カテゴリー「時代劇」の42件の記事

2008年1月20日 (日)

NHK木曜時代劇「鞍馬天狗」第1話

ちょいと遅れて週末になってしまいましたが、待ちに待った木曜時代劇新作「鞍馬天狗」見ましたー!!
いやぁもう実に熱く!!燃えたぎる正義感に敵味方登場人物達の威勢の良さで熱気ムンムンー!!なのを野村萬斎さんの涼しげなお顔がどうにか中和してくれているという(笑)。そういう意味でもバランスの取れた(?)新作だったと思いますよ☆
 
 
第1回目の今週は、鞍馬天狗が出来る迄のお話。
時は幕末、幼き頃より山奥で、後見人と思しき爺やと暮らしているのが本作の主人公・小野宗房。彼は爺や扮する「鞍馬の大天狗」相手に日々、剣術の鍛錬をしておりました。
そして遂に、その「大天狗」に打ち勝った日…彼は自分達が何故、今迄人目を忍ぶ様にこんな場所で暮らしてきたのか真実を知る事になるのです。それは実の父が「謀殺」により命を落としたという疑い――本来小野家の当主であった父を、叔父である小野宗行が亡き者にし…自らがその地位を簒奪した、という過去でした。
確固たる証拠もこの手にはなく、故に真実は闇に葬られようとしていますが、しかし叔父一味は小野家「嫡男」である宗房を必ずや邪魔者扱いするであろう――。為にこの時迄爺・浦部は宗房を人里離れた地で匿い、いつの日か父の無念を晴らさせる為に武術の腕を磨かせていたのでした…。
 
 
そして浦部の遺志を継ぎ、山を下りて京の町へと赴いた宗房。しかし長い事、しかも物心ついた頃より他に人も住まぬ山奥で暮らしていた彼は…心根が純朴純真、そして当然世間知らず。正に思うままのマイペースな行動を次々やってのけるんですねー。
先ずは父の死について真意を問い質す為、叔父の屋敷へと足を運ぶ宗房。勿論公家の御屋形様(って言わないのか)に突如ぶらりとこんにちは~なんぞ出来る訳がないのですが、そんな事は毛頭考えません。「小野宗行殿にお会いしたい(笑顔)」とひと言、門番達を押しのけてにこにこ屋敷へ入ろうとしますが頑なな門番達により門前払い(当たり前)。むうおかしいな、と周囲を歩いてふと外塀に目をやり…そっかー、ここからだったら入れるぞ♪っとひらり乗り越えこんにちは~(不法侵入)。ここでもやはり泡を食って出てきた家臣達に取り押さえられますが(至極当然)……奥より現れた叔父その人は、拍子抜けする程の歓待で宗房をもてなしたのでした。
 
 
…しかし哀しいかな、浦部の遺言と叔父の笑顔どちらが真であるのかは――屋敷に泊まったその日の夜襲、により否が応でも知る事となってしまうのです。
 
 
流石にあの親しげな素振りを丸ごと鵜呑みにはしていなかったでしょうが、しかしあまりにもあからさまな叔父の裏切り。宗房の真っ白な心に深い傷を与えるには、十分過ぎる仕打ちです…。
宗行の娘・白菊姫の助けによりその場を逃げ出し、失望と怒りに震え街を見渡せば…右も左もこういう忌まわしい事ばかりで。対立関係にある藩士同士で日々起こる刃傷、倒した相手をこれ見よがしにさらし首とする歪んだ敵対心、更には命乞いをする者へ振り下ろされる無慈悲な凶刃――。街へ下りた僅かの間にこんなおぞましい光景をいくつも目にし、宗房はうんざりした気持ちになっていました。
 
そして、彼の中にたぎる熱い正義感…が、こんな決意へと駆り立てるのです。「この国を正したい。『正義』という名の下に」――。
そこには今世情を騒がせている、佐幕倒幕攘夷と言った思想めいた動機づけは全くなくて。只己の感情が故――しかし誰よりも「人間」としての根本に立ち返っている様な、激しく真っ直ぐな意志でありました。
 
 

初回はこんな流れでしたが、やはり野村萬斎さんの持つ雰囲気が良く活きていますね☆正義に燃える熱血漢なのですけど、飄々としたいたずらっぽさがかなりあってさっぱりした仕上がりになってます~。
ともすると暑苦しかったり鼻についてしまう正義の語り節も、あの何となく浮世離れした清々しさで言われるとあまり嫌味っぽくないというか。勿論随所で力のこもった言動はあるのですけど、それが上手い加減になっててこのご時世にもするりと耳に入ってきます。萬斎さんならではの持ち味があってこそ、なんでしょうね。
狂言師らしい独特の節回しも結構見受けられましたけど、時代劇に合わない個性ではないので。それもそれとして認めた楽しみ方が出来そうな気がしてます♪
 
 
そして今回の最大の見せ場!!「鞍馬天狗」登場ー!!の場面は…時代劇らしい切れ味の良さと時代劇らしいツッコミ所に満ち溢れていましたよ!!(イヤイヤ褒めてます褒めてます)
何かですねー、もう色々な意味でよくやったぜNHKってカンジです。この上ないタイミングでの登場や瞬時の決断の筈なのに完璧に整えられた装束やこれだけ知ってて通りすがりを装うんならお前は神かと言わんばかりの内情喋ってんのに(あ、天狗か)一向に正体に気付かない白菊姫や…!!言いたい事はわんさかあるのに四の五の言わせない堂々たる風情。こーの絶妙な匙加減、昨今の時代劇では久しく見られなかった娯楽性です。参りました。
アレなんですよ、往年の「志村、後ろー!!」みたいな安心した楽しみ方が出来そうな期待が持てますね(何もコントに例えなくても)。ますます木曜が楽しみです。うっはは。
 
 
 
実を言いますと、私この「鞍馬天狗」と名のつく作品群はどれも見事に触れた事がなかったのですよ…。大佛次郎の本や過去のドラマ作品どれも。
だもんで本当、始まる迄舞台が幕末と言う事すら知りませんでしたが(うっわ…)。そこら辺も重々承知の上で、とにかく純粋にこのドラマを楽しんでいきたいと思いまっすー☆

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2008年1月 4日 (金)

新春ワイド時代劇「徳川風雲録」

結局最後迄見ちゃいました~、正月恒例のノンストップ10時間耐久時代劇(笑)。
見るつもりではなかったのでチャンネル合わせた時には父も兄もお亡くなりになっていたのですが(…)、そこから見続けてもぐいぐい引っ張り込まれてしまいましたよ…。原作柴錬の(色々な意味での)骨太さとマツケン主水之助の(色々な意味での)カッコ良さに思わずね!!(笑)


少し前迄はこの時代劇、宮本武蔵とか壬生義士伝とか…わりかし正統派な歴史劇をやっていたイメージがあったのですが。昨年の瑤泉院といい、ここにきてやや異聞録みたいな傾向になったのかな?っと思えるシナリオ路線になってますねぇ。
などと思ってちょいと調べてみましたら、過去にもそれ系統の異説風味な作品をやった事もあるみたいですけど…。
てな感じで今年の「徳川風雲録」も、架空設定が物語の主軸となっているお話。八代将軍吉宗が誕生する迄の紆余曲折を、吉宗自身の人間的成長と…彼が若かりし頃に想い合った女性との間にもうけた、故に将軍御落胤として「日陰」の道を歩まざるを得なくなった青年・天一坊との、切なくすれ違う父子の姿を絡めて描いています。
 
 
何だかんだ言っても、途中から見てものめり込む事が出来た位なので。物語全体に、最後迄引き込ませる勢いと力強さがあった良作だと思います。
原作未読なので比べてあれこれは言えませんけど(随所に柴錬らしさは漂ってる風でしたが)、こういう異聞話はなりきったもん勝ち!!と言うか、細かい事を四の五の言わせない位に作品世界へ引きずり込ますのが大切だと思うので。下手に綺麗事を並べず、異説活劇としての面白さを追求した作りは非常に良かったんじゃないでしょうか!!
実際あんなにうじうじした吉宗や、腹黒々しい越前守が見られるのもこれがフィクション上等作品だからこそ!!ですからね!!(笑)たーっぷりいつもと違う世界を堪能させて頂きました♪
 
 
中でも気になって気になってしょうがなかった……マ・ツ・ケ・ン主水…!!あ、のー、もうあの人ったら、どうしてこうして主人公より出しゃばりっ子なんでしょうか…!!
位置付けとしては元旗本で今はさすらいの風来坊、各地を勝手気ままに放浪し、たまにひょこりと顔を出しては吉宗らに二言三言いい事言ってまたさっと何処かへ去ってゆくという…。作品全体として傍観者的な役割が強いのですが、何だってあんなに出る度出る度殺陣シーンが用意されてるのアナタには!!(爆)名古屋城下に2度も顔出して、2度とも同じ顔触れに囲まれた時には思わず吹き出しそうになりましたよ(笑)。だから言ったじゃん!!言ったじゃん!!
ある意味、何かにつけて生き別れた息子を思いオイオイ泣いている吉宗よか、なんぼかオイシイ場面を貰っていってた気がします(爆)。それはそれでこちらがオイオイですが(滅)。
…あんまりにも堂々と見せ場をかっさらっていくモンで、一緒に見てた母と弟同時に「もしかして、こっちが真の吉宗になるんじゃ……」なぞという無駄な疑念を抱かせてしまいました(爆)。違うから!!暴れん坊上様が出来るまでじゃないから、これ!!
 
 
…なんてな楽しいツッコミもさせて頂きつつ(え?)。しかしラストは何とも物悲しい、しかしこうなるより他なかった、と思えるものでありました…。
松平館で天一が見た、親顕の壮絶な切腹作法。その生々しさを差し引いても、彼の中に最後迄あの所作が将軍一族「らしさ」を象徴するものとして残り続けていたのは…その身体に流れる、将軍家としての血が「共鳴」していた様に思えてなりませんね。
時折抑えられぬ迄にたぎる血を、天一は「おれが天性のワルだからだ」と思い込み続けていましたが…。春菜の言った、「貴方の中に流れる将軍の血が、五体に収まりきらないのです」という表現が、実に良く当てはまっていたと思います。その位天一が「悪行」を為している姿は苦痛にまみれていて、泣き乍ら自らを切り刻んでいる様に見えました。
そして見事な切腹を遂げた後…に、本当に最後の最後で父との対面を果たす事が出来たのは。こんな言い回しでは足りない位切ないですが、最期の餞になった…と言って良いのではないでしょうかね。自らも他者からも散々運命を歪め、歪まされてきた彼でしたが、この位の救いはあっても良かった気がします。
 
 
この後マツケン主水が最後の最後迄オイシイ所を独り占めしてましたけど!!(笑)とにかくも、気付けば12時間近…見事きっちり付き合わせて頂きました。
見る前は食わず嫌いしてましたけど、こんな調子で結構楽しませて貰ったですよ~。きっと変に歴史の方をいじってなかったのが良かったんだろうな。
 
 
 
こんな感じで。私の2008年時代劇初め☆は、こいつで迎えさせて貰いました~。
今年は前にも話した通り「鞍馬天狗」が面白そう!!なんで、1話でも多く見られる様に帰宅頑張りまっす!!(切実)1話完結ものだったら良いな~。
 
…あー、タッキー時代劇を見逃しました…(沈)。古代ローマ見ちゃってた。

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2007年10月17日 (水)

木曜時代劇の新シリーズ…

スミマセン、早い内に申告しときますと、


きっと初回は見逃します。



まーずこれの開始時間迄には帰宅出来ない事が明確なので…。
こないだ軽々しく見始めるかも☆と口にしてしまいましたが、後から日付を認識した為今この場で撤回させて頂きま…す。ゴメンナサイ。


只シリーズ全体としては、初回分を原作で補填する事にして次回からはお付き合いしてみようかなぁと。
せっかくですから1度位は、ドラマもこの目で見ておきたいです。
TVガイドでパラ見した感じでは、蝉しぐれと同路線か?(話の展開ではなくて雰囲気作りの様が)とも見受けられましたが。どーだろー。



しかし肝心の原作は、未だ頁1枚めくっていない状態だったり(爆)。
何気に上下巻ものなので、さくさくいかないと途中振り落とされてしまいそうです…ドラマ。うっし。

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2007年2月 7日 (水)

「遠山の金さん」第4話

んーと休んでた分の感想、順番に語ってこうかと思ってたのですけど…。まぁ一先ずは記憶に新しい方からにしていきますね(笑)。
 
 
で、今週の金さん。
いやぁ〜マツケンさんのマツケン的でしかない演技ぶりには、もうそろそろ食傷気味…な感もぶっちゃけし始めてますが。
けれど話はどんどん面白くなり始めてるんですよねぇ…。周辺キャラのつるや母子や実直同心君、チンピラ岡っ引きや甘党側近らにも程良く味が染み込み出していて、作中の世界が広がってきた様に思えます。むー悩む所ですな。
 
 
今回の見所は、金さん×盗賊×官民癒着の三つ巴構図!!互いに真相を探り合い、牽制し合う様子が興味深かったですー。
金さんがひょんな事から用心棒を務める事になった、ワケあり風の女…。本人の弁に違わず、程なくして金さんは穏やかでない人相の男達に命を狙われる…羽目になります。
しかし更に彼女の背後には、負けず劣らず凶悪な本性を剥き出しにする男の影があって!?そのどす黒い野心に手を貸す事を、心の底では拒んでいつつも…その関係を、断ち切れずにいる。そんな哀しい"女"の姿を、金さんは目にするのです…。
 
 
中盤迄は特に、悪人が悪人をハメる為の悪巧みを巡らす展開が上手く活かされていて。単純にどっちかに肩入れさせない作りが、見る側の興味を引き出してくれた気がしますねー。
欲を言えばこの気の抜けぬ関係、もう少し引っ張ってくれても面白かったかな。結局は悪同士が(結構唐突に)タッグを組んじゃった為、終盤はいつもの流れに落ち着いちゃったのが勿体ないと言えばそうも見えます。お白州でも悪同士、てめぇを棚上げて足引っ張ろうとする底意地の悪さがあっても面白かったんだけどなー(どんだけドロドロした話なんだ…)。
でもやはり、「情」の部分の描き方は良かったですねぇ。"腐れ縁"という表現…決め言葉の選び方が毎回巧いな〜、としみじみ感じます。
 
 
そして今回、潜入操作中の金さんと側近が街中でばったり!!遭遇&情報交換してましたね〜。
もしかしてこの様子、あの駆け出し同心君が見つけてどっきりとかしちゃうのかしらー!?なんて事も頭を掠めました…が、まだまだそんな方にはいかない様で。
さてこの同心君が、念願の御奉行様の御姿を拝める日は…果たしてやってくるのでしょうかね。そして待ち焦がれた相手が、時折つるやで顔を合わせる度に脱フリーターのススメを懇々と説いてきた正にその人だと知った時…の、彼の慌てぶりが今からとても楽しみです(性悪)。
 
 
何だか次回も又、つるや母子に真っ向反対されるいかがわしい場所への潜入☆作戦!!みたいでー。
来週はお休みみたいですね…。ではその次を、忘れぬ様にしまっす。

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2007年1月17日 (水)

「遠山の金さん」第1話

昔から様々な花形役者さんによってシリーズ化されてきた「遠山の金さん」、今年遂にマツケン版として復活です。
この「金さん」もの、かなり昔に少し見た記憶があるんですが、
 
 
(お白州で)「××の所行を働いたのはお主か?」

「いやそんな、滅相もございません。
私には全く身に覚えのない事でございます」

「嘘です!!確かにこの男がやったんです!!私は見てました!!」

「町人風情が何をほざきやがる。それとも、何か証拠があるのかね?」

「それは…あっ、金さん!!
そうです、金さんなら、この一件を全て知っている筈なんです!!」

「ほっほ〜う、で、その金さんとやらは、何処の誰なんだい?」

「……」

「全く、お話になりませんな。
どうせならその金さんとか言う男、この場に連れてきてみて下さいよ、ねぇお奉行」

(評定から)「やいやいっ!!黙って聞いてりゃ、さっきからシラぁ切りやがって。
どんなに知らぬ存ぜぬ決め込んでもこの桜吹雪!!忘れたたぁ、言わせねぇぜ!!」(桜吹雪バーン!!)

