工作を行う「間者」のものではなく、偏に一豊一家の身を案じる「人間」としての必死さが滲み出ていました。
原作ではこの2度目の誘惑の様子を、六平太の「親切」が伝わる様であると表現しているのですが、このシーンはそんな原作の雰囲気と大河の設定が上手く絡み合っていた気がしますね。
それから一豊に「侍と忍びは違う」と言われ、六平太がムキになるシーン…。ここでの歯がゆそうな、それでいて哀しそうな…非常に六平太の「感情」が表に出ていた様子が印象的です。
彼のあのやるせなさは、何処迄も愚直な一豊に対するものなのか、その心理が実感として湧いてこない自分自身へのものなのか…或いはひょっとすると、一豊の言葉がまるで千代からも同じ事を言われている様に感じた…からなのかもしれません。

そうこうしていたら、今度は荒木村重の謀反です…。
説得工作に又も一豊を供に指名した秀吉、その真意は── 「こいつを連れていって、悪い目が出た事がない」との事…。なーるほどね!!(笑)いやぁゲン担ぎと迄言っては一豊に失礼ですが、お世辞にも頭の回る方でない彼を毎回連れ回していたのは…こーいう計算(?)あっての事なんですねー☆何だかとっても秀吉っぽい理由付けに納得です(笑)。

秀吉の中国攻めが苦戦する中、光秀も苦悩しておりました…。まるでこの世の神になったかの様な、信長の高笑い。彼の気持ちが高揚していく程、光秀の胸中は冷えきっていくのでした…。

光秀と言えば、娘のお玉が忠興と祝言を挙げましたねー♪久々に藤孝さんもご登場で。
初登場の猪野さん版忠興は、気が優しそうにも細かそうにも見え…これからどう描写されるのか、又ひとつ楽しみが増えましたね。

そして遂に…竹中半兵衛、最期の瞬間が…。最期迄秀吉の夢を、そして密かに慕った千代の事を想い、半兵衛は旅立ちました。
千代さんの人を和ませる手紙が…最期は半兵衛の心を、安らかにしてくれましたよね。
秀吉も又、かけがえのない懐刀と理解者を喪い…周りから散々「猿芝居」と揶揄され、自らも泣き笑いは自在に出来るとうそぶいていた秀吉が、涙ひとつ流さぬまま空を見つめていたのが印象的でした。

段々展開が大河っぽくなってきましたね…暫くこの勢いは続きそうで、注目してます!!

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2006年5月13日 (土)

大河「功名が辻」第18回(再)

…又暫く大河観賞が不定期になってしまいがちな為、通し番号がアヤシくなってきました…。間違ってたら後で直します…スミマセン。
この回の次回予告を見た時、ここらで六平太は暫く見納めかな〜と思ってましたが…次回に続く重要な鍵を握ってそうです、よ…?

さて、信長から謀反の疑いをかけられ、絶体絶命の危機を迎えた秀吉サイド。疑り深い信長の勘気を解く為一役買ったのは…知略縦横の名軍師・半兵衛で。病を押して、猿楽芝居による奇策に貢献してくれました…。
でももう本当に身体は辛そう。声音が優しいだけに、何とも言えぬ哀愁を感じますね…。
そしてその策での陰なる立役者は千代さん!!持ち前の明るさと体当たりな姿勢で、見事場を盛り上げる事に成功致しました〜☆
秀吉達の真意を知ってからの千代さんの機転、本当男だったら…と一豊が呟きたくなる気持ちも分かりますね。それを些かの含みもなく、さっとやってのけちゃう辺りが又イイ。千代さんの人間的魅力を感じた回でもありました。

そうこうしている内、松永弾正謀反の知らせが。ここぞっとばかり、真っ先に信長の元に馳せ参じた秀吉の第一声…「猿、又出過ぎましてござる!!」ってな台詞が、個人的に結構好きですー。聡くてふてぶてしいカンジが出ている様で。
この素早い行動をして、無事信長の信頼を回復し…遂に、ついーに!!運命の中国攻めへと突入していくのでした…。

知恵と機転で乱世を乗り切る彼らとは対象的に…一豊にとっては今回、試練の時でしたね。秀吉から松永弾正の説得を任ぜられるも、まんまと相手の手の上で転がされ成果は上がらず…結局は力押しでの鎮圧に。何とか調略で事を収めたかった秀吉には愛想を尽かされ、一豊自身も…叡山や万福丸事件で味わった後味の悪さを、再び噛みしめる事となってしまいます。
…この時期のこの一豊に、果たして秀吉が知略の才迄求めていたのかは微妙な感じも受けますが…。どっちかっつーと彼は適材適所、ってイメージが強いんだけどなぁ。で、例の"人たらし"の才でもって、互いの競争心を刺激し煽るカンジ。
もしかするとこの時点で既に、「天下人」としての自分を無意識的にも想像し始めている…という描写なのでしょうか。若しくは次回に繋がる六平太と一豊のやりとりを、より盛り上げる為の布石なのかもしれませんね。

自分のやるべき事が見出せず、肩を落とす一豊に…力強く「説教」をしてくれた吉兵衛が、とても優しく感じられました。一豊の悩みも、苦しみも、吉兵衛の言う「心の清さ」が生み出しているものなんですよね…。
この乱世では、そんな心はあった所で余計な辛苦を背負うだけかもしれないけれど。それでも尚、人の非情さを嘆き、心を痛める一豊の純粋さが…「誇りである」と真っ直ぐ言い切ってくれた吉兵衛、とてもあたたかかったと思います。
そして家に戻れば、優しく笑顔で迎えてくれる千代さんや愛娘よねの存在が…。自分の「居場所」があるというのは、本当に幸せな事なんだなぁ…と感じました。

次回は、一豊と六平太の緊迫したシーンから始まりそうですね…どきどき。そして哀愁の半兵衛、最期の時です…。

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2006年5月 7日 (日)

大河「功名が辻」第17回

すっかり遅れてしまいましたが…前回の大河話を少し。

何だかこの回、久々に歴史に話が戻った様な気がしましたね〜。権六があんなに喋ってる…!!(新鮮だったらしい)前から期待はしてましたが勝野洋さん、なかなかどーして良いカンジの権六演じてくれそうな気がしました。本能寺後の秀吉との反目具合に期待!!
…肝心の秀吉より彼のほーが楽しみってのも、困ったモンですが(汗)。

そして半兵衛さん…。最近裏方業が多かった様ですが、その内にも体はどんどん病魔に蝕まれている様で…。筒井さんの穏やかな声音が又、却って彼の静かな覚悟を映し出していた気がしましたね。
来週は久々の大仕事…彼の智恵者ぶりに注目してます!!

一方で千代さん、遂に出産です!!もう男子が生まれると信じて疑ってない一豊様…いーですよこの相変わらずの思い込みぶりが(笑)。
…どーでも良いんですが一豊様、張り切って"秀豊丸"なんてな大層な幼名考えたのは良いですけど…今の内からこんな気合い入れちゃったんじゃ、元服した時どうするつもりだったんでしょうね?(笑)。

初産の千代さんを皆は優しく見守り…六平太も又、西国から急遽舞い戻ってきます(※注:なるとビジョン)。
仕事柄女子の事は良く分かっている…なーんてうそぶいておき乍ら、いざ千代さん産気づいたらフツーにうろたえてたのが今週のツボです(笑)。一豊に出産報告をしに行った表情といったらもう、一豊に負けぬ喜び様でしたしねー。よかよか。

傷心の旭も…泣き乍ら全ての気持ちをブチ撒けて、やっとひとふんぎりつけた様です。言いたい事を素直に言え…気持ちを正直にぶつけ合う事が出来る。千代さんの助言、理想的な夫婦のあり方だなーと思いました。思えば千代さん、一豊様との祝言直後はもー質問責めでしたからね(笑)。言わなくてもお互いが分かる…というのは、その過程にこういう想いの伝え合いがあってこそ成り立つ関係なんでしょうね、きっと。