「ぬぅ!!く…っ!!…お見それ、しました…」
 
 
 
…とまぁ、ざっくり言ってこんな内容だったと思います(ざっくり過ぎて風情も何もありゃしません)。
 
 
町をふらふらしてる遊び人風の「金さん」が、つまりはお奉行その人で。卑劣な悪行を裁く上で、何よりの「証人」となる訳です。
 
 
で、今回この役に挑むのが松平健さん。かつてやはり身分を隠して悪を斬る…な、世直し将軍吉宗を長くやってこられたお方ですー。
その所為か、良くも悪くも「殿様演技」が板についてしまったマツケンさん。これ以降に利まつや忠臣蔵にも出演されましたが、イマイチ「誰それの家臣」というのが肌に合ってない感じを受けました…。
が、今回の役は、組織のトップですからね!!誰に頭を下げる事もなく、ずしずし胸張って歩く役。何にも縛られず好きな様に動ける役。健さんの得意とするスタイルにかなり合致していたみたいです!!結構楽しめましたよ〜。
 
 
話の流れ…は、まぁ既に上で挙げた通りな訳なのですが(笑)。
しかし良かったのは、金さんが接触する町人の位置に、自らを「疫病神」と蔑む酌婦を置いた所ですね。
過去自分に心を向けてくれた男が、自分に関わったばかりに不幸な運命に飲み込まれてしまった事。心中するつもりが、自分だけおめおめと生き残ってしまった事…。それをずっと胸の奥に引きずってきた女が、金さんの桜吹雪をもう一度目にした時のこみ上げる感情…想像すると感慨深いものがありますね。
1時間に初回の人物紹介も織り混ぜた中で、やはり彼女の心情の変化…堅い心が金さんとの出逢いで解きほぐされていく過程が、やや駆け足だった感じは否めませんが。それでも最後の「金さんが『生きて』いてくれたから、私はきっと生まれ変わる事が出来る」という行は、上手くまとまっているなぁと感じました。
こういう密やかな人情描写、これからも期待したいですね。
 
 
登場人物で気になったのは、ラストに登場した青年同心!!(スミマセン名前忘れました……)真面目一徹!!って感じが結構マイツボにハマりそうです〜☆
実は今回、下手人を引っ捕らえてお白州に連れてきたのがこの彼のお手柄で。それにより褒美を受け取っても謙虚な姿勢は変わらず、手柄は何故だか彼宅に投げ込まれた「匿名」の投げ文のお陰という…。むむ、この彼とお奉行=金さんとの絡みも、気になる所ですなぁー。
ついでに飯屋の娘とも何か甘酸っぱい事にならんかと期待(それはないだろうな)。
 
 
 
初回はこんな感じで。次回以降も、出来るだけお付き合いしていこうと思いますー。

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2007年1月12日 (金)

NHK木曜時代劇「新・はんなり菊太郎」第1回

あの菊さんが帰ってきた!!ちょいと濃いめの内藤剛志さんが、"はんなり"小粋な京男を飄々と演じる人気シリーズの新作です〜。
 
 
さぁて3年振りに、ひょっこり京へ舞い戻ってきた菊太郎。思い入れのある、そして待つ人のいる、懐かしき故郷への帰国に自然胸も足取りもはずみます。
けれどまぁ、勝手に出て行った手前、やはり心に何処か後ろめたいものがある様で。愛しきお信との3年振りの再会を待ち焦がれる…想いと、今更どの面下げて会いに行こうか…という若干の躊躇いが、彼の中では交錯しています。とりわけ母・政江との対面は、何を言われるやらと思うともー冷や冷やもの。
 
ともかく先ずは、一番に会いに行くと約束したお信の元へ…行くつもりが!!何とそこには母・政江の姿が…。
…一番後回しにしたかった御仁の姿を確認してしまった菊太郎は…そーっと回れ右〜…。お世話になった公事宿の方へ、先に挨拶を済ます事に。
んが、何と因果な事でしょうか…。この選択が、菊太郎とお信の関係をちょーっとばかし!?こんがらがらせてしまう様です…。
 
 
恐る恐る顔を出した…菊太郎に対して、出会った皆は口々に「あっ、菊さん!?」「菊さんだ!!」「お帰り〜菊さん!!」──も〜、みんな菊さんに甘いんだからぁ☆(笑)皆菊さんの事大好きなんだな〜、ってのがじんわりと伝わってきましたねぇ。
長い事姿を見せずいたのに、現れたら瞬く間に輪の中心になっている人。人柄って言うか人望って言うか、不思議な魅力を持ち備えている人だと思います。寅さんなんかと通じる部分もありそうですね(あちらの方がもっとずっと"自然"ですけども)。
いつでも自分をあたたかく迎えてくれる人達に囲まれている菊太郎。それはとても幸福な事ですけど、彼の中では無意識の内に…特に彼が心を許す相手である程、それが「当たり前」の事である様に捉えちゃってもいたんですよね。
 
 
そんな彼に、政江さんが言った一言…「待つ身のつらさを知りなさい」。今回はこの言葉が、すみずみ迄染み渡るお話になっていました。
菊太郎の帰りをずっと待っていたお信。彼女がいなくなって初めて、人を待つ間の長く侘びしい時間を身に覚えた菊太郎。そして2度目の家出をした菊太郎と、2度目の夜遊びをした夫を同時に待ち続けた政江さん…。
いつ帰るとも知れぬ人を、只待ち続ける事。堪え忍ぶ時間が定まっていない故に、待ち人は時が過ぎる程に胸が締めつけられるのでしょうね。
特に菊太郎は、今迄人の方から傍に寄ってくる事が多かっただけに。今回知った「孤独」は、なかなかに堪えたものがあったんじゃと思います〜。
 
そして今回の軸である、公家のお姫様と青侍の互いを「待つ」物語…。好きですねぇ、こういう甘酸っぱさ(しみじみ)。
お互いがお互いに遠慮しちゃって、本当の気持ちが言えなくて。けれど最後に、正面向いて想いが伝えられた事…胸が切なくなりましたよ。
お姫様に仕える青年従者の秘めた純愛、ってのも個人的にちょー好みだしね!!(知らんがな)
何やかんや遠回りしても、最後は素直になろう…としみじみ感じた話でした。うむ、自分も変な意地を張るのはやめよう…その様に心がけよう(弱)。
 
 
慶次郎の様にずしんと響くお話とは又違う、ほわんと柔らかな雰囲気が残るシリーズですね。
木曜の夜って何故か変に予定入る事が多くて、又フルでは見られないかもしれませんが。出来うる限り、付き合っていきたいと思います!!

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2007年1月 7日 (日)

新春ドラマ「白虎隊」第一夜

2夜連続のスペシャルドラマ、今宵は前編です。
後編は明日放送だそうで、丁度大河「風林火山」の直後になりますね。昨年は同様の流れで同局の「風林火山」(うわっ)にかなり勿体ない感を覚えてしまいましたが(過去記事はこちら)、今年は如何に――?


ま、それは又明日以降の話として。
第一夜の今回は、会津少年侍達の痛い程純粋な志、幕末の日本国を取り巻く状況の変化、そして誕生した「白虎隊」――ここ迄の流れを描いておりました。
最初は現代の青年達の視点から始まったので、どういう演出になるのか注目してましたが。合間合間に時代を引き戻す様な事はなくて、終始「幕末会津」の世界に没頭していられたのは非常に良かったと思います。
 
 
もうね、少年達の純朴な気持ちが…痛々しい位真っ直ぐなのですよ。この純粋さは辛い、本当。
物語の中で、峰治の父が「赤ん坊の鶯は綺麗な鳴き声を覚えさせる為、綺麗な声で鳴く鶯の傍で育てられる」という表現を用いていましたが。この言葉には、文字通りの「美しい会津魂の継承」という意味と、もうひとつ…「哀しき無垢な心」を前にしての密やかな嘆き、もあった様に思えてなりません。
世が世であった為に、生まれながらにして「死の瞬間」を考えさせられ、叩き込まれた幼子達。声変わりすらままならぬ筈の声音で発せられる、齢にそぐわぬ壮絶な覚悟――。
彼らが必死になればなる程、伝わってくる悲壮感。混迷の時代が真っ正直な者に程過酷な運命を背負せた事に…胸が詰まる思いでした。
 
 
それでも一筋の救いがあったのは…それすらも先の展開を思うと切ない思い出になってしまうのですが、少年達が僅かばかりの青春をめいっぱい謳歌していたシーンですね。
先生が来る前に、女性と口を聞いた儀三郎(と、庇った峰治達)を皆で嬉々として取り巻いての「集団しっぺ」、傷口の毒を口で吸い出す娘の姿を前にどぎまぎしちゃった峰治達、そして白虎隊「襲名」に当たり、割れんばかりに大はしゃぎする少年達…。バカな事、と言われそうな出来事に一生懸命であった彼らの姿は、やはり目映い輝きを放っていましたね。
本当はもっとバカな事、もっといっぱい出来た筈なのにな…と思うと。どうしても重い気持ちになってしまいますが…。
次回は遂に戦場に駆り出されていく彼ら。その境遇を推し量ると…やっぱり辛いです…。
 
 
今回は「少年隊士」と「母」の絆を描く、という事で、峰治と儀三郎両名の母親達も大きく取り上げられていました。
先が知れぬ故に未練を残さぬ様、突き放そうとする峰治の母と、先が知れぬからこそ残された僅かな時間でめいっぱい愛情を注ごうとする儀三郎の母。対照的に描かれていた両者ですが、どちらも子の母たる姿のひとつ、である事には変わりがありませんでしたね。
峰治の母の心境の方には、何だか締め付けられる様な…切なくも深い愛の姿をひしひしと感じた気がします。現代の価値観とは大分違うと思いますけれど、逆に今こういう「強さ」を見せられる人って少なくっている様にも。
そしていつも細かな世話を焼きたがる儀三郎の母も、良く見ると内にある筈の「負」の感情、「哀」の部分というのを、おくびにも見せないんですね。一見息子への情愛を正直に表しているだけの様でいて、引きずる所は子供に少しも見せず、からっと見せている。ここにも並々ならぬ強靱さを感じた気がします。
次回少年達の出陣に当たり、彼女達の描写についても気になる所ですね。個人的には峰治の母の方は何となく方向性が掴める…気がするので、儀三郎の母の描き方に注目。
 
 
ま、これだけ心動かされたのも…やはり「事実」であるという事の重み、があっての事だと思うので。演技やうんたらについては…他の方々のご感想に譲りましょうか(逃げるな)。
まぁ外見の話をさせて頂くと、2人共総髪・袴が良く似合ってましたねー!!顔立ち的に和装モノはイケそうだと踏んでいたので、この抜擢は割と良かったんじゃないかと思います。
坊主頭でないこーき君というのも新鮮です(笑)。さぞかしかつらは被り易かっただろうなぁ(笑)。
 
それから個人的に好きな役者さん…渡辺いっけいさん!!むーかーつーくーって感じがよぉく出ていました流石!!(爆)独特の存在感が好きなんですよねぇ。
会津の悲劇を描く為…とは言い乍ら、随分薩長をコキ下ろしてはいましたねしかし(汗)。
何つうか…この局はどーしても2極にばっちり分けたがるんですかね人間描写を…。やーいいんですけどー別に勝家の事根に持ったりはしてませんしー(空々しい)。
 
 
そんな第一夜。明日はいよいよ…悲劇の物語へと突入していきます…。
因みに私事で恐縮ですが、これと大河「風林火山」初回、リアルタイムで見るのが難しそうなので感想は月曜以降にさせて頂こうかと存じます。多分9時には帰れない…つかこの際終電でも良いんじゃね的な心持ちなんですが…。

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2007年1月 4日 (木)

新春ドラマ「明智光秀~神に愛されなかった男~」

を、見る直前の母との会話。
 
 
私「そうそう、今日9時から明智光秀のドラマやるんだよね~。
  それは一寸見たいな」
母「あぁ、あの細川俊之がやるってやつだっけ?」
 
 
…ごめんなさい母上。勘違いにしたって欠片も想像出来ないですそんなドラマ。
どんだけねちこい光秀になるんですか。つうかそもそも時代劇になるんですか。
 
 
正解は唐沢利明です(一応)。そんな光秀ドラマの話。
 
本能寺にて信長を討ち果たし、しかしその後が続かず敢えなく秀吉に倒された明智光秀。
文武に優れ、文化や伝統を重んじ…繊細で思い詰め易い心の持ち主、というイメージを持たれている人物だと思いますね。
その性格故に、あまりに革新的だった信長との折り合いが悪く…様々な外的要因が積もり積もった結果、あの「謀反」に至った――というのが一番一般的な定説になっています。
が、今回のドラマは、真面目一本で正義感に溢れた光秀像で。従来の生真面目な人物像、苦悩を内に抱え込んでしまうカタさは描きつつも、糸が張り詰めた様にピリピリしたムードはあまり彼から出てきてませんでしたね。
 
 
最初は唐沢さんのハリのある雰囲気が、「たまりたまって本能寺」な悲壮感とどうも繋がらないよなー、と思ってましたが。見ていく内にその勢いが、真面目に実直に物事に取り組んでいく光秀の人物像と段々にマッチしていきましたね。
唐沢さんの演技がすとっとまっすぐ突き抜ける様な情熱を纏っていたので、鬱々悶々とした光秀の様子はあまり感じられなかったです。
故に物語の方にもさほど湿度は感じられず。明智光秀という人物から思い描くイメージよりは、良い意味でさらっとまとまっていたと思います。
 
 
そんな光秀と好対照を成すのが秀吉。何でも正面から物事を捉えてしまう光秀に対して、秀吉は適当な所で避けかわす術を心得ております。
「金柑頭」と言われて羞恥のあまりうつむいてしまう光秀と、「サル」と呼ばれて「サルでございます~」とおどけてみせる秀吉。そんなへらへらした秀吉に出し抜かれまいと気を張り詰める光秀と、分からない事は躊躇いなく光秀に助言を求めに来る秀吉。
…信長にしてみれば、足して割ったら丁度良さそうな2人であったんでしょうね(笑)。そういう意味では、確かに人間を見る目は優れていたのだと思います。
何かにつけ視界に入ってくる秀吉の世渡り上手さに、最初は渋い顔をしていた光秀でしたが。秀吉という男の懐の深さ、抱く志の強さを知るにつれて…彼の心は徐々にほぐれ、やがては悲壮なる「決意」を固めるに至るのでした。
 
 
中盤迄の戦友であり好敵手でもある、的な光秀と秀吉の関係は、個人的には悪くなかったと思います。互いの志を認め合う故に生まれる信頼感っていうのかな。そこら辺が何となく戦国人らしいな、って感じがして良い描き方だった気がしますね。
うーん只、ラストの対決では何だか馴れ合いっぽい演出になっちゃってた気がして。約束だ何だって考え方を持ち出したのは、一寸甘っちょろかった様にも思えました…ね。方向性としては嫌いじゃないんだけどー何だろ…もう一歩踏み込んだ信念が見たかった様な…。
本能寺直前の光秀が言った「自己犠牲的覚悟」も、それ迄のパッション溢れる行動を思い起こすとそんな回りくどい事せんでもお前さんならしっかりやっていけるよとついつい思ってしまいましたし(スミマセン…)。せっかく「金柑の実が落ちて…」の行自体が良い台詞だと思っただけに、ここらの描写がやや浅かったのは残念ー!!
…あーそれと、あのラストの西部劇風な両者の対峙は何だったんでしょうか……(爆)。本能寺での信長とのやりとりと言い、「戦のない世を作る」→「瑠璃色の海が見たい」への微妙なシフトチェンジと言い、終盤一寸謎めいた路線変更が目立ったのは気になりました。
 
 
それでもまぁ、なかなかに面白味のあるドラマだったと思います。何と言っても楽しかったのは勝家の憎めない人物像!!(そこかよ!!)
ドラマ「太閤記」では、あんまりにあんまりな扱いだったもんでねー。こちらではも少し名誉が回復されてて嬉しかったです…。そうそう、この豪猛でヌケた所があるのが勝家なんですよー!!(…え?)
比叡山攻略の際はファイト一発な演出迄組み込んでくれてて!!しっかりと笑わせ堪能させて貰いました(笑)。
 
 
上川隆也さんの信長もかなり良かったです。重々しい役もちゃんとこなしてくれますねこの方は…。
信長を演じるに当たり必須項目である「色気」も、きっちり醸し出してくれててグッドでございます(必須…)。蚊を仕留め乍ら命を下す気分屋丸出しなシーンもすっごくかわいかったですしー!!(段々方向性がズレてるのに気付いてますか)
実は当初「甘口信長とはりきり光秀」な構図をどうしても想像してしまってただけに、改めて両役者さんの演技の幅広さに脱帽致しました…。や、浅はかな先入観で早合点してしまって、申し訳ありませんでした(礼)。
 
 
それから気に入ったのが、光秀の2人の娘達~。はしゃぎ方がとってもかわいかったです。確かにあの年頃の女の子って、ああいう割れ気味の声音でおしゃべりしてますよねー。
自然な愛嬌とかわいらしさが感じられて、良いなぁと思いました。「(サルに)"お"をつけるでない」のシーンは微笑ましくてツボったです(笑)。
 
 
それと長澤まさみさん。年齢的に人妻&2児の母、を演じるには大変じゃないかな…と思ってましたけど、見事に彼女なりの役を引っ張り出してましたね。
この女優さんの凄いなぁって思う所は、この「役を自分のものにする」才能だと感じてまして。演じる人物像を自らの中に取り込んで、自身の放つオーラを纏わせて表に出す事が出来る…そこの部分に天性のものがある気がします。
存在感もしっかりあって、今後が楽しみな女優さんですね。
 
 
こんな感じで、本年の時代劇初めは無事完了致しました(笑)。
次は白虎隊ですよね!!さりげに時代劇似合いそうな2人の共演なんで、楽しみにしてます~。

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2006年12月13日 (水)

ドラマ「太閤記」最終話

てっきり見逃したのは本能寺の回かと思ってました。らどうも、その前段階の光秀が信長にいびり回されて色々プチプチきちゃってる辺り、だった様ですね。
それらが遂に爆発したのが今週。「正義」と「志」を旗印に、明智軍は本能寺へと乗り込みました──。
 
 
最終回2時間スペシャルと題されたこの回は、合戦に次ぐ合戦に次ぐ合戦!!本能寺〜山崎〜賤ヶ岳、と立て続けの大戦を描き切ってました〜。
そして物語は、賤ヶ岳で勝利した時点でほぼ終了。秀吉の天下取りは、あくまで「信長の遺志を継ぐ者」として為されたという描写に徹していましたね。
 
 
先ずは本能寺。最近のトレンドに乗っ取って信長と光秀の直接対面があった後(本当最近多いですよねこの演出…)、信長は自ら寺に火を放ち奥へ。屍を謀反者の前に晒させんとする信長の意地が、死して尚光秀を苦しめる事となるのでした。
「是非に及ばず」の台詞はなかった(…と思う)ですが、新鮮だったのが京にいる家康を気遣うシーンがあった所ですね。人らしさと言うよりは、男らしさが凛々しく見えた場面でした。
で、いよいよ今生との別れの時、傍らには濃姫の姿が。…これだけハジケ切った展開で進んできた今ドラマですんで、今更四の五のは言いますまい。つーか大河で迄やってくれちゃいましたからねー、良いですよ今年はコレが流行りだったのねってコトにしておきます(笑顔)。
 
でも。「30年、良くこの信長を支えてきてくれた」「…ついて行くのが精一杯でございました」のやりとりは好みでした。えへ。
それとやっぱり村上さんの眼力付殺陣はサイッコーでありました。えへへ。
 
 
信長討たれる、の知らせは一気に京に広まり。程なくねねちゃんの機転によって、それは毛利攻め真っ最中の秀吉の元へも…。
それ迄只信長の為だけに働き、打算や野心とは一切無縁の秀吉像でやってきただけに。その弔い合戦に賭ける彼の「志」は、光秀を凌ぐ勢いがあった感を受けましたねー。
姫路城で同じく信長の死を悼み、はらはらと涙を流すねねちゃんもかわいかった!!
信長の無念を晴らす為、遺志を継ぐ為には、家柄や小細工は全く不要。只、「本気」の程を示すのみ──。ねねちゃんにこう励まされて秀吉、遂に光秀との決戦を決意します!!
 
 
…にしたって、それの前の小早川隆景に洗いざらい白状して踵を返した「ぶっちゃけ大返し」はどーなのアリなの!?と思っちゃいましたけどもー…(汗)。
隆景は人物だろうけど、ああもお人好しな展開を許してしまうとは…ねぇ。良いんか!?
…これも「本気」でぶつかった故に生まれた幸運、という事になるのでしょうね…。
 
 
で、光秀との決戦。それ迄も仲の良い様が描かれていた両者故に、この戦もお互いの想いを尊重する運び方をしていましたね。
「志」が敗れた事を何故と問う光秀に対し、秀吉には人々の心を動かす「夢」があった…と答えた信長の亡霊。
光秀は「夢」を女子供が持つものだ、と表現していましたが、しかし「夢」に賭ける強い情熱が「志」を生み出す訳で。何事にも本気で、がむしゃらにぶつかった秀吉が、より多くの人の心をとらえる事が出来たのかもしれませんね。
特にこういう急激な事態の変化を前に、のるかそるかの話を皆がしている状況では。勢い漲る側について行きたくなる…のも、あるだろなぁという気がします。
 
 
こうして誰もが驚く怒濤の仇討ちをやってのけた秀吉。しかし中には当然、快く思わない輩もいる訳で…。
信長生前から秀吉を目の敵にしてきた柴田勝家、なんかはその筆頭でして。何かと威圧的な態度を取る勝家に対し常に温厚な姿勢で接してきた秀吉でしたが、しかし遂に…信長の形見とも言える「天下布武」の朱印をびりびりに破かれてしまい、彼の怒りは頂点に達したのでした!!
 
 
…いっくらサル憎し悔しの念が強いからって、信長の遺志を象徴する品をあんな風に扱う男か勝家!?と思ってしまいましたよ…あんまりだ。
勝家の根底には織田家への深い忠義の念がある筈で、それは秀吉への憎悪より何より勝るものだと(勝手に)思ってるのですけど…。あそこ迄やっちゃあ、本当に石頭の性悪男じゃんかよう。
と、つい勝家に肩入れしてしまってる自分がいました…。好きな武将のひとりなモンで、つい。
しかし最後の潔さは、ちゃんとカッコよかったですからね!!まぁ終わり良ければって事で良しとしておきましょうか(何様)。
 
 
物語のラストは、晩年を迎えた秀吉…。すっかり年を取り、昔を懐かしむ彼の枕元に、縁深き者達の姿が次々に浮かびます。
ねね、利家、まつ、於市、そして信長…個人的にはこの中に小六がいてくれても全然構わなかったのですが(素直にいて欲しかったって言いなさいよ)。えぇ途中からめっきり出てこなくなって淋しかったですとも…!!
ま。とにかく「思いっきり生きてみたい」と叫んで、故郷を飛び出した秀吉…。最後の穏やかな笑顔が、彼の生き様を物語っていたと思います。こうやって終わる秀吉物語も、又ひとつの形かもしれませんね。
 
 
と、いう訳で。ラストのねねちゃんの「おもしろおかしく生きて暮らせました」との言葉通り、全体として秀吉の「光」の部分に強くスポットを当てた「太閤記」でありました。
なんでストーリーそのものよりは、キャラの個性を楽しませて貰いましたねー。
ツボったのは星野さんのねねちゃんと的場さんの小六でした…!!かわいらしさとワイルドタッチがたまらなかったですー!!シュガー&スパイスって感じでね(全然違うよ)。
違う意味でツボったのは京本義昭(爆)。村上信長とのオーラバトルは、「もう一度見たい太閤記」アンケートでもあったら是非投票したい心持ちですね(笑)。
 
 
 
さ、次クールからは松平健さんの「遠山の金さん」が始まるそうですよー。
意外とありそでなかった取り合わせ。一先ず初回は見てみたいと思いまする。

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2006年11月29日 (水)

ドラマ「太閤記」第4話

一寸待って、それは勝家に対してあんまりだ…!!
(行き場のない手を伸ばしつつ)
 
 
…この話は秀吉の立身出世物語ですからね。ヒーローは秀吉であるべきですからね。
障害や軋轢が生じればこそ、話的には盛り上がる訳ですし。申し訳ないが勝家には、涙を飲んで悪役になって貰った…って事なんでしょうな。
うぅんそれにしても、何と湿度の高い勝家か…。
又それにデリケートな反応を見せる秀吉もなぁ。純粋に人間描写としては素直で良いと思うのですけど、秀吉…という先行イメージが、ね。どうしても快活な秀吉像と比べてしまいますーついつい。
 
 
そんな今週の太閤記。見られたのは又も15分遅れでした…。
TVをつけたら、京本義昭が信長にいよいよ追い詰められてる辺りで。前回のオーラびんびんな眼光から一転、かつてのア●フル犬の様な哀願する瞳になっちゃってましたねー(笑)。
しかしそこは天下布武を唱える信長。どうする〜?躊躇いすらせず一蹴です。義昭、あっけなく追放の憂き目に遭いました…。
 
 
光秀はやはり辛そうでしたけどね。けれど今回の展開からは、信長に仕える立場を踏まえた彼の一定の理解が感じ取れた気もします。
見逃した15分間があるので、的外れだったら申し訳ないんですけど…何かまだ信長に対してややこしい葛藤は抱いてなさそうな。
どうも信長がいよいよ露骨に豹変するのは、来週…の展開っぽいんで。そこで又光秀の心境にも変化が生じるのでしょうね。
 
に、しても。光秀が何故だか秀吉に肩入れしているのがどうにも不思議で…。
まだ秀吉が光秀に対して敬意を払うのは分かるんですよ。コンプレックスの反動…というか、自分にはない「教養」を備えている人物への純粋な尊敬の念、としてね。
…これについても、秀吉という人物に抱いているイメージが邪魔をしてしまってる様です。このドラマでは秀吉は何処迄も純朴で誠実なので、その意味では生真面目な光秀からも愛される存在であるかも知れませんね。
 
 
今週の目玉はこの義昭追放と、遂に浅井攻め…。長政の於市様に対する真の情愛が明らかになりました。
ずっと於市様に「織田の者」として冷たく接し続け、彼女もその仕打ちに長く胸を痛めてきたのですが…それは彼女に危害を加えんとする一部の家臣達から守る為だった、と告白した長政。そこで初めて彼の真意を知り、彼との間にもうけた3人の娘達の存在が偽りでなかったと実感した於市様は…心の底から、「浅井の妻」として夫と運命を共にする覚悟を決めたのですね。
こういう夫婦像も、非常に繊細な情愛が伝わってきて良い描き方だと思います。於市様の「私はしあわせなのです」という言葉も、深い想いが込められていて良いですね。
 
 
が、運命は無情にも2人を引き離しました…。只於市様の命を救わん、と一心になった秀吉により、彼女は娘達と共に城を落ち延びる事となったのです…。
この時の於市様の心情たるや、察するに余りある…でしょうね。一旦気持ちを決めたのに、自らの意志に反して違う方向へ事が運んでしまったやるせなさといったら…。
こちらも今後の展開に関わってくるのでしょうかね。流石に秀吉を恨む迄にはならない、と思ってますけど…どうなんでしょ。
 
 
所で今週の小六。ちょ、ちょっとー!!何かナチュラルに秀吉ねね夫妻の食卓に加わっちゃったりしてアンタ…!!
どうしようすっげぇツボだったんですが(知らん)。
何だか本格的に、秀吉の片腕としての役割を担ってくれ始めた様ですね!!これからの活躍が楽しみだ〜☆わくわく。
 
 
来週は本能寺〜。回を重ねる毎にどんどん奇抜になる信長のファッションも、これで見納めですか…。はぁ、寂しい(そこが?)。
仲良しさんな光秀vs.秀吉の構図をどう描くのでしょうね〜。

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2006年11月14日 (火)

ドラマ「太閤記」第3話

そうでした…今週は京本政樹氏の御出陣でしたよ!!スミマセン顔が出てきた瞬間吹き出してしまった私を許して下さい(平身低頭)。
という訳で。今週の見所は京本義昭vs.村上信長のオーラバトルだったと思います(あんだけ時間割いてた秀吉と於市のロマンスはスルーですか…)。
 
 
いやぁ京本さんの義昭、すっかり笑わせ…た堪能させて貰いました!!(笑)凋落の将軍+公家被れ=バカ、という定説を見事に覆す(笑)ギンギンの貴族オーラでしたね。
鎧姿でがちがちに張り切る秀吉を前に心底暑苦しい奴〜、みたくそっぽ向いた横顔が…さぁ。もぉ、あんたにしかこの表情出来ねーよ京本サン(笑)。
宴の席で繰り広げた信長とのガンつけ合戦も楽しかったです!!(相変わらず楽しみ所が間違ってます)2人共目力ガッツンガッツン放ちまくってて、めろめろ〜。
と、明らかに本筋と違う所で盛り上がってました(私だけ)。
 
で、こんな気位高い義昭ならば、きっと追放の時も信長とのマッチアップが〜…、と期待してたのですが。予告見たらあっさり足蹴にされちゃってました、ね。あららん。
せっかくあれだけの眼光備えた方を起用したのですから、眼で呪い殺す様な恨みつらみ凝縮の視線を信長に送って欲しいモンです。その一瞬に期待。
 
 
ま、そんで話の本筋は…秀吉と於市様がやたらと心を通わせるシーンが中心でしたです、ハイ。
先週で落ち着いたと思ってましたらねぇ…輿入れのその瞬間迄、両者の絆は深まり続け。やがて子を産み母となり、浅井の妻として生きる覚悟を決めた於市様でしたが、織田軍絶体絶命の危機にたまらず小豆袋を秀吉の元へ…って、兄は!?(爆)
小豆の謎も全部秀吉が解いちゃいましたしね…随分と花持たせてやしません?
 
やー、こうも秀吉との関係を盛り上げられると、気になるのが落城後の描写ですね。一体何処がどー転んで柴田の元へ嫁ぐのか。
秀吉が於市様を側女になんて出来んーとか言い出すのかもしれませんが。
 
あ、やきもちやいてぶんむくれるねねちゃんはかわいかったですよ〜☆(緩)「嫉妬」よりは「やきもち」と呼ぶに似合った愛嬌がありましたね。かあいいの。
ま、そんなおかんむりのねねちゃんに、気をなだめさせる為直々の書状を贈った信長…。お陰で気持ちも大分和らぎ、いつもの知恵袋が復活です♪
しかしこーゆー所には気が回るんですねー、御屋形様は。興味深い頭の巡り方をしてらっしゃいます(爆)。
 
 
その信長様。上記のねねちゃんへの手紙とか、輿入れ前の於市様との会話とかで、少しずつ謎めいた心の内を見せ始めていますね。
しかし、うーん。自分から「あれは良い"道具"だ」なぁんて発言をするのは一寸…違うかなぁ…。
ま、私が単に、"道具"発言は周りがこそこそ囁きあっている感じで当の本人は「どうとでも」といった具合にしれっとしてる、のが好みってだけなんですがねー。言わずとも随所で感じ取れる本心…みたいなね(贅沢)。
於市様も浅井家にて、結構その場の心境ぽんぽん話してくれちゃったりして。この兄妹は思った事をすぐ口に出してしまう性質なんでしょうかー(暴言)。
まぁ1クールしかないので進行をスムースにする為…なんでしょうね。きっとね。
 
 
於市様の機転により、間一髪で軍を引き返し始めた織田軍。しかし攻め手は、いくらもせずにやってくる位置迄迫ってます…。
そんな状況で秀吉が申し出た、「殿軍」の役目!!自ら死地へと名乗り出た秀吉の姿に、それ迄「猿の猿知恵」と蔑んでいた諸候は次々に感服の念を示し…互いに手と手を握り合って、武運を祈る姿をバックに流れる松山千春…やー、控えめに言ってもこういう場面で被せるには向かん曲です、ね。申し訳ないが。
 
 
所でこれのテーマBGM、カッコ良いですよねー。OPや次回予告で流れるアレ。
これが好きなのと…後小六の再登場を信じて(未練がましい)次回を楽しみに待ってます。

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2006年11月 9日 (木)

慶次郎縁側日記3 第5話

今週は晃之助・皐月夫妻の間に不穏な空気が流れます…。里の母の呼び出しでしばしば実家へ帰る皐月と、それに不平を漏らしもしない晃之助の間には妙なすれ違いが生まれてしまい。そこへきて成り行き上面倒を見る事になった「可愛い女」の出現で、晃之助の心は大きく揺れ動きます…。
結果としては一時の気の迷い、で済んだのですけどね。しかし一寸ぞっとする冷たさを残す話でした。
 
 
又母の呼び出しで実家へ戻る事になった皐月を、特にとがめもせずに送り出した晃之助。
病の母を見舞うのだから仕方あるまい、との気遣いのつもりでしたが、皐月の中に芽生えている微妙な心理に迄は気が回らない様子です。
そんなある日、見回り中に彼は旦那の暴力に耐えかねて家を飛び出してきた女・おさきと出会います。聞けば相当に難儀しているそうで、胸元には痛々しい青痣が残っていました…。
彼女に懇願され、間男同然の振りをして暴力旦那からおさきを引き離した晃之助。更には行く当てがない…という事で、ほとぼりが冷める迄我が家で預かるのもやむを得まい、な流れにずるずるなってしまいます…。
 
始めは純粋な、「町方同心」としての気持ちから出た申し出でした。けれども甲斐甲斐しく身の回りの世話をする姿、雷に怯え小さく肩を震わせる姿…にひとつ屋根の下で接する内、晃之助は…己の中で、奇妙な感情が湧き上がるのを覚えるのです…。
 
 
うーんずるい。優柔不断な晃之助はずるい。
このずるさをむき出しのまま描き切った所が、非常に興味深く感じます。
おさきは正にお登世の言う、「可愛い可愛いってずっと言われ続けて、そういう男の求めに応じていれば生きてこられた」女で。あいくるしい仕草とか、いじらしい姿勢とか所謂「可愛い」振舞いが、本人の意図しないままに為されているんですね。
だからこそ、そこには「怖さ」が潜んでいて…。計算ずくの媚び売りならば、男だってバカじゃないのでどっかで線引いて適当にあしらうと思いますよ。けれど身につけようと思ってつけたのではない「可愛さ」の前なら…危ういものがありますよね。
 
妻帯者な筈の晃之助も、その恐ろしくも抗い難い感情に飲み込まれそうになりました。けれども彼は踏みとどまった…それは実は「強さ」からではなく、何処迄いってしまうか分からない自分が怖くなって逃げ出した…彼の中の「弱さ」によるものだった様ですね。
自らが持つ臆病さが、結果としては身の破滅を救った訳ですから。何だかこういう所にも、人の世の妙を感じたりもしました。
 
 
こうしておさきとの事はほんの魔が差しただけの話、として、日常には平穏が戻りました。
しかし夫婦笑って大円団…とはいきませんで。情の怖さを残す終わり方が印象的でしたね。
 
 
やっぱり毎回内容深く、がっつり見せてくれるドラマですねー慶次郎は…。
DVDレンタルしてくれないかしら。

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2006年11月 8日 (水)

ドラマ「太閤記」第2話

続いて第2話の話。ちと帰宅が遅れてしまったので、約10分遅れでの観賞となりました。
TVつけたら映ってたのは、藤吉郎が竹中半兵衛を口説いてるシーン(断られる方の)。て事は、半兵衛の噂や登場シーン、両者の出会い…がその間に描かれたんですかね…。
 
 
今回はこの半兵衛の獲得、それに墨俣一夜城〜「秀吉」となる迄、のお話でした。前回よりもがむしゃらな勢いは大分抜けて、優等生的な藤吉郎の描写が目立った展開でしたね。
墨俣築城へのプレッシャーのあまり、切腹の夢に迄うなされてしまう藤吉郎…そんなに思い詰めるキャラだったとは…。
そして於市様があんなに猿を信頼するなんて!!又そうさせるだけの、藤吉郎の誠実で落ち着いた姿勢。所謂百姓あがりの泥臭さ、みたいなのはあんまり感じないですね、今作。
 
なだけに、今後どうしても出てくる彼の良心的矛盾点を、どう描いていくのかが気になるトコロ。後半生の暴走迄は描かないにしても、その前だって結構スレスレの所を渡っていきますからねー。どんな路線に持っていくのか。
今回も早くも、墨俣での蜂須賀党の犠牲に涙する藤吉郎の姿が…。更に於市様からは「そなたの妹君は、私の代わりと思って好き合った人の元へ嫁がせる様に」と言われたりもして、伏線と見て良いなら張り方が興味深いです。
ここ迄の感じだと、善良で真面目な秀吉のサクセスストーリーって色合いが強いかな。気の強くないチャングム系(何だそりゃ)。
それはそれで安心して見てられますので、先が楽しみな所であります。脇役達の個性もその分目立ちますしねー。
 
 
で、方向こそ違えど、信長の描写にもある一貫した部分が見え始めた気がします。ずばりそれは「非情」さ。
露骨に酷薄な態度とは又違う…本当に必要以上の情を挟まない「冷たさ」って感じ。まぁまだ2話目なので先は分かりませんが、今の所は「今のって優しさなの!?ねぇ?」とか、「御屋形様って実はツンデレなんじゃね!?」とかに当たる演出は、まず出てないんじゃないですかね(ツンデレ…)。微かに於市様の野遊びを命ずるシーンで、やっぱり気にかけてるんかなーって雰囲気があった位で。
故に半兵衛の、「信長は才知ある者にはあたたかいが、凡庸な人間には冷たい」という台詞が、やけに現実味を伴って聞こえますー。
 
信長に関しては、この先1回位は、人らしい情をかける姿を見てみたいですねぇ。本当、そんな多くなくて良いんで(しつこいです)。
更にそれがあんまり強くなくて僅かな心の揺れって感じだったら尚良い(注文も多いです)。
 
 
ところで、ねねちゃんとの新婚生活!!2人きりのシーンこそ少なかったですが、彼女はやっぱりしっかり藤吉郎と歩みを共にしてましたね☆
出しゃばる事なく、本当に悩んでいる時にさっと知恵を見せる辺りが良いなぁ。脳ある鷹はってやつですよ。
大河の表現と混同してしまって恐縮ですが、正に「2人で築き上げた」と呼ぶにふさわしい藤吉郎の人生を感じ取れますね。
 
 
それから…え?小六ですか?やっぱりカッコ良いですよ(即答)。…誰も聞いてないけど主張させて貰いマス…。
「大名にしてやる」との誓いを守る事を、信長を敵と憎む思いよりも優先させた小六。眼光鋭い決意の表情が凛々しかったですねぇ。
藤吉郎から「侍に取り立ててやる」と言われた事を信じ、命を賭して秀吉を助け…仲間を喪った蜂須賀党、一寸切なかったです。号泣する藤吉郎を見つめる小六の眼差しが良かった!!
 