…今回は見終えて1週間近いのもあり、本当に各人物への語りだけで終わってしまいました…。イエ書く事なくて延ばしてたのではなく…気がついたら今になってしまいまして。
やっぱ感想って、観賞後早ければ早い程思った通りに書けるのだなーと痛感してます…頑張ろ。

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2006年4月26日 (水)

大河「功名が辻」第16回(ちょい辛口…)

今回は長篠合戦話。
ここん所山内さん家は今日も大変!!的な家庭内ドラマが多めだっただけに、歴史イベントに話が戻るのは久し振りな気がしますね〜。信長の顔を見る事すら久々な気が(1週見損ねた所為かな…)。
…の割には、合戦シーンは控えめな作りでしたかね。小谷城の時もでしたが、話の筋はあくまで山内「夫婦」である様です…。

小谷の話では万福丸が事に絡み、戦の世の虚しさやその中で互いに寄り添う夫婦の健気さ…を、なかなか巧みに描いてくれてた気がしました。悩む一豊も支える千代も耐える於市も、それぞれの必死さが伝わってきた気がしましたね…。(参考:過去記事はこちら)
今回も大筋ではこの路線を踏襲しており、旭の慟哭等、胸に迫るシーンも確かにあったのです、が…何つうかな。これは私の感覚の問題なのですけど、夫婦大河だからってこうも毎回メロドラマを盛り込まないとならないモンなんですかね…。昨今の大河(しかも夫婦系)はとんとご無沙汰だったので、単に私がその流れに馴れ親しんでないだけなのかもしれませんが…。

旭の兄・秀吉にその腕を見込まれ、馬防柵作りに手を貸す為戦場へと向かった源助。元が農家の出であるだけに、戦というものにアレルギーを感じがちな旭は必死に彼を引き留めようとしますが…一豊の説得や源助の強い意志を前に、泣く泣く秀吉の命を承諾します。
柵は難なく築き終わり、源助も安全な内に帰途へ着く事が出来た…にも拘わらず、彼の中に一瞬芽生えた好奇心が、取り返しのつかぬ不運を招いてしまったのでした…。

旭役の松本明子、そして母菅井きんの(良い意味で)泥臭さは流石!!戦場を毛嫌いする様も、そこで源助を喪った嘆きの姿も、侍の家にはない壮絶な迫力があったと思います。源助を救えず自責の念に駆られた一豊も…彼の優しく律儀な性格を推し量ると、すわ切腹と迄思い詰めるのもありえる事かと。
しかしそんな一豊と共に、自らもその命を絶とうとした千代の姿は…お腹に宿る子の事を考えると、手放しで感動する事は出来ませんでしたよ…。戦国武士の一豊はともかく、やっと念願の「母」になった筈の千代迄もが、テンション優先の行動を起こすのはどうなのかな…もっと違う形で、彼女の「強さ」が表現されても良かったんじゃ、と思いますね。
うーんこれが夫婦大河の醍醐味なのか…な?

あ、と…どうしても引っかかっちゃったのがねねさん…。
今はあーいうタイプのねねさんが流行りなんですよねー。それは良いんです…けど、もう少し人としての奥行きが欲しいな…と言うか。
千代の振舞いを手厳しく諫めるのは結構、けどぐさっと言った後に朗らかなフォローで和ませて欲しい。秀吉の女癖にバトルを繰り広げてくれても結構、でも最後はけろっと笑って引きずらない寛さが欲しい…。気持ちの根っこの部分に「ゆとり」を持ったねねさんであって欲しいなー、と思う訳です…。
今のままいくと、いずれ淀殿への闘志を剥き出しにされそうで怖いなぁ…。それ迄に彼女にも何らかの変化が起こる事を願いつつ。

…スミマセンこれだけ言いたい放題書き散らかしてナンですが、六平太が千代に見せた優しい笑顔はとても良かったと思います(単純過ぎ)。再会シーン以来の穏やかな表情なのでは!?
千代の幸せの為に、自分の中の複雑な感情には蓋をする六平太…切ないですねぇ。その抑え目なカッコ良さがたまらんです!!
小りんが気付いちゃってるのも自分的にはセットで好み(笑)ナイスコンビじゃん!!
 
さー次週は待望の☆よね姫誕生でーす!!六平太が無駄に子守りとか上手かったら楽しいと思う(夢見過ぎ)。
そしてどうやら成人お玉も…?一寸見ない内に大きくなってまぁ〜(親戚か)。

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2006年4月17日 (月)

大河「功名が辻」第15回

久々な気がする大河感想。前回は本当に、(再放送も含め)素で見逃してしまいまし、た…。
その為、見てない分話が食い違う所が出てしまうかもしれませんので、何卒ご容赦下さい…。

400石取りの身分となって、一豊も千代さんも自然と貫禄がついてきた様に思えましたねー。一寸前迄のおっかなびっくり事に接する姿勢が大分少なくなってきた気がします。
家臣も増え、屋敷も大きくなり…少しずつですが、2人の夢が近づいている様子が窺えました。

そんな山内家のこれ迄を支えてくれたひとりである祖父江新右衛門が、何と冒頭で隠居の許し乞いを…。原作よりも一足早く、第一線から退く意志を決めた様です。揺るがぬ気持ちを察した山内夫妻は快くそれを受け入れ…ますが同じく古参の後藤吉兵衛は、複雑な表情を隠し切れぬ様子でした…。

長らく苦楽を共にした同胞の隠居は、覚悟はしていても寂しさは募るもので。かく言う吉兵衛も体は衰え、説教は長くなり、耳も遠くなっている…。いずれ訪れる老いの境地を前にして、尚も毅然と立とうとする吉兵衛に哀愁を感じ切なくなりました…。
しかしまだまだ現役続行する気はマンマンで!!若武者達と口論しつつも、まだまだ元気な吉兵衛です!!少しでも長く、彼の長話が聞ける事を楽しみにしてますよ(笑)。

そしーて六平太!!ろくへーたがこんなにいっぱい!!これ迄草葉の陰や天井裏でお仕事していた六平太が、遂に食客として山内家に仕える事となりました!!
原作であった、山内夫婦2人きりで「六平太を雇っても良いんじゃない?」と話した途端畳の裏から姿を現すあのコミカルシーンもちょっぴり期待していたのですが、彼の登場シーンてんこもりだったので六平太ウォッチャー(笑)としては嬉しい限りの回でしたよ☆相変わらず千代さん大切にしてる所も見せてくれて、更に悦です♪

んな感じで何処か底知れぬ雰囲気漂う六平太ですが。こう見えて結構さっさと山内家臣団に馴染みつつある様です。
まずのっけに鉄砲の腕前を披露し、若い衆から一気に一目置かれる存在に。更に「お局様には気に入られとけ」ってな新人OLの基本通り(OLじゃねぇ)、年長格の吉兵衛を持ち上げる事にもぬかりはありません(…え?吉兵衛お局様?)。流石草の者…と言うべきか、気さくさすら感じさせる六平太の変わり身ぶりに目を見張る思いでした…。

そんな飄々とした抜け目ない六平太も、千代に対しては熱い気持ちを見せてくれます…。思えば初回の彼の様子からしても、実は結構心の中に激しいものを持っている男なのかも知れませんね。
「おれが一豊の盾になろう」という言葉は…千代への想いからなのは勿論ですが、一豊個人に対する好感も少しだけ垣間見える様な気がしました。一豊に家臣になる動機を問われた時言った「山内一豊という男に惚れたからだ」という理由も、あながち全く心にもない台詞ではなかったのかなぁ…と思ったりもしてます。

まぁこのままなら何事もなく話は進んでいくのでしょうが。現れちゃいましたよあの小りんが…。
やって来たのは当然一豊への執心からで、お陰で一豊様は1人ホラー映画をやる羽目に(笑)。あの一豊様の心は、もう動きそうにないよなぁ…これからどうするつもりなのか。
時に今回、六平太の小りんに接する姿勢が、何だかお兄ちゃんっぽく感じられたんですけど(笑)。無邪気な妹を窘めつつも最後は仕方ねーなーと折れちゃうカンジが…保護者チックに見えなくもないです。六平太がさばっとしてるからかな?