彼らの助力を無駄にすまい!!と、その功績を信長に伝え…ようとした秀吉でしたが。その反応はにべもなく…話すらさせて貰えませんでした。
墓の前でうなだれる藤吉郎…これから彼は、こんな現実とどう向き合っていくのかなぁ…。
 
 
何だか人物語りばっかになってしまいましたね;私情だらけですみませんです。
来週も又見るつもりですよー。犬も食わない夫婦喧嘩、に期待。犬も、ね(希望的観測)。

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2006年11月 7日 (火)

ドラマ「太閤記」第1話

ほぼ1週間空いてしまいましたがー!!秋のテレ朝連続時代劇「太閤記」について。
 
 
初回の感想、は。思ってたより素直に楽しめる作りになってたと思います。
やーとにかく、始まる迄橋之助さん=秀吉という構図が全く出来上がらなかったので、正直2時間つき合えるかも不安でしたが…ばっちり見ちゃいましたよ。飽きがこなかったですね。
 
 
元ネタの太閤記が、割と秀吉の出世街道を明るめに描いている作品だと思うので。おまけに民放局が手掛けるとあって、大河なんかでは抑え気味の遊び心も随所で見られるかな〜と思ってましたら…。
「おら侍になるだ〜」と村を飛び出していきなり浪人中(多分)の光秀と接触→人質生活中の家康とばったり(ばったり会えるものなのか)→うつけの信長と運命の出会い…という、天文学的確率からの滑り出しでしたよ(笑)。どーなってんのー。
…いずれ肩を並べる雄達とのニアミスを盛り込んで、只とにかく盛り込んでみたい!!…ってそんな感じだったんでしょかね(んな筈は)。視聴者にちょろっとニヤリとして貰う意図もあったのかも。
ともかく、侍に取り立てて貰うべく仕える主人を探していた藤吉郎は、前者2人からはどうも自身を突き動かす「何か」を感じる事が出来ずにいたのですが。最後に出会った信長の、破天荒なれど神々しいオーラに抗い難い「何か」を覚え…憑かれた様に、彼の後を追いかけてゆくのでした…。
 
で、まぁ、敢えて分析っぽい事を致してみますと。この3人並べてみたならば、確かに藤吉郎が惹かれそうな人物は、成程信長であるかもしれませんね。
清廉潔白さが何処か神経質さとも繋がっていそうな光秀は、どっかで水が合わなそうだし。家康も奥は深そうだけど、あんまりのんびり構え過ぎててこの頃の藤吉郎ではそう心に響きはしないんじゃないかなぁ。
才ある者は自分以上に優れた人物に興味を示す、とも言うそうで。やはり五感に電撃が走る様なカリスマ性を感じる男、信長に強く惹かれたのも、合点の行く話である気がします。
 
 
それからどうにか織田家にもぐり込ませて貰った藤吉郎。しかし待っていたのは周囲のいびりや、信長の容赦ない仕打ち…。
何度も唇を噛みしめ、でも負けねぇ!!と、藤吉郎は只一心に役目に励み…やがて徐々にその頭角を現していくのです。
 
 
この下積み時代の藤吉郎の描写、なかなかに興味深い感じを受けまして。彼の頑張りを応援したくなるのと同時に、共感出来る部分もあったりしたんですよねー。
今回は「太閤記」だから、というのもあるかもしれませんが。過去描かれた秀吉って、藤吉郎時代から瞳爛々と輝き、溌剌と出世街道を邁進していく…ってスタイルが多かった気がします(緒形拳さんや竹中直人さん版の路線)。対して今回の藤吉郎は、辛いよー怖いよ出来ねぇよーと悩み苦しみ乍ら、でも只ひたむきに立ち向かっていく…。勿論それなり以上の才覚があるので、その熱意は早い内から実を結んでいく訳なのですが。
ぱぱっと利発な頭でひらりと苦難を乗り越える、様も小気味良くて又別の魅力がありますけど。少しびくつき乍ら必死で事に当たっていく姿は、何だか実生活にも多く通じる部分を感じられて、より親しみを込めて見守る事が出来ましたね。
 
 
そんな橋之助さんの藤吉郎。
うんうん確かにはっちゃけてて、特に小者の頃なんかは勢いに乗せて観る者を引っ張ってる感じでしたね!!良い騒ぎ方をしてたと思いますよ〜。
…段々重要な役目が回ってきて…城内の物資を見て回って節約節約、と細々指示する姿はまんま三成じゃねーか!!と思ったりもしましたが(笑)。思えばこれも太閤検地辺りの布石ですかいね。
実は今ドラマ随一の不安要素ではと危惧してましたゴメンナサイゴメンナサイ(平謝)。この調子で生き生き演じてって下さい…。
 
 
村上宏明さんも、やっぱりどーしても声音が甘口テイストなのですけど、目力でゴリゴリ信長の格を伝えてくれてましたね。
村上さんのチョイ悪ぶり(爆)を見られるのは、八丁堀以来?だけに余計強い思い入れがー。
良い意味で信長に対する「気負い」が少ない感じを受けましたが。彼も今後どう持ち味を出すのか、注目してます。
 
 
で、内藤さんの家康。…は、ごめんなさい今回はノーコメントの方向で(汗)。ま、彼もこれからなんぼの御仁ですし…。今はこってり味噌仕立て、とだけ表現しておきましょうか(とだけって言われても)。
 
 
他、気になった人々。
星野真里ちゃんのねね様は、やっぱりかあいかったです☆人物的にも久々に(?)おとなしめ&芯はしっかりのおねねちゃんみたいで、来週からの新婚生活が楽しみですね♪
その内秀吉の女癖…に、ぷくっと頬を膨らませて怒るねね様も見られるのでしょうか…。それもきっとかわいーだろなぁ。あは。
 
 
それから蜂須賀小六、ですが。あの、どうしよう、むっちゃ好みなんですけどあの小六…(爆)。
やーもう的場浩司さんが演じるあのテのキャラはヤバいって!!私のツボ突きまくりなんですって!!(知らんがな)
初回の感じでは少しだけ(だけ?)知恵も備わってる風なんで、更にトキめいてます☆あのいたずらっ児みたいな瞳がたまらない!!
 
 
てな訳で暫くねね様と小六が私の心のオアシスになりそうです(前の方と話の趣旨が変わってきてますよ)。
 
 
今夜は第2回。
放送前の懸念もいくらか払拭出来た所で、じっくり各キャラを煮詰めていって貰いたいですねー。

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2006年11月 6日 (月)

この連休中の単発時代劇話を少々。

日曜にもう少しブログの更新を進めるつもりだったのですが、ふいと始めた部屋掃除が思いの外大掛かりになってしまってました…。
が一応土日の梅安、信長の棺は見ましたよ。
 
 
片や裏家業を描く時代物、片や実在人物を描いた歴史&ミステリ…という事で、ジャンルこそ違う両者でしたが。
私はフジの作品作りの方が好みでした。
仕置人の話というのもあるのでしょうが、どっことなく鬱蒼とした暗さが画面でも雰囲気からも窺い知れて、好きでしたねぇ。
ここに殺し屋家業に抱く虚無感、情婦との艶っぽい描写が良く映えていました!!


信長の棺の方も、シナリオ(原作?)には唸らせられましたね~。独自の結末をきちんと描いていたので胸がすっとしましたです。
 
 
それぞれへの細かな感想は、又日を改めて。
 
そう言えば大河も見逃しちゃいました…。
来週になれば少しは時間に余裕が出来そうなので、又ペース戻していきたいと思います~。;

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2006年10月28日 (土)

今度のテレ朝時代劇は…

実は今日初めて知りました。
 
「太閤記〜天下を獲った男・秀吉」だそうでー。
 
 
何だか通常の連続時代劇でこういう史実ものをやるのは、えらく久々なイメージありますね。新鮮かも。
と、そういえば同局は、少し前にも忠臣蔵やってましたっけな。あれもこの位の時期だった…秋先の史実時代劇は最近の局の意向なのかな?
何にせよ、最近大河以外で連続歴史ドラマを見られる機会が減ってたので嬉しい限りです☆
 
 
で!!注目のキャスト!!は、秀吉が中村橋ー…。うーん。
見る前からいうのもナンですが、一寸覇気に欠ける様にも思えますねぇー。
この方のからっとイキの良いキャラ作り、に何処か見えない壁があるのは…御宿かわせみでうすうす感じてしまいましたので(…)。秀吉としてはどーなのか、といらん気を揉んでしまってます。
 
只ま、信長が村上宏明さんで家康が内藤剛志さん…どうも「重厚」と呼ぶよりは「こってり」した感のあるキャスティングなので、見てみれば意外に意外な個性の融合があるのかもしれませんー。
てな訳で一応お付き合いしてみるつもりですよ。清正や正則出るかもしれないし(それは期待しない方が)。
 
 
現段階では星野真里ちゃんのねね様に期待してます♪

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2006年10月27日 (金)

慶次郎縁側日記3 第3話

今日は北海道でのラストゲーム…もしかしたら悲願の日本一を達成出来るかもしれない試合…。
で、8時になりました。
 
慶次郎始まるなぁ…チャンネル回そうかな…。試合は手に汗握る好展開だけど、小心な自分にはドキドキが強過ぎるのもあるし…。
結局は先週見逃しちゃったので今日こそ!!との思いもあり。8時を10分位回ってからNHK時代劇へ路線変更しました。
終わってから再度野球に戻し、歓喜の瞬間には間にあったのですけどー。あのままチャンネル変えずに見ていたら、もっと違った感動があったのかもとも思いましたね。
 
 
そんな「もっと違った『何か』があったのかも」という思いが、今宵の慶次郎のテーマです。勿論ドラマはこんなみみっちい世界の話じゃありませんでしたけどね(当たり前)。
 
 
今回のメインは、慶次郎にとって女房にも等しい(!??)佐七の話。
いつもろくに身の回りの事が出来ない慶次郎を、あれやこれやと世話しているのがこの佐七なのですが…そんな日々が嫌になり、1日暇を貰って街に出ます。なぁんかこの辺の心境、古女房のリアルに近いよなぁ(笑)。
何処へ行くでもなくふらふらしていた先で、ふと出会った老いた女郎3姉妹。慣れない女郎遊び(一応ね)に色々へまをしつつも、自然と互いに意気投合していきます。
その内に姉妹がぽつりと洩らした身の上話、「本当は私ら"4人"だったんだよ…」こうして過去に思いを馳せる内、佐七と姉妹達は夢の様に浮かれた、夢の様に儚いひとときへ身を投じてゆくのです…。
 
 
3姉妹の長女(確か)を演じてらしたのは、淡路恵子さん。偶然にも先週末「茂七の事件簿 新ふしぎ草紙」をビデオ引っぱりだして見ていた私は…思わず高橋英樹さんとのコラボを密かに期待してしまいましたが!!今回関わったのは完全に佐七の方でしたね〜。
ともかく彼女を筆頭に、長い人生を歩んで老境に差し掛かった人々の悲哀がひしひしと伝わってきました。
 
女郎に身をやつす事となる少女時代の決意、末妹の悲劇、そして復讐…。順に振り返りからからと笑う彼女達からは、奥にしまった暗く湿った世界も見えてしまった気がします。
それでも日々を必死で、只必死で生きてきた彼女達。これみよがしな苦労話はしませんでしたが、その乾いた笑いから歩んだ道の壮絶さが伝わってくる感じがしましたね。
 
 
そんな彼女達が夢見る、「あっち側」の世界…。遠く海の向こう岸か、更に果てか。何があるかは分からない、けれど「何か」が、あるかもしれない世界…。
考えても詮ない事とは知った上で。姉妹達は、そして佐七も、姿すら見えぬ「あっち側」の世界へ憧れを募らせるのです…。
 
 
けれどやっぱり、そんな桃源郷の様な「あっち側」の世界なんて…存在しないんですよね。
違う場所で暮らせば、違う人達と出会えて…当然歩む人生も違ってくる。振り返る人生の長短を別にして、それぞれの岐路ですれ違った「あっち側」の世界を、つい思い描いてしまう事は少なくないと思います。
 
だけどその先にあるもの。それはやっぱり…別の誰かに出会って、別の困難を乗り越えて、生きていく自分。
そして人と人を比べる事が出来ない様に、どちらの出会いが有益か、どちらの人生が幸福か…なんて事も、比べる事は出来ないんですよね。土台が違う世界なのだから、比べ様がない。
何処で生きても、それが「人」である限りは、苦楽の差なんてたかが知れてる。海を見つめて、「向こうから見れば、私達が『あっち側』なんだよ」と呟いた長女の言葉は…胸の奥に沈む様な余韻を残しましたね。
 
 
それでも憧れの「あっち側」を追い求める者、幻想を振り捨てて今歩む人生に向き直る者…。最後は両者の選択を、切なさを交えて描いていました。
 
 
第1話の様に突き刺さる苦悩とは又違い。じわりじわりと浸食される様な憂いが伝わる話でしたね。
改めて感じたのは、この作品は「生きる」姿をどんな場面でも描こうとしているんだなぁ…という事。次はどういった「生きる」様を伝えてくれるのか。興味は尽きないです。

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2006年10月20日 (金)

慶次郎縁側日記3

夕べの第2回は見逃してしまったのですが。
新しく始まったNHK時代劇「慶次郎縁側日記3」初回を見てみました。
今回でシリーズ3作目の人気ドラマですが、私が見たのはこれが2回目。
 
 
前に見た1回ってのは本当に最初の最初、第1シリーズの初回でして。
「仏の慶次郎」と呼ばれる位下手人に対して慈悲があった岡っ引きの慶次郎が、愛娘を自害に追いやった男を前にして彼を殺めんばかりの「鬼」と化す姿を、高橋英樹さんが熱演されてました。
その様からは確かに熱意がびしびし伝わってきたのですけど、気迫ばかりが前面に出ていた感もあって…。興味深いテーマだけど一寸演者の色が濃過ぎるかなぁ、とそのまま足が遠のいてしまいました…。
 
 
で、第3作開始時久々にこのシリーズを見てみました。
 
深い。
 
 
心にじんわり沁み渡る深みとは又違って。ずっしりのしかかる重み、って感じかな。
人間の弱さや醜さ、そして縁の深さ…それらに真っ向から向き合う事で、抉り取る様に人間の深い部分を描き出している感じを受けます。
 
初回でテーマになっていたのは、「生きて償う」事の真の苦しさ…。良く様々なドラマその他の演出で用いられる言い回しであり、今作の慶次郎にとっても決め台詞のひとつでありますけれど…言われた側から吐き出される苦痛を前に、呆然と立ち尽くす様な衝撃を受けましたね。
 
人を殺めたからこそ、命の尊さを忘れず死んだ人間の分迄生きろ。楽な道を選ばず、生きて苦しんで仏に詫びろ──。端から聞く分には至極まっとうなこの言葉。しかしそこには、清廉潔白な人が無意識に押しつけていた残酷さがあったのですね。
自らの犯した罪を悔いて。反省して、償う為に生きていこうとしても…予想以上に強く厚く立ちはだかるのが、世間という壁。
「人殺し」という過去で人々から白眼視される現実。どんなに心を入れ替えても、周囲の色眼鏡は簡単には拭い去れない…。
…それすらも自らに課された罰だと悟り、ひたむきに生きる…事が出来るのは、一握りの「強さ」ある人間で。多くの人間は…自身の中の「弱さ」に押し潰され、再び世の中から脱落する道を歩む者も…出てくるのです。
 
 
そして「生きて償う」事の壮絶な辛さは、道を踏み外さなかった者には決して見えてこない世界なんですね。
 
 
「真の」辛さを身に染みて知ってしまった者からの、「どうしろっていうんだ」という悲痛な叫びに…私も慶次郎同様、かけるべき言葉が見つかりませんでした。
罪を償う事は綺麗事ではどうにもならない…答えの出ないもどかしさが、心にいつ迄も重く残りましたね。
 
 
正直こんな好シリーズだったのなら、もっと前から見てれば良かったです…!!(悔)
前作の「ちいさこべ」とは、打って変わって重厚な内容ですが。NHK時代劇らしく落ち着いた質の高さがあって、引き続き見てみようかなーと思いました。
 
 
この内容で原作本にも興味出てきましたね。今度探してみようー。

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2006年10月 5日 (木)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」最終回

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あっという間でした…本当にあっという間でした…。一気に駆け抜けた全5回、これにて完結です〜。
 
 
しかしやっぱり最後迄ひとふた騒動はありました。先ずは子供達。
 
何とよりにもよって、やらかしたのは物乞い詐欺…。家計の苦しさを茂次さんとおりつさんが話し合っている所を聞いてしまった子供達は…何とか力になりたいと考え、持っている知恵を悪い方へ働かせてしまうのですね。
道行く人の同情を誘う嘘をつき、銭を得る…。楽して儲かるやり口にほくほくの子供達でしたが、じきに顔見知りの岡っ引きに見つかりひったてられます。
2人を思っての事とはいえ、今度の事は人様の「金」そのものを騙し取る行為。しかも善意につけ込んでの悪行となると…。今迄と違う深刻な事態に、2人共慄然とする他ありませんでした…。
 
 
それに対して、茂次さんが彼らに課した「けじめ」とは。現場に子供達を立たせ、騙した人全てを見つけ出しお金を返す迄その場にいさせ続ける事…。
途方もなくあてのない作業ですが、しかしそれだけの罪を犯してしまったという意識が…子供達の中に、しっかり根を張る様になるのです。
 
 
随分上手にまとまりついた話で、しかも山本周五郎っぽさが漂う感も…ありますが。この話も何かの作品から持ってきたのでしょうか?スミマセン著作全部を読破出来てる訳でないので分かりませんでしたが…。
ともかくも、茂次さんが示した「親」としての姿勢は。やっぱり太い芯が一本通っていて、古き良き偉大な父親像を思わせた気がします。
 
悪い事をした事実への「けじめ」は、子供自身の手でつけさせる。そこで苦しんだり辛そうにしてても、安易に手を貸す事はしません。
けれど第2話の時と同じ様な、子供の手に余る追求に遭った場合…人格や尊厳に傷をつけてしまいかねない乱暴な糾弾を受けそうな時は、胸を張って「親」と名乗り出真摯に対応する。その為に茂次さん、謝る子供達をちゃんと陰で見守ってます…。
「子」の力でやらせる事と、「親」としてすべき事。2つをちゃんと認識して使い分ける…これが真の「躾」と呼べるんじゃないでしょうかね。
最近ではとんと見られなくなった「親」の姿だけに。深い信頼が伝わる彼の厳しさは、とてもすがすがしく感じられましたー。
親子愛をテーマにしたホームドラマって、うっかり愛情がべたついてしまう事態にも陥り易いですけど。今回その傾向が薄いのは、茂次さんの優しさが深くてもさっぱりしてるからでしょうね。
 
 
 
そしてもうひとつの騒動。それはあろう事か、おりつさんの家出です…。
 
きっかけは、年長格の菊二がやたらまとわりついてくるのを意識し始めてからでした…。
他の子達よりも熱心に自分を見つめる視線に、思わず身を硬くしてしまうおりつさん…その時はたと、「子供」はいずれ「大人」になっていくものである事が、脳裏を掠めるのです…。
 
…ところが。夜中そっとおりつさんの寝床に忍び寄った菊二が囁いたのは─「…おっ母さん、おやすみなさい」…日頃彼が一心に注いでいた好意は、彼女を心底から「母」と慕ってのものだったんですね。
それに気付けなかったおりつさん。母親代わりになると言っておき乍ら、母親へ注ぐ視線をそれと感じ取れずあらぬ方へ疑いをかけた自分に、彼らの母親である資格はない…。うちひしがれた彼女は、一人大留を出ていってしまいます…。
 
 
忽然と姿を消したおりつさんに、動揺する子供達。茂次さんもどうにかしたいと思いますが、台所事にはてんで暗くて…さぁ大変。
騒ぎを知ったおゆうさんが、何とか代役になろうと奮闘します。しかしおいしいご飯が作れても、値の張る新鮮野菜をふんだんに振る舞っても…子供達の反応は、「ありがとう、おゆうさん」。
「おいしいよ、おりつ姉ちゃん」とはなれない、子供達との壁を感じてしまうのです…。
 
 
子供達の、そして茂次さんの気持ちを汲み取ったおゆうさんは、自身は涙を呑んで身を引く事を決意します。そして茂次さんに面と向かってそれを伝え、2人はそれぞれの道を歩む事へと…。
…その先のさぁてほいじゃあおりつさんと、っとなるくだりは、流れ的に若干雑だった気がしないでもないですが(汗)。しかし茂次さんの超ド級に無骨な告白シーンがやっぱり良かったんで、良しとしましょう!!(良いのか、それで…)
飾らず真っ直ぐに、おりつさんへ自分の想いを伝えた茂次さん。しかしあんまり急でまごまごする彼女を前に、急〜〜に照れがこみ上げてきて…拗ねた様に声を荒げ、そっぽを向いてうちわをぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた扇ぎまくる姿が、もーもーかわいかったですよ!!(笑)
これ迄幾度も子供達に、「けじめ」のつけ方を示してきた茂次さん。自分の「けじめ」は、やっぱり不器用なつけ方でしたけど…人生是直球勝負、な辺りが何とも彼らしくて、微笑ましくて良いんじゃないでしょうか!!
 
 
懸念されていた伯父弟子達との確執も、茂次さんの一本気な姿勢に相手が感服、した形で。無事和解の運びとなり、今度は茂次さんも、その好意を素直に受け取りました。
大留と、9人の子供達と、おりつさん。彼らとの歩みは、これからもずっと続いていきますー。
 
 
という訳で。久々に、終わるのが心寂しくなる良作ドラマだったと思います!!
言葉遣いとか演技とか、気になる点もある乍ら。NHK時代劇らしい程良く沁み入る人情話で、好感を抱けるドラマでしたね。
 
又週の楽しみが減るのかぁ…。でも全体のまとまりとしては、この位で丁度良い気もしますかな。
 
うーん名残惜しいけど、携わった皆様感動を有難うございます!!そしてお疲れ様でした〜。

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2006年9月29日 (金)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第4回

今宵は人情裏長屋Remixでお送り致します(深夜ラジオ風に)。
 
 
っとー、いう訳で。今週の話の筋は、同じ山本周五郎の短編作「人情裏長屋」をいくらかアレンジきかせた作りになってました〜。
ざっと話すと、妻に先立たれ幼い子を抱えて貧窮する浪人が、仕官の為意を決して情の厚い他人に子を「預け」る形で「捨て」ていく。やがて身を立て子を引き取りにきた実の親と、裕福でなくても愛情をたっぷり注いでくれた育ての親の間に子供は立たされてしまうのですが…最後は元の父の所へ戻る、という流れです。
 
 
これ、多分人によっても受け取り方は大分違うと思いますね。特に現代の価値観に当てはめると、実社会でも実の親が我が子に非道な仕打ちをする事件が後を絶たないのもあり…身分とか血筋なんてどーでも良いんじゃない、と。心から安らげる環境にいられるなら、それが一番なんじゃない、とも思ってしまいます。
それでも、鶴之助が選んだ場所は、1度は置き去りにされた「父」の元。毎夜その事を思い出しては泣き、盗み聞きとはいえ父の口から「この子さえいなければと思いもした」という言葉を耳にし、それでも尚──茂次さんとおりつさん、慣れ親しんだ「おっ父」「おっ母」の元を離れて、彼は「父上」の元に戻ったんですね。
 
彼をそう突き動かしたのは、愛着とか未練とかぽんと一言で表せるものではなくて…もっと根底にある、「親」と「子」だけが持っている深い繋がりがさせた様に感じます。何故なのかは分からない、けれど互いに離れてはいけない気がする…それこそが「絆」。
茂次さんやおりつさん、それに他の子供達と築いた「絆」も、勿論かけがえのないものではあるのですけど。親子の間にあるそれは…更に奥深い、引力にも似た強さがある様に思えます。
正に「切っても切れない」とは良く言ったもので。何だかんだで近くにいると落ち着くのが、血の縁というものみたいです。
 
 
そうして「つる」は今一度「鶴之助」となり、大留の皆に別れを告げて去っていきました。晴れ晴れした面持ちで、しかし彼らとの思い出をしっかり胸に刻み乍ら…。
殆どの子供達にとってはもう果たせぬ親との再出発、なだけに皆の祝福する様が本当に嬉しそうで!!幸せに暮らして欲しいという思いが、ひしひし伝わってきましたね〜!!
不器用な茂次さんは、何とも不自然に遅れて後ろ姿だけのお見送り…。誰とも目を合わせず「泣く訳ねぇだろ」と台詞は威勢良かったですが、その声は確かに震えていましたよ。
 
 
そう言えば。最年少3ちゃいのゆきちゃんがえらく鶴之助に懐いていました。別れ際菊二達にも冷やかされてましたが…もし本当に、大人になってから「おゆきさんをお嫁に下さい」なぁんて言いに戻ってきたら面白いだろうなぁ。そしたらきっと又茂次さんは泣きますよ(笑)。
 
 
後今回密かな名台詞。は、飲み屋外のシーンでの女将のひと言です!!
置き去り同然にした鶴之助に許して貰えないのでは、ならば詫びるつもりで自ら腹を…と思い詰める沖石に対し、「そんな事したら、つるちゃん一生自分を責めて生きる事になるよ」ときっちり。全くそうだ!!と頷いてました〜。
今作の演出は随所に現代的雰囲気が抜け切らない感を受けるのですが、この女将からは江戸女の気っぷが滲み出ていて非常に好きです。流石だ。
 
 
さてさておゆうさんはと言いますと。大留の看板かたに資金調達に来た茂次さんに対し、福田屋主人が「利息がつくよ」と言っておゆうさんに意味深な目配せ…。むむ。
かと思ったら、次週予告でおゆうさん身を引く宣言か!?果たしてドラマ版の顛末や如何に…!!
 
 
他にも、どうなる大留!?どうなる伯父達との仲!?そしておりつさんとの仲??
あっという間の全5回、次回でフィナーレです!!

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2006年9月25日 (月)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第3回

風邪っぽくなったり私生活立て込んだり出掛けてたりで、一寸又書きたい事をため込んでしまいました。

まぁ順繰りに。

とりあえずは木曜時代劇の話からー。この週は3連休だったんでねー、曜日の感覚が1日ズレちゃってて…危うく見逃す所でした。危なかった。

さ、本編。子供らの方はどうにか角も取れ始め、まぁ何とかやっていける目処がついてきました。しかしいまだに芳しくないのが、茂次さんと親戚弟子達との関係でして…尚もしつこく陰湿な妨害を受け続けています。
今回も、横槍入れられた大口の普請を取り返さんと単身叔父貴達の下へ乗り込んだ茂次さんでしたが…彼ら年の功が成せる巧妙な誘導尋問にぱくりと引っかかり、為す術なく追い返されてしまいました。
入ってくる仕事は相変わらず実入りの少ない一般庶民関係ばかり、勿論多くの人々の生活拠点である長屋の復興作業には「意義」があるのですが…店の「蓄え」は、日に日に心細くなっていくのです…。

それでも9人の子供達と生活をしていく事は、茂次さんの心の中に今迄と違った感情を芽生えさせているみたいですね。独り者なのもあってかそれ迄さして関心を示さなかった、「子供」に対する思いやりの気持ちがどうも生まれつつあるみたいです。
ある夜行きつけの飲み屋で呑んでいた時も、自分の脇で料理をじっと見つめるひもじそうな子供に自然と目が止まって…ついついおかずや飯への気を回してしまったり。
んが、それが又予想外の展開を生み出す事になろうとは。子供の父親が飲んだくれのうらぶれた浪人だったからさぁ大変、「人に施しを受ける程堕ちてはいない」「そいつぁ子供があんまりだ」…共に譲る事を知らない両者はあわや一触即発の状態に…。
店の女将の取りなしでその夜は事なきを得ますが、何処をどう見込まれたものか翌朝その子供が父からの手紙を持って茂次さん宅を訪れまして。その内容は…「果たし状」ならぬ、「預け状」。いずれ身を立てて戻ってくるので、それ迄息子を預かって貰いたい…という内容でした。

幼子を抱える故仕官がままならぬと言う気位の高い浪人が、縁は浅いが情の深い独身男に我が子を託す…という構図は、確か同作者の別作品でも題材になってた気がしましたね(「人情裏長屋」…だったかな?)。果たして今回ドラマで挿入された話はどう転んでいくのか。
一先ずはやると決めたら徹底して筋を通す茂次さん、わあわあいう周りに「おれが預けられたんだから、おれが育てる」とズバッと一言…。世話係のおりつさんが「9人も10人も同じ事」とこれ又言い切ったのも相俟って、10人のちびっ子ズとの同居生活決定です。SHIGEJI+10です(何処のメーカーの回し者ですか)。

今迄のケースと大きな違いは、今回預けられた息子・鶴之助に親がいる事(母は死別した様ですが)、それから浪人とは言え武家の出である事…でしょうね。おりつさん達はそんな事にさ程構わず、他の子達と変わらぬ気持ちで接しますが…同世代の子達と触れ合う機会も少なかったのか、子供達の前で自己紹介をする鶴之助には少なからぬ緊張と戸惑いが感じられた様に思えます。
それでも、同じく硬さを見せつつも彼を受けいれ様と言葉を紡ぐ子供達…随分優しくなれたなぁ~と、ほっこりあたたまる思いで見る事が出来ましたね。
下手するとかつての菊二辺りなら、他の子らと徒党を組んでひと悶着起こしたかも分からないのでは。相手が抱いている「不安」を感じ取り、それを自分達から「安心」に変えてあげる事で自らの中にもあった「不安」も拭い去る事が出来る…正に「優しさ」が成せる業だと思います。おりつさんや茂次さん達の想いは、ちゃんと実を結び始めてますよ。

少しずつ豊かな心を育んでいる子供達。日々与えられる人々の愛情に包まれて、心にあった「棘」はなくなってゆくのですが…でも、だけど、それだけでは決してなくならない…心の「傷」を、それぞれに抱えています。
今回預けられた鶴之助には、実の父が自分を他人に預けて去っていった事による「傷」。仕官の為であると分かってはいても、何処かで「自分は父に捨てられた」と考えてしまう深い哀しみ…。
そして年長格の菊二には、火事の中結果的に父を見捨てて逃げてしまった事による「傷」。寝ている父を起こそうとしたのに、起きてくれなくて、その内迫りくる炎の中にいるのが恐ろしくなって…自分だけがその場から離れてしまった事に対し、今も残る負い目…。

そんなやり場のない想いに、答えのでない問いに、茂次さんはいつも真っ正面からぶつかってくれます。

口下手な茂次さんの、子供達への接し方でとても良いと思う所。それは、「分からない事を分かった風に言わない」所だと思いますね。
鶴之助の父に対する言葉にならない激情も、菊二の中に巣くっている抱えるには大き過ぎる程の罪の意識も。とてもじゃないですが言葉ひとつでどうにか出来る「傷」ではないのです。
いや、言葉ひとつで胸に押し込めてしまう方が寧ろ簡単かもしれない。けれどそれは、彼らの「心」ごと潰してしまいかねない…。その位に危うい、深く大きな「傷」なんです。
茂次さんの紡ぐ言葉は、けして器用で綺麗なものではありません。彼らの悩みを解決出来る明確な答えも出てはきません。
その代わり、彼らの気持ちから決して逃げようとはしません。目を逸らさず、全身で、苦しみ叫ぶ子供達に彼が抱くそのままの想いを言葉で伝えているのです。

だから、その言葉はとても重い。

自分に「本気」でぶつかってくれるのを厭わない「誰か」。そういう「誰か」に一生一度でも出会るのは、本当幸せな事だと思いますねぇ。

あー所で、今は子供達の読み書き師匠として通っているおゆうさん…許嫁としての悶々とした思いは、募る一方の様です…。
だってさー、茂次さんとおりつさんあんなナチュラルにいちゃついちゃってんですよ!?(爆)や、勿論本人達にそんな気毛頭ない訳ですが、端から見てれば息ぴったり…じゃないでしょかね…。
「大体お前は昔から~」なんて、茂次さんがこうも言いたい事言える数少ない相手…ってやっぱ、おりつさんな気がしますよね。同じ昔馴染でも、おゆうさんの場合は比べると何処か一歩距離を置いた接し方をしてる風に見えます。
果たしてそれは、大留再建を誰にも頼らず成し遂げたい為の「今だけ」の気持ちなのか…何なのか…。ま、正直見てる感じだと、大留と子供らの事以外に今はなぁんも考えてない様に見えますけどね(笑)。

んで。来週は…妙にこざっぱりした鶴之助の父、登場です!!って事は仕官が叶ったのか…!?
色々な意味で、そこら辺の顛末が気になる所です~。

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2006年9月14日 (木)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」第2回

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原作は読み終わりました。とっても私好みの設定と展開で、ドラマでも先が楽しみです。うっふふ〜。

さ、第2回。前回の終わりに子供達全員の面倒を見ると、お役人の面前で啖呵を切った若棟梁の茂次さん。その熱い信念をお役人も受け入れ、今後の助力についても一考してくれるとの話で…やれやれ一安心、であったのです。
…です、がー。子供の元に戻った住み込み娘・おりつさんの表情が一変、「子供が逃げた!!」…役人と棟梁達の押し問答を早合点した年長格の3人が、元の町に連れ戻されるのを恐れて逃げ出した、との事。…こうしてのっけから大捜索をやる羽目になった茂次さん、早くも前途多難の兆しです…。

今回は、茂次さんやおりつさんたちから繋がる「やさしさの連鎖」が、とてもあたたかい空気感を生み出してくれた話でしたね。
ほうぼうで大人達に冷たくされ、心に傷を追った子供達。やがてその心は荒み、鈍くなり、盗みを働いたりしてもちっとも痛まぬ様になってしまいます。
その尻拭いをさせられる事となった茂次さん…彼は先ず、子供の見ている前で彼らの為した「罪」を詫びます。そしてその後尚もいきり立つ大人達に、子供の時分は誰しも悪戯と迷惑の区別がつき難い頃がある事、彼らは親がいないばかりに、迷惑を被った人々の怒りを常に全身で浴び続けてきた事…を、静かに語るんですね。親を亡くした現実を子供達に思い出させぬ様、彼らを奥へと下げた後で…。
子供がしでかしてしまった「悪事」についての非難には、言い訳ひとつせず頭を下げる。しかし「盗っ人」とか「たちの悪い」だとか、彼らの「人格」に関わる暴言に対しては、真っ向から立ち向かって子供達をかばうのです。
今迄盗みを働いては大人達に冷たい目で見られ、追い出されてきた子供達は。棟梁が無骨に見せた「見捨てない大人」の姿に触れ…初めて「悪事」の重さを噛みしめて、ぽろぽろ涙をこぼすのでした。
そんな彼らを、やっと覚え始めたそれぞれの名でぎこちなく呼ぶ棟梁。カッコ良く決まりはしないけれど、飾り気のない思いやりが伝わる場面に、目の奥が熱くなりましたね。
 