戦を知らせる法螺貝の音で幕を閉じた今週の大河。
次週タイトルは「長篠の悲劇」、です…。「悲劇」って…えぇえ!?

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2006年4月 5日 (水)

大河「功名が辻」第13回

先々週の比叡山、先週の足利将軍…と、信長の破竹の勢いは最早誰にも止められませんで。今回はいよいよ、その矛先を於市の嫁ぐ浅井長政へと向けました…。

前半戦は小谷城攻防戦、そして落城へ。最後迄芯の強さを見せてくれた長政、カッコ良かったですね!!命と禄高惜しさに信長のもとへ下るのを潔しとせず、最期は炎上する城内で見事切腹…榎本さんの目力が最高に映えた場面でした。なだけに大きな合戦シーン等がなかったのは、少し残念かな…。やったら又別の素敵さが出てくれた様に感じますね。

於市様も様々な苦しみ・悲しみの中、その姿はいつも凛々しくて…。ずっと気丈な姿を見せ続けてくれるも、やがて内にある激しい感情を滲ませてくれた所に結構引き込まれましたね。
万腹丸の事を知ってしまったシーン…目を潤ませ声を震わせ乍らも、静かに感情を押し殺そうとしていたのが切なかったです…。その後金の髑髏が持ち出された席で堪え切れず激情を露わにした場面では、それ迄の彼女の辛苦が一気に伝わってきた気がしました。
これから更に過酷な運命が待ち受ける於市様…見続けるのが段々辛くなってしまいそうですが、それらに最後迄真っ直ぐに向き合う彼女の強さを、今は只見守っていこうと思います…。

本来は子供達と共に、小谷の城そして夫・長政と運命を共にする覚悟を決めていた於市様。その揺るがぬ決意を動かしたのは、秀吉の「嫡男・万腹丸の助命は必ず約束する」という言葉でした。
何より大切な幼き子供が助かるのならば…と、苦渋の決断で城を落ち延びた母子でしたが…信長は愛する於市の嘆願も聞き入れる事なく、万腹丸の処刑を秀吉に命じます。そしてその命は秀吉から一豊へ…。後半は、今迄功名一筋で走り続けてきた一豊が初めてそのやるせなさを前にし、「功名とは何か」と苦悩する姿を描いていました。

敵将長政の嫡男とは言え、相手は年端もゆかぬ幼き子供。手にかけるのは余りに不憫に思う一豊です…。同じ胸のつかえは秀吉も感じてはいるのでしょうが、しかしこれが世の習わしと無理矢理にも割り切り一豊にその命を下します。
「功名の為武将の首を挙げる事は進んでするのに、子供だから出来ぬというのは勝手な話だ」と半ば八つ当たり気味にわめいた秀吉の言葉に、一豊は反論する事が出来ず…命令に従わざるを得ませんでした。

確かに同じ「手柄」と呼ばれる行いなのですが…しかし合戦で相手となる武将達は、向こうも同じく敵の首を挙げ立身を狙う身でありまして。言ってみれば同じ土俵に立つ者同士の勝負、覚悟も気構えも互いに持ち合わせているだけに、事の善し悪しはあれどもまだ気持ちの上で引きずる部分は少ないと思うんですよね。命を奪うという行為に変わりはないのですけど…無抵抗の、しかも子供を手にかけるというのは…立場の上でも気持ちの上でもあまりに一方的である為に、人を殺めた重い気持ちはやはり色濃く残ってしまうと思います。たとえ自ら刃を下ろしたのでなくとも、胸の内には消えない感触がいつまでも残るのではないかと…。
一豊が処刑実行の下知を飛ばす迄の僅かな間、それは彼が初めて見せた、「功名を上げる」事に対する躊躇いであった様に感じました。

今回は人間の悲哀や苦悩の描写が多かったので、どうしても全体が沈んだ雰囲気になりがちでしたが。そんな中癒しをもたらしてくれたのは…やはり千代さんでしたね。処刑の事を苦悶に満ちた表情で告白した一豊を、優しく包み込む千代さんが…今迄になく大きく見えた気がします。
どんな慰めも、労いの言葉も、一豊の心の痛みを取り除く事は出来ないから。だから…そっと手を握り、「あなたがこの事で涙を流す、優しい人間で良かった」と言って一緒に泣いてくれた千代さん。これだけできっと、一豊は随分救われたんだろうなぁ…と思います。
忘れる事も、捨て去る事も出来ない痛み。けれど2人で一緒に背負って行けば…少しだけ、軽くなるかもしれない…。この夫婦はこうやって、心を寄り添わせて歩んでいくんだなぁ、と感じさせるシーンでした。

そして癒しの千代さんがやってくれたはもうひとつ。
於市様の打掛の取り立て(誤)に突如来訪した信長に、大わらわの山内夫妻…。あわてて戸口に蹴躓いた千代さん、ナイスです!!(笑)かーわいい☆まだまだドジっ子な姿に思わず笑みがこぼれました〜。

さてさて遂に近江唐国を賜った一豊様〜。来週はお引っ越し?家臣探し?に忙しくなりそうな気配。そして金髑髏の一件で完全に於市様から嫌われた秀吉は…悪い病気が出る様です(苦)。ねね様おかんむり…。

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2006年3月29日 (水)

大河「功名が辻」第12回

今週は時間通り見る事が出来ました。や、やっと追いついた…。

タイトルは、「信玄の影」。…これ予告で見た時「そういえば信玄役聞いた事ないけど誰なんだろー?」と、ちょいと気にしてたのです、が。…そうきたかって感じですか(笑)。出し切り御免な今川義元役に江守徹さんを抜擢した前例もあったので、実は少し又そんな展開期待したりもしてましたけれど…病の淵という事で、結局1度も姿を見せずに没されました…。

それに伴い、武田勢を当てにして信長挟み撃ち作戦を画策していた足利将軍も…哀れ追放の道を辿る事に。最早信長の勢いは誰にも止められませんな…。何とか細々続いてきた足利将軍家、ここに滅亡です…。最後迄小心権力者っぷりを生き生きと演じ切ってくれた三谷サン、流石でした!!(笑)もう見られないと思うと寂しいかな〜。
そして明智光秀の哀切の表情…時代の流れとはいえ長きにわたり心を砕いてきた将軍家の凋落、様々な想いが溢れ出した事でしょう…。辛そうな姿は胸に迫るものがありました。
これで天下は一気に信長の独壇場に…浅井家の命運も風前の灯火です…。

そしーて今回は!!ついについにですよ一豊vs.六平太ー!!
大河は六平太の設定が変更されてたので、このシーンはないのかなーと思ってましたけどね。互いに一歩も譲らぬ互角の勝負!!暗闇の中で立ち合う姿は迫力ありましたよー。
そして六平太が持ちかけるは内通の手引き。最早落ち目の浅井を見限り、中国は毛利へ鞍替えする算段で。此処で甲賀の力を貸す代わりに織田の内情を毛利へ横流せ…という交換条件、これを「魂を売れ」という激烈な言葉と共に提示します。原作にも出てきたこの表現、改めて司馬先生ずぶりと刺さる言葉上手いなーと感じましたね。
香川照之さんが又、この台詞を自分のものにしてくれていた気がして良かったと思います!!今から次の登場が楽しみですよ〜☆

この甘い誘いを一豊は毅然と断ってくれましたね。「わしは日輪の下で功名を立てる」かぁっこ良かったですよ〜!!上川版らしい潔い決着の仕方ですね!!そこで「そうか…千代が言うたのなら、仕方がないな…」と引き下がる六平太も又大河流で最高!!(贔屓目)個人的には結構好みな展開で満足でした〜♪

因みに原作絡みでもうひとつ。比べてどうこう言うつもりはないのですが、原作での一豊のからりとした断り方もかなり好きなんですよねー。人間らしい正直な台詞に共感する部分もあって。
結構お気に入りな部分なので、勝手乍らここで引用させて頂きます…。(以下、司馬遼太郎著『功名が辻(一)』文春文庫より抜粋)