そんな棟梁の熱弁は、周囲の大人達の抱く感情にも変化をもたらして。子供達を見つめる視線は、少しずつ穏やかなものになっていきます。
やさしさを生み出すのはやさしさでしかなくて…それが人から人へ伝わって、子供達の中にも「優しさ」が育まれていくんだなぁ、と感じる良い場面でした。
 
しっかしやっぱり根っこは頑固な棟梁茂次さん。絶対に自分達の身ひとつで店を立て直すと言い張り、亡き先代の兄弟弟子からの援助すらつっぱねてきたのですが…早くもそれが、逆恨みの格好でじわりと降りかかってきた様です。
大口の普請をやろうにも、「身内が認めてもいないのに、『大留』の跡継ぎ然していられてもなぁ」…と、硬化する周囲の態度…。どの筋から手が回っているのかは明白な訳ですが、それでも茂次さん、「人助けが大工の本業、実入りの大小拘らずに、困った人の力になるのが先ず先決だ」と、損得抜きで仕事を請ける決意を示します!!
が、ここで弟子の一言「それで9人の子らをどう食わせていくんですかい」「……そうだったなぁ……」…茂次さん、本当まだまだ問題山積です…。
 
ところで前回危惧していた若棟梁を巡る三角関係については、どうやら付加的な演出の枠に収まってくれそうな雰囲気ですね。やー良かった良かった。
今の所は両女性陣、色恋を巡って反目したりする気配は見受けられませんが。只許嫁のおゆうさんの方は若干、おりつさんの人としての奥行きの深さに気後れするものを感じてる様にも。
おりつさんも、おゆうさんの躾の良さ、学の高さに一目置いている訳ですが。こちらは何の含みもなく、只純粋に感じ入ってる様子です。
これから子供達も交えた関係が作られていく内、どんな風になっていくか楽しみですねー。
 
そして茂次さんと住み込みのおりつさん、この幼馴染な2人のコンビがいい!!イイ!!(悶)
何気ない会話の端々に、お互いを分かり合ってる感じが滲み出ていて…良いですね〜、無意識に頼り合える関係って。
しかしおりつさんは、棟梁に許嫁がいるのを百も承知なので。いつかは家を追い出される身と知りつつ…も、子供達の事が気になる彼女はどうか彼らが一人前になる迄一緒に置いて欲しい…と、彼に懇願します…。
それに棟梁、「…ん、ずっといていいぞ」と、答えちゃったりなんかして!!後でその言葉の深過ぎる意味に気付いてかどうか、居心地悪そうに話題を逸らす棟梁、とってもかわいかったでーす☆当のおりつさんの方は全く勘付かずに大喜び、ってのがこれ又ツボ(笑)。
小沢さん自身が醸し出す味に拠る所も多分にありそうですね!!やっぱこの方の、ぶきっちょで木訥で口下手な男の演じ方って好みです(スミマセン褒めてます…)。
 
来週もやっぱり波乱、棟梁男の優しさ炸裂です!?
…全5回という限られた中、子供達はめいっぱい暴れ回る気の様ですよ。

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2006年9月 9日 (土)

来年のテレ東新春時代劇…。

テレビ東京の新春大型時代劇って、何だかんだで毎年チャンネル合わせては最後迄楽しませて貰ってました。
んが、来年のやつは正直複雑かも…

<参考>Yahoo!ニュース:稲森いずみが新春時代劇主演(日刊スポーツ)

瑤泉院様を稲森いずみさんが演じる事自体は、実はとても楽しみです。前にも時代劇演じられてますし、静かな芯の強さが滲み出て絵になりそうー。
ですが主役、しかも討ち入りの影の首謀者だったなんて話で見たいかと言われると…。

どうやら最近良く見られる、「真説/異説・忠臣蔵」の類な物語の様ですね。
この頃は、吉良を必ずしも絶対的悪役に仕立てない型の「忠臣蔵」も増えてます。昨今の歴史考察の変化を受けての新路線なのでしょうけど。
しかし思うのは。元々今お馴染みの「忠臣蔵」とは、事実をベースにして作られた「仮名手本忠臣蔵」から引っ張られたイメージに依る所も大きい…んですよね。江戸庶民の赤穂浪士達に対する大きな賞賛と同情を背に、悪徳老人吉良と主君の仇討ちを一心に貫かんとする浪士達の対決…を思わせる作りで描かれた今作。コレが巷で大人気を博し…その内に「忠臣蔵=赤穂浪士」という構図が世に広く浸透していったのです。
つまり厳密に言うなれば、「赤穂浪士討入」は史実の話ですけど「忠臣蔵」はそれに色を加えた劇作品なんですよね。

な訳なので、所謂真説型の話が「赤穂浪士」等のタイトルで描かれるのならば、まぁそれも又ひとつの形かなとは思います。あくまで史実を追求した物語…として。
ですがそのリアリティを「忠臣蔵」に持ち込まれてしまうのは…少しもの寂しい気も。
勝手な話なのですが私としては、せめて「忠臣蔵」だけは純粋な「劇作品」として生き続けていて欲しいなぁ…と思ってしまうのです。昔乍らの善悪メリハリはっきりした展開で、老獪な古狸を忠義の想いで討ち取る美談…。演出であるのは百も承知で、彼らの真っ直ぐな姿に浸れる「物語」を残しておいて欲しいなぁと。そこに少なからぬ誇張や創作があっても、ね。悪役とされた人物達や縁の方々にとっては至極迷惑な話ですけど…。
やっぱ吉良には永遠の名悪役でいて欲しい。不敵に笑う意地悪じーさんであって欲しい。そういう御方に演じて頂きたい…吉良ファンの方々スミマセン(汗)。

もしかして後100年後位には、吉良と大石の好感度は今と逆転してしまったりするんでしょうかー。江戸の頃から現在迄根付いてきた感覚が、そんな完全に覆る事はないかもですけど…先の事はどうなるか。
それでもせめて、あの頃の「忠臣蔵」が生まれた背景や価値観なんかは、どうにか語り継がれて貰いたいですね。

おおっと。話が逸れてしまいました…。この新春時代劇もタイトルは「忠臣蔵 瑤成院の陰謀」、ですが恐らくスタンスとしては「異説」にあたるのでしょうね。
ぶっっっちゃけた話をすると、話の概要見てる限りでは作品への興味はゼロに近いです(斬)。ですけどね…稲森いずみさんの他に、内蔵助を北大路欣也さん☆が演じてくれるそうなのですよ…!!うーそれは一寸見たい。
柳沢吉保は高橋英樹さんですか?もう少しじめっとしたイメージがあるなぁー(又も固定観念)。

「真説」ものは少し拒絶反応示しちゃう私ですが、「異説」として割り切れるのなら…或いはそれなりに見られるかもしれません。
稲森さんの仰る「アクティブ」さに若干の不安を感じつつ(…)、どうするかは来年決めます…。

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2006年9月 7日 (木)

NHK木曜時代劇「ちいさこべ」

いまだに木曜時代劇を「金曜」時代劇とうっかり言ってしまいます…。語呂が良いもんで、つい。

さ、そのNHK時代劇、本日より秋の新シリーズ「ちいさこべ」が始まりました。久方振りに放送前から期待膨らむ時代劇だったですよ!!
山本周五郎の原作も初回前に読み終えたかったのですが…帚木蓬生と笑酔亭梅寿シリーズに手出しちゃったんで、ドラマと同時進行の方向で(笑)。

市井もの人情劇の風味漂うこのストーリー。
江戸の大火で一面焼け野原になった町の大工棟梁が、自分の家や町の復興に力を注ぐ様を、みなし子となった9人の子供達との交流を通して描く…という流れの様です。

初回の今夜は、江戸が火の海に包まれて…命からがら生き延びた人達が、まだ落ち着きを取り戻す事に必死な状態。困った時はお互い様とは言い乍らも、やはり自分の近辺が一段落着く迄は自分の事が手一杯な訳で…。そういう時一番苦境に立たされるのは、自立の困難な「弱者」の人々なんですね。特に年端もゆかぬ子供達は、頼るべき親や親類を喪ってしまうと…見ず知らずの大人達の中で、冷遇される憂き目にあってしまうのです。

そんな境遇に見舞われた9人の孤児達を、大工の棟梁の店に下働きとして住まっている娘が何かと面倒を見ています。食事の世話や、寝る所…。若い棟梁は自分達の事でかつかつである現状を思い、彼らを養う事に良い顔をしていないのですが…それでもだからといって、他に行く当てもない子供達。
その不安そうな深い瞳を見ていると、邪険にするのも忍びなくて。何よりもこの子達を救うのは、大人が与える「優しさ」であるのだと…彼自身火事でふた親を亡くしている事とも重ね、こみ上げてくるものを感じるのです。
生きる為乱暴狼藉も働いてしまう子供達に頭を抱えつつも、何とかどうにか心身共に助けになってやろうじゃないか、と若棟梁は腹を決めるのでした。

元気負けん気溢れる子供達の中でも、とりわけ頑固そうなやんちゃ坊主がどうも2,3人はいる模様。ほうぼうで冷たくあしらわれたその心は非常に傷ついていて…攻撃的にもなっています。
子供特有の周囲への過敏さを、すぐ手足で表現してしまう荒みきった心に、果たして「優しさ」は芽生えるのか…。今作の大きな軸となりそうな部分です。

そして頑固というのは、若棟梁も負けず劣らずでして。自分達の力だけで店の復興を誓う彼は、周囲のあたたかな援助の申し出さえ頑とつっぱねてしまうのです。
そのストイックさが彼の大きな持ち味である様ですが、意固地な姿勢は周りと角を立ててしまう事にも…。
子供達とふれあう中で、棟梁の中にももっと人を頼りにする様な心の豊かさが生まれてこないかなぁ…と。そちらの方にも変化が生まれてくれるのを密かに願っています。

まぁ細かい所をつつくと火事場後の仮設小屋なんてもっと煤けてるんじゃないの?とか、そこかしこの言葉遣いや演出が現代調過ぎるぞーとか、まさか若棟梁を巡る住み込み娘vs.許嫁な構図がメインになったりしないよね!?とか。…色々気になる要素もありますけどね。でもま、毎回クオリティ高いNHK時代劇…に、今回も期待をかける事にしてます。
全5回と短くもあるんで一寸秋の夜長、付き合ってみたいと思いますねー。

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2006年7月30日 (日)

今週の清水次郎長:石松代参

ドラマ結構飛び飛びにしか見ていないので、あんまりはっきりした事も言えないんですが。

今週見せたおそのさんの艶曲線が一番原作に忠実かもしれませんね。

や、次郎長伝説の中でも特に有名な石松代参話という事で。石松役の山本太郎さんからは、気合いがびしびし伝わってきました!!何回白目剥いたんですか、この人!?(笑)七五郎との水盃の時に見せた澄んだ眼差しも、へべれけに酔って管巻いてる時の濁った瞳も(…)真に迫ってて良かったですよ〜☆
…欲を言うなら、これだけ太郎ちゃん頑張ってたんだし、もう少しスローな展開でも良かった気がしますねぇ。うっかり目を離したりもしたもんで、鎌太郎とのやりとりがあったのか見逃してしまいましたよ!!(それはお前が悪い)切るタイミングは確かに悪くなかったのに、なぁんかもう一押し欲しかった気が…って単に私が石松もっと見てたかっただけですか(爆)。

悲報はまもなく次郎長一家の元に届く事となり、皆あらん限りの涙で畳を濡らします…。今回はすっかり「泣きの次郎長」として位置づけられている(気がする)親分…は、今迄に比べると怒りの方が頭を占めているのもあって"泣き"は控えめでしたかね。都鳥討ちを果たした時にはおんおん泣くのかなー。
と、その最中にやってきた、和尚からの思わぬふぐの差し入れ。こいつぁツイてる、てんで早速鍋にして頂きますが、これが見事にアタります(笑)。一気に身悶える次郎長一家の面々…その中にはちゃっかり和尚もいました(笑)。
食べる前にこの和尚が言った、「当たった時は弔いは任せろ」の台詞が小気味良かったですね〜♪このドラマは、久々にこのテの古典的とんちが盛り込まれてる時代劇だと思います。こういう作りは落ち着くなぁ☆

来週の都鳥対決も見たい所なんですがー。科捜研も気になるんですよね(爆)。どうしようかなー。

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2006年7月25日 (火)

あ、桃太郎侍…

…なぁ〜んとはなしに、TVつけてましたら今日が初回だったんですね、桃太郎侍…。気にはしてたもののすっかりノーチェックだったモンで(汗)、偶然に助けられた形で初回を観賞する事となりました。

…うん、放送前主演の高嶋政宏さんは「旧作とは全く別物、と受け止めて頂きたい」と仰ってましたが…成程その方が賢明なんでしょうね(爆)。気にしていたのはなんと言っても「高嶋版」桃太郎だったワケなんですが、いざ始まったら気になったのはゲーム音楽風味なBGMの方でした(笑)。モダンに軽快なタッチを意識したのか…スーファミ時代のRPGで、良くボス戦の時こういう音楽流れてた気がしますよ(笑)。普段の語り口は割と現代語調なのに、キメシーンでだけ古風な言い回しなんもちょいぎくしゃくしてたかなぁ〜。

ま、こんな些細な点にこそ引っかかってはしまいましたが。時代劇としては、なかなか楽しませてくれる要素が盛り込まれていると思います。周囲のキャラ立ちもしっかりしてましたし、背景の事情も人物達が自分からあれこれ喋ってくれたんでよぉく飲み込めました(爆)。そして肝心のシナリオの方も!!王道パターンなれどそこにある魅せ所でちゃんと人物描写を怠ってなかった感じで、そこは結構良かったんじゃないですかね〜。新生桃太郎だからってんで、妙な色気を出さなかった辺りには好感触。
前述したキャラ1人の語りで物語がするする進んでいく都合の良さは…ありますものの。八丁堀や大岡越前の様に「ノルマ」が謎解きという訳ではないので、まあまあアリの範疇なのではないでしょうか。

何だかんだで高嶋さんの「桃太郎」姿に馴染む迄には、いくらか時間が必要そうですが。のっけではなかなかのニートぶりを見せてくれまして(笑)、気持ちの程は伺えます。もう少し回を重ねれば…あの肩に力入った感じも取れるのかな、少しは。

中村雅俊さんの次郎長も大して馴染めないままキャラと展開の面白さで結構見ちゃってるんで(でも最近は科捜研に心奪われがち…)、こちらも暫くはチャンネル合わせそうな予感です。取り合えず次回は話が面白そうなんで見てみますですよ。
…感想書くかは別ですけど、ね(笑)。

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2006年7月18日 (火)

大江戸捜査網とお助け信兵衛と銭形平次の話!!

この連休中一気に観た時代劇3本です!!海の日に何やってんだ!!(自虐)

ま、大江戸捜査網は終わりの20分そこら観ただけでした…。つか、松方弘樹のだったんですね~。橋爪淳のを期待していただけに…こっちの方が新しいのでしょうけど。
正直橋爪淳のだったらこれから全話録画に走ろうと思ってました(真顔)。いずれ放送してくれるかな…。
松方さんのも、今度は1時間通しでちゃんと観てみたいです。開始時間間違えた(爆)。

本日は幸運にも時代劇専門CHに触れる機会があったので、引き続き放送された「お助け信兵衛 人情子守唄」も観てみました。
高橋英樹さんに松村雄基さん、という私好みなキャストに惹かれ~。しかし軽い気持ちで見始めたこのドラマ、なかなか奥が深くて情も深くて涙腺緩みっぱなしでした…。
語り出すとアツくなりそうなんで、話の感想は改めて別記事立てたいと思いますが。高橋さんの、2枚目も3枚目も瞬時に切り替わる様がとっても「らしく」て楽しめたです!!子を捨てた若侍の非情さに怒る迫力と、慣れない子守に奔走するヘタレぶり。非道な乱暴者に立ち向かう時の鬼の様な形相と、愛すべき裏長屋の人々に向ける屈託ない笑顔。役作りがしっかりしてるんでしょう、2時間弱の単発ものでもこの人ならこうするだろうな!!と自然に思わせてくれる位人物として生き生きしていた気がしました!!
シリアスとコミカルのバランスも丁度良かったです~。凄く素直で美しい話を描くなぁ…と思ったら、原作は山本周五郎でした。納得。

そして銭形平次!!只の銭形じゃありませんよ、あの大川橋蔵様の銭形平次ですよ…!!
…って、普段専門CH等でご覧になってる方には全く珍しい話じゃありませんよね(汗)。スミマセンこれだけ舞い上がっちゃう位ずっと観てみたかった銭形でした…。
期待通り…大川さんの銭形、端正な顔立ちは勿論気っ風の良さ、軽やかな身のこなし、すっかり魅せられましたね~☆これぞ2枚目スター…格好良いなぁ…。うっとり。
古き良き時代の時代劇、という事で、作りも本当細部迄楽しませて貰いましたよ。台詞のリズムがとても良い…のが、個人的に心地良くて。言葉の流れ方って言うのかな、5・7みたいな類のテンポが随所に現れていて、痛快な気持ちにさせられるんですよね。この時代はきっと、こういうリズムが無意識に宿っていたんだろうなぁ。今の作品は言葉遣いは別にしても、リズムはより日常会話に近いですもんね。だからこういういかにも「芝居」を感じさせる台詞構成はとても魅力的。
やっぱり今のも良い作品沢山あるけれど、この時代の作品独特のこだわり方は本当大好きです。久っし振りに、時代劇観たぞ!!って感じさせて貰いました~♪
欲を言えば、今度はお静さんが八千草薫さん版のが観てみたい!!うちの母イチオシのシリーズなのです。

今度はいつ観られるかな。放送の流れが掴めてくれば、録画頼んで一挙観賞したい所ですね…。

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2006年6月 8日 (木)

やっと見ました背負い富士!!

先週見逃しちゃったんです…。今週こそは!!と密かな決意を胸に…見てみました。
明るく笑って泣ける、なかなか素敵な仁侠記ですね!!

原作の『背負い富士』は割と次郎長の人情エピソードに的を絞った作風であったので(だから最後になって思い出した様に黒駒の勝蔵がお目見えしたりとかも…)、そのイメージだとオムニバス形式でおくる次郎長一家の人情劇になるのかなーと思ってたのですが。結構がっちり彼の生き様を辿ってくれるみたいですね…。
子役(青年期もか)で1話まるまる使ったのは、蝉しぐれ以降あまりなかった様にも感じます(失念してたらゴメンナサイ)。結構気合い入れて次郎長の生涯を描いてくれるのかも。

話の方も、世間一般に知られる次郎長物語がベースみたいで。まだまだ若くてヘマばっかりの次郎長を、中村雅俊さんがコミカルに演じてくれてます!!
大物になるだけの器は備えてるんだけど、如何せんそこに詰まった色々なものを使い分ける力量がまだないんですよねー。かっとなりゃ手も足も出るし、後先考えず行動して後々後悔する事もしばしば。それが彼の生きる世界すらも変えてしまうのですが…。
そんな荒波に揉まれ、傷付き後悔を重ね、そこからひとつずつ何かを得ては前に進んで…やがては東海一の大親分へと名を馳せていくのですね。
只修羅場をくぐり抜けた数の問題だけではなく、その中で学び取った事を教訓として次のステップを踏み出していったのが、人間的にも箔のある男と名高い次郎長の原点である様に思います。

後さりげにツボだったのが、EDのちびまたたび4人衆(笑)。もこもこ歩く姿がかわいいよ!!うわぁ和む〜。

今回見た印象では、明るいタッチで描かれる成長物語に割と好感を抱いておりますー。中村さんの雰囲気はまだ「頼れるアニキ」の域を出ていないので、当代一の大親分としてのイメージにはまだ何とも言えない所もありますけれど…。とにかく元気な世界観が気に入った!!
来週以降もぽつぽつ見ていきたいなーと思ってます☆石松も…早く成長して暴れまくってくれー!!

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2006年5月25日 (木)

柳生十兵衛の次は清水次郎長!!

NHK木曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負・島原の乱」が、本日最終回を迎えました。
今回は十兵衛の父・但馬の描写にも深い切り込みを見せてくれて…そしていっそ清々しい位男むささ満点の世界で(笑)前回とは違った味わいがありました〜。
それにしても殺陣シーン、良質で本当圧巻ですね…。毎回息を呑んで見守ってますよ。村上宏明サンの眼力が見せる迫力がたまらない!!

で。次なる木曜時代劇は、清水次郎長。原作は人情時代作家でおなじみ、山本一力の『背負い富士』ですー。

注目の主演は、中村雅俊さん。彼が次郎長演ると知って、最初はどうなんだ?と思ってましたが…。…今回の予告で目にしても、ぶっちゃけまだ微妙な違和感は残ってます(汗)。
しかしまぁ、原作読んだ感じだと、義に生きた男の骨太一代記!!と言うよりは人情に次ぐ人情話な色合いが強かったですからね。あの流れを汲むのなら、推測ですが主に次郎長親分と周りの人々との心あたたまる絆…を軸として描くのかな、と思います。予告の雰囲気も、結構どたばた賑やかな印象ありましたしね。
そんな世界観に、中村さんの持ち味をどう取り入れているのか…そう思うと結構興味深いです。十兵衛の息詰まる攻防の後は一転、はつらつ人情劇…というのも、良く見ると何だか面白いですね。

んな訳できっと次作も引き続き見ると思います…。一番の注目は、森の石松!!早く出てきてくれると良いなぁ〜楽しみ!!
…彼みたいな愛嬌溢れる熱血おバカさん、個人的に大好きなのです…(スミマセン褒めてます…)。

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2006年5月24日 (水)

「名奉行!大岡越前」第5話

今回は、今迄の流れに比べるとちと変わり種っぽいお話。突如差出人不明の似絵が送りつけられ、受け取った人がその絵の通りの死を遂げる…という、"予告殺人"に越前守が挑みます。

受け取る当人の生々しい死に様を描いた謎の絵。そこには、何か怨念めいたものすら感じさせる寒々しさがありました。
じきに越前は疑わしき1人の絵師に辿り着くのですが、これが煮ても焼いても食えぬ白の切り様で…。
他方で狙われた人々の身辺も洗い出す内に、浮かんだ共通項は「大奥」…。絶対的不可侵領域から立ちのぼる不審な空気、一向に尻尾を出さない重要参考人…色々な意味での困難が、南町奉行所の前に立ちはだかるのです…。

いやいや今回の下手人は、なかなかどうしてかなりのくせ者でしたねー。内に秘めたる義侠心や、忘れる事の出来ぬ思い出から越前が真の心根を引っ張り出そうとしても、頑として「否」の姿勢を取り続ける男で。「心」からの切り崩しは一切通用しませんでした…。
しかし一連の事件は、全て不当に闇に葬られた友の、そして忘れ難き屈辱を味わった自身の「恨み」を晴らさんが為のもの。にも拘わらず、最大の要因である「心」への揺さぶりが通じなかったのは…復讐と保身は彼の中で別物であったのかなとも。
"本懐遂げられればこの身はどうなろうと…"という感覚が薄かった辺りが、今迄と少し違って興味深かったですね。

そしてこのお白州で感じたのは。越前は、人の恨みやわだかまりを全てこの場に吐き出させ置いていかせる事で、人を救おうとしているのかなぁ…という事です。
お白州で素直な姿を見せぬ人々に対して、越前はいつも先ず人の「良心」に添って吟味を行っていくんですよね。世間を、自分を、大切な人を欺いて、それで本当の安らぎは得られるのか…?と。で、それでもあくまで目を背けようとした者には、必殺の切り札(今回のカマ掛けの様な)でばっさり両断。
…人間は大なり小なりの過ちを犯すもの、だと認識し、その罪ときちんと向き合わせる為に調べを進めていく姿勢に…「大岡裁き」の真髄が垣間見えた気がします。

そしーて今週の香織ちゃん!!好みの役者を越前に即当てされ、大助に似てるからとつっつかれて真っ赤になってる香織ちゃんが!!めっちゃくちゃかわいかったです〜☆良いなぁ初々しいなぁー。
大助もそっち方面てんで疎いくせに、ごくナチュラルに香織ちゃんのかんざしに気付いた辺りが個人的に超ツボでした(笑)。

思えば4月から始まった番組なので…もうぼちぼち折り返しですかね?そう思うと何か早いなー。

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2006年5月16日 (火)

「名奉行!大岡越前」第4話

何だかえらく久し振りな気がするな〜、と思っていたら。そうだ先週は交流戦やってたんですよね。
んな感じで、久々の越前話。

今回ーは、のっけから越前様が北町奉行所にしょっぴかれてしまいます…。身に覚えのない商屋殺しの下手人に仕立て上げられた挙句、あわや即刻死罪の憂き目に…。いくら何でも話が早過ぎるだろ、っと事の性急さを訝る越前ですが…それでも「おれは越前」とは明かさず、しれっとした顔で拘留の日々を過ごす越前さんが何ともらしいです(笑)。
やがて正体がばれ…ても尚、居座ろうとする越前でしたが(爆)。流石に北町に嫌がられて一先ずご放免。しかしその間に目にしたいくつかの奇妙な点…自分を下手人だと北町にタレ込んだ「生き証人」とされる女、何処か目つきの違う北町同心…これら微かな違和感が、むくむくと疑念となって越前の中に湧き起こるのです…。

北町のあまりに結論ありきな強引さに、はじめは越前への私怨(失脚狙いか逆恨みか…)による確信的犯行かと思ってましたが。どうやら本気の本気で正体知らぬままだったみたいですね…。女は明らかに真犯人を知ってた上で、越前に罪を被せようとしてる風でしたが…それもどうやら、たまたま目線の先にヒマそうにしてるお武家(失礼)がいたってだけみたいで。
そこ迄して彼女がかばう真犯人は…あろう事か北町同心の男。世間から爪弾き者にされすっかり荒みきっていた彼女を、只1度だけの出会いで心の底から信じてくれた男を…女は今でも信じ続けていました。
しかしかつては熱血同心で鳴らした彼も、今では欲にまみれる非情な男に…。やがてその牙は、彼女自身にも向けられていくのです…。

昔の恩を忘れぬ一途な人間と、その善良な心を利用する人間。時代劇的に決して斬新とは言えない構図ですが、そこで最後は後者が我に返る、ってのが越前流ですね〜☆
青臭くも清らかだった、駆け出し時代の自分。自らの手も心も汚し、それを厭いもしなくなった今となっては、もう思い出す事すら出来ないあの頃の自分…。それを今でもかけがえのない「思い出」として、心の中に大事にしまってくれてた人を前にした時…男はようやく目が覚めるんですね。
もう既に2人も人を殺めている彼にとって、改心しても待っているのは「死」による償いでしかないのですけど。しかし最後に、まっすぐな人のあたたかさが彼の心を揺さぶった事…。人の想いが人に届く事で生まれる「救い」を、感じられた気がしました。

そしてもうひとつ隠れた見どころは、越前戻らずで右往左往する南町です!!(笑)
おろおろする大助がかわいーなぁ…そしてむくれてても最後は優しい香織ちゃんがかわいーなぁ…。
…行方知れずになって暫くは、 「又どっかほっつき歩いてんでしょ」で片付けられてた越前さん。この推測に微塵も疑問を抱かれない越前さんの素行も、流石っちゃー流石です(笑)。

来週は絵描きの話ですか。一寸毛色の変わった事件の様な…楽しみです!!

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2006年5月 6日 (土)

「名奉行!大岡越前」第2話

…又暫く更新が滞ってしまいましたね…スミマセン。そして今更大岡越前第"2"話の話でスミマセン(こないだの3話は帰宅が間に合わず見逃しました…)。
 
さて第2話で起こった事件は、商屋の主人の身代金誘拐事件。
ある夜更けに外出していた主人が忽然と姿を消し、やがて300両という高額な身代金が主人の家に要求されます。さぞや大騒ぎの家中で…あるかと思いきや。家族である筈のおかみと息子は寧ろ非情な程の冷めた反応で、身代金の用立てすら渋る始末。対照的に奉公人達からは主人を慕う声が多数で…どうやらこの主人、店の入り婿であるという事が、やがて分かってきます。
一方で、ひょんな事から越前と親睦を深める事になったとある老人の存在。この男がふと口にした、かつての恩人の息子の話…主君の愛刀を紛失してしまい、弁償金が払えなければ腹を切らされる窮地に陥っている事を耳にし、何とか救ってやりたい強い気持ちを越前に(例によって真の身分は知らぬまま)漏らします。で、その為に必要な刀の代金が「300両」。…殆ど手がかりのなかった誘拐事件が一転、意外な方向へと動いていきます…。
 
…お白州の直前で「そーかー、そういうからくりだったか!!」と、ようやくピンときました私(遅過ぎる)。
今回も、全てのピースはしっかりはめ合わさったんですよね。そして事の真相の裏にあった報恩の念…入り婿である故の冷遇にも愚痴ひとつこぼさず、実直にお店の繁栄に努めてきた主人が最初で最後、自作自演という身勝手な事をしてでも救いたかった命の恩人のひとり息子…。はるか昔、一家で武家の侍に絡まれあわや手討にされそうだった所を、手傷を負って迄救ってくれたひとりの男…彼への恩義を、この主人は決して忘れず胸に刻んでいたんですね。その人本人はいなくなってしまったとしても、してくれた事に対する感謝の気持ちは今尚色あせてはいなくて。露見すれば重罪になり得るのを承知の上で、恩返しの為にひと芝居打ったのです。そして自身は、彼を疎んでいる妻子に迷惑がかからぬ様、そっと江戸から姿を消そう…と。
口数少ない主人の内に秘めた深い情を知り、それ迄300両の行方しか頭になかったおかみは…自らの薄情さを大いに恥じ、心底主人に今迄の行いを詫びるのです…。この最後に見られたおかみ達の改心も、人への救 いが伝わってきて良いなぁと感じました。
全ての人が優しくあったかい気持ちになれる…詭弁であるかもしれませんが、それでもそういうハッピーエンドは本当美しいものであると思います。
 
そして越前様の「夢裁き」…。「此度の一件、全て"夢"であったと致す」の裁きが響きわたった瞬間、その粋な計らいに涙が止まらなくなりました…。本当に優しい…全てを包み込む人情裁きだと思います。
最高の笑顔で、「なぁ、とっつぁん」と声を掛けた越前様の穏やかな声音が…この上なくじんわり胸に染み込んできました。
 
2回共熱い涙が頬を伝う質の高い話で…見る度次への期待が高まるばかりですね。こういう時代劇、そういえば最近の中では久し振りな気がします…。
来週も見たいです、けど…記憶が確かなら、キリンカップと同日だった様な覚えが…。あーかぶってたら嫌だなぁ…。

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2006年4月22日 (土)

遂に入手!!『NHK時代劇の世界』

少し前の話になりますが、ようやっと念願の『NHK時代劇の世界』を入手する事が出来ました!!一時は発売延期の憂き目にもあいましたけれど…(過去記事はこちら)。
待ち望んでいた分期待も大きかった訳ですが、更にその上をいく充実した内容の本でした…。
 
先ずは驚きました、本当に全ページカラーで…!!歴代作品リストなんかは白黒でまとまってんのかな〜と思ってましたら、いやぁ〜カラー写真で拝めるとは!!写真に大小の差はあれど、過去作品への興味も本購入の動機だった私としてはウハウハでした☆
是非作品見てみたいと思ったのも色々ありましたねぇ…これを機に、再放送かDVD化してくれんかな。
密かに時代劇化希望してた『本所しぐれ町物語』が、既に放送されてたとは知りませんでした…。2001年って最近じゃん!!不覚だ…。
清兵衛さんが石倉三郎って所に、予想外故の興味を感じて期待してたり。どんなだったのか気になるー。明らかに、"八丁堀"の磯貝さんとは違うんだろうな(笑)。
 
こうやって作品の変遷を見ていくと、その方向性の変化も窺い知れて興味深いものが。
昔は鞍馬天狗の様な怪傑ものや捕物話の様に、見終えた後スカッとする作品が目立ちますよねー。善悪や明暗の差がくっきり分かり易く、故に「痛快」な印象を与えてくれる内容が多い様にも。
対して今は、より誠実派・人情派になっている感じが…。己の信念を曲げず、器用でなくても真っ直ぐに生きる姿や、じわっと胸に染みる人のあたたかさ…を感じさせる作品が増えてきた気がします。時代の求めるものが反映されてるんだろうなー。どちらにもそれぞれ違う魅力を感じるのが面白い。
 
で、最大の見所であろう豪華企画が、「ペリー荻野 トーク7番勝負!」。聞き覚えのある語呂(笑)の企画に協力してくれたは、NHK時代劇への貢献度も高い7名様〜。
登場順に高橋英樹、内野聖陽、上川隆也、沢口靖子、内藤剛志、村上宏明、仲代達矢…。書き並べただけでも、広く役者としてその能力を高く評価されている方々ばかりでドキドキ。7人7様の興味深い裏話が聞けました〜。
 
その中で、個人的に面白かった話を2つ程。
まずは上川隆也さん…今は何と言っても、大河「功名が辻」話がタイムリーな役者さんですよね。インタビューでもやはり話題は、大河撮影現場でのあれこれへと。
で、千代役の仲間由紀恵さんとの共演についてご本人が仰るには…何と何と彼女とのシーンは、ほぼ1発OKでやってきてるらしいんですね〜。他の出演者さんとは細々打ち合わせを重ねるそうなんですが、仲間さんとのシーンだけはお互いそれっ!!とやって見せた形がそのまま上手く機能していくという。
上川さん本人も「不思議な関係」と表現されてる通り、きっと無意識にウマが合うんでしょうね。大河本編で山内夫妻から感じる人間らしい立体感は、お2人のこういう関係が伝わってくるからかな〜ともふと思ったり。
 
それから内野聖陽さん。の、このやりとり。

ペリー どうも風の噂によると、来年あたり、またまた時代劇に挑戦されるようですが(笑)。
内野 ああ、どうもそうみたいですね(笑)。 
[本文より抜粋]

…始めコレ読んだ時は、「ふ〜ん又NHK時代劇やるんだー…しかし、"(笑)"の意味は何だ?」程度にしか感じなかったのですが。…のです、がー!!アレですよコレって来年のあのアレの事だったんですよね…!!(過去記事はこちら)これ読んだ後メディアの発表聞いて、ようやっと真意が分かりました…!!(遅)
来年大河の山本勘助…本当今から楽しみです。NHK時代劇では「蝉しぐれ」「秘太刀 馬の骨」にて主演され、内容も人物像も全く異なる2作品を見事演じ分けた御方であるだけに…より一層期待が高まりますね。 
 
A4版というデカ版な上、全Pカラーでお値段何と\980(昼間の通販か)。色々な贔屓目を抜きにしても、結構良心的な価格なんじゃないですかね…。
普段TV関係の特集本は滅多に買わないのですが、コレは取り寄せて迄入手した甲斐あったなーと思えるボリュームでした!!