「六平太、こんどはわしの」
 と、伊右衛門はすこしどもった。
「いうことを聴いてくれるか」
「聴くとも」
「わしは、おぬしが見ぬいたとおり、功名の餓鬼かも知れぬ。おぬしはわしのそういう弱みに乗じてこの話をもってきたのであろう」
「まあそうだな」
 六平太は桑の葉をむしった。口に入れ、ぐちゃぐちゃと噛みはじめた。
「いいか、甲賀者は口が固い。おぬしが今後織田家の機密を洩らしている、というようなことは、おぬしの生涯ひとには知れぬ」
「しかし六平太、おれの話の続きだが、たしかにおれは功名をたてたい、立身はしたい。したいが、まあ、あれだな、……つまりよく出来たことに小心な男だ」
「──?」
「そんな芸当はできぬさ。ことわる。おれは真昼間の太陽の下で功名をたてる。そういう男でないと立身できぬ、とおれの女房殿がいうた」

この「小心な男」てのを自覚し、分不相応な事は望まないのが一豊の魅力な気がしますねー。原作も大河も、このテのうまい話をすぱっとつっぱねてくれる清廉さが好きです〜。
只小りんに関してだけは、断トツで大河の生真面目さに軍配ですけど(笑)。原作のだらしない事といったら…まぁそれも不思議と憎めぬ司馬マジック。

今回は思い入れある場面の回だったので、つい話が原作方面へ…失礼致しました;
来週は長政・於市夫妻に注目したいですー!!

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2006年3月26日 (日)

大河「功名が辻」第11回(再)

周回遅れの大河感想…。この回は早速大がかりな動きがありましたよー比叡山攻略!!

この回何と言っても良かったのは、明智光秀の苦悩する姿!!ですね!!信長による比叡山攻撃命令…神仏をも恐れぬ不敵な行為、更には後に草木いっぽん残させぬ徹底した殺戮行為に、繊細な心を持つ光秀は異を唱えます…が。信長は欠片も耳を貸さず、果てには激昂し重臣達の面前で光秀を罵倒し尽くします…。
この時の光秀の無念そうな姿、比叡山で見せた苦しげな表情…彼の心の痛みが伝わってくるシーンでしたね。正に命果てんとする坊主がわめいた「仏罰が当たりますぞ…!!」という一言…光秀の耳にはいつまでも残り、これからも彼を苦しめるんでしょう…。
この功績により古参組を押し退けて城持ちとなった彼ですが、心の内は晴れぬままなのでした…。

それとは対象的な秀吉の台詞。
「全ての命を実行する必要はない、己の性格の範囲で出来る事を為せばよい…」といった内容の言葉、強がりもあるかもですが興味深いものを感じました。
同じ加害者に与した立場乍ら、己の良心を敢えて押し殺した光秀と、独断で自分に正直な行動をとった秀吉…後に謀反人・天下人となる2人の異なった価値観、何だか暗示的なものを感じましたね。

事態は信長の勢いがじわじわと増し始める展開へ。これに伴い、舘さんの振舞いも勢いづいて参りましたよー。まるでインテルの監督みたいなオレ様オレ様ぶり(CXの見過ぎ)。まだまだ彼の昇り調子は続きますね…!!

後秀吉。
生還を果たした一豊との再会シーン、底抜けの喜び様に一寸「人たらし」っぽさを感じました。溢れんばかりの歓喜&号泣!!こーれ目の前でやられたら、成程常人はコロリとすっ転ぶでしょうなぁ。裏事情を知り得ている脇に控えた堀尾&中村の両人が、よー言うわってな表情で秀吉を見つめていたのも非常に良い味出てました(笑)。
前から感じていたのですが柄本明さんの秀吉、老年期の陰鬱とした雰囲気が結構上手く出せるんじゃないかなーと注目してたりします。かなり先の話ですけど、ね…。

その一豊、どうやら助かったのは小りんの働きによる様でして。ドSな彼女に様々いびられつつも、何とか命を持ち帰ってきた様です。今度は何事もなかったとはいえ、やはり隠し事は出来ぬ性分らしく…おそるおそる千代に事のあらましを伝えまし、た…。
が千代さん、ビクつく一豊の予想に反し、すっかり大人な反応を見せてくれまして。不安も後悔も乗り越えて、只「信じる」事にすると胸に決めたみたいですねー。あんまり落ち着き払って「何なら側女でもどうぞ」と迄口にしたモンだから、一豊の方が取り乱す始末で(笑)一先ず一件落着って感じですかー。
これに懲りてもーうやっちゃ駄目ですよ一豊サン(五寸釘)。

…続きは先程見終わりました(笑)。
語りたい事はてんこ盛りなんで近い内に!!

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2006年3月25日 (土)

大河福島正則情報!!

今回の大河の舞台は戦国時代。個人的にかなり思い入れのある時代なので、ストーリーと並び登場人物の顔振れも密かな楽しみだったりしてます。
 
以前に福島正則が出るんだー!!と知り、思わず大はしゃぎした事がありましたが(過去記事はこちら)。
ネットサーフィンしてましたら、更に詳しくおいしい情報を目に致しました…!!
大河での福島正則の役所について、の記述みたいです。以下抜粋。

福島正則:嵐広也
秀吉の血縁にあたり、一豊よりも若い世代の武将。賤ヶ岳の戦いで七本槍の筆頭にあげられる活躍を見せ、論功行賞により禄高は一豊を上回り、一豊は出世競争の中で若い世代に抜かれて行く焦燥を覚える。秀吉亡き後、家康と三成を二つの極として政治地図が展開する中で、反三成派の急先鋒となり、その間に入った一豊が苦慮することとなる。

この役回り、原作ではどっちかゆーと加藤清正が担っていた気がしたんですよね(特に序盤)。要所要所で一豊と接触したり、言葉も交わしたりする中互いに敬意を払っている様子で。
大河では正則との話に軸が置かれるのかなぁ…。一寸想像してみると、正則の方が聞き分けなさそうなのでドラマ的には数倍盛り上がるのかもしれません(失礼な)。
もう少し秀吉が出世したら清正と共に登場しますかねー。楽しみです☆憎めない良い役に描かれてると良いな…。
 
そして上記の太字部分ですよ…!!「一豊が苦慮」ですって!!石田三成と福島正則の間で!!
どう頑張っても歩み寄り様のない(と言うより正則側に歩み寄る気がさらさらない)この2人…大河の温厚な一豊様の苦労が目に浮かぶ様ですよ(笑)。
小山会議で共に大きな影響を諸侯に与えた2人、と言う所と絡めて両者の関係を描くのでしょうか。まだ先の話でありますが、どうなるのか気になる所ですねー。
何となくですが、正則は一豊みたいなタイプ嫌いじゃないと思います。
一豊も、正則みたいなタイプ…悪気はない人なんだろうな、とは思いそうな気がします(微妙な言葉のニュアンス)。
 
ネタ元となったサイトはこちらなのです…が。ネタバレ要素が所々あるので、気になる方は心した方が良いかもしれません。
史実の人物はともかく、創作キャラの去就についても触れてしまってるってのは…良いんッスかねぇ…。

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大河「功名が辻」第10回(再)

今ッ更な上に周回遅れでありますが、先週再放送した回「戦場に消えた夫」の感想を少し。
 
恒例の冒頭部。「浮気」絡みの本編に因み、時の英雄達が好んだ側室のタイプが紹介されました。
織田信長は「癒し系」。
豊臣秀吉は「ブランド志向」。
徳川家康は「健康型」。
さて、一豊の場合は――?
 
……「場に流されるタイプ」でしょうね、明らかに(爆)。

 

この回は、世の情勢的にさ程の動きはありませんで。話の中心は専ら山内夫妻の記念すべき(?)初夫婦喧嘩でした。
前回ラスト、浮気という千代にとって衝撃の告白をしてしまった一豊様…!!呆然とする千代さん…。少しでも気を落ち着かせようと努めて静かに問い正すも、一豊様律儀に答えれば答える程火に油を注ぐ結果に(笑)。何とか堪えようと努力する千代さんではありましたが、しかしとうとう溜まりかねて家を飛び出してしまいました…。
 
えーと。基本的には微笑ましく見ていたのですけれど…も。欲を言わせて貰えば、千代さんには「山内家の中」で決着をつけて欲しかったなぁ、なんて…。
イエ別に原作の千代さんみたく、にこにこ笑顔で私は全てお見通しですからねオーラをびんびん放ってくれと迄は言いませんが(笑)。寧ろ仲間由紀恵さんの素直な千代さん像には原作抜きで好感持ってるんで、浮気の件であからさまに旦那に当たり散らしたのは人間らしくて良いと思ったんですよねー。
その後寧々様の所へ相談しに行ったのも、又ひとつ大人になるきっかけとなって良かったかなと。
それでもどーにも腹の虫が収まらず、ろくに家の中で口聞かずに一豊様ほとほと困り果てる…というのも、大河の千代さんらしい反応でアリだった気がします。寧ろ望む所(笑)。
しかし、どーにか45分話に引き延ばす為でしょうか…「実家に帰らせて頂きます」迄持ってきてしまったのは、少しいき過ぎかなとの印象を受けました。旦那はともかく(ってオイ)、家臣のとはいえ子供達迄放ったらかしで出てってしまったのは…どうなのかなぁと。不破夫妻とのシーンそのものは、なかなかに収穫あるものではありましたけどね…。
長丁場の大河、時にはこういう寄り道話も必要なのかなー。
 
ま、それとは別に、人間ドラマとしては結構興味深いものがありました。喧嘩するのは悪い事じゃないけど、後で後悔しない為に必要以上の意地は張らない方が良いよ…と感じさせてくれる展開で。
これって広く家族・人間関係に通じる事の様な気がするんで、一寸自身と照らし合わせてぎくっとしてみたり…。私も結構意固地になってしまい後自己嫌悪に陥る事何度もある為に、人に甘えてるんだなぁ…とつくづく反省。ふと日頃の行いを省みてしまう話でした…。
 
天下全体の状況については、次回以降に大きな動きがあるみたいですねー。明日の再放送を待つ事にします!!
更に一見解決したかに見えた今回の騒動、どうもまだ持ち越す部分があるみたいで!?再び小りんへと続く展開…一豊の受難は続く様ですー。

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2006年3月12日 (日)

大河「功名が辻」第9回(再)

初めの頃は視聴率低迷が囁かれていた今回の大河ですが。この所じわりじわりと数字を伸ばし、どうやら20%台に迄持ってきたようですね。きっと山内夫婦のこつこつ実直に歩んでいる姿が、徐々に評価されているのかなーと思ったりしてます。
…んな矢先、一豊様ったらやっちまいました「初めての浮気」。あーあ。
 
正直ですね、今回の大河見始めた時からこのシーンがどう描かれるのか非常に関心がありまして。上川隆也サンの演技から伝わる雰囲気が原作以上に真面目で誠実な感じを受けたので、あそこでうっかり魔がさしちまうイメージがどうも湧かなかったんですよね。
しかしまぁ結局は、誘惑に耐えきれず小りんと一線を越えてしまいました…。
 
重傷を負い乍らも殿軍に従軍し、徳川勢の間一髪での援護射撃にも助けられ何とか命だけは取り留めた一豊。その文字通り命懸けの働きが認められ、一気に200石に加増と相成りました。
その傷も癒え切らぬ内の今回の不義…。しかもこれは単に夫婦間の揉め事で済む話ではなく、何と相手は甲賀の間者だった訳です!!一気に血の気が引く一豊…何とか家臣達になだめられつつ、重い気持ちをしょい乍ら千代の元へ戻りました…。
 
やはり再会時の、「命拾うたぞ」「それこそが功名の種にございます」のやりとりは好きですね!!仲間由紀恵さんの真っ直ぐな明るさが、原作とは又違った良さで心が和みました〜。
そのまま無事を喜び互いの絆を確かめ合う2人…となる筈が一豊の良心がそうはさせませんで。「千代、すまぬ…」と自身の犯した過ちを正直に打ち明け、頭を下げます…。
ここで話は次回へと持ち越される訳なんですが、この自分から事を白状し平謝りする姿勢、原作とは異なれど私は結構良いんじゃないかな〜と思います。なあなあでやり過ごすのを良しとしない所が、何だか上川版一豊らしいなぁなんて。
でもやはりショックを隠しきれない千代の表情は、見ていて辛いものがありましたね…。あんだけ一豊の身を案じ、無事の帰りを待っていただけに…反省しろよー一豊様(釘)。
 
そして今作の助演男優賞最有力候補(笑)、六平太の存在感も増す一方ですね!!握り飯を小りんと並んでもっさもっさ頬張る姿、何だか愛嬌あってかわいかったです☆口の中に物入れたまま喋るなんてもー大人げないなぁ(笑)。やっぱ登場人物中ピカイチで生き生きしてる気がしますねー彼。
 
今回彼が、一豊の怪我を知り取り乱す千代に言った台詞…「お前の亭主に殺された者の家族も、その無事を祈っているんだ」という言葉が、何だか胸にずんと響きました。それ迄一豊の事しか見ていなかった千代がはっとさせられ…又ひとつ大きくなった気がしましたね。
只千代の事大切にしてるってだけじゃなく、もっと深い所にある六平太の感情が垣間見えた気がして、とても胸に残るシーンでした。
 
後もう1人、生瀬さんの堀尾も良い味出し始めた気がしましたね〜♪殿軍で必死に一豊を守る姿勢も、その礼を述べに来た一豊に優しく言葉を掛ける姿も…。人間としての器の大きさを感じさせてくれました。
関ヶ原迄には更にこの持ち味に磨きがかかってると思うので、今からとっても楽しみですね〜☆
 
さぁて、一豊の浮気を知った千代サン…どうやらとんでもない行動に出る様です。どうなる、どうする一豊様!?

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2006年2月26日 (日)

大河「功名が辻」第8回

タイトルは「命懸けの功名」。この頃はすっかりヘタレキャラになりつつあった一豊様ですが(失礼ですよ)、ひっさびさの荒武者ぶりを見せてくれました…!!
 
思えばここ迄キレキレの一豊様って、初回の桶狭間以来の様にも?相変わらず猛者を求めまっしぐらに戦場を駆け巡る御姿はカッコ良いです〜☆やっぱ上川隆也サンの精悍な眼差しって、こういう役にはピッタリですねぇ。久々の男振りにすっかりホレボレしてました…♪
 
そして「顔を踏め」のシーンですよ…!!もーカットしないでくれて有難う大石サン!!(笑)息も絶え絶えに、しかし毅然と命じる一豊…泣く泣く顔に刺さった矢を引き抜く両家臣…。史実でも原作でも大好きなシーンなので、想像以上の迫真の演技に大感激☆でした!!
やっぱこういう時、実力派の俳優さん達の技量を見せつけられますねー。
 
この戦で一豊は顔に大怪我を負い、立つ事もままならぬ状態になってしまいます。意識は朦朧、支えがあってもろくに歩けない…それでも殿軍を務める事になった秀吉軍に対し、自らも与力として従軍するという姿勢を貫く一豊…。かろうじて聞き取れる程のかすれ声で、その決意を滲ませたシーンは圧巻でした…。只ぜえはあ言ってるだけじゃなくて、何とか言ってる事が分かるかなって位の声の加減が絶妙でしたねー。今迄で一番感動したシーンかもしれません…。
そんな主君の想いを汲み取り、一丸となって支える家臣3人が又素敵でした!!この仲良し具合がたまらなく好きだなぁ。
後出番はちょっとだけでしたが、さりげに小六も良い味出してた気がしましたね。
 
山内家臣と言えば。いつの間にやら仲良くなってた吉兵衛と新一郎。某パチ先生の人情にほだされたんでしょうか(絶対違う)。どうも実の親父の言う事はすんなり聞き入れる気になれない新一郎…難しいお年頃の様です。
 
一方その頃六平太はと言うと、一豊サン家の庭先でざばざば顔洗ってました(笑)。思い詰めた様子の千代の傍で、「おれは千代の味方だ」と言い切る六平太…!!いーですねこの目線を合わさずさらりと言うトコロが!!(笑)こうやってちょくちょく(?)庭先に現れるのも、千代元気にしてるかな〜ってな単純な想いが…あったら良いな…(希望的観測)。
来週も、一豊の身を案じる千代の心の支えになってくれそうな予感が!?おーおー楽しみにしてます!!
 