『NHK時代劇の世界』 書籍情報はこちら→アマゾン bk1

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2006年4月19日 (水)

「名奉行!大岡越前」第1話

4月スタートの新ドラマがもうぼちぼち始まってますね。テレビ朝日系列のウィークリー時代劇枠も、今週ようやく始動致しました。
今期から火曜日に移動しての放送、その口火を切るのは「名奉行!大岡越前」シリーズ第2弾です〜。

大岡越前と言うと、やはりTBSの加藤剛版の印象が強いですがね。北大路欣也さん演じるこのシリーズも、なかなかどうして違った味わい深さがありますよ!!北大路さんの落ち着きある凛々しさが、何とも魅力的ですね〜。町中で見せる気さくな雰囲気と、お白州でのきりっとした物腰との切り替えも流石です☆
後大きな特徴は、お白州シーンで裏方達の様子もかなり描写してくれてる点ですね。大岡裁きの舞台裏で、その様子を見守る配下達の姿も並行して描かれています。じっと耳をそばだてて聞く者やら、ぶつぶつ感想をもらす者やら(笑)個性的な反応が又見所のひとつですよ〜♪

さて初回は。記憶喪失の女と背後に浮かぶ事件の陰…に、大岡裁きで真相解明に挑むお話。
あわや溺死という所を保護されたある女、しかし事故のショックからか記憶を失っており身元捜査は難航…。やがて「心当たりがある」と申し出る者が現れるのです、が…その数何と3組4名。しかもそれぞれが話す彼女の話は、名前も素性もてんでばらばらなのでした…。

真っ向から食い違う4人の言い分。最初見ていて「もしかして4人共グルなんじゃね?」なぁんてな考えもちらとよぎったりしましたが…流石にそんな非情な展開ではありませんでしたよ(笑)。それどころかこの4人の想いはどこまでもあたたかくて…!!お白州で彼女の夫殺しという罪が知らされても尚、4人はそれぞれの中にいた心優しい彼女の様を思い起こし、それを信じてお奉行に必死の訴えをするんです。その心からの優しさが、記憶を取り戻した後も口を噤んでいた彼女の心に強く響き…自身の為した事を白状するに至るんですね。
始めは自らの保身の為に築いたそれぞれの関係、そんな利己的な真意を知っても、4人の彼女への思いやりは変わらなくて。彼女の「してきた」事ではなく、彼女が「してくれた」事を大切にした4人の気持ち。頑なな人の心に届いたのは、このやわらかなぬくもりなのでした…。

最終的に直接の死因は彼女の刺し傷ではない事が分かり、真犯人が引っ立てられると共に4人の懇願もあって彼女に申し渡された寛大なる大岡裁き。人の心のあたたかさが見せた優しい物語に、目の奥がじんと熱くなりました。

実はこのシリーズの前シーズンは、結構見たり見なかったり…程度だったんですよね。今回の話が個人的にグッとくる感じあったので、今シーズンは本腰入れて見てみようかな…と思います。

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2006年4月 1日 (土)

来年大河のキャスト発表!!

来年の事を言えば鬼が笑う、とは良く言ったものですが。そんな鬼も笑う来年の大河話をこの時期にしてくれるのがNHKです(笑)。

来年の大河は『風林火山』。今年に引き続き戦国物ですねー。名軍師山本勘助、そしてこの前の大河では文字通りのシャドーキャストだった武田信玄(笑)、更に宿命の相手として上杉謙信も登場する甲信越サバイバル物語の様です!!

今年正月に北大路欣也さんが、それはそれは見事な存在感でもって演じ切ってくれた山本勘助(関連過去記事はこちら)。果たしてNHKはどうでるかー!?と注目しておりました所…抜擢されたは内野聖陽さん!!金曜時代劇『蝉しぐれ』『秘太刀 馬の骨』での好演も記憶に新しいこの方が、来年の大河の顔となりました!!
この所はビッグネームの起用が目立った大河配役だけに、何だか新鮮で魅力的な新路線に感じられますー☆話題性も大事かもしれませんが、やっぱ大河は量より質を大事にして欲しいと思うのでね。
落ち着きある良質な作品作りに繋がってくれればと思います。

北大路さんのは経験豊かでどっしり構えた勘助って感じでしたが。内野さんのはクールな中にも熱いものがたぎる雰囲気がありそうで、結構今から期待が高まってます!!知的で高潔な感じが出てくれそうな予感ー。
1年かけてどの様な勘助像をつくり上げてくれるのか…注目しています。

…カタくキメた配役の一方で、とんでもサプライズもありました…。上杉謙信役にガクト。がくとです、そう岳人です、あのGacktです…!!

…これはどうみるべきでしょうか。もうとにかく、想像すらつかないってのが正直な感想なんですが(これミッチー龍馬の時と同じ感想だ…)。結構大事な場面で絡んできそうな役だけにねぇ…どんな効果を狙ってるのか気になるトコロ。もしやコレが話題性?ビッグネーム?せっかく内野さんという安定性ある主役起用なだけに…只興味を引く為だけの配役ではあって欲しくないですなー。どうか丁寧な作品作りを…!!

NHKドラマホームページの方には、まだ情報の掲載はないみたいですねー。ニュースページだけは見つけたので、リンク貼っておきます。
Yahoo!ニュース:山本勘助に内野聖陽さん 来年の大河「風林火山」 (NHKのが上手くリンク繋がらなくなっちゃったので、Yahooのにしました)

ついでに、Gackt起用の謎に少しだけ迫ってる記事も。
Yahoo!ニュース:NHK大河「風林火山」でGackt謙信
…「ここはクリエイティヴな部分なんで」ってな某CMの企画会議みたいなカンジでしょうか。どんだけヴィジュアライズする気なんだろー謙信を。

あ、そう言えば女性の役全般の発表はまだなんでしょうか…。そちらの方もお盛んだった信玄、数多い室達がどんな個性を持って登場してくれるのか。こちらも気になる所です。

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2006年3月24日 (金)

村上ー…!!

ここ最近…故あって大河は見逃し、大岡越前は録画を未だ見られず、挙句ブログ更新も滞ってしまってました…。でもWBCはしっかり見ましたよ(笑)松中さんステキだったー!!
 
一昨日になってようやくばたつきが少し収まりまして。
気が付いたらもうすぐ夜10時…王JAPANニュースやらないかなーわくわく!!てなカンジでNHK回した所…。
 
む、村上水軍…!!(絶句)
 
…忘れてましたその日は「その時歴史が動いた」の日だったのです…そして信長vs.村上水軍の回だったのです…!!再放送なんですが私は本放送を見ていなかった為、それはそれは楽しみにしていたのです、よ…。己の失念に何ともやるせない気持ちでした…。
 
まぁ幸か不幸か…最後の10分だけは見られました。
で、そこで紹介された織田信長の言葉。
「敵にも味方にも本意を見透かされぬ様にし、相手の予想を超える事を成し遂げる」
という内容の文句だったのですが、これが何ともこの人らしいと感じましたね…。
私個人の勝手な思い込みですが、徳川家康は"忍耐の人"、豊臣秀吉は"人望の人"、そして織田信長は"孤高の人"というイメージがありまして。それだけに前の信長の言葉、何だかとてもしっくり響いてきました。他人を信じないというのではなく…頼らないって感じかなぁ。それ故に放たれる強い意志のオーラが、今も昔も人々に敬意と畏怖の念を抱かせる様な気がします。
 
…この様なイメージを強く持ってしまっているので。現在大河で熱演中の舘版信長、努力は認めつつも実はあまり入れ込んでなかったりします(爆)。慣れかな…全ては慣れなのかな…。
さ程多くの信長役を見ている訳ではないのですが、今迄見た中では高橋幸治さんの信長がかなりお気に入りですね!!一睨みされただけで訳もなく謝りたくなる様な迫力が素晴らしかったです…。見たものを射抜く様な力ある瞳にも圧倒されましたねぇ。
最近演じていた反町さんのは、最初喋らなきゃ良いのになーと思いましたが(暴言)何だかんだで本能寺のシーンはカッコ良かったです!!今の反町さんがやったらきっと又違う魅力が出そうな予感。
最近気になってるのは役所広司さんの信長…!!巷で根強い支持を受けている様なので、是非1度見てみたいです!!この方ならうつけ→カリスマへの信長の変貌振りがばっちりキマりそうで楽しみ!!
 
取り合えず見逃した信長vs.村上の回は再放送を待つ事に…したいですが。再放送の再放送ってあるの、かな…!?

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2006年2月18日 (土)

鬼平犯科帳スペシャル「兇賊」!!

いやぁ〜楽しみにしてました、鬼平スペシャル!!久し振りに中村吉右衛門さんの平蔵さんが拝めて感無量です!!トリノ五輪の間にねじ込む様な放送時間に鬼平の意地を感じました…。
 
もうとにかく、2時間が短く思える位の完成度の高さに圧倒されまして…。洗練されたシナリオ、個性的でいて自然に描かれるキャラクター、人間的魅力の滲み出る主人公…全てのバランスが丁度良かったと思います。これぞ時代劇!!といった出来映えで圧巻…もう久しくこんなしっかりした作品に出会っていなかった気がしますねぇ。
2時間の中に全てを凝縮した、中身の濃い作品だったと思います…。
 
鬼平を亡き者にしようと企む賊達…その話を、元盗人の男・九平が偶然耳にした所から事件は始まります。盗人家業に身を置いた事のある彼にとって、火盗改メ"鬼の平蔵"の名は耳にするだけでも震えがくる存在…。やがて平蔵の人間的な部分を知り好感を抱く彼ですが、しかし自らの前科が知れるのを恐れ、平蔵の身に迫る危険を伝える勇気が沸きません。そうこうしている内に、賊達は着々と平蔵を陥れる為の手筈を調えていきます…。
 
驚いたのが、こんなにも原作のイメージに沿った映像作品に仕上がっているという点で…。正直ここ迄雰囲気を保ってくれるとは予想だにしなかったので、嬉しかったです…!!
原作にはない展開や脚色された部分も勿論あるんですが、それらが作品の世界観を全く損ねていなくて。原作の持つ雰囲気を大切にしてくれている姿勢が伝わってきましたね。
個人的には九平が平蔵の人柄に惚れ込む迄の流れ、本当巧かったと思いましたよ!!ココがきっちり描けるかどうかで、先の展開に入れるかが決まると思うので…気さくでくだけた平蔵の魅力がしっかり伝わっていて良かったです。
そして、「おやじ、ご苦労」のシーン…!!特にラストのそれは原作で一番大好きなシーンだったので、あったかみのある描写が本当胸に沁みました…!!
脚本・演出は勿論の事、役者さんの演技にも原作への敬意を感じられて良かったですねぇ。
 
役者さんと言えば。出演者が名実共に実力派な方ばかりというのも、濃厚な作品世界作りを支えてくれたと思います!!
皆の存在感が抜群だった上に、それぞれが分を弁えた仕事をきっちりこなしてくれていて。たっぷり作品を堪能出来ました。
話題性こそないものの、こういう落ち着きのある作品はやっぱり大事だと思いますねぇ…。
 
これだけのクオリティ見せられてしまったら、やはりもう1度シリーズ化を…とつい願ってしまうのですが。しかしまぁ、こうやって時折中身の詰まった長編やってくれるのも、又それで良いかなぁとも感じはしますね…。
そういえばフジって、地上波では時代劇の再放送あんまりやってない気がす、る、んですけど…?テレ朝みたいにやってくれないかなぁ…鬼平や斬九郎又見たいなぁ…。

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2006年2月16日 (木)

『NHK時代劇の世界』発売延期…。

以前の記事でも取り上げた、『NHK時代劇の世界』ですが。どうやら発売が延期されたみたいです…。
結局あれから書店予約致しまして(うわぁ)、何も知らずに昨日店迄行ったらこういう事情が…う〜ん残念です。1日も早い発売を待っています…!!
 
この書籍についての詳しい情報は、こちらで見られます~。
 
時代劇と言えば…!!NHKでなくフジですが、明日は「鬼平犯科帳」スペシャルですね~☆
久々に平蔵さんの御姿が拝めると知って、今からウッハウハです♪
シリーズで毎週やってくれなくなってからは、何となく寂しく感じていたのですが…こうやってたまに長編放送してくれるのも、又別の楽しみ方が出来て良いもんですね。2時間たっぷり堪能させて貰いますよ~。
その内「御家人斬九郎」も復活してくれないだろうか…。いやあの終わり方で続編キツイのは分かってますが…過去編でも!!

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2006年1月21日 (土)

『NHK時代劇の世界』2月15日発売!!

『NHK時代劇の世界』2月15日発売!!

TV番組雑誌買いに本屋へ行った所、レジ前にこの宣伝文句のチラシがどっかと置いてありました…。なんて事でしょう全く。買うしかないじゃないですか。

勿論しっかりチラシ入手したので上げてみました(携帯写メなんで画像荒いですが…)。これによると、NHKで過去に放送された短期連ドラ時代劇がメインの一冊みたいですね。縁ある俳優や作家らの語りもたっぷりみたいです。
ラインナップされてる俳優陣見ると、仲代達矢さんや高橋英樹さん等の大御所も揃って豪華かも〜。今をときめく一豊様、上川隆也さんのトークもありみたいで!?楽しみです☆書店注文しようかな…(本気)。

個々の番組については、何処迄触れてくれるのか分からないですが…沢山あるので1つ1つ掘り下げるのは難しいでしょうが、あらすじと見どころカラー写真位はあると良いなぁ。こちらもタイトル一挙ラインナップされてたのですが、見てるだけで興味の湧く作品沢山ですよ〜。見てないの一杯ありますし…「半七取物帳」見てみたいです。
「上杉鷹山」っていつやったやつだろ…最近放送して見逃したアレの事だろうか…。

少し前迄は平日の昼間に再放送やってくれたりしてたのですが、最近はめっきりですねぇ。タイムリーで見られなかった過去作品に触れるチャンスだっただけに、かなり寂しいです…。ってハイビジョンならやってるのかな?
せめてDVDあればなーと思うんですが、どれがDVD化されてるのか分かりません…「スキッと一心太助」や「茂七の事件簿」なんか又見たいんですけど出てるのかなぁ。「腕におぼえあり」と「蝉しぐれ」はDVDなってるみたいですね…本気で買おうか悩んでます…。

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2006年1月11日 (水)

テレビ朝日の風林火山…。

今更ですが、テレ朝系列の正月時代劇「風林火山」も見ました。
北大路欣也の山本勘助が主役だったんですね…(松岡の信玄かと思ってた…)井上靖の原作は未読なんですが、欣也さんの迫真の演技は見事でしたね。やや女性とのロマンス色が強かったのが引っかかったのですが…ドラマ前半は大奥みたいでした(笑)欣也さんには男むさい骨太武将伝が合いそうな気がするのですが…取り合えず立身出世か恋愛、描写をどっちかにも少し絞っても良かったかなーって思います。原作がそうならそれで良いのですが…しかし勘助女に現を抜かし過ぎでないかい?
大河の直後な所為もあって、展開がやたら早く感じてしまったのですが…大河見てなかった母は普通に楽しんでたんで、2時間台のドラマはこんなテンポなんでしょうね…。

まぁ本当欣也さん迫力はあったと思います…後若村真由美の三条の方も(笑)由布姫にお菓子を食べさせるシーンでは、怖いよ〜怖いよ〜と思わず震えてました(笑)。

ついでに。勝頼生まれてメロメロな晴信(信玄)の「よーし、パパがんばっちゃうゾ☆」な世継決定に笑ってしまいました(笑)。やっぱなついてくれる子がかわいーんです。人間そんなもんさ。
 
と、そうこうしてる内に風の便りで聞いたのですが、来年の大河は風林火山なんですね。欣也さんのあの演技見た後じゃなぁ…配役大変だろなNHK…1年かけてじっくり描いて欲しい作品だとは思いますけどね。

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2005年12月28日 (水)

勘三郎でした〜…。

今日の河井継之助、演じるのが中村勘三郎と知って「えぇ〜…御宿かわせみの?」と阿呆な勘違いをし勝手に焦ってました…あれは橋之助だっての。

でドラマ。最初の方こそ継さんちと喋り過ぎでない?と思いもしましたが、段々その有言実行な姿勢に引き込まれましたね。思った事をすぐ口に出す所が、「嘘をつかない」生き様そのものを表していた気がします。どんどん辛い判断を迫られて、ふらふらになっていっても尚動こう、立ち続けようとする姿は見ていて辛くて…何度も涙してしまいました;今にも泣きそうな声で戦をする決意を固めたシーンには涙です…。

最後に出た継之助の信念とした言葉もカッコ良かったです。これといい作中の「大事の時にいちいちお上の命を仰いでいては〜」の台詞といい、何だか今のお偉いさんに聞いてほしいなんて…。そういえば全体の言葉遣いが、最近の時代劇にしては結構きちんと昔言葉風になってて心地良かったです。丁寧に作られてるなって感じを受けましたね。

配役も、安易に話題性に走らない締まりある顔振れで世界観に入れました。あまり先入観なく見られたのが良いのかも。
只坂本竜馬が…テンションが味ポンのCMと変わらない気がしましたけど…。
合間に合戦絵巻風の効果を使ったのは個人的に好みです☆

そうだ、今日TVガイド買ったんですが、功名が辻初回と風林火山は同日なんですね…!!予習が大変だ〜。

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2005年12月24日 (土)

河井継之助!!

TVCM見ていたら年末ドラマやるそうですね!!超楽しみでーす!!原作となる司馬遼太郎の「峠」は未読なんですが、河井が主人公の同作者の短編は読んだ事あります…がタイトル忘れました…。パッション溢れる人って印象を読んだ時受けたんですが又読み返してみようかなぁ。

で、主演はチラ見しか出来なかったんですが彼は伊藤英明ですか?まぁ別にそれは気にしません。気にしないんです。
何よりも河井がドラマ化するのが嬉しくて…!!こういうちと踏み込んだ辺り取り上げてくれるの嬉しいですねぇ。歴史ファンにはまだまだ物足りないのかもですが…一時期新撰組やら坂本龍馬ばっか取り上げてたのに少しげんなりした時あったので(好きなんですけどばっかりってのは…)。

来年の大河は山内一豊ですね。配役も落ち着きがあって期待してます。
利家とまつみたく安易な夫婦物に走らないといいなぁ…。

次の大型時代劇こそは福島正則を…!!
(愛があるだけにハンパな配役では却って消化不良かもですが)

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