時に明智光秀。互いに互いを出し抜こうと目論む信長と義昭の間で板挟みです…。あぁ見ているだけで胃が痛くなる。中堅サラリーマンの涙を誘う彼の立場(初耳)からも目が離せないですね…!!
 
久々に家康も登場しました。彼に信長からの書状を手渡すは一豊、その文面から戦の気配を嗅ぎ取った家康…。「そちの考えで良いので申せ」という一番苦手な質問をされた一豊様、やたらな事は言えぬとひたすら「分かりませぬ」と対応。が、この直球ストレートな姿勢、却って三河気質な家康には良く転んだんですかね?意外と気を損ねていなかった様な。流石の信長も、ここ迄は狙っていなかったでしょうけど…。
これで山内一豊と戦国三大英傑との接触は、一通り完了した模様ですね。
 
さーて来週は。かわいい顔して割とやるモンだねぇなあのコの登場ですよー。
そして一豊様…あーあ。あーぁあ。(当てつけがましい)

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2006年2月20日 (月)

大河「功名が辻」第7回

大河「功名が辻」第7回。タイトルは「妻の覚悟」です。隠しタイトルは「六平太の隠密ファイル」です(ありませんそんなの)。
 
えぇもぅ、1週間待ち望んだ甲斐がありました!!忍びの六平太完全始動ですよ〜☆浅井側に組する立場ではありますが、波に乗る織田方の勢いを消させぬ為…と言うより千代の為(深読み)、小谷に従軍していた一豊への接触を図ります…!!
 
思えばこの2人、まともに言葉を交わす程のコンタクトってこれが初じゃあないですかね。予想通り事態が飲み込めず目をぱちくりさせる一豊様…全く分かり易いです(笑)。当然ですけどこの様子じゃあ、彼が半兵衛の庵にいた坊さんと同一人物だとは気付いてないでしょうねぇ…。
そんな彼には構わず、言うべき事だけを告げはたっといなくなる六平太。静かな身のこなし、天井裏で耳をそばだてる様子、お得意の変装…短い間に(六平太的)見所満載で大興奮でしたよ!!
これから本格的に一豊に接近していくんですかねぇ…暫くは千代の幸せを密かに願いつつ、ぶっちゃけ一豊本人はどうでも良い位の姿勢で接して欲しいです(だから深読みだっての)。
 
…あーと、話自体のメインはこちらではなく(笑)、タイトルに見られる戦国女性の信念を描いています。男衆が戦に出払い、留守を任されるは山内家2人の戦国妻…そんな彼女らの"覚悟"がテーマでした。
この話で、千代にも貫禄あるどっしりした構えが身についた様に見えますね。今迄も聡明さの片鱗は見せていたものの、まだどこか落ち着かぬ風であったので。どんなに手を尽くしてもどうにもならない悲劇を乗り越え、ラストで一豊らの出陣を見送る千代…徳次郎と共に、一回り成長した彼女を見た気がしました。
 
あ、そう言えば一豊様、於市様からの言伝はちゃあんと千代に伝えたんですかね?何だか慌ただしくて、コロッと忘れてそうなんですけど…。欲しいものは力押しで手に入れるジャイアンの様な於市様、雷落ちても知らんぞー(笑)。
 
於市様と言えば。長政との夫婦ぶり、回を重ねる毎に様になってる気がしますー。今回は長政の男気も見られ、芯の強い夫婦という印象を受けました。山内家とは全く異なる夫婦像…こちらも注目したいですね。
 
そしてー注目と言ったらお玉サン!!です!!細川忠興が目に入れても痛くない(何か違う…)、ガラシャ玉子の初登場です!!迷子になっていたちびっこお玉を千代が保護し、明智家迄送り届けてましたね。
成人するのはもう少し先かな…関ヶ原前の壮絶な見せ場を期待してます!!
更に光秀妻と一豊妻の接触が…共に良妻の鑑と賞される2人、ツーショットは何だか興味深かったですね。
 
来週は、一豊の武功の中でつとに有名なアノ話!!ですね!!
最近久々に持ち前の男振りが表に出てきた一豊様(失礼な!!)、荒々しい合戦模様を期待してます☆
そして久々家康登場…あぁ、すっかり忘れこちらの動きも見逃せないですねー。

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2006年2月12日 (日)

大河「功名が辻」第6回

何とかえっちらおっちらと、動き始めた山内家。冒頭早速一豊様が、無言で空茶碗を突き出すという関白宣言を早くも見せてくれましたね。しかーし徐々にお家の舵取りを行ってくれてるのは、どうやらお千代サンの様ですよ(笑)。
 
今回は千代サンのくるくる回転する頭が、何とも小気味良い展開でした!!お小言好きの吉兵衛を、見事丸め込んでくれましたね(笑)。得意分野の昔話へ持ち込んだのが巧い!!更にその話を、心底興味を持って聞く純粋な姿勢がとっても好感持てますね〜☆先週若干不安視していた、家臣との不和も上手に乗り越えられそうで何よりです。
しかし吉兵衛、本当語り屋なんだな〜と改めて実感…。…後添え出来ない理由はコレなんじゃ、と勘ぐってしまいましたがいらんお世話みたいですね(笑)。
 
新右衛門一家も勢揃いで…一気に賑やかになりました山内家。子供らの名前を覚えようと、一生懸命な一豊様がかわいかったです(笑)。これで働き手は増えましたが、その分食い扶持も増えた訳で…苦しい台所事情を決して表には出さず、一豊の前では常に笑顔でいる千代が何とも痛々しいですね;献身的な姿に胸を突かれました…。
ようやく事情に気付いた一豊様が、千代の為に腕を振るってくれたのも良かったですね!!久々に頼りになる姿を見られた気が(失礼な)。こうやって夫婦二人三脚、支え合ってやっていって欲しいモンです〜。
 
終盤ではいよいよ戦支度と相成りまして。功名のチャンスと奮い立つ一豊主従に、彼らの身を案じ複雑な表情を見せる千代…。それでも気丈に家紋の旗印をあつらえる姿に、彼女の成長ぶりを感じましたねー。皆の無事を願い、自分が今出来る勢一杯の手助けをする…段々彼女にも"一国一城の主"の妻としての心構えが生まれ始めたのかなって感じがしました。
秀吉の前で、タイミング良く一豊に花を持たせた機転の利き方には今後も注目ですね☆
 
時に今回、明智光秀が信長の元につきましたね。作法全般を心得た教養者として、信長を知識面で支えてくれるみたいですが。しかしどーも堅苦しい儀式事に、辟易気味の信長…正直今の今迄舘ひろし信長には殆ど興味なかったんですが(スミマセン…)、この時ばかりは良い味出してた気がします(笑)。
 
来週は結構情勢荒れ模様の予感がー。
えぇこんな時こそ六平太の躍進に大期待ですよ(最近2言目にはソレだな…)。

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2006年2月 7日 (火)

大河「功名が辻」第5回

久し振りにタイムリーで大河見る事が出来ましたー。
晴れて新婚生活をスタートさせた山内夫妻、早速息の合った夫婦漫才(違)を見せてくれましたね☆
 
原作は千代の嫁入りから話が始まっているので、これでやっとスタートラインに並んだ所ですか。しかし原作の千代が当初から利発な細君として一豊の手綱を握っているのに対し、大河ではどうやら目下修行中の様子。まだまだ危なっかしさの残る新妻千代さんです…。
 
まずはのっけからやってしまいました、朝寝坊!!あさげの支度をすっかり忘れて夢うつつ。つか、一足先に起きた一豊様、「(千代は)まだ寝ておる」って…起こしてあげて下さいよ…。そんな感じで色々ヘマをやらかしつつも、くよくよせず持ち前の明るさで乗り切っていく姿が何ともかわいらしいですねー☆応援したくなる爽やかさがあります。
将来山内家を支える、彼女の創意工夫の才も見え隠れしていましたね。枡をまな板替わりにしたり…一豊様はニブいので気付かん様ですが(笑)このひらめきとポジティヴ思考で、これから末永く一豊を支えてくれそうですー。
 
原作の千代は本当目から鼻に抜ける聡明さなので、今回の大河の設定はファンの間で意見が分かれそうな気もしますが。感情移入がし易いという点で、この大河設定私は結構アリかなぁとも思います。
原作の千代があんなに完璧なのに生き生きして見えるのは、会話の端々から窺える彼女の朗らかな人柄と、司馬先生の軽快な筆捌きあっての事だと思うので…実写ドラマで同じ描写をやるには、相当上手くやらないとあの魅力は伝わらない様な気がするんですよね。始めから何でも見通せているのって、感心は出来ても共感には繋がらない様に感じるので…。
一歩ずつステップアップしていくドラマの展開には親近感を感じられるので、それはそれで良いのではないでしょうか。
 
ところでちらと出た一豊の近江視察。「忍びの様な真似…」の発言に、六平太の本領発揮ですか!?と心踊ってしまいましたが勇み足だった様です(恥)甲賀メンバーが一豊に接近するのはやはり合戦モードに入ってからでしょうか。
戦で功名を立てたい一豊はこの役目にぶんむくれ気味ですが、そこを鮒寿司の話で見事前向き思考へと持っていった千代の機転に天晴☆ですね。こんな調子で、知らず知らずの内に千代に乗せられている一豊様をこれからもっと見たいです(笑)。
 
一方で、今回は於市の方の輿入れ話もありました。
妹想いの信長って何だか新鮮ですねー。この兄妹の絆が、後の浅井・朝倉との関係の中で活きてくるのですな…。
見知らぬ地で暮らす事にほんの少しだけ心細さを見せた於市様ですが、ラストではきりっと背筋を伸ばし歩んでいて、芯の強さを感じましたねー。今後歩む波乱の人生の中でも、彼女は常に凛とした姿勢を貫くんだろうな…と思わせるシーンでした。山内家の台所で見せた、親の仇でも叩き斬るかの様な包丁捌きからもその布石が感じられる気がしますね(笑)。
 
来週はついに旗揚げ!!そして合戦へ!!
又戦場でブチ切れる一豊様が見られるんですねー♪楽しみ!!

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2006年2月 5日 (日)

大河「功名が辻」第4回(再)

何とか今日の本放送の前に見終わりました…。
なんやかんやありましたけれど、やっとこ山内夫婦の誕生です。そして六平太の静かな切なさが胸に刺さる回でした…。
 
「千代殿を、好いておりまする!!」…やーっと言えましたよこの男!!(笑)一豊様頑張った!!その場で聞いた瞬間の千代の表情が、驚きつつも心底嬉しそうでこちらも嬉しくなりましたね☆思えば本当紆余曲折な道のりでした…一豊様の気が利かないばっかりに(笑)。ようやく想いの通じ合った2人にほっと一安心です。…今度はちゃんと本人に向かって言ってあげて下さいね一豊様(笑)。
 
そうなると、人知れず辛い想いをしているのが六平太な訳でして…。千代をひっそり見守る事しか出来ない彼が、ほんの少しだけ見せた切なそうな表情はたまらなかったです…。
祝言に立ち合う事すら出来ず、じっと空を見上げる六平太…胸が締めつけられますね…。
これから彼はきっと、千代の幸せだけを願って傍に居続けるんだろうなぁ…。数少ないカットでしたが、存在感のあるシーンでした。
 
それにしても、ここ迄持ってきた半兵衛の尽力は凄まじいですね!!彼の後方支援あっての2人…つか、一豊様の告白だと思いますよ!!(笑)んーとにこの人、戦以外の事は誰かが背中を押す…どころか、蹴っ飛ばしてくれないとどうにも出来ない人なんですね…甲斐性ないなぁ(笑)。
まぁこれからは千代さんのバックアップがあるんで平気ですか…と思っていたら、予告見ると千代さんもドジっ子!?良妻の鑑とされる迄になるには、彼女もまだまだ一苦労ありそうです…。
 
そしてついについに…!!千代の持参金話が出てきましたね〜☆あの有名な逸話につながる伏線なだけに、どう描かれるか注目してたんですが。不破夫妻の温かな気遣いが伝わるほんわかエピソードで和みましたね。戦乱の中唯一無事だった嫁入り道具…という設定も、今後の展開へのスパイスになってくれそうで期待しています。
 
…もう1時間もすれば、続きが始まりますね(笑)。
この興奮そのままに、楽しみたいと思います!!

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2006年1月29日 (日)

大河「功名が辻」第3回(今更)

やっと見ましたよ…!!半兵衛も秀吉も六平太も大活躍の回でしたね!!(…一豊は?)

先ずは先週案じていた、半兵衛の千代に対する感情が杞憂であってくれて何よりです。妹的存在って感じでしょうかね。これからも良き相談相手になってくれそうですー。そしてついに、千代の一豊への秘めたる想いも表に出て参りました…。

がーしかし。当の一豊様は、やーっと成長した千代に気付いたばかりですよ。そしてあんまり綺麗になった千代へかける言葉に詰まった挙句、「…大きゅうなったな」と親戚のおっさんみたいな事を言う無骨っぷり。相変わらずの不器用さが微笑ましかったです☆そこは綺麗になったなっつう所だっての。
つか、今の今迄この2人がなかなか歩み寄れずにいたのって、偏にこの一豊様がニブ過ぎるという点に尽きるみたいなんですけど…。やっぱりヘタレだ…そこがかわいい所なんですがー。

千代の方は、一豊に会えた途端に明るくなる姿がかわいらしかったですねー♪うきうきした感じが程良く出ていて。これからも2人のゆく末を優しく見守りたいなって気持ちになりました。微笑ましい夫婦になりそうー。

そして六平太。コロコロ変わるってこの事だったんですね…顔の表情だと勘違いしてました…。
やはり千代と別れた後で甲賀者になったみたいで。んな簡単に甲賀の忍びになれるんかい?とも思いましたが、そういやあれから千代が仲間由紀恵になるだけの時間は経過してる訳なんですよね…千代以外のキャストが変わらんので失念してました。
で、こうなった経緯は「崖から落ちた後甲賀の者に助けられた」ですか…ま、まぁ、あの設定から彼を忍びにするにはそれしか方法がなかったんでしょう、ね…。

しかし大河版ならではの楽しみ所は健在で!!行動全般にソツがないのに、千代との再会シーンでは肩一つ抱くのをためらう千代第一主義っぷりが超ツボでした☆かわいいよ!!実は一豊様と似た者同士?んでもって千代の力になろうと申し出るも、頼まれたのは想い慕う一豊様の安否確認…早速報われてない辺りが期待通りで嬉しいです(笑)このまま文字通り、草葉の陰から千代を守って欲しいなぁ…。

後さりげにツボだったのが、吉兵衛&新右衛門コンビの掛け合いですね。いーい感じにヌルいやりとりが笑えます。一豊様と3人いつも一緒にいる姿がかわいいんだよなぁ。

今回、千代や半兵衛が「いくさのなき世が訪れる様に…」という心境を何度か口に出していましたよね。話が進むにつれて、このスタンスが鍵になってくる様な気が…。もしかしたら大河では、一豊は「いくさのなき世」を作りたいという願いの下に、移り変わる天下情勢の中を生き抜いていく…という描き方をするのかなぁ、とふと感じました。
後、六平太の「主君の骨迄看取る気はない」発言。原作の彼を彷彿とさせる言葉でしたね。ここらの考え方を巡って、一豊との意見のやりとりが見られたらなーと思います。何ならお互い千代への感情も手伝って、モメてくれても一向に構わない(夢だ)。

さー次回はついに、一豊様が自分の気持ちに素直になってくれそうです!!頑張れ!!
しかし又生で見るのは難しそうです自分…又再放送かなぁ。ううう。

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2006年1月26日 (木)

大河見損ねた…。

ので、明後日の再放送を心待ちにしている今週なんですが。
そんな中まこしゃんからこんなメールが。

「今回の大河の見所は六平太のコロコロ変わる表情と千代命な所ですか。
土曜日楽しみにしてねー☆」

ですとな!?六平太の表情!?千代命!?もーう楽しみ過ぎて明日が土曜だと今日の昼迄本気で勘違いしてた位ですよ(落ち着きなさい)。遂に大河版六平太本領発揮なんですね!!表情がコロコロ変わる六平太なんて原作では想像つかないですが、大河のあの感じならきっと楽しそう☆只一途に千代の事大切に思ってくれると良いなー♪でも報われちゃダメー(鬼)。
まこしゃんツボ情報をアリガトウ!!

本屋のラインナップも、少なからず影響受けてるのか戦国・時代物関連が目立ってましたね。見てるだけでウッハウハで、気付けば居座る事1時間。持ち歩いてたマックのポテトはカチカチでした(…)。
それにしても最近は、功名が辻といい風林火山といい戦国自衛隊といい(ん?)にわかに戦国アツイんですかねー。戦国好きなんで嬉しいです☆そう言えば歴史って、各時代何年かにいっぺんずつブームがやってきている様な気が…面白いなぁ。
でも多少の流行り廃りはあれど何かしら常に注目されているという事は、やっぱり各時代を本気で生き抜いた人の姿って誰の心にも響くモンなんでしょうね。感慨深いです…。

所で話は全く変わるのですが、記事カテゴリを大幅に変更してみましたー。いい加減自分の頭がおっつかなくなってきたんで(笑)。
何か不具合等見つかりましたら、教えて頂ければ幸いです。

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2006年1月18日 (水)

福島正則大河出演!?

スイマセンTV番組雑誌見て今知りました(汗)たーいへーん!!登場する迄にDVDレコーダー買わなきゃ!!早ければ長浜時代から出てくるんですかね…間に合うかなぁ…。

※ここから先はもしかしたら大河ドラマのネタバレになるかもしれない内容があります。
 原作の先入観ナシでドラマを楽しみたい方はご注意下さい。

気になったのが、その雑誌に正則や三成は出てたのですが、清正の名前がなかったんですよね…何でだ?原作だと馬の話の時早くも顔出してんですがね。まぁきっと出てくるとは思うのですが…楽しみです☆

そんな感じで雑誌の相関図見てたのですが。あれ?六平太が甲賀者って設定は生きてるの?千代の幼なじみって時点で大河では全く違う役回りになったと思い込んでいたのですが。千代の故郷が甲賀って訳じゃないだろうから、別れた後弟子入り(違)でもしたんですかね?それとも元の出生が甲賀だったとか…?気になります…。

あぁでも、大河の六平太は千代命みたいなんで、小りんと一豊の関係に原作とは違う反応を示してくれないかと楽しみです!!原作の飄々とした感じも大好きなんですけどねー♪大河の設定も色々おいしいので、せっかくだから活かして欲しいな…「千代を悲しませる様な真似をしたら許さんぞ!!」なぁんて喰ってかかってくれないかな(夢)。

…まだ先の話なのにもう気持ちが次週へ飛んでいる状態ですが。しかし来週はどうも生で見るのは無理そうです…残念。録画頼もうかな…。

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2006年1月15日 (日)

大河「功名が辻」第2回。

バッチリ見ました、大河2話目。
こんなに時間通りTVの前でスタンバった大河は久々だなぁ…。

原作ではするっと夫婦になってた山内夫妻ですが(のっけが嫁入りからでしたが…)。ドラマの方ではまだまだ障害ありまくりの様です。この回辺りで2人の関係はほぼ固まるかと思ってたんですが、まだ先は長い様ですねぇ。つか、悪化させちゃいましたよ一豊サン(笑)。

今回は、一豊様のヘタレっぷりがたっぷりで楽しかったです☆母に諭され千代に振り回され藤吉郎はナゾの人だし(笑)その度に生真面目に受け止めて、うーんと考え込んでしまう姿が面白いですねぇ。原作とは違う形でですが、作品のスパイスになっている一豊の「愛すべき凡人」振りの片鱗が窺えて、期待が持てます。上川さんの雰囲気が又この生真面目さに合っている気がするなぁ…。

千代も漸く成人致しまして。いよいよストーリーが本格的に動き出しそうです。一豊との再会も直に果たせそうですし♪

しかしまさか…まさかまさかとは思うんですが、間に半兵衛が入ってきちゃったりなんかしちゃうつもりなんですかねこの展開…!?
そうだとしたらちょっと…色々凄過ぎてどうも…。原作でも確かに絡んではきてますが、ラストの馬乗りシーンでちと邪推してしまいました…。考え過ぎである事を願ってます。割って入るのは今の所六平太だけで良いと思ってるんで(って決定なのか)。

この回では他に、藤吉郎と寧々様の祝言シーンもありましたが。うーんやっぱ寧々様もう少しかわいい感じが…良いかなぁ…。先の事を考えると、あの落ち着いた雰囲気が活きてくるのだとは思うのですがね…。まぁその前の痴話喧嘩シーンで、目撃する羽目になった一豊様が「恋愛って分からねぇ〜」とどぎまぎする姿はかわいかったんで良いのですけど(笑)。

2話目もこんな感じで楽しませて貰いました。なかなか素直になれない2人の、これからの展開が楽しみですねぇ。じっくり描いてくれてる分、感情移入出来そうな気がします。私、原作と展開が異なる作品はどうもその部分が気になってしまうのですが(大河「武蔵」はそうでした…)、この作品は楽しめそうな気がしますね。

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2006年1月 9日 (月)

大河「功名が辻」初回!!

待ちに待った新作大河「功名が辻」見ました〜!!最初の数十秒の導入部見た時は何かの洋画と間違えたかと思いましたけど(笑)結構のっけから引き込まれる展開で、さくっと世界に入れました。

原作本はまだ途中迄しか読めてないのですが、設定は随分変わってるみたいですね。六平太がかなり美味しい役回りになっていて、今後にめちゃ期待(笑)好きなんだ…こういう最後迄傍にいてくれるのにイマイチ報われない奴…。香川照之のネアカな雰囲気が、この役の魅力を引き出していて良いと思います。良い意味で泥臭い雑兵似合うな〜この人。

で、一豊様。司馬遼太郎の原作では感じた、黙ってると優男なのにブチ切れると手が付けられなくなる激しさが上手く出ていて良かったです。カーっとなった瞬間すっと雰囲気変わるのが好きだなぁ。これから役に慣れるにつれて、よりハマってくれそうで楽しみです。

吉兵衛&新右衛門コンビもなかなか…☆配役だけ聞いた時は、正直不安だったんですけど…。意外と前田吟が予想以上に(失礼)良い味出してて楽しめました。武田鉄矢は若干説教臭い感じありますけどね…イメージの問題だろうか。まぁ基本的に、2人のしっかりした名家臣ぶりと、キレる主君におたおたする苦労性ぶりがどちらも感じられて期待が持てます〜。

千代はまだ殆どが子役でしたけど(流石大河のスローテンポ…)、ちらと出た成人の彼女なかなかかわいいかもとも…。原作読んだ時は、個人的に仲間由紀恵に持ってたイメージより少しかわいらしい印象を受けたので、どうなるか…と思ってたんですが。結構彼女なりの魅力が出ているかもしれません。明るくかわいく朗らかに、な千代の雰囲気が表れてくれると嬉しいですね〜。

タッチ信長…は。意気込みと努力は感じられましたが…ね。鼻より下がどーもなぁ…(元も子もない意見でスミマセン)。

随分長々語ってしまいましたが。久々に毎週楽しみな大河になりそうで、早くも期待してます!!言葉遣いも昔風で好印象♪(重要らしい)所々に気がかりな配役もありますが、今から来週が待ち遠しいですよ〜。

